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第2章
予想外に人気
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もう少しノヴァといたかったけど、ノヴァは帰って僕があげた魔力晶と風船の研究したいって帰っちゃった。
日が落ちるまで居てもらったし、折角の休みだし誕生日だから仕方ないと思うけど…もう少し居てくれてもよかったのにってぶさくれる僕。
でもノヴァが帰ってすぐに、にぃ様が帰ってきてくれたので、帰ってきたにぃ様に引っ付いて回る鬱陶しい僕。
そんな鬱陶しい僕をにぃ様は微笑んで見てくれてる。
にぃ様のお着替えが終わったところではっと思い出す。
ばぁやに怒られるけれど、だだだだーっと走って食堂に駆け込むと目的のものが無事にあって、それを持って、まただだだだーっと走ってにぃ様の部屋に到着!!
「ルナイス室内を平時に走り回るのは品がないぞ。」
ばぁやに叱られる前ににぃ様に叱られた…。
「は~い。にぃ様あげるぅ。」
ちょっと萎えた僕はぶすくれたまま、ぽんとにぃ様の手に風船を握らせる。
無事ににぃ様に風船届けたし、今日はもう夕飯まで部屋にいようかな…。
にぃ様も疲れているだろうし、僕は大人しくしておいた方が良さそう。
ばぁやにとーさまにも風船あげてねって伝えとかないと。
「にぃ様、お邪魔しました。」
ぺこりと頭を下げて部屋を出ようとした僕ですが、なんと扉の前で急に体がふわっと浮き上がりました。
「へぶ!」
急な遠心力に口から変な音が漏れた、恥ずかしぃ!
どーなってるんだ!?と扉の前にいる使用人を見れば何故かニコッと微笑まれる。
危機的状況では、ないのか?
「ルナイス、これを僕に届ける為に急いでくれたんだな。叱って悪かった。」
どうやら僕を背後から持ち上げているのはにぃ様らしい。
振り返ると風船はレオが持っていて、にぃ様は嬉しそうだけど申し訳なさそうな複雑なお顔をしていた。
「走り回ったのは良くないって分かってました。ごめんなさい。」
ちょっと不貞腐れていたけれど、にぃ様は間違ったことで叱ってはいないので素直に謝る。
謝る姿勢が今までにやったことない姿勢ですが…。
足をパタパタさせて下ろしてもらって、改めてにぃ様へ向き直る。
「ルナイス、あれは何と言うんだ?」
「あ…あれは風船と言います。」
ノヴァに説明しただけで、にぃ様には説明してなかったことを思い出し慌てて風船を説明する。
「中に空気をいれて膨らませるとあーやって浮かびます。詳しくは僕にも分かりません。詳しくはそれぞれのプロにまでどうぞ。」
僕じゃ上手く説明できないので。
そう言うとにぃ様はプロ達に招待状を出すようレオに直に支持を出した。
お仕事はやい。
「あ、にぃ様。ノヴァも混ぜてあげて下さい。」
たぶん自分で研究して分かっちゃうんだろうけど、作った人からの話をたぶんノヴァは聞きたいだろうし。
そう思ってにぃ様の手をぎゅっと握れば、にぃ様はしゃがんでもちろん招くって言ってくれた。
昔から思っていたけど、にぃ様は優男。
舞踏会とかでもにぃ様はモテモテだ。
直ぐにきらきらで可愛らしいご令嬢達に囲まれるので、そういった場ではあまりにぃ様と居られない。
寂しいやら誇らしいやら…
にぃ様が好きな弟として複雑な気持ちです。
夕飯までにぃ様にお話しに付き合ってもらって、夕飯はにぃ様と並んで食堂へ向かった。
帰ってきていたらしいとーさまが既に食堂に居て、興味深そうに腕を組んで風船を突っついていたので慌てて風船をおひとつどーぞってしたら予想以上に喜んでくれた。
他にも4つほど風船が残っていたので、それも好きにしてくださいっと言ったらすぐさまどっかに持っていかれた。
「にぃ様。」
「あぁ。父にもご参加頂こう。」
お名前呼んだだけで通じ合ったことに何だかむず痒くも嬉しくなってにぃ様の手をぶんぶん振る。
その後、テンションが落ち着いたとーさまに促されてお席について無事に美味しい夕飯を食べることができた。
日が落ちるまで居てもらったし、折角の休みだし誕生日だから仕方ないと思うけど…もう少し居てくれてもよかったのにってぶさくれる僕。
でもノヴァが帰ってすぐに、にぃ様が帰ってきてくれたので、帰ってきたにぃ様に引っ付いて回る鬱陶しい僕。
そんな鬱陶しい僕をにぃ様は微笑んで見てくれてる。
にぃ様のお着替えが終わったところではっと思い出す。
ばぁやに怒られるけれど、だだだだーっと走って食堂に駆け込むと目的のものが無事にあって、それを持って、まただだだだーっと走ってにぃ様の部屋に到着!!
「ルナイス室内を平時に走り回るのは品がないぞ。」
ばぁやに叱られる前ににぃ様に叱られた…。
「は~い。にぃ様あげるぅ。」
ちょっと萎えