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成長のスラム街編
第50話 反乱軍
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フォールドーン領
鉱石資源が豊富なフォールドーンでは皇帝ゼウスによる独裁政治が行われている。
ゼウスが君臨する塔はゴッドタワーと呼ばれ、その城下町は機械化政策で煙に包まれ、それを隠すように巨大な壁が取り囲む。
壁の中では兵士達がいつも通り機械のように統率され、技師達が夜も眠らず働いている。
壁の外では採掘者が砂嵐の中作業をしている。
身体や精神を壊した人々は、壁の外に逃げていく。
そんな人々が集う場所、スラム街。
そこはフォールドーンの機械実験で失敗した鉄屑が山のように積み上げられ、それを利用してたくさんの人々が生活している。
家や武器も全て鉄屑から作られ、フォールドーンの新兵器から怯えながら身を寄せ合う。
そんな中で、打倒皇帝ゼウスを掲げ動く者達がいた。
彼らは自らを反乱軍と名乗っている。
~~~~~~~
トルコネを抜けた一向は、細い山道を抜け、瓦礫の山にたどり着いた。
メッシ曰く、この道は反乱軍しか知らない極秘のルートとのことだ。
確かに、フォールドーン兵と一度も遭遇することなく、スラム街へ辿り着くことが出来たという事実が、それを物語っている。
錆びた鉄の門の前に銃器を構えた反乱軍のメンバーが見張りをしている。
メッシの合図で門が開いた。
メッシ「負傷者もいるみたいだから、すぐに部屋を用意させる、反乱軍には数名医者の資格がある者もいるから頼ると良いよ。チャンカメ!彼らに案内を」
チャンカメ「うん、分かったよ」
チャンカメと呼ばれた男は色黒でどこか異国の容貌をしている。
トゥール「何から何まで助かる!ありがとう!皆はそのまま誘導に従って休んでいてくれ、俺はネギッチャに用がある」
トゥールはそう言ってメッシと共に先へ進んだ。
用意された部屋は狭かったが、それでも有り難かった。ボロ布のベッドにツグルを寝かせる。
チャンカメ「ごめんねぇ、反乱軍の生活はこんなもんなんだよ」
チャンカメは申し訳無さそうに壁にもたれかかった。
フルネス「砂嵐を防げるだけ有難い、感謝する」
チャンカメ「君達は他の国の者なんだろう?服装を見れば分かるよ。他の国では食料が豊富なんだろうなぁ」
カナメル「俺はヘイスレイブ出身だが、フルーツの生産率は高い。でもまぁ、どの国にも長所と短所があるもんだ」
ムー「そうは言っても、このフォールドーンは三国の中でも特に生活に困る土地だろうな。最も過ごしやすいグレイスに次いで、森の資源が豊富なヘイスレイブ、フォールドーンも鉱石を貿易の一つとして使えば生活水準は高まっただろうが、皇帝ゼウスが全てを機械化に投資しちまっている以上、それは叶わないな」
カナメル「皇帝ゼウス、か」
チャンカメ「でも大丈夫!!ネギッチャがゼウスを倒すから!!俺たちもその日まで耐え凌ぐことを決めたんだ」
チャンカメの瞳は決意に満ちている。
カナメル「現実問題、フォールドーンの戦力は大陸一と言っても過言ではない。もちろん、反乱軍を否定しているわけではないけど」
チャンカメ「そんなことは分かってるよ!!でも、、それをなんとかするんだ!反乱軍が!」
チャンカメは声を荒げた。
それをなだめるようにタクティスが声をかける。
タクティス「手伝えることがあったら言ってくれ、力仕事なら任せて欲しい」
チャンカメ「ありがとう!さっそくだけどあっちの瓦礫を片付けて欲しいんだ、町を拡張しようって話で」
