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第二章 お嬢様たちは本の虫
第3話 おじいちゃんと孫娘
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しんと静まり返っている空間に、諦めて階段を下りた。一階に戻ってくると、手持ち無沙汰に本棚の間を歩く。
待っていれば、パッサン卿に会えるかもしれない。それに、バルド家のお屋敷に帰るための馬車は親父さんが市場へ乗っていってしまった。夕方まで、どの道帰ることはできないのだ。私は本の背表紙を撫でながら歩いた。哲学の本棚からパッサン卿の著書を見つけて引き抜く。ページをめくって文字に視線を走らせてみて――、パタンと閉じた。
……わ、分からない。なにひとつ、内容が理解できない。さすが天才の著書。
お嬢様はパッサン卿の著書が好きだと言うから、感心する。前世の記憶がある分、私は人より有利なはずなのに、このざまだ。悔しい……。
そのとき。
近くからうなり声が聞こえた。
あまりに小さくて気のせいかとも思ったが、しばらくするとそのうなり声はまた聞こえる。隣の本棚からだ。ちらりとのぞけば、一人の少女がいた。図書館は誰にでも開放されているとはいえ、少女の姿は珍しい。
十歳前後くらい。焦げ茶色のボリュームのある長髪を頭の上で一つに結んでいる。リスの尻尾みたいだ。黒いワンピースに白いジャケットを着た少女は、本棚に必死に手を伸ばしている。精一杯つま先立ちをしているため、体がプルプルと震えていた。その後ろ姿はどこか覚えがある。
あ、屋敷に残してきたマリーに似ているんだ。彼女も窓ふきをするとき、こうして生まれたての小鹿のように体を震わせている。
「この本ですか?」
「え?」
声をかけると、つり目の大きな瞳が向けられた。瞳は髪よりも黄色がかっている。その瞳を黒縁の眼鏡がおおっていた。少女の横から手を伸ばして本を抜き出す。
「どうぞ」
「あ、すみません、ありがとうございます」
落ち着いた口調だった。後ろ姿からマリーのような元気な子を想像していたから、大人びた様子の少女に驚く。
少女は礼儀正しく頭を下げて本を受け取ると、別の本棚に移っていった。それを見送って、私もその場を離れようとする、が。また、少女のうなり声が聞こえた。
隣の本棚をみれば、またしても少女が背伸びをしている。目当てと思われる本に少女の指先は届いていない。精一杯つま先立ちをしているが、時折体がバランスを崩してぐらりと揺れる。危なっかしいその様子を見過ごすこともできなくて、私はまた声をかけた。
「この本でいいですか? ほかにも集める本があるのなら、手伝いますよ」
「え、でも」
「私、今はやることがなくて暇なんです。手伝わせてください」
少女は少しの間考えて、じゃあお願いしますと頭をさげた。
「集めなくちゃいけない本、まだ何冊かあって。いいですか?」
「ええ」
静かな館内に響かないように、小声で会話をする。少女は手に持っていたメモ用紙を見せてくれた。本のタイトルらしきものが達筆な字で六個並んでいる。
「『時間と空間』、『悪霊の科学』、『魂の行く先』、『天文にみる歴史』――、色々ありますね。分類もばらばら」
「本棚の場所は把握していますから、大丈夫です。こちらです」
少女は迷うことなく本棚の間を進んで、背表紙とメモを見比べながら本を探していく。
「図書館に慣れているんですね」
「よく来ますから。すみません、あそこの本を取っていただけますか?」
指さされた先の本を引き抜いて、また次の本棚へ。
「いつもは職員の方が踏み台を用意してくれるんですが、今日は掃除のために違う場所に持っていってしまったみたいなんです。だから困っていて。助かりました」
「礼を言われるほどではないですよ。この本、あなたが読む――わけではないですよね」
「はい。祖父に集めてくるよう頼まれたんです。あ、あそこの本もお願いします」
少女が指さす先にあるのは『悪霊の科学』。霊的な存在と科学という不思議な組み合わせだ。
「こんな色々な本を、おじいさまがお一人で? おじいさまは研究者なんですか?」
本を渡しながら問いかけると、そうですよと答えがかえってきた。
図書館を歩くこと数分。少女と私で集めた本は机の上にまとめた。あわせて六冊。
「ありがとうございました。これで全部です。お世話になりました」
少女はぺこりと頭を下げる。私のお手伝いも終了らしい。それではさようなら、と別れようと思ったが、ふと気になって足を止めた。
「この本、どうするんですか」
「三階に祖父の研究室があるので、そこに持っていきます」
「――一人で?」
少女は不思議そうな顔をしてから、本の山を見つめて「あ」と声をあげた。
本は一冊一冊が分厚い。六冊もあわさればその重さは相当なものだと思う。少女一人の腕では一度に運ぶことは不可能だ。そこまで考えていなかったらしい少女の顔をみて、思わず笑ってしまった。少女はうっすら頬を染めて、眼鏡の位置を直す。
「笑わないでください――!」
「ごめんなさい。三階に持っていくまでお手伝いしますよ」
「……お願いします」
気まずそうに下を向いて少女はまた頭を下げた。
か細い少女の腕に本をもたせるのは忍びなくて、二冊だけ渡し、残りの四冊は私が抱えた。予想以上の重さだったが、少女に任せる心苦しさに比べたらましというもの。階段を上って、三階にたどり着く。エリート専門の階だ。
「おじいさまは優秀な研究者なんですね」
「はい、祖父は私の憧れなんです。なんでも知っているし、国のお偉い様にも信頼されているんですよ!」
少女の瞳が輝いた。その様子はマリーに似た愛らしさがある。ついつい頭を撫でたくなるけれど、本を抱えているし初対面の相手に失礼だろうと、ぐっとこらえた。
少女はぐんぐん廊下を進む。いくつものドアを通り過ぎた。パッサン卿の研究室を訪れたときと同じ景色。
私の中には一つの予感が浮かんでいた。そんな都合のいいことがあるか、と疑いつつ、廊下の中ほどを通り過ぎても歩く速度を緩めない少女に、予感は強くなっていく。
「ここが祖父の部屋です」
やがて少女が立ち止まったのは、私がノックをして返事がなかった、例のドアの前。
「あなたのおじいさまって――」
「パッサン・リアルです」
なんてことないような調子で言うと、少女は扉をノックする。私は急に早まった心音を自覚しながら、扉をみつめた。
「じいちゃん、本もってきたよ」
少女が声をかけると、扉が開いた。中から老人の姿がのぞく。ぱっと目につくのは白い長髪と髭。それから鷲のように鋭い金色の目。
老人は少女を見てから、次に私を見た。背が高い老人からは、自然と見下ろされる形になる。私はどきりとして、背筋が伸びた。まぎれもなく、目の前の老人がこの国で偏屈と天才の名をほしいままにしているパッサン・リアル、その人だろう。
「誰だ」
「このお姉さん、本を探すの手伝ってくれたの」
頭からつま先まで観察するように見られて生きた心地がしない。何か一瞬でも下手なことをすれば完膚なきまでにへし折られる。直感でそう思った。
「――礼をいう」
ふっと視線が外れたかと思うと、パッサン卿は私の手から本を奪った。年齢のわりにたくましい腕で本を抱えると、背を向けて研究室に入っていく。
「お姉さん、ありがとうございました」
少女もパッサン卿に続いて部屋の奥へと進んでいった。私はもうお役御免らしい。パッサン卿の雰囲気に黙っていることしかできなかった私は、そこでやっと本来の目的を思いだした。
「ま、待ってください!」
ドアが閉まる寸前に、声をあげ、閉まりかけたドアを手でおさえる。驚く少女と、表情が変わらない老人。
「わたくし、バルド家にお仕えしている、リーフ・カインツと申します。先日お手紙もお送りいたしましたが、パッサン卿にお話がありまして、誠に失礼ながら、参らせていただきました。聞いていただきたいお話があるんです。少しだけお時間をいただけないでしょうか」
一息でそう言った。
パッサン卿はぎろりと私を睨む。
「お前のような者の話、聞く気はない」
短くそれだけ言うと、パッサン卿はこちらに歩いてくる。
威圧感。
老人は威圧感の塊だった。
パッサン卿はドアに手をかけると、強い力で閉めた。扉から嫌な音が鳴る。私は為す術もなく、目の前で閉ざされたドアを見つめた。
――完全に負けた気がする。
