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第二部 高校生編
ここまでの戦いの流れを全て冒涜するみたいな止めの刺し方好き ♡
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「なじみッ! どこだッ! なじみ!」
公園の中を人目もはばからずに声を上げながら走り回る。
今日回った場所は一通り回ったし、それ以外の所も大まかながら走った。
「もし、そこのあなた」
「ああン!?」
突如話しかけられて走り回るテンションのままに返事をしたらえぐい声が出た。
しかし俺に話しかけてきた男は飄々とした表情を崩さない。
「誰か探しているようですが、連絡は付かないんですか?」
「・・・おお! それを忘れていた!」
そうだ、こういう時の為になじみのスマホのGPSを手に入れている。
動揺し過ぎて忘れていたな。
すぐにスマホを取り出して位置情報を確認する。
場所は・・・家?
目線を時計の部分に動かして時間を見る。
どれくらいのタイミングでなじみがここを離れたのかは知らないが、にしたって片道三十分を踏破するには少し速過ぎないだろうか?
ともかく、誘拐されたとかそういうわけではないようだ。
「どうでした?」
「ありがとう。場所の確認は取れた」
「それは良かった」
そういって男は立ち去る・・・と思ったのだが。
なぜか微笑みを浮かべたまま立っている。
なんとなく居心地が悪いが、ここで立ち去るのも気まずく思っていた所、男が話し出す。
「・・・渡辺君から聞いていないんですか?」
「は? 渡辺?」
どうしてここであいつの名前が?
「その様子だと本当に何も聞いていないんですね」
「あ、ああ・・・ごめんなさい?」
「いえ、これはこっちの報連相が不十分だっただけでしょうね。彼はそういう所怠りがちですから」
「はあ・・・」
何とも話が見えずにいるところで、男は手を差し出す。
「改めまして、渡辺君と同じ超能力者の島崎晃です。よろしく」
「え、あっ、そう言う繋がりね、うん」
さっきから続く怒涛の展開に頭が追い付かない。
差し出されるがままに握手に応じていた。
「ちなみに」
次の瞬間、周囲の風景すべてがヴインと音を立てて切り替わる。
自宅があるマンションの前に。
「な、これは・・・」
「私は『瞬間移動する奴』です。ああ、もちろんあなたと敵対するつもりはありませんよ?」
即座に振り払った手をひらひらさせながら島崎は笑う。
というかこいつ終始微笑んでるな。
「今日は自己紹介と顔合わせってことで。私は主に『運び屋』をしてますので、何かあれば渡辺君を通して連絡してください。速度と確実性は世界一を保証します。今回分はサービスです。では」
またヴインと音を立て、島崎が消える。
どこか別の所へ移動したのだろう。
しかし俺の頭の中でその事実は大した意味もない。
重要なのはここにちゃんとなじみが居るのかどうかだ。
エレベーターでは遅いと階段を三段飛ばしながら駆け上がり、自分の部屋に駆け込む。
鍵はかかっていない。多分なじみが開けたのだろう。
「なじみッ! いるかッ! おい!」
部屋の中に声を響かせながらリビングに入る。
玄関に靴はあったから、いるだろう。居るはずだ。
リビングをぐるりと見回せば、こんもりとしたベッドのシーツが。
ペロリとめくれば、そこにはなじみが。
抱きしめる物でも探してか、うにうにとその両手が動いている。
「・・・よかった~~~」
正直な所いつ誘拐されるか分かったもんじゃないと思いながら捜索していたので、杞憂に終わって本当に良かった。
しかしこの急激な感情の緩急、しんどい。
「あー、クソ。どっと疲れた」
まだ昼過ぎ。
ここから休憩してもバイトまでまともなコンディションに持っていけるかどうか。
いや、もういいや。
部長に今日のバイトを休みたい旨、そしてその主な理由も伝える。
大雑把に本日の外出で致命的な心労を負ったためと書いた。
諸々端折ったが・・・ま、良いだろ。
スマホをテーブルに放り投げて、なじみの頬を撫でる。
少し濡れている。
確認してみれば、枕もシーツも所々濡れていた。
「泣いてた、のか・・・?」
掌に感じる温かい、慣れ親しんだなじみの温度が、なんだか白々しく思えた。
「えっ?」
それは一瞬だった。
自分で言うのもなんだが、俺はそこそこ強い。
筋肉だの超能力だのを積み上げて、下っ端に無双して幹部に辛勝してボスに善戦する程度の戦力はある。
不意打ちだまし討ちも慣れたものだ。
なのにうにっていたなじみの両腕に捕らえられ、ベッドに鹵獲されたと気付いた時には、手遅れだった。
「な、なじみさん・・・?」
「・・・」
外着のままベッドに入るのは居心地が悪いので抜け出そうとしたが、なじみの全身は行動の起点となる部分を的確に抑え込んでそれを許さない。
綺麗な茶色の瞳がこちらを覗き込んでいる。
「やっぱり、自分に嘘は付けないね」
「なんだ、どういうことだ?」
瞳からハイライトが消し飛んでてなじみの意図が読み切れない。
こんなことは初めてだ。
「ケーくんが他の女と一緒に居るのは、嫌。本命が私だとしても、私以外とエッチするなんて嫌」
「なじみ・・・」
「今日ケーくんがあの女の子と仲良くしてるとこ見たら、実感として理解しちゃったから」
「・・・離れる実感がなかったんだな」
「うん。ずっとずーっと一緒だったんだもん。今更ケーくんがいないなんて想像できないよ」
「それは俺もそうだけど」
「私は部活だと業務連絡以上のことは何も話してないから、ケーくんには解んないと思うけど」
「わかりたくもないね」
「うん、私も分かりたくなかった」
抱きしめようと腕を動かそうとするが、やっぱり抑え込まれてて動けない。
「でもね、私にも非はあると思う。一回でも『浮気は黙認』なんてこと言っちゃったんだもん」
「別に俺は浮気なんて」
「わかってる。でも、それとこれとは別」
なじみの極めが強まる。
「一回言っちゃったら、翻すのは嘘つきになるから嫌。でもケーくんが奪われるのも嫌。だからケーくんの浮気にルールを設けようと思います」
そもそも浮気するつもりはないと何度言ったら。
「それは知ってる。でも男は浮気するものって聞いたし。仁科さんのおっぱい押し付けられたら嬉しいんでしょ?」
「それはまあ、男なんで・・・」
「でしょ? だからケーくんは浮気したらそれと同じだけ私を愛して」
「常時愛しているんですがそれは」
「ンンッ・・・ともかく、その愛し方のルールを考えました」
「はあ・・・」
「ケーくんは1分浮気するごとに、1mlの精液を私に注いでください」
「・・・マジ?」
「大マジです」
ちなみに射精一回当たりの精液量は『数ml』が一般的な所で、世界記録はおよそ240ml。
まあ世界記録に関しては眉唾物だが。
ともかく、そのルールで行くと俺は部活とバイトと委員会の度になじみに世界記録レベルの射精をすることになる。
「さしあたって、今日のアレ。大体30mlからどう?」
ハッキリ言おう。普通に死ぬ。軽く腹上死する。
なにせ30はおろか20すらまともではない。240なんてもってのほかだ。
俺が超能力者でなければ、の話だが。
「勿論良いぞ。とりあえずこの極め技解いてくれない? なじみを抱きしめられない」
「うんッ!」
花の様な笑顔で関節の抑えを解き、その瞬間俺の両腕がなじみの全身を覆いこむ。
「ごめんな、なじみ。不安にさせるようなことしちゃったな」
「いいの。ケーくんが私を選んでくれるなら、その過程なんて」
「ダメだ。お前に不安の一つを与えたこと自体に俺が我慢ならんのだ」
ぱっぱと自分の服を脱いで、なじみも同じく剥いていく。
なじみの用意が整ったころ、俺の逸物も準備完了だ。
その柔らかい体をベッドに押し倒してキスをする。
「ん・・・ちゃんと、出してくれたらそれだけでいいんだよ?」
「なじみとのエッチをそんな事務的な感じで終わらせんよ」
顔を離して体をずらしていく。
胸を過ぎ、腹を過ぎたところで、なじみは俺が今から何をするのか直感した。
毛の全く生えていないつんつるてんの女陰を、たっぷりの唾液で濡らした舌で舐め上げる。
「ひゃうん!」
なじみの絶叫を聞いて舌はさらに加速する。
あえて単調に、ワンパターンに舐め上げ続ける。
「ふうん! ンんッ! んああっ!」
その度になじみは甘い嬌声を上げて体を震わせ、白濁した本気汁があふれ出す。
そしてその体が絶頂に至る寸前、俺は舐めるのを止めた。
「ふあ・・・なん、でぇ・・・」
俺は見せつけるように大きく口を開き、それをゆっくりと肉厚の大陰唇に近づける。
