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神聖国王女
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グリフィル神聖国、第五王女アーシャ・エル・グリフィル。
才気煥発、眉目秀麗、清廉潔白。絵に描いたような王女のそれだ。
第五王女にして王家のみならず市井の支持を一身に受ける彼女は、未だ12歳にして聡明さを湛えた相貌で机上を睨んでいた。
目の前の机に置かれた『グリフィル魔法図』。
グリフィル上空から神聖国近郊を俯瞰する『天の目』と呼ばれる大魔法が、リアルタイムで情報をその図に送ってくるという国宝級の魔法具だ。
アーシャが懸念を込めた視線を送るのは、その図に記された『グリフィル樹海』。
迷いの森と呼ばれ、『探索者殺し』の異名で知られる前後不覚の迷宮である。
入ったが最後、正確な地理を把握した者でないと出ることすらままならないその森が―――――
「ア、アーシャ様……これは……?」
「……わたくしにも……わかりません」
―――――凍っている。
霜が降り、白く輝き、深い緑の闇だった森の姿を一切感じさせないほどに豹変していた。
昨日まで何の変哲もなかったはずだ。
何の報告も上がっていなかった。
だと言うのに、この有様はどうしたことか。
アーシャは側付きの騎士に言葉を伝える。
「――――マーク、樹海に急行いたします。お父様に連絡を上げておいてください」
「ひ、姫様! 危険です!」
「――――上級悪魔が現れた可能性があります。王家に産まれた者として、先陣を切らなくては……グリフィルの名折れです」
「っ……かしこまりました! 至急、騎士団を編成いたします! それまで……どうか、姫様はここでお待ちください!」
「……ありがとうございます、マーク」
敬礼を残してその場を去るマークを見送ると、アーシャは「……ごめんなさい」と呟き、帯剣すると足を速める。
時は一刻を争う非常事態。
「民を守る者として、ただ待っていることなどできません」
強すぎる愛国心と誇りが、アーシャに独断の選択を取らせた。
「悪魔王を討った王家の血筋として、必ずや……!」
■ ■ ■ ■
グリフィル樹海に足を踏み入れたアーシャは、地面を踏むたびに霜を割る感覚に眉をしかめる。
冬季であってもここまでの変容を見せることの無いこの森で、かつてここまでの異変があっただろうか。
「……寒いですね」
北国のような気温に、羽織った上着をぎゅっと身に寄せる。
しかし周囲への警戒を怠らず、剣の柄から意識を離さない。
離さない……のだが。
「……生物の気配が……ない?」
生命の犇めく樹海で、生物の痕跡が全くと言っていいほど見つからないのだ。
やはりこれは異常気象ではなく、何者かによる魔法の行使に他ならない。
「やはり……上級悪魔が……」
寒さからか、恐怖からか。アーシャの声は震えていた。
それでも彼女は息を整え、王家の誇りを掲げ続ける。
屈するわけにはいかなかった。
その時―――――
「――――うぅ……あ……ぁっ」
「ッ!?」
呻き声。
この世のものとは思えない、絞り出すような断末魔に似たものがアーシャの鼓膜を叩いた。
咄嗟に聞こえた方向に視線を向け、臨戦態勢を取る。
震える手で剣を取り、深く息を吐く。
しかし、それ以上の動きはなく、アーシャは思考しながらじりじりとその方向に向かって足を進める。
一歩、二歩。
数えるのも億劫になるほどの歩数を重ね、声のような音の発生源に近づく。
するとそこには、
「―――――人?」
必死に身体を前に進めようと蠢く、地に伏した人影。
年齢は十代後半、まだとても若い男だ。
有体に言えば、死にかけの青年だった。
青年を見た瞬間、アーシャの行動は決まった。
「っ! 大丈夫ですか!?」
剣から手を離し、青年に駆け寄る。
悪魔に襲われたのか、迷い込んだのか。
