星降ル夜ニ、君ハ何ヲ願フ

三日月らびっと

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 家に到着した2人は、そろりとドアを開けて中へと入って行きました。
 少年がリビングのドアに手をかけようとした時、リビングの光に当てられた黒い影があることに気がつきました。
  少年は、恐る恐るゆっくりとドアを開けました。

「やぁ、どうもお邪魔しているよ」

 そこには黒い真っ黒な服を着ている3人の男性がいました。2人は立っており、守られるようにその間に挟まれて椅子に座り込んでいる男性が少年に声をかけました。

「あの……どちら様でしょうか?」

「どちら様……んーそうだね、ここでは名乗る時には氏名を言うのが一般常識だと思うが、あいにく名乗れる氏名を持ってなくってね。【星の使徒】と言ったらいいのかな」

「星の使徒……」

「そう、星の使徒。まずは君にお礼を言わなくちゃね。ありがとう」

「何が……ですか」

「何が……か。君が一番わかっているんじゃないかな? 我が星姫様を預かっていてくれて、だよ」

「星姫って……?」

「君の隣にいる少女だよ。その子が星姫様」

「何ですか、急に星姫様なんて言われても……! ……サナをどうするつもりですか?」

「もちろん連れて帰るのさ。こちらには今度大切な儀式があるんでね」

「ダ、ダメです! サナは僕の家族です! 連れていかせません!」

「キミ、これはもう決定事項なんだよね。君の言葉一つではどうにもならない。……ま、ボクとしては、星姫様が幸せであることが一番だから、君の気持ちはよーくわかる。でもね、これは伝統の儀式なんだ。ボクでも上のお偉いさんがたは止められないよ」

「そんな……待って、何かその儀式を止められる、もしくは遅くする方法はないの⁉︎」

「……ないね。もし、抵抗するなら力ずくで、とも言われてるんだけど、ボクはね、それはしたくないんだよ。たからここは大人しく従ってくれると嬉しいんだけどな」

「そんな……」
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