ギロチンに死刑囚を歩かせる時さながらに、ゆっくりと。
これから何が起こるのかわかるように。
事実、なじみは『これから』を強く想像して愛液の量を増やしている。
「はあ、はあ、はあ、はあはあはあ」
荒くなるなじみの息。
高くなるなじみの体温。
汗をかくなじみの肌。
そして今、口が女陰にかぶりつく。
「あっ、フああああああっ!?」
余りの快楽になじみが目を白黒させる。
更にかぶりつくだけではなく、全肺活量を以って吸い上げもする。
じゅぞぞぞぞぞぞぞっ。
「あ・・・これだめ! ケーくんこれダメッ! 死ぬッ、気持ちよくて死んじゃう!」
口ではそう言うが、なじみのパンパンに詰まった張りのある太ももが俺の頭を女陰に押し付けるように閉じられ、女陰自体も愛液を沢山吐き出し『もっともっと』とこれ以上をおねだりしている。
リクエストに応えて、これ以上の刺激を投下することにした。
口にギリギリ含まなかった、女性が外側で一番気持ちよくなる敏感な部位。
つまりクリトリスも口に含んで、吸った。
「ほああああああッ! ごめんなさいっ! ケーくん縛るようなこと言ってごめんなさい! うきゅううう! もうしませんッ! だからなじみおまんこっ・・・」
そこで不自然に言葉が切れたので、顔を上げてなじみに問う。
「どうして欲しい?」
「なじみおまんこ・・・もっとイジメてください」
にっこりと慈悲深い笑みを浮かべて、俺はもう一度なじみの股間に顔を埋め、より強く吸う。
「にゃああああっ! ありがとうございますッ!」
いよいよ一種の極め技染みてきた太ももの感触を頬で楽しみ。
口の中のクリトリスを、甘噛みした。
「ほっ・・・」
嬌声はない。
もう、声に変換できるような次元ではないのだろう。
ただ、なじみの全身の痙攣は。
ビクビクガクガクというよりは、もはやどったんばったんというレベルで。
俺が腰を抑えていたから、上半身は荒ぶって。
ちょっとどこかに頭をぶつけていないか心配だった。
ちなみに殺人的な量の愛液は大体飲んだ。
こんな量をぶちまけたらシーツもマットレスも貫通して家が傷みそうというのもあったが、俺が飲みたいと思ったという方が強い。
一歩間違えたら溺死するところだったが、恋人のラブジュースで溺死するってなかなか良い最後ではないだろうか。
こっちをスタンさせようとしているとしか思えない太ももの締めもやがて緩んだが、なじみの全身は結局30秒ほど痙攣しっぱなしだった。
細かい痙攣であれば今も少ししてるけど。
「ふわぁ・・・気持ち、良かったぁ」
そういってなじみは静かに瞳を閉じようとして・・・俺にペチペチされて目を覚ました。
「んむ、何? ケーくん?」
「なじみ。まだただの『前戯』だぞ? なに終わったみたいな雰囲気出して夢の世界に逃げようとしてるんだ?」
「・・・え?」
迫真過ぎてお忘れかもしれないが、俺がやったのはクンニ、つまりただの準備であり・・・『本番』はこれからだ。
「嘘・・・だよね?」
「本当だ」
「中って・・・今のより気持ちいいんだよね?」
「だろうな」
「私、壊れちゃうよ?」
「でもなじみが欲しいって言ったんだろ? なじみを嘘つきにするわけにはいかないなぁ」
なじみはじわぁと涙目になって、それでもその瞳には期待が見え隠れしていて。
「ところでなじみ。人間の射精というのは普通、一回当たり三ml程なんだ」
「そ、そうなんだ・・・」
「なじみは三十ml欲しいって言ってから、十回はすることになるな?」
なじみはダラダラ冷や汗を流すが、俺は聞き逃さなかった。
なじみの子宮が受精する準備のために降りる『きゅん』という音を。
公園の中を人目もはばからずに声を上げながら走り回る。
今日回った場所は一通り回ったし、それ以外の所も大まかながら走った。
「もし、そこのあなた」
「ああン!?」
突如話しかけられて走り回るテンションのままに返事をしたらえぐい声が出た。
しかし俺に話しかけてきた男は飄々とした表情を崩さない。
「誰か探しているようですが、連絡は付かないんですか?」
「・・・おお! それを忘れていた!」
そうだ、こういう時の為になじみのスマホのGPSを手に入れている。
動揺し過ぎて忘れていたな。
すぐにスマホを取り出して位置情報を確認する。
場所は・・・家?