思いつく可能性はいくつもあるが、とにかく助けなければ。
「気をしっかり! なにがあったのですか!?」
「……うあ……はら……」
「はら? お腹に何か怪我が!?」
「―――――腹が空いて……死にそぉ……」
■ ■ ■ ■
「―――ぅぅ……うまいぃ……」
「ゆ、ゆっくりお食べになってください」
アーシャは、行き倒れていた青年に内容物の時を止める魔法袋から食料を取り出し分け与える。
胃を刺激しないように温かいスープを水筒から飲み干した青年は、涙ながらに感謝を述べる。
「あ、ありがとう……ほんとに死ぬかと思ったよ……」
「いえ、無理もありません。森がいきなりこんな風になるなんて予想もできませんから」
スープの名残の白い息を吐いた青年は、アーシャの身なりに視線を向ける。
視線を泳がせた後、胸元に輝く家紋に目を止めた。
「……その家紋」
「あっ、わたくしとしたことが、名乗るのを忘れていましたね。―――――わたくしはグリフィル神聖国、第五王女アーシャ・エル・グリフィルでございます」
「だ、第五……王女……?」
「はい」
青年は驚愕に目を見開く。
王家に誇りを持つアーシャは、他人のこの反応が好きだった。
王家がどれほどその名を轟かせているか。俗っぽくなってしまうが、その一員である自分の自尊心が満たされる感覚がなんとも心地いい。
しかし青年の反応は、アーシャが思ったものと違った。
「第五王女なんていたっけ……?」
「は……はいぃ?」
らしくもない声を上げたアーシャは、少しの憤りと共に声を大にした。
「いますよ! ここに! 正真正銘――――180年前に悪魔王を討伐した王家の血筋にございます! 無礼ですね!」
胸に手を当てたアーシャは、青年に見せつけるように詰め寄って捲し立てる。
だと言うのに、青年は口をぽかんと開けたまま見当違いの言葉を口にした。
「悪魔王を討伐した王家……何言ってんの……? ってか―――180年前!?」
「あ、あなた……先ほどから何を言ってますの?」
二人してお互いの顔を見合わせながら首を傾げる。
アーシャは数瞬の思考の末、この森でのショックで記憶の混濁が起きた探索者ではないかと当たりを付け、憤りの積もった心を落ち着かせた。
(やはりこの森には何かあるんですね)
未だに首を傾げている青年に生暖かい視線を向けるアーシャは、青年に優しく声をかける。
「そう言えば、あなたの名前をまだ聞いていませんでしたね」
「……あ、ごめん。助けてもらったのに……。俺はし―――――」
「――――――動くな」
十数人の人間が二人を取り囲んでいた。
二人に剣を突き付けながら、彼らはにやけた表情を隠そうとしない。
彼らの視線は、アーシャの胸元に輝く王家の家紋に注がれている。
それに気づいたアーシャは、剣の柄に手をかけようとして、やめる。
「動くなよ、王女さん。この優男の命はあんたが握ってんだ」
青年に突き付けられた剣は、アーシャの行動一つで今にでも赤い華を咲かせるだろう。
リーダー格と思われる赤髪の男は、アーシャの一挙手一投足に注意を注いだまま歯を剥きだして笑った。
「この森のこの異変……引き起こしたのは俺達だ! まあ厳密には俺達の協力者だがな。そいつはな―――――――あの『ヘルヘイム』の幹部なんだぜ!」
「―――――へ、ヘルヘイム……ッ」
アーシャは思わず復唱した。
最近、大陸全土で虐殺や強奪を繰り返す悪の組織の名だ。
騎士や探索者を悉く返り討ちにして、その悪名を広げ続けているあのヘルヘイム。
アーシャは固唾を飲み、抵抗を一時的に諦める。
真正面からの抵抗は無理がある。ここは従うふりをして隙を窺うのが賢明だと、非常事態でも冷静さを失わない思考で判断する。
両手を上げ、赤髪の男を見据える
「……抵抗はしません。ですが……そのお方には手を出さないようにお願いします」
「あんたの態度次第だぜ。王女サマ」
青年に目を向け、アーシャは安心させるように微笑む。
「大丈夫です、ご安心ください。あなたには傷一つつけさせませんので」