フルネス「俺も手伝おう」
モモ「あ、私も行きます!!」
四人が部屋を出た、少しの静寂の後
ムー「僕も少し気になることがある」
ムーはそう言って浮きながら外へ出た。
セリアはずっと横たわるツグルの手を握り、見つめていた。
ズミ「眺めてもすぐには復活しないぞ?セリアも少し休め」
心配したズミが声をかけた。
セリア「大丈夫です、私はこうしていたいんです」
ズミ「健気やなぁ」
ダイス「俺も何かしたいんだけど、疲れたんだよなぁ、ほら二人を見ろよ、俺も寝れそうだ」
ふと横に目をやると、ズミの手押し車を懸命にひきづっていたタチキとキャノンがイビキをかいて硬い鉄の床に眠っていた。
少しの沈黙
ダイス「誰も反応してくれないし、俺も寝るかな!」
ドラ「確かに、疲れましたね」
気を遣ったドラが口を開けた。
マツ「何か食べ物を買ってきましょうか?スラム街とはいえ、何か売っていると思います」
カナメル「確かに腹減ったな、気晴らしに一緒に行くか?ダイス」
ふとダイスを見ると、タチキとキャノンをベッドにして眠っていた。
カナメル「寝るの早いな」
マツ「ですね」
ドラ「私はプリンが食べたいです」
マツ「いや、プリンは無いでしょ!!流石に」
ドラ「探しに行こう!」
マツ「プリンは無いからね!」
カナメル「とりま、スラム街探索してくるわ」
ズミ「いってら、俺は歩けないし、ここにいるよ」
ガチャ。
静まり返った部屋に、三人のイビキが響き渡る。
ズミ「こんなところでよく眠れるなぁ、こいつら。俺はフカフカのベッドじゃなきゃ眠れないタイプなんだ」
セリア「皆疲れていたんですね、トルコネからここまで沢山歩きましたし、あ、ズミさんも山道でガタガタと振動を受けて疲れたでしょうし、、、」
グガァーーーー、、グガァーーーー!!
静まり返った部屋に四人のイビキが響き渡っていた。
鉱石資源が豊富なフォールドーンでは皇帝ゼウスによる独裁政治が行われている。
ゼウスが君臨する塔はゴッドタワーと呼ばれ、その城下町は機械化政策で煙に包まれ、それを隠すように巨大な壁が取り囲む。
壁の中では兵士達がいつも通り機械のように統率され、技師達が夜も眠らず働いている。
壁の外では採掘者が砂嵐の中作業をしている。
身体や精神を壊した人々は、壁の外に逃げていく。
そんな人々が集う場所、スラム街。
そこはフォールドーンの機械実験で失敗した鉄屑が山のように積み上げられ、それを利用してたくさんの人々が生活している。
家や武器も全て鉄屑から作られ、フォールドーンの新兵器から怯えながら身を寄せ合う。
そんな中で、打倒皇帝ゼウスを掲げ動く者達がいた。
彼らは自らを反乱軍と名乗っている。
~~~~~~~
トルコネを抜けた一向は、細い山道を抜け、瓦礫の山にたどり着いた。
メッシ曰く、この道は反乱軍しか知らない極秘のルートとのことだ。
確かに、フォールドーン兵と一度も遭遇することなく、スラム街へ辿り着くことが出来たという事実が、それを物語っている。
錆びた鉄の門の前に銃器を構えた反乱軍のメンバーが見張りをしている。
メッシの合図で門が開いた。
メッシ「負傷者もいるみたいだから、すぐに部屋を用意させる、反乱軍には数名医者の資格がある者もいるから頼ると良いよ。チャンカメ!彼らに案内を」
チャンカメ「うん、分かったよ」
チャンカメと呼ばれた男は色黒でどこか異国の容貌をしている。
トゥール「何から何まで助かる!ありがとう!皆はそのまま誘導に従って休んでいてくれ、俺はネギッチャに用がある」
トゥールはそう言ってメッシと共に先へ進んだ。