目線を時計の部分に動かして時間を見る。
どれくらいのタイミングでなじみがここを離れたのかは知らないが、にしたって片道三十分を踏破するには少し速過ぎないだろうか?
ともかく、誘拐されたとかそういうわけではないようだ。
「どうでした?」
「ありがとう。場所の確認は取れた」
「それは良かった」
そういって男は立ち去る・・・と思ったのだが。
なぜか微笑みを浮かべたまま立っている。
なんとなく居心地が悪いが、ここで立ち去るのも気まずく思っていた所、男が話し出す。
「・・・渡辺君から聞いていないんですか?」
「は? 渡辺?」
どうしてここであいつの名前が?
「その様子だと本当に何も聞いていないんですね」
「あ、ああ・・・ごめんなさい?」
「いえ、これはこっちの報連相が不十分だっただけでしょうね。彼はそういう所怠りがちですから」
「はあ・・・」
何とも話が見えずにいるところで、男は手を差し出す。
「改めまして、渡辺君と同じ超能力者の島崎晃です。よろしく」
「え、あっ、そう言う繋がりね、うん」
さっきから続く怒涛の展開に頭が追い付かない。
差し出されるがままに握手に応じていた。
「ちなみに」
次の瞬間、周囲の風景すべてがヴインと音を立てて切り替わる。
自宅があるマンションの前に。
「な、これは・・・」
「私は『瞬間移動する奴』です。ああ、もちろんあなたと敵対するつもりはありませんよ?」
即座に振り払った手をひらひらさせながら島崎は笑う。
というかこいつ終始微笑んでるな。
「今日は自己紹介と顔合わせってことで。私は主に『運び屋』をしてますので、何かあれば渡辺君を通して連絡してください。速度と確実性は世界一を保証します。今回分はサービスです。では」
またヴインと音を立て、島崎が消える。
どこか別の所へ移動したのだろう。
しかし俺の頭の中でその事実は大した意味もない。
重要なのはここにちゃんとなじみが居るのかどうかだ。
エレベーターでは遅いと階段を三段飛ばしながら駆け上がり、自分の部屋に駆け込む。
鍵はかかっていない。多分なじみが開けたのだろう。
「なじみッ! いるかッ! おい!」
部屋の中に声を響かせながらリビングに入る。
玄関に靴はあったから、いるだろう。居るはずだ。
リビングをぐるりと見回せば、こんもりとしたベッドのシーツが。
ペロリとめくれば、そこにはなじみが。
抱きしめる物でも探してか、うにうにとその両手が動いている。
「・・・よかった~~~」
正直な所いつ誘拐されるか分かったもんじゃないと思いながら捜索していたので、杞憂に終わって本当に良かった。
しかしこの急激な感情の緩急、しんどい。
「あー、クソ。どっと疲れた」
まだ昼過ぎ。
ここから休憩してもバイトまでまともなコンディションに持っていけるかどうか。
いや、もういいや。
部長に今日のバイトを休みたい旨、そしてその主な理由も伝える。
大雑把に本日の外出で致命的な心労を負ったためと書いた。
諸々端折ったが・・・ま、良いだろ。
スマホをテーブルに放り投げて、なじみの頬を撫でる。
少し濡れている。
確認してみれば、枕もシーツも所々濡れていた。
「泣いてた、のか・・・?」
掌に感じる温かい、慣れ親しんだなじみの温度が、なんだか白々しく思えた。
「えっ?」
それは一瞬だった。
自分で言うのもなんだが、俺はそこそこ強い。
筋肉だの超能力だのを積み上げて、下っ端に無双して幹部に辛勝してボスに善戦する程度の戦力はある。
不意打ちだまし討ちも慣れたものだ。
なのにうにっていたなじみの両腕に捕らえられ、ベッドに鹵獲されたと気付いた時には、手遅れだった。
「な、なじみさん・・・?」
「・・・」
外着のままベッドに入るのは居心地が悪いので抜け出そうとしたが、なじみの全身は行動の起点となる部分を的確に抑え込んでそれを許さない。