青年は軽く頷いた後、何故だか―――――薄く笑っていた。
「ヘルヘイム……ねぇ」
才気煥発、眉目秀麗、清廉潔白。絵に描いたような王女のそれだ。
第五王女にして王家のみならず市井の支持を一身に受ける彼女は、未だ12歳にして聡明さを湛えた相貌で机上を睨んでいた。
目の前の机に置かれた『グリフィル魔法図』。
グリフィル上空から神聖国近郊を俯瞰する『天の目』と呼ばれる大魔法が、リアルタイムで情報をその図に送ってくるという国宝級の魔法具だ。
アーシャが懸念を込めた視線を送るのは、その図に記された『グリフィル樹海』。
迷いの森と呼ばれ、『探索者殺し』の異名で知られる前後不覚の迷宮である。
入ったが最後、正確な地理を把握した者でないと出ることすらままならないその森が―――――
「ア、アーシャ様……これは……?」
「……わたくしにも……わかりません」
―――――凍っている。
霜が降り、白く輝き、深い緑の闇だった森の姿を一切感じさせないほどに豹変していた。
昨日まで何の変哲もなかったはずだ。
何の報告も上がっていなかった。
だと言うのに、この有様はどうしたことか。
アーシャは側付きの騎士に言葉を伝える。
「――――マーク、樹海に急行いたします。お父様に連絡を上げておいてください」
「ひ、姫様! 危険です!」
「――――上級悪魔が現れた可能性があります。王家に産まれた者として、先陣を切らなくては……グリフィルの名折れです」
「っ……かしこまりました! 至急、騎士団を編成いたします! それまで……どうか、姫様はここでお待ちください!」
「……ありがとうございます、マーク」
敬礼を残してその場を去るマークを見送ると、アーシャは「……ごめんなさい」と呟き、帯剣すると足を速める。
時は一刻を争う非常事態。
「民を守る者として、ただ待っていることなどできません」
強すぎる愛国心と誇りが、アーシャに独断の選択を取らせた。
「悪魔王を討った王家の血筋として、必ずや……!」
■ ■ ■ ■
グリフィル樹海に足を踏み入れたアーシャは、地面を踏むたびに霜を割る感覚に眉をしかめる。
冬季であってもここまでの変容を見せることの無いこの森で、かつてここまでの異変があっただろうか。
「……寒いですね」
北国のような気温に、羽織った上着をぎゅっと身に寄せる。
しかし周囲への警戒を怠らず、剣の柄から意識を離さない。
離さない……のだが。
「……生物の気配が……ない?」
生命の犇めく樹海で、生物の痕跡が全くと言っていいほど見つからないのだ。
やはりこれは異常気象ではなく、何者かによる魔法の行使に他ならない。
「やはり……上級悪魔が……」
寒さからか、恐怖からか。アーシャの声は震えていた。
それでも彼女は息を整え、王家の誇りを掲げ続ける。
屈するわけにはいかなかった。
その時―――――
「――――うぅ……あ……ぁっ」
「ッ!?」
呻き声。
この世のものとは思えない、絞り出すような断末魔に似たものがアーシャの鼓膜を叩いた。
咄嗟に聞こえた方向に視線を向け、臨戦態勢を取る。
震える手で剣を取り、深く息を吐く。
しかし、それ以上の動きはなく、アーシャは思考しながらじりじりとその方向に向かって足を進める。
一歩、二歩。
数えるのも億劫になるほどの歩数を重ね、声のような音の発生源に近づく。
するとそこには、
「―――――人?」
必死に身体を前に進めようと蠢く、地に伏した人影。
年齢は十代後半、まだとても若い男だ。
有体に言えば、死にかけの青年だった。
青年を見た瞬間、アーシャの行動は決まった。
「っ! 大丈夫ですか!?」
剣から手を離し、青年に駆け寄る。
悪魔に襲われたのか、迷い込んだのか。
思いつく可能性はいくつもあるが、とにかく助けなければ。
「気をしっかり! なにがあったのですか!?」
「……うあ……はら……」
「はら? お腹に何か怪我が!?」
「―――――腹が空いて……死にそぉ……」
