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『星降ル夜ニ、君ハ何ヲ願フ』/ 作:早苗
とある街に1人の少年と少女が住んでおりました。
2人はとても仲良く幸せに暮らしておりました。いつも2人でおり、一緒にご飯を食べ、一緒にお風呂に入り、そして一緒に寝る。まるで兄妹の様でした。
「ねぇ、お兄ちゃん。今日も見に行こうよ。お星さま」
「いいよ」
2人は家を出ると、キラキラと輝いている街を背に薄暗い森へと入っていきました。
懐中電灯をチカチカと光らせながら、小さい足でズンズン進みました。
実は2人には大人たちが知らない秘密があったのです。
それは、森の奥にある静かな丘で星を見ること。
その街では夜になると、大人たちは毎晩酒を飲みながら大騒ぎします。街はとても騒がしくなると同時に、こっそりと家を抜け出し星を見に行く唯一の機会でもありました。
「さぁ、ついたよ。見上げてごらん」
「わぁ~、きれい~!」
「ほら、寝転びながら見ようよ」
「うん!」
2人は寝転びながら夜空を眺めました。
「見て。あれがデネブ、こっちがアルタイル、そしてあそこにあるのがベガ」
「うん。綺麗な夏の大三角だね」
少年は指をさしてそう言いました。
優しい風が吹く中、ふと少女は呟きました。
「ねぇ、お兄ちゃん。もし目の前で流れ星が流れたら、何をお願いするの?」
「やっぱり、これからもずっと2人仲良く幸せに暮らせますように、だ。サナは?」
「私も、お兄ちゃんとこれからもずっと仲良く暮らせますように、ってお願いする」
「ありがとう。嬉しいよ」
星を見に来てどれほど時間が経ったのだろうか、2人は時間も忘れて星を見ていました。
「サナ。そろそろ帰らなきゃ、またお父さんとお母さんに怒られる…」
「う、うん……」
2人は名残惜しそうに星に背を向けて来た道を帰っていきました。
『星降ル夜ニ、君ハ何ヲ願フ』/ 作:早苗
とある街に1人の少年と少女が住んでおりました。
2人はとても仲良く幸せに暮らしておりました。いつも2人でおり、一緒にご飯を食べ、一緒にお風呂に入り、そして一緒に寝る。まるで兄妹の様でした。
「ねぇ、お兄ちゃん。今日も見に行こうよ。お星さま」
「いいよ」
2人は家を出ると、キラキラと輝いている街を背に薄暗い森へと入っていきました。
懐中電灯をチカチカと光らせながら、小さい足でズンズン進みました。
実は2人には大人たちが知らない秘密があったのです。
それは、森の奥にある静かな丘で星を見ること。
その街では夜になると、大人たちは毎晩酒を飲みながら大騒ぎします。街はとても騒がしくなると同時に、こっそりと家を抜け出し星を見に行く唯一の機会でもありました。
「さぁ、ついたよ。見上げてごらん」
「わぁ~、きれい~!」
「ほら、寝転びながら見ようよ」
「うん!」
2人は寝転びながら夜空を眺めました。
「見て。あれがデネブ、こっちがアルタイル、そしてあそこにあるのがベガ」
「うん。綺麗な夏の大三角だね」
少年は指をさしてそう言いました。
優しい風が吹く中、ふと少女は呟きました。
「ねぇ、お兄ちゃん。もし目の前で流れ星が流れたら、何をお願いするの?」
「やっぱり、これからもずっと2人仲良く幸せに暮らせますように、だ。サナは?」
「私も、お兄ちゃんとこれからもずっと仲良く暮らせますように、ってお願いする」
「ありがとう。嬉しいよ」
星を見に来てどれほど時間が経ったのだろうか、2人は時間も忘れて星を見ていました。
「サナ。そろそろ帰らなきゃ、またお父さんとお母さんに怒られる…」
「う、うん……」
2人は名残惜しそうに星に背を向けて来た道を帰っていきました。
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