綺麗な茶色の瞳がこちらを覗き込んでいる。
「やっぱり、自分に嘘は付けないね」
「なんだ、どういうことだ?」
瞳からハイライトが消し飛んでてなじみの意図が読み切れない。
こんなことは初めてだ。
「ケーくんが他の女と一緒に居るのは、嫌。本命が私だとしても、私以外とエッチするなんて嫌」
「なじみ・・・」
「今日ケーくんがあの女の子と仲良くしてるとこ見たら、実感として理解しちゃったから」
「・・・離れる実感がなかったんだな」
「うん。ずっとずーっと一緒だったんだもん。今更ケーくんがいないなんて想像できないよ」
「それは俺もそうだけど」
「私は部活だと業務連絡以上のことは何も話してないから、ケーくんには解んないと思うけど」
「わかりたくもないね」
「うん、私も分かりたくなかった」
抱きしめようと腕を動かそうとするが、やっぱり抑え込まれてて動けない。
「でもね、私にも非はあると思う。一回でも『浮気は黙認』なんてこと言っちゃったんだもん」
「別に俺は浮気なんて」
「わかってる。でも、それとこれとは別」
なじみの極めが強まる。
「一回言っちゃったら、翻すのは嘘つきになるから嫌。でもケーくんが奪われるのも嫌。だからケーくんの浮気にルールを設けようと思います」
そもそも浮気するつもりはないと何度言ったら。
「それは知ってる。でも男は浮気するものって聞いたし。仁科さんのおっぱい押し付けられたら嬉しいんでしょ?」
「それはまあ、男なんで・・・」
「でしょ? だからケーくんは浮気したらそれと同じだけ私を愛して」
「常時愛しているんですがそれは」
「ンンッ・・・ともかく、その愛し方のルールを考えました」
「はあ・・・」
「ケーくんは1分浮気するごとに、1mlの精液を私に注いでください」
「・・・マジ?」
「大マジです」
ちなみに射精一回当たりの精液量は『数ml』が一般的な所で、世界記録はおよそ240ml。
まあ世界記録に関しては眉唾物だが。
ともかく、そのルールで行くと俺は部活とバイトと委員会の度になじみに世界記録レベルの射精をすることになる。
「さしあたって、今日のアレ。大体30mlからどう?」
ハッキリ言おう。普通に死ぬ。軽く腹上死する。
なにせ30はおろか20すらまともではない。240なんてもってのほかだ。
俺が超能力者でなければ、の話だが。
「勿論良いぞ。とりあえずこの極め技解いてくれない? なじみを抱きしめられない」
「うんッ!」
花の様な笑顔で関節の抑えを解き、その瞬間俺の両腕がなじみの全身を覆いこむ。
「ごめんな、なじみ。不安にさせるようなことしちゃったな」
「いいの。ケーくんが私を選んでくれるなら、その過程なんて」
「ダメだ。お前に不安の一つを与えたこと自体に俺が我慢ならんのだ」
ぱっぱと自分の服を脱いで、なじみも同じく剥いていく。
なじみの用意が整ったころ、俺の逸物も準備完了だ。
その柔らかい体をベッドに押し倒してキスをする。
「ん・・・ちゃんと、出してくれたらそれだけでいいんだよ?」
「なじみとのエッチをそんな事務的な感じで終わらせんよ」
顔を離して体をずらしていく。
胸を過ぎ、腹を過ぎたところで、なじみは俺が今から何をするのか直感した。
毛の全く生えていないつんつるてんの女陰を、たっぷりの唾液で濡らした舌で舐め上げる。
「ひゃうん!」
なじみの絶叫を聞いて舌はさらに加速する。
あえて単調に、ワンパターンに舐め上げ続ける。
「ふうん! ンんッ! んああっ!」
その度になじみは甘い嬌声を上げて体を震わせ、白濁した本気汁があふれ出す。
そしてその体が絶頂に至る寸前、俺は舐めるのを止めた。
「ふあ・・・なん、でぇ・・・」
俺は見せつけるように大きく口を開き、それをゆっくりと肉厚の大陰唇に近づける。
ギロチンに死刑囚を歩かせる時さながらに、ゆっくりと。