もう一度ドアを開ける勇気が出ない。そう思ってしまうことが悔しかった。こんな状態ではドアを開けてもらえても、まともに交渉なんてできない。
「――また、お伺いしますので」
なんとかそれだけドアに向かって言うことしかできなかった。
待っていれば、パッサン卿に会えるかもしれない。それに、バルド家のお屋敷に帰るための馬車は親父さんが市場へ乗っていってしまった。夕方まで、どの道帰ることはできないのだ。私は本の背表紙を撫でながら歩いた。哲学の本棚からパッサン卿の著書を見つけて引き抜く。ページをめくって文字に視線を走らせてみて――、パタンと閉じた。
……わ、分からない。なにひとつ、内容が理解できない。さすが天才の著書。
お嬢様はパッサン卿の著書が好きだと言うから、感心する。前世の記憶がある分、私は人より有利なはずなのに、このざまだ。悔しい……。
そのとき。
近くからうなり声が聞こえた。
あまりに小さくて気のせいかとも思ったが、しばらくするとそのうなり声はまた聞こえる。隣の本棚からだ。ちらりとのぞけば、一人の少女がいた。図書館は誰にでも開放されているとはいえ、少女の姿は珍しい。
十歳前後くらい。焦げ茶色のボリュームのある長髪を頭の上で一つに結んでいる。リスの尻尾みたいだ。黒いワンピースに白いジャケットを着た少女は、本棚に必死に手を伸ばしている。精一杯つま先立ちをしているため、体がプルプルと震えていた。その後ろ姿はどこか覚えがある。
あ、屋敷に残してきたマリーに似ているんだ。彼女も窓ふきをするとき、こうして生まれたての小鹿のように体を震わせている。
「この本ですか?」
「え?」
声をかけると、つり目の大きな瞳が向けられた。瞳は髪よりも黄色がかっている。その瞳を黒縁の眼鏡がおおっていた。少女の横から手を伸ばして本を抜き出す。
「どうぞ」
「あ、すみません、ありがとうございます」
落ち着いた口調だった。後ろ姿からマリーのような元気な子を想像していたから、大人びた様子の少女に驚く。
少女は礼儀正しく頭を下げて本を受け取ると、別の本棚に移っていった。それを見送って、私もその場を離れようとする、が。また、少女のうなり声が聞こえた。
隣の本棚をみれば、またしても少女が背伸びをしている。目当てと思われる本に少女の指先は届いていない。精一杯つま先立ちをしているが、時折体がバランスを崩してぐらりと揺れる。危なっかしいその様子を見過ごすこともできなくて、私はまた声をかけた。
「この本でいいですか? ほかにも集める本があるのなら、手伝いますよ」
「え、でも」
「私、今はやることがなくて暇なんです。手伝わせてください」
少女は少しの間考えて、じゃあお願いしますと頭をさげた。
「集めなくちゃいけない本、まだ何冊かあって。いいですか?」
「ええ」
静かな館内に響かないように、小声で会話をする。少女は手に持っていたメモ用紙を見せてくれた。本のタイトルらしきものが達筆な字で六個並んでいる。
「『時間と空間』、『悪霊の科学』、『魂の行く先』、『天文にみる歴史』――、色々ありますね。分類もばらばら」
「本棚の場所は把握していますから、大丈夫です。こちらです」
少女は迷うことなく本棚の間を進んで、背表紙とメモを見比べながら本を探していく。
「図書館に慣れているんですね」
「よく来ますから。すみません、あそこの本を取っていただけますか?」
指さされた先の本を引き抜いて、また次の本棚へ。
「いつもは職員の方が踏み台を用意してくれるんですが、今日は掃除のために違う場所に持っていってしまったみたいなんです。だから困っていて。助かりました」
「礼を言われるほどではないですよ。この本、あなたが読む――わけではないですよね」
「はい。祖父に集めてくるよう頼まれたんです。あ、あそこの本もお願いします」
少女が指さす先にあるのは『悪霊の科学』。霊的な存在と科学という不思議な組み合わせだ。
「こんな色々な本を、おじいさまがお一人で? おじいさまは研究者なんですか?」
本を渡しながら問いかけると、そうですよと答えがかえってきた。
図書館を歩くこと数分。少女と私で集めた本は机の上にまとめた。あわせて六冊。
「ありがとうございました。これで全部です。お世話になりました」