用意された部屋は狭かったが、それでも有り難かった。ボロ布のベッドにツグルを寝かせる。
チャンカメ「ごめんねぇ、反乱軍の生活はこんなもんなんだよ」
チャンカメは申し訳無さそうに壁にもたれかかった。
フルネス「砂嵐を防げるだけ有難い、感謝する」
チャンカメ「君達は他の国の者なんだろう?服装を見れば分かるよ。他の国では食料が豊富なんだろうなぁ」
カナメル「俺はヘイスレイブ出身だが、フルーツの生産率は高い。でもまぁ、どの国にも長所と短所があるもんだ」
ムー「そうは言っても、このフォールドーンは三国の中でも特に生活に困る土地だろうな。最も過ごしやすいグレイスに次いで、森の資源が豊富なヘイスレイブ、フォールドーンも鉱石を貿易の一つとして使えば生活水準は高まっただろうが、皇帝ゼウスが全てを機械化に投資しちまっている以上、それは叶わないな」
カナメル「皇帝ゼウス、か」
チャンカメ「でも大丈夫!!ネギッチャがゼウスを倒すから!!俺たちもその日まで耐え凌ぐことを決めたんだ」
チャンカメの瞳は決意に満ちている。
カナメル「現実問題、フォールドーンの戦力は大陸一と言っても過言ではない。もちろん、反乱軍を否定しているわけではないけど」
チャンカメ「そんなことは分かってるよ!!でも、、それをなんとかするんだ!反乱軍が!」
チャンカメは声を荒げた。
それをなだめるようにタクティスが声をかける。
タクティス「手伝えることがあったら言ってくれ、力仕事なら任せて欲しい」
チャンカメ「ありがとう!さっそくだけどあっちの瓦礫を片付けて欲しいんだ、町を拡張しようって話で」
フルネス「俺も手伝おう」
モモ「あ、私も行きます!!」
四人が部屋を出た、少しの静寂の後
ムー「僕も少し気になることがある」
ムーはそう言って浮きながら外へ出た。
セリアはずっと横たわるツグルの手を握り、見つめていた。
ズミ「眺めてもすぐには復活しないぞ?セリアも少し休め」
心配したズミが声をかけた。
セリア「大丈夫です、私はこうしていたいんです」
ズミ「健気やなぁ」
ダイス「俺も何かしたいんだけど、疲れたんだよなぁ、ほら二人を見ろよ、俺も寝れそうだ」
ふと横に目をやると、ズミの手押し車を懸命にひきづっていたタチキとキャノンがイビキをかいて硬い鉄の床に眠っていた。
少しの沈黙
ダイス「誰も反応してくれないし、俺も寝るかな!」
ドラ「確かに、疲れましたね」
気を遣ったドラが口を開けた。
マツ「何か食べ物を買ってきましょうか?スラム街とはいえ、何か売っていると思います」
カナメル「確かに腹減ったな、気晴らしに一緒に行くか?ダイス」
ふとダイスを見ると、タチキとキャノンをベッドにして眠っていた。
カナメル「寝るの早いな」
マツ「ですね」
ドラ「私はプリンが食べたいです」
マツ「いや、プリンは無いでしょ!!流石に」
ドラ「探しに行こう!」
マツ「プリンは無いからね!」
カナメル「とりま、スラム街探索してくるわ」
ズミ「いってら、俺は歩けないし、ここにいるよ」
ガチャ。
静まり返った部屋に、三人のイビキが響き渡る。
ズミ「こんなところでよく眠れるなぁ、こいつら。俺はフカフカのベッドじゃなきゃ眠れないタイプなんだ」
セリア「皆疲れていたんですね、トルコネからここまで沢山歩きましたし、あ、ズミさんも山道でガタガタと振動を受けて疲れたでしょうし、、、」
グガァーーーー、、グガァーーーー!!
静まり返った部屋に四人のイビキが響き渡っていた。
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