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Lesson4 重なる二人の想い出
STEP⑦ 悲劇のシミュレーション
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俺と海香ちゃんはご飯を食べ終えた。海香ちゃんが片づけをしてくれると言うのでお言葉に甘えた。
まあ、また探されても困るしな……。
俺はテレビを観ながらくつろいでいた。
俺の下手な怪談話の後、海香ちゃんにプレゼントを渡した。しっかり包装された箱の中身はブレスレッドだ。海香ちゃんがデートの時に恍惚の表情で眺めていたブレスレッド。俺は買ってあげようかなと近づいたが、簡単に手に出せる値段じゃないことを遠目に確認。回れ右をして海香ちゃんに気づかれないように離れた。それを覚えていたのが功を奏し、海香ちゃんは喜んでいた。
水道の音が止まった。海香ちゃんが食器洗いを終えたようだ。海香ちゃんは座椅子に座っている俺に近づき、隣に座った。
肌が触れあうほど近い距離。海香ちゃんは俺の腕に自分の腕を絡ませ、肩に頭を預けてきた。
「亨二さん。ホンマ今日はありがとう」
「うん……どういたしまして」
海香ちゃんはもっと甘えてくる。空いていた腕を俺の首に回して抱きついてきた。
もちろん、初めてではない。海香ちゃんと抱き合ったことは何度もある。しかし、海香ちゃんから甘えてこられるのはやはり嬉しいわけで……。
俺はそっと海香ちゃんの背中に腕を回そうとした。
「ん? なんやろ?」
「どうしたの?」
海香ちゃんが俺の後ろへ体を伸ばす。俺は海香ちゃんの行動を注視する。海香ちゃんの手に信じがたい物が握られていた。
「葵季節? アニメやな。こんなん観るんや亨二さん。おもろいん?」
な……。な、な、なんでこんな所に!?!?
海香ちゃんの手にはDVDケースが握られていた。表は普通のアニメっぽく描かれている。だが裏はそれはもう大変なことになっているのだ。
「え!? あー……どうだろうねぇ……。それより、他のアニメがすごくおススメなんだよ……」
俺は海香ちゃんの手に持っているケースをさりげなく取ろうとする。
「ええやん! 暇つぶしにこれ観ようや」
そう言って俺の手をかわし、DVDケースを開けてプレイヤーに入れてしまった。
「リモコンリモコン……」
マズイ! このままではマズイぞ!! 完全に失敗ルート。
そう。恋愛シミュレーションゲームで言う所の攻略失敗ルートに入りつつある!
俺は失敗ルート回避のためにリモコンを先に取る。
「お、亨二さん見つけた? じゃあ画面切り替えて」
「他のアニメの方が面白いよ? その作品ってかなりマニアックな作品だから、海香ちゃんは面白くないって言うと思うよ?」
俺は冷や汗だらだらで説得する。
「そんなん分からへんやん。オタク系のアニメなら普通に深夜枠でやってるし」
その程度じゃ済まないんだって!!!
「いやあ、でも、この作品は俺にとって大事な作品だから、人と一緒に観る作品じゃないと思うんだよね」
「何それ? 亨二さんも強情やな。もうええ。自分で替えるから」
海香ちゃんはテレビのボタンを押す。
その手があったぁぁぁーー!!!
テレビ画面がアニメに切り替わる。俺はとっさにリモコンで電源を切る。
「もう! なんやねんな! 亨二さんおかしいで!?」
海香ちゃんはちょっと本気で怒っている。だが、引くわけにはいかない。
「あー、ごめーん! この時間は節電の時間にしてるんだよ。だから、もうテレビは終了の時間なのです。うちの実家の家訓なんだよ」
あー、嘘だらけの言葉ばかり……。ごめん、海香ちゃん。
俺は泣きたいくらいに挫けそうだった。
「意味わからん。そんなに大切なアニメってなんやねん……」
そう言いながら海香ちゃんはケースの裏を見……って!!! ダメェーーーーー!!!