少女はぺこりと頭を下げる。私のお手伝いも終了らしい。それではさようなら、と別れようと思ったが、ふと気になって足を止めた。
「この本、どうするんですか」
「三階に祖父の研究室があるので、そこに持っていきます」
「――一人で?」
少女は不思議そうな顔をしてから、本の山を見つめて「あ」と声をあげた。
本は一冊一冊が分厚い。六冊もあわさればその重さは相当なものだと思う。少女一人の腕では一度に運ぶことは不可能だ。そこまで考えていなかったらしい少女の顔をみて、思わず笑ってしまった。少女はうっすら頬を染めて、眼鏡の位置を直す。
「笑わないでください――!」
「ごめんなさい。三階に持っていくまでお手伝いしますよ」
「……お願いします」
気まずそうに下を向いて少女はまた頭を下げた。
か細い少女の腕に本をもたせるのは忍びなくて、二冊だけ渡し、残りの四冊は私が抱えた。予想以上の重さだったが、少女に任せる心苦しさに比べたらましというもの。階段を上って、三階にたどり着く。エリート専門の階だ。
「おじいさまは優秀な研究者なんですね」
「はい、祖父は私の憧れなんです。なんでも知っているし、国のお偉い様にも信頼されているんですよ!」
少女の瞳が輝いた。その様子はマリーに似た愛らしさがある。ついつい頭を撫でたくなるけれど、本を抱えているし初対面の相手に失礼だろうと、ぐっとこらえた。
少女はぐんぐん廊下を進む。いくつものドアを通り過ぎた。パッサン卿の研究室を訪れたときと同じ景色。
私の中には一つの予感が浮かんでいた。そんな都合のいいことがあるか、と疑いつつ、廊下の中ほどを通り過ぎても歩く速度を緩めない少女に、予感は強くなっていく。
「ここが祖父の部屋です」
やがて少女が立ち止まったのは、私がノックをして返事がなかった、例のドアの前。
「あなたのおじいさまって――」
「パッサン・リアルです」
なんてことないような調子で言うと、少女は扉をノックする。私は急に早まった心音を自覚しながら、扉をみつめた。
「じいちゃん、本もってきたよ」
少女が声をかけると、扉が開いた。中から老人の姿がのぞく。ぱっと目につくのは白い長髪と髭。それから鷲のように鋭い金色の目。
老人は少女を見てから、次に私を見た。背が高い老人からは、自然と見下ろされる形になる。私はどきりとして、背筋が伸びた。まぎれもなく、目の前の老人がこの国で偏屈と天才の名をほしいままにしているパッサン・リアル、その人だろう。
「誰だ」
「このお姉さん、本を探すの手伝ってくれたの」
頭からつま先まで観察するように見られて生きた心地がしない。何か一瞬でも下手なことをすれば完膚なきまでにへし折られる。直感でそう思った。
「――礼をいう」
ふっと視線が外れたかと思うと、パッサン卿は私の手から本を奪った。年齢のわりにたくましい腕で本を抱えると、背を向けて研究室に入っていく。
「お姉さん、ありがとうございました」
少女もパッサン卿に続いて部屋の奥へと進んでいった。私はもうお役御免らしい。パッサン卿の雰囲気に黙っていることしかできなかった私は、そこでやっと本来の目的を思いだした。
「ま、待ってください!」
ドアが閉まる寸前に、声をあげ、閉まりかけたドアを手でおさえる。驚く少女と、表情が変わらない老人。
「わたくし、バルド家にお仕えしている、リーフ・カインツと申します。先日お手紙もお送りいたしましたが、パッサン卿にお話がありまして、誠に失礼ながら、参らせていただきました。聞いていただきたいお話があるんです。少しだけお時間をいただけないでしょうか」
一息でそう言った。
パッサン卿はぎろりと私を睨む。
「お前のような者の話、聞く気はない」
短くそれだけ言うと、パッサン卿はこちらに歩いてくる。
威圧感。
老人は威圧感の塊だった。
パッサン卿はドアに手をかけると、強い力で閉めた。扉から嫌な音が鳴る。私は為す術もなく、目の前で閉ざされたドアを見つめた。
――完全に負けた気がする。
もう一度ドアを開ける勇気が出ない。そう思ってしまうことが悔しかった。こんな状態ではドアを開けてもらえても、まともに交渉なんてできない。
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