成人の儀―特別侍従―

gooneone(ごーわんわん)

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4.二つの仕事6

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 陰嚢まで握られてさらに絶頂感が高まった。自分の股間のすぐ前にリゲンスの顔があると認識するだけで、男根は弾けそうになってしまう。
 はくはくと呼吸するように動く尿道口を見ながら、リゲンスが表情を緩めた。
「未熟ゆえに感度がいいのか……それとも単に性感が開花していないだけだったのか」
(わ……)
 初めて見る優しい表情。しかしそれはすぐにいつもの硬派なものに戻ってしまう。それはそれでかっこいいけれど。
「確かめたければ自分で触りなさい。しかし射精はしないよう、自分で加減するように」
「はい……」
 射精のために触れたかった。握ってしごいて……できればリゲンスの口淫の感触が残っているうちに。
 しかし当然そんなことを言えるはずはなく、ケネルは出してしまわぬよう気を付けながら自身の男根に触れた。
「ンッ……」
「自分が好きなところを舌でこすりなさい」
 口内がいっぱいなので、返事のかわりにコクコクと首を縦に振る。
「――ああ、亀頭がいいのか」
「んんっ」
 恥ずかしい。見ないでほしい、と初めて思った。
「そこも敏感なところだ」
 目を閉じてもわかるほどの強い視線。
 握りたい。こすりたい。出してしまいたい――本能に抗いながら、指先一本で快感を与えてくれる場所を探していく。
(あ……もうだめ……どこも気持ちいいっ……)
 どこをどう触れても絶頂してしまいそうだ。自身のそれから手を離し、今度は陰嚢を揉んでみる。
「んふっ」
 想像していた以上の快感だった。少し強くすると、潰れてしまうのではという恐怖心に興奮が高まる。
(すごいっ! きもちぃっ……!)
 もっと、もっとしたい――。
「――そこまで」
「え……」
 もう少しだったのに。口から張り型を抜き、視線だけで懇願する。しかしリゲンスは冷たさを感じるほどの低音で言った。
「今日はここまでだ」
(そんなっ!)
 ここで終わりなんて苦しすぎる――しかし、そういえばもう射精することは許されないのだった。三か月で性欲を溜め、淫らに王子を求めるようにならなければならない。
「リゲンス様……」
 呼び掛けても返事はなかった。リゲンスは腰を上げると部屋の棚から何かを取り出す。
(何……?)
 衣類が入っているのは別の場所だ。手当たり次第に触れてものを壊したり汚したりするのが嫌で、ケネルは一度も開けたことのない引き出し。
 リゲンスは黒光りする金属のようなものを持って、ケネルのところへ戻ってきた。
「リゲンス様……?」
「これが何かわかるか」
「いえ……」
 男根の形をした、黒い金属製のもの。太さは今後孔に咥えている男根ほどで、長さは中指くらいだろうか。先端には小さな穴が開いている。
「貞操帯という。聞いたことはあるか」
「いえ、ありません」
 それよりも、頭の中は射精欲でいっぱいだった。落ち着かなければ、と静かに深く息を吐き出す。
「男根を縛り付けるものだ。鍵は私が管理する。勃起もできなくなるが、耐えなさい」
「あ……」
 リング状のものに陰嚢を通され、それから萎え始めた男根が金属の中に収められる。その二つを接続してカギを掛けられると、ずっしりとした重みを感じた。
「ぁ……」
 重い。手で持てばそれほど重みは感じないのかもしれないが、繊細なところに取り付けられるものとしては重すぎた。
 でもリゲンスがカギを持っている――そう思うと胸の辺りがざわざわする。
「後孔もよく色づくようになった。順調だ。自信を持ちなさい」
「あ……はい。ありがとうございます」
 勃起がしたい。でも貞操帯が重すぎる。
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