俺は鼻息を荒くして、海香ちゃんの持っているケースを取り上げようと手を伸ばした。しかし海香ちゃんにすんなりかわされ、あえなく床に顔面強打して撃沈。海香ちゃんは俺が撃沈している間にケースの裏をまじまじと見ていた。
あぁ……終わった……。俺の恋が終わった。
さよなら。恋よ。さよなら。リア充スペック。
俺の精神は完全に砕けてしまった。
「亨二さん……」
海香ちゃんが小さく俺の名前を呟いた。
「海香ちゃん……」
俺は何を言われるかは大体分かっていた。だから、言い訳はしない。海香ちゃんの反応を待った。海香ちゃんはローテーブルにDVDケースを置いた。
「まあ……亨二さんも男の人やからこういうのも観たいやろうな」
「え?」
海香ちゃんはちょっと頬を赤くしながら気まずそうに顔を背けて話す。
「うち、別に気にしてへんから……」
「ほ、本当に?」
「当たり前やん。亨二さんのこと、こんなに好きやもん」
海香ちゃんがそう言った瞬間、不意に唇が重なった。しっとりした唇から熱がほんのりと感じられる。すぐに唇は離れたが、確実に感触が残っていた。俺はちょっと泣きそうになる。
「あ、ありがとう……」
「ふふっ、でも……亨二さんって……やっぱりむっつりやったんや」
海香ちゃんは意地悪な顔で俺を見る。
「え?」
「学園物、制服、ロリ、コス……」
海香ちゃんはケースの裏の文字を読んでいた。
「もうやめてくれ海香ちゃん……」
海香ちゃんは俺に辱めを受けさせたいようだった。その後も色々隠していた物が海香ちゃんの目に晒され、俺の趣味が完全に海香ちゃんの知る所となった。
俺の趣味弄りが一段落して、海香ちゃんはやっと満足されたようだ。俺はなんだか全裸で街を歩き回されたような気分で沈みまくっていた。
すると、充電していたスマートフォンが鳴った。電話だった。相手は蘭子だ。俺は差し込み口から充電コードを抜き、電話に出る。
「もしもし」
「やあ! おひさん!」
元気な声が聞こえてくる。
「なんか用か?」
「へへへ、兄ちゃん。あの子とはよくやってるのかい?」
蘭子がゲスイ声で全体的にぼやけた質問をしてくる。
「わざわざそんなことを訊くために電話してきたのか?」
俺は呆れ気味に問う。
「私が仲人を務めるかもしれないカップルの様子を気にしても不思議はないでしょ」
蘭子は普通の声で話し始めた。どうやら思い付きでやったらしく、たいしてオチは無いらしい。
「気が早すぎるだろ。考え方が母親になってるぞ」
「大きな息子を産んだ覚えはないわ。まあ、冗談はこれくらいにしとこうかな」
どうやら本当の用事はあるようだ。
「昨日佳織から電話があったのよ」
「……!」
名前が出た途端、俺の心の中の色彩に、新たな色が入り込んできた。
「佳織が結婚するって、前に言ったじゃん?」
「うん……」
「それで結婚式に来てくれないかって。結婚式は十一月八日にするらしいよ」
「十一月八日……何時?」
俺は壁にかけてあるカレンダーをめくる。
「十四時」
「……あー、ごめん。その日仕事なんだ」
「えー!? 休めないの? 同志が結婚するんだよ?」
蘭子が残念そうにする。
「その時期は忙しくなるから」
「分かった。じゃあ、佳織にはそう伝えておくよ?」
「うん。お願い……。じゃ」
俺は電話を切る。
「蘭子先輩から?」
海香ちゃんが訊いてくる。
「うん。友達が結婚するから結婚式に来てくれないかだって」
「へぇー! 結婚式かぁ! ええなー!! うち結婚式とか見たことないからどんなんか一度見てみたいわ~」
海香ちゃんはすごく興味津々だ。
「やっぱり海香ちゃんも乙女だね」
「そら当たり前やん。結婚式は女子のあこがれやで。うちは、亨二さんと一緒に見たいな……」
座椅子に座っていた海香ちゃんはローテーブルを挟んで俺を見つめる。
「それか、うちがウエディングドレスを着てて、亨二さんがタキシード着てたらええなぁ……」
「え!?」
「あ、いや深い意味はないで!? ちょっとそんなこともあるんかなあー思っただけやから」
海香ちゃんは胸元で手を左右に振ってごまかす。
「本当にそうなれたらいいなって、俺も思ってるよ」
俺は笑みを浮かべてそう言った。
「……亨二さん」
海香ちゃんはちょっと頬を紅潮させて微笑する。俺はちょっとくすぐったい空気の力を借りて、心に入り込んだ色を払拭したかった。
