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神、怒髪天を貫く
もう切れた!
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現在、日本の神様は大きな問題に頭を抱えていた。それは、他の世界の神が勝手にこちらの世界の住人、特に日本人ばかりを連れて行ってしまうのだ。
確かに、日本人は断りにくい性格だし、魔法のない世界なのに魔法に対する認識やイメージがある。それ故に、異世界転生をさせる側としては最高の素材なのだ。
しかし、それはあくまでこちらの世界の神の承認があって初めて行われる事たま。ある日、突然人が死を関係なしにいなくなると、その周りの因果律がおかしくなる。実際はその影響は全体から見れば微々たるものだ。しかし、それでも放っておくわけにもいかず、神様が因果律を直すのだが、そうするとまた誰かが連れて行かれる。そのいたちごっこだった。
本来、異世界転生させるのは死んだ者だけと神界規定で決まっている。にもかかわらず、私の世界が大変だからという言い訳をして連れて行ってしまうのだ。
そして今も日本の神様はここ、神の領域にて因果律の修正の作業に追われていた。
「お、お、終わった~。やっと終わった。もう無理。もうやだ。もう寝る。今日こそ寝る。6年徹夜はもう無理。」
やっと仕事が終わり、ぐた~と寝っ転がる姿は神様には見えない。神の体は人間に似ているというが、本来はその逆で人間の体が神の体に似ているのだ。その為、人間が寝ないとできる目の下のクマも神様の目の下にもくっきり現れていた。
「あ~、やっと眠れ・・・」
既に意識の半分はもう無いといってもいい。後は瞼を閉じるだけ。そして、ゆっくりと視界が暗くなっていき、光が途絶えようとしたその時だった。
「神様!また、他の世界の神が勝手に我が国の人を異世界転生させました!しかも今回は質が悪く、因果律を捻じ曲げその者を事故死させてから転生させた為、因果律の捻りが大変なことに!」
まさに、今。寝ようとしたその時に、入ってきた自分の従者からの報告を聞いた瞬間。神の中の何かが壊れた。
「う、う、う、うがーーーー!」
「うわっ、ど、どうされたんですか!?」
「もう、我慢の限界だ!もう頭きた!なんで私がこんな目に合わなければならないのだ!」
一度、出した不満が連鎖になって次々と悪口が出てくる。
「なんなんだあいつら!本当になんなんだ!なんで、私が世界構成に失敗したら奴らの尻拭いをしなければならないのだ!なんであいつらは自分たちで解決しようとしないんだ!こっちが、かわいそうだと思って黙っていたら、つけ上がりおって!もう、頭きた!神界規定に則ってあいつらの世界をぶっ壊してやる!」
「か、神、様?」
いつも、温厚でお優しい神様が初めてマジギレをしたため、従者の方はもうどうしていいのかわからなくなってしまった。
「おい!お前!」
「え?あっ、はい!」
従者は今まで呼ばれたことのない呼ばれ方をされた為、一瞬呼ばれたことに気づかなかった。
「因果律の操作の仕事はもういい!後は月夜見に一任すると伝えろ!それと、須佐之男には日本の管理をさせろ!私はこれから出かける。」
「え?え?」
従者は一遍に色をなことを言われても処理が追いつかない。
「じゃあ後は任せるぞ!」
「か、神様!いづこに!」
やっと頭が追いついた従者が神様に質問した時にはもう遅かった。神様は既に、門を開いてどこかに行こうとしていた。
「あいつらぶっ潰してくる!」
後に、従者この時のことをはこう語った。
「神様を怒らしたらやばい」
確かに、日本人は断りにくい性格だし、魔法のない世界なのに魔法に対する認識やイメージがある。それ故に、異世界転生をさせる側としては最高の素材なのだ。
しかし、それはあくまでこちらの世界の神の承認があって初めて行われる事たま。ある日、突然人が死を関係なしにいなくなると、その周りの因果律がおかしくなる。実際はその影響は全体から見れば微々たるものだ。しかし、それでも放っておくわけにもいかず、神様が因果律を直すのだが、そうするとまた誰かが連れて行かれる。そのいたちごっこだった。
本来、異世界転生させるのは死んだ者だけと神界規定で決まっている。にもかかわらず、私の世界が大変だからという言い訳をして連れて行ってしまうのだ。
そして今も日本の神様はここ、神の領域にて因果律の修正の作業に追われていた。
「お、お、終わった~。やっと終わった。もう無理。もうやだ。もう寝る。今日こそ寝る。6年徹夜はもう無理。」
やっと仕事が終わり、ぐた~と寝っ転がる姿は神様には見えない。神の体は人間に似ているというが、本来はその逆で人間の体が神の体に似ているのだ。その為、人間が寝ないとできる目の下のクマも神様の目の下にもくっきり現れていた。
「あ~、やっと眠れ・・・」
既に意識の半分はもう無いといってもいい。後は瞼を閉じるだけ。そして、ゆっくりと視界が暗くなっていき、光が途絶えようとしたその時だった。
「神様!また、他の世界の神が勝手に我が国の人を異世界転生させました!しかも今回は質が悪く、因果律を捻じ曲げその者を事故死させてから転生させた為、因果律の捻りが大変なことに!」
まさに、今。寝ようとしたその時に、入ってきた自分の従者からの報告を聞いた瞬間。神の中の何かが壊れた。
「う、う、う、うがーーーー!」
「うわっ、ど、どうされたんですか!?」
「もう、我慢の限界だ!もう頭きた!なんで私がこんな目に合わなければならないのだ!」
一度、出した不満が連鎖になって次々と悪口が出てくる。
「なんなんだあいつら!本当になんなんだ!なんで、私が世界構成に失敗したら奴らの尻拭いをしなければならないのだ!なんであいつらは自分たちで解決しようとしないんだ!こっちが、かわいそうだと思って黙っていたら、つけ上がりおって!もう、頭きた!神界規定に則ってあいつらの世界をぶっ壊してやる!」
「か、神、様?」
いつも、温厚でお優しい神様が初めてマジギレをしたため、従者の方はもうどうしていいのかわからなくなってしまった。
「おい!お前!」
「え?あっ、はい!」
従者は今まで呼ばれたことのない呼ばれ方をされた為、一瞬呼ばれたことに気づかなかった。
「因果律の操作の仕事はもういい!後は月夜見に一任すると伝えろ!それと、須佐之男には日本の管理をさせろ!私はこれから出かける。」
「え?え?」
従者は一遍に色をなことを言われても処理が追いつかない。
「じゃあ後は任せるぞ!」
「か、神様!いづこに!」
やっと頭が追いついた従者が神様に質問した時にはもう遅かった。神様は既に、門を開いてどこかに行こうとしていた。
「あいつらぶっ潰してくる!」
後に、従者この時のことをはこう語った。
「神様を怒らしたらやばい」
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