1976年生まれ、氷河期世代の愚痴

第１章 氷河期と少年時代

その１ 少年時代を満喫しよう！

さて、ユキちゃん
氷河期世代の定義は知っているかの？

しらなーい、博士、教えてよ

うむ、では教えてあげるぞい。
氷河期世代とは正式には就職氷河期世代と言い、主に1993年から2005年に就職活動をした世代を言う。
就職が非常に厳しく、冬の時代よりさらに悪いので氷河期と言われたんじゃ。
まあ、1971年-1982年生まれが該当するのじゃ。

氷河期世代のド真ん中です。（1976年生まれ）
寒くて死んでしまいます。

はえ～、就職ができなかったんだ

うむ、特に1996年から2005年の就職戦線が厳しくての、作者もこれに該当する
具体的には後の章で説明するぞ。
じゃが、氷河期世代はうまれてからずっと不幸な訳じゃなかったんじゃ。

そうね、生まれたばかりは戦前が最悪だものね。

いきなりDEAD or ALIVE!　（15歳生存率88％）

そうじゃ、氷河期世代（1971-1982生）の少年期は比較的恵まれておる。

俺たちの時には公害問題とかがあったぜ。

生存の面ならばバブル期以降は同レベルじゃ。

なら氷河期の少年時代は恵まれていたの？

うーん、良い面もあれば悪い面もある。

良い面としてはサブカルチャーじゃな。
漫画・アニメ・ゲームが花開いた時期に少年期を過ごしておる。
作者の例で言えば……

Ｄｒスランプを小学校低学年で見て
小学校高学年はドラゴンボール少年期
小6の後半にサイヤ人（ラディッツ）が襲来したよ！
サイヤ人編とフリーザ編を中学で、高校ではセル編に入ったよ！

なにそれ……
ギャグ、冒険コメディ、バトルと成長に合わせて読めてるじゃない。
うらやましい。

うむ、この頃の少年の娯楽と言えば、やっぱり漫画とアニメじゃ
中でも少年ジャンプの作品は大人気で、その中の第一人者である鳥山明作品は多分に影響をあたえてる。
ちなみに、ジャンプアニメの最高視聴率はドラゴンボールではなく、Ｄｒスランプ　アラレちゃんじゃ。

もちろんみてたよ！

鳥山先生……レジェンド過ぎる。

その他にもゲームにおいても恵まれておる。

小1（1983年）でファミコン発売
小3でスーパーマリオ発売（1985年）
小4でドラクエとドラクエⅡ（1986,1987年）
小5でドラクエⅢ（1988年）だね！　もちろん全部やったよ！
スーファミの発売は中2だね。
※ドラクエⅡ、Ⅲは3学期での発売

コンピューターゲームの黎明期からの名作を全部リアルタイムで経験してんじゃん！

あの頃はよかった……

うむ、ジャンプ作品の伝説と称される作品は今も人気じゃが、
その秘密は、人数の多い氷河期世代に大人気だったという背景もある。

実際に面白いのと、それに影響を受けた少年が多かったのね。

そうじゃ、この頃のメディアはテレビと新聞と雑誌だけじゃ。
スマホはおろか、インターネットもない。
パソコン通信も極一部のマニア向けじゃ。

この限定された娯楽だから人気が集中したとも言えるのね。

そうじゃ、現代では娯楽の入手方法が多くての、あの頃のような熱狂的ブームは中々起きん。
毎年のようにブームが起きていたのが、数年に一度レベルじゃ。

それじゃ、氷河期世代は少年時代は恵まれてたんじゃん。
悪い面なんてなさそうじゃない？
受験戦争はもっと先でしょ？

うむ、この頃の日本の経済はオイルショックやプラザ合意といった踊り場はあれども、上り調子じゃった。
だから親も経済的な余裕があり、子供のおもちゃにお金が使えたのじゃ。

ファミコンソフト１００本（５０万円相当）持っている友達もざらだったぜ！

作者は？

そ……それなりに
でも、ディスクシステムは持っていたよ！
「夢工場ドキドキパニック」とか「ふぁみこん昔話　新・鬼ヶ島」とか！
うちのパパンは凄いんだよ！

び、微妙ね……
そこはスーパーマリオ２とかゼルダの伝説とかでしょ。

まあ、書き換えシステムを考慮すればディスクシステムは経済的じゃからの。
拡張性がＲＯＭに劣るので廃れてしまったが、任天堂の先見の明は感じられる。

やっぱり恵まれてたのね。

そうとも言えるが、やはり悪い面もあるのじゃよ。
次の話では氷河期の世代の負の面を紹介するぞい。