たいして忙しくもない俺が、十一月八日に予定が入っているわけがない。なんせ二ヵ月も先のことだ。俺は嘘をついた。なんとなく、館花さんに会うのは憚れた。形だけとはいえ、恋人らしい過ごし方をしていた関係だ。それを知っている縣さんはきっと快く思っていないはず。館花さんから話を聞き、たとえ了承していたとしても、縣さんは気にするだろう。結婚を祝う式に水を差す真似はしたくない。
全てこのために、俺達はイチコイ作戦をやってきたと言っていい。心の中に入り込んできた新しい色。俺は自分の持っている色で、新しい色が心に塗った位置に重ねて塗り潰していく。重ねて重ねて……。滲んで、どんな色だったかさえ分からなくなるように塗り潰す。鮮明だった色が、この色は何色なんだろうと分からなくなるほど塗っていかなければ、雑念をかき消せない。
全然苦ではない。それで誰かが幸せになり、笑顔になるならそれが一番いいに決まっている。それが大切な人なら、なおのことだ。
まあ、また探されても困るしな……。
俺はテレビを観ながらくつろいでいた。
俺の下手な怪談話の後、海香ちゃんにプレゼントを渡した。しっかり包装された箱の中身はブレスレッドだ。海香ちゃんがデートの時に恍惚の表情で眺めていたブレスレッド。俺は買ってあげようかなと近づいたが、簡単に手に出せる値段じゃないことを遠目に確認。回れ右をして海香ちゃんに気づかれないように離れた。それを覚えていたのが功を奏し、海香ちゃんは喜んでいた。
水道の音が止まった。海香ちゃんが食器洗いを終えたようだ。海香ちゃんは座椅子に座っている俺に近づき、隣に座った。
肌が触れあうほど近い距離。海香ちゃんは俺の腕に自分の腕を絡ませ、肩に頭を預けてきた。
「亨二さん。ホンマ今日はありがとう」
「うん……どういたしまして」
海香ちゃんはもっと甘えてくる。空いていた腕を俺の首に回して抱きついてきた。
もちろん、初めてではない。海香ちゃんと抱き合ったことは何度もある。しかし、海香ちゃんから甘えてこられるのはやはり嬉しいわけで……。
俺はそっと海香ちゃんの背中に腕を回そうとした。
「ん? なんやろ?」
「どうしたの?」
海香ちゃんが俺の後ろへ体を伸ばす。俺は海香ちゃんの行動を注視する。海香ちゃんの手に信じがたい物が握られていた。
「葵季節? アニメやな。こんなん観るんや亨二さん。おもろいん?」
な……。な、な、なんでこんな所に!?!?
海香ちゃんの手にはDVDケースが握られていた。表は普通のアニメっぽく描かれている。だが裏はそれはもう大変なことになっているのだ。
「え!? あー……どうだろうねぇ……。それより、他のアニメがすごくおススメなんだよ……」
俺は海香ちゃんの手に持っているケースをさりげなく取ろうとする。
「ええやん! 暇つぶしにこれ観ようや」
そう言って俺の手をかわし、DVDケースを開けてプレイヤーに入れてしまった。
「リモコンリモコン……」
マズイ! このままではマズイぞ!! 完全に失敗ルート。
そう。恋愛シミュレーションゲームで言う所の攻略失敗ルートに入りつつある!
俺は失敗ルート回避のためにリモコンを先に取る。
「お、亨二さん見つけた? じゃあ画面切り替えて」
「他のアニメの方が面白いよ? その作品ってかなりマニアックな作品だから、海香ちゃんは面白くないって言うと思うよ?」
俺は冷や汗だらだらで説得する。
「そんなん分からへんやん。オタク系のアニメなら普通に深夜枠でやってるし」
その程度じゃ済まないんだって!!!
「いやあ、でも、この作品は俺にとって大事な作品だから、人と一緒に観る作品じゃないと思うんだよね」
「何それ? 亨二さんも強情やな。もうええ。自分で替えるから」
海香ちゃんはテレビのボタンを押す。
その手があったぁぁぁーー!!!
テレビ画面がアニメに切り替わる。俺はとっさにリモコンで電源を切る。
「もう! なんやねんな! 亨二さんおかしいで!?」
海香ちゃんはちょっと本気で怒っている。だが、引くわけにはいかない。
「あー、ごめーん! この時間は節電の時間にしてるんだよ。だから、もうテレビは終了の時間なのです。うちの実家の家訓なんだよ」
あー、嘘だらけの言葉ばかり……。ごめん、海香ちゃん。
俺は泣きたいくらいに挫けそうだった。
「意味わからん。そんなに大切なアニメってなんやねん……」
そう言いながら海香ちゃんはケースの裏を見……って!!! ダメェーーーーー!!!