■ ■ ■ ■
「―――ぅぅ……うまいぃ……」
「ゆ、ゆっくりお食べになってください」
アーシャは、行き倒れていた青年に内容物の時を止める魔法袋から食料を取り出し分け与える。
胃を刺激しないように温かいスープを水筒から飲み干した青年は、涙ながらに感謝を述べる。
「あ、ありがとう……ほんとに死ぬかと思ったよ……」
「いえ、無理もありません。森がいきなりこんな風になるなんて予想もできませんから」
スープの名残の白い息を吐いた青年は、アーシャの身なりに視線を向ける。
視線を泳がせた後、胸元に輝く家紋に目を止めた。
「……その家紋」
「あっ、わたくしとしたことが、名乗るのを忘れていましたね。―――――わたくしはグリフィル神聖国、第五王女アーシャ・エル・グリフィルでございます」
「だ、第五……王女……?」
「はい」
青年は驚愕に目を見開く。
王家に誇りを持つアーシャは、他人のこの反応が好きだった。
王家がどれほどその名を轟かせているか。俗っぽくなってしまうが、その一員である自分の自尊心が満たされる感覚がなんとも心地いい。
しかし青年の反応は、アーシャが思ったものと違った。
「第五王女なんていたっけ……?」
「は……はいぃ?」
らしくもない声を上げたアーシャは、少しの憤りと共に声を大にした。
「いますよ! ここに! 正真正銘――――180年前に悪魔王を討伐した王家の血筋にございます! 無礼ですね!」
胸に手を当てたアーシャは、青年に見せつけるように詰め寄って捲し立てる。
だと言うのに、青年は口をぽかんと開けたまま見当違いの言葉を口にした。
「悪魔王を討伐した王家……何言ってんの……? ってか―――180年前!?」
「あ、あなた……先ほどから何を言ってますの?」
二人してお互いの顔を見合わせながら首を傾げる。
アーシャは数瞬の思考の末、この森でのショックで記憶の混濁が起きた探索者ではないかと当たりを付け、憤りの積もった心を落ち着かせた。
(やはりこの森には何かあるんですね)
未だに首を傾げている青年に生暖かい視線を向けるアーシャは、青年に優しく声をかける。
「そう言えば、あなたの名前をまだ聞いていませんでしたね」
「……あ、ごめん。助けてもらったのに……。俺はし―――――」
「――――――動くな」
十数人の人間が二人を取り囲んでいた。
二人に剣を突き付けながら、彼らはにやけた表情を隠そうとしない。
彼らの視線は、アーシャの胸元に輝く王家の家紋に注がれている。
それに気づいたアーシャは、剣の柄に手をかけようとして、やめる。
「動くなよ、王女さん。この優男の命はあんたが握ってんだ」
青年に突き付けられた剣は、アーシャの行動一つで今にでも赤い華を咲かせるだろう。
リーダー格と思われる赤髪の男は、アーシャの一挙手一投足に注意を注いだまま歯を剥きだして笑った。
「この森のこの異変……引き起こしたのは俺達だ! まあ厳密には俺達の協力者だがな。そいつはな―――――――あの『ヘルヘイム』の幹部なんだぜ!」
「―――――へ、ヘルヘイム……ッ」
アーシャは思わず復唱した。
最近、大陸全土で虐殺や強奪を繰り返す悪の組織の名だ。
騎士や探索者を悉く返り討ちにして、その悪名を広げ続けているあのヘルヘイム。
アーシャは固唾を飲み、抵抗を一時的に諦める。
真正面からの抵抗は無理がある。ここは従うふりをして隙を窺うのが賢明だと、非常事態でも冷静さを失わない思考で判断する。
両手を上げ、赤髪の男を見据える
「……抵抗はしません。ですが……そのお方には手を出さないようにお願いします」
「あんたの態度次第だぜ。王女サマ」
青年に目を向け、アーシャは安心させるように微笑む。
「大丈夫です、ご安心ください。あなたには傷一つつけさせませんので」
青年は軽く頷いた後、何故だか―――――薄く笑っていた。
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