これから何が起こるのかわかるように。
事実、なじみは『これから』を強く想像して愛液の量を増やしている。
「はあ、はあ、はあ、はあはあはあ」
荒くなるなじみの息。
高くなるなじみの体温。
汗をかくなじみの肌。
そして今、口が女陰にかぶりつく。
「あっ、フああああああっ!?」
余りの快楽になじみが目を白黒させる。
更にかぶりつくだけではなく、全肺活量を以って吸い上げもする。
じゅぞぞぞぞぞぞぞっ。
「あ・・・これだめ! ケーくんこれダメッ! 死ぬッ、気持ちよくて死んじゃう!」
口ではそう言うが、なじみのパンパンに詰まった張りのある太ももが俺の頭を女陰に押し付けるように閉じられ、女陰自体も愛液を沢山吐き出し『もっともっと』とこれ以上をおねだりしている。
リクエストに応えて、これ以上の刺激を投下することにした。
口にギリギリ含まなかった、女性が外側で一番気持ちよくなる敏感な部位。
つまりクリトリスも口に含んで、吸った。
「ほああああああッ! ごめんなさいっ! ケーくん縛るようなこと言ってごめんなさい! うきゅううう! もうしませんッ! だからなじみおまんこっ・・・」
そこで不自然に言葉が切れたので、顔を上げてなじみに問う。
「どうして欲しい?」
「なじみおまんこ・・・もっとイジメてください」
にっこりと慈悲深い笑みを浮かべて、俺はもう一度なじみの股間に顔を埋め、より強く吸う。
「にゃああああっ! ありがとうございますッ!」
いよいよ一種の極め技染みてきた太ももの感触を頬で楽しみ。
口の中のクリトリスを、甘噛みした。
「ほっ・・・」
嬌声はない。
もう、声に変換できるような次元ではないのだろう。
ただ、なじみの全身の痙攣は。
ビクビクガクガクというよりは、もはやどったんばったんというレベルで。
俺が腰を抑えていたから、上半身は荒ぶって。
ちょっとどこかに頭をぶつけていないか心配だった。
ちなみに殺人的な量の愛液は大体飲んだ。
こんな量をぶちまけたらシーツもマットレスも貫通して家が傷みそうというのもあったが、俺が飲みたいと思ったという方が強い。
一歩間違えたら溺死するところだったが、恋人のラブジュースで溺死するってなかなか良い最後ではないだろうか。
こっちをスタンさせようとしているとしか思えない太ももの締めもやがて緩んだが、なじみの全身は結局30秒ほど痙攣しっぱなしだった。
細かい痙攣であれば今も少ししてるけど。
「ふわぁ・・・気持ち、良かったぁ」
そういってなじみは静かに瞳を閉じようとして・・・俺にペチペチされて目を覚ました。
「んむ、何? ケーくん?」
「なじみ。まだただの『前戯』だぞ? なに終わったみたいな雰囲気出して夢の世界に逃げようとしてるんだ?」
「・・・え?」
迫真過ぎてお忘れかもしれないが、俺がやったのはクンニ、つまりただの準備であり・・・『本番』はこれからだ。
「嘘・・・だよね?」
「本当だ」
「中って・・・今のより気持ちいいんだよね?」
「だろうな」
「私、壊れちゃうよ?」
「でもなじみが欲しいって言ったんだろ? なじみを嘘つきにするわけにはいかないなぁ」
なじみはじわぁと涙目になって、それでもその瞳には期待が見え隠れしていて。
「ところでなじみ。人間の射精というのは普通、一回当たり三ml程なんだ」
「そ、そうなんだ・・・」
「なじみは三十ml欲しいって言ってから、十回はすることになるな?」
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そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
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