俺は鼻息を荒くして、海香ちゃんの持っているケースを取り上げようと手を伸ばした。しかし海香ちゃんにすんなりかわされ、あえなく床に顔面強打して撃沈。海香ちゃんは俺が撃沈している間にケースの裏をまじまじと見ていた。
あぁ……終わった……。俺の恋が終わった。
さよなら。恋よ。さよなら。リア充スペック。
俺の精神は完全に砕けてしまった。
「亨二さん……」
海香ちゃんが小さく俺の名前を呟いた。
「海香ちゃん……」
俺は何を言われるかは大体分かっていた。だから、言い訳はしない。海香ちゃんの反応を待った。海香ちゃんはローテーブルにDVDケースを置いた。
「まあ……亨二さんも男の人やからこういうのも観たいやろうな」
「え?」
海香ちゃんはちょっと頬を赤くしながら気まずそうに顔を背けて話す。
「うち、別に気にしてへんから……」
「ほ、本当に?」
「当たり前やん。亨二さんのこと、こんなに好きやもん」
海香ちゃんがそう言った瞬間、不意に唇が重なった。しっとりした唇から熱がほんのりと感じられる。すぐに唇は離れたが、確実に感触が残っていた。俺はちょっと泣きそうになる。
「あ、ありがとう……」
「ふふっ、でも……亨二さんって……やっぱりむっつりやったんや」
海香ちゃんは意地悪な顔で俺を見る。
「え?」
「学園物、制服、ロリ、コス……」
海香ちゃんはケースの裏の文字を読んでいた。
「もうやめてくれ海香ちゃん……」
海香ちゃんは俺に辱めを受けさせたいようだった。その後も色々隠していた物が海香ちゃんの目に晒され、俺の趣味が完全に海香ちゃんの知る所となった。
俺の趣味弄りが一段落して、海香ちゃんはやっと満足されたようだ。俺はなんだか全裸で街を歩き回されたような気分で沈みまくっていた。
すると、充電していたスマートフォンが鳴った。電話だった。相手は蘭子だ。俺は差し込み口から充電コードを抜き、電話に出る。
「もしもし」
「やあ! おひさん!」
元気な声が聞こえてくる。
「なんか用か?」
「へへへ、兄ちゃん。あの子とはよくやってるのかい?」
蘭子がゲスイ声で全体的にぼやけた質問をしてくる。
「わざわざそんなことを訊くために電話してきたのか?」
俺は呆れ気味に問う。
「私が仲人を務めるかもしれないカップルの様子を気にしても不思議はないでしょ」
蘭子は普通の声で話し始めた。どうやら思い付きでやったらしく、たいしてオチは無いらしい。
「気が早すぎるだろ。考え方が母親になってるぞ」
「大きな息子を産んだ覚えはないわ。まあ、冗談はこれくらいにしとこうかな」
どうやら本当の用事はあるようだ。
「昨日佳織から電話があったのよ」
「……!」
名前が出た途端、俺の心の中の色彩に、新たな色が入り込んできた。
「佳織が結婚するって、前に言ったじゃん?」
「うん……」
「それで結婚式に来てくれないかって。結婚式は十一月八日にするらしいよ」
「十一月八日……何時?」
俺は壁にかけてあるカレンダーをめくる。
「十四時」
「……あー、ごめん。その日仕事なんだ」
「えー!? 休めないの? 同志が結婚するんだよ?」
蘭子が残念そうにする。
「その時期は忙しくなるから」
「分かった。じゃあ、佳織にはそう伝えておくよ?」
「うん。お願い……。じゃ」
俺は電話を切る。
「蘭子先輩から?」
海香ちゃんが訊いてくる。
「うん。友達が結婚するから結婚式に来てくれないかだって」
「へぇー! 結婚式かぁ! ええなー!! うち結婚式とか見たことないからどんなんか一度見てみたいわ~」
海香ちゃんはすごく興味津々だ。
「やっぱり海香ちゃんも乙女だね」
「そら当たり前やん。結婚式は女子のあこがれやで。うちは、亨二さんと一緒に見たいな……」
座椅子に座っていた海香ちゃんはローテーブルを挟んで俺を見つめる。
「それか、うちがウエディングドレスを着てて、亨二さんがタキシード着てたらええなぁ……」
「え!?」
「あ、いや深い意味はないで!? ちょっとそんなこともあるんかなあー思っただけやから」
海香ちゃんは胸元で手を左右に振ってごまかす。
「本当にそうなれたらいいなって、俺も思ってるよ」
俺は笑みを浮かべてそう言った。
「……亨二さん」
海香ちゃんはちょっと頬を紅潮させて微笑する。俺はちょっとくすぐったい空気の力を借りて、心に入り込んだ色を払拭したかった。
たいして忙しくもない俺が、十一月八日に予定が入っているわけがない。なんせ二ヵ月も先のことだ。俺は嘘をついた。なんとなく、館花さんに会うのは憚れた。形だけとはいえ、恋人らしい過ごし方をしていた関係だ。それを知っている縣さんはきっと快く思っていないはず。館花さんから話を聞き、たとえ了承していたとしても、縣さんは気にするだろう。結婚を祝う式に水を差す真似はしたくない。
全てこのために、俺達はイチコイ作戦をやってきたと言っていい。心の中に入り込んできた新しい色。俺は自分の持っている色で、新しい色が心に塗った位置に重ねて塗り潰していく。重ねて重ねて……。滲んで、どんな色だったかさえ分からなくなるように塗り潰す。鮮明だった色が、この色は何色なんだろうと分からなくなるほど塗っていかなければ、雑念をかき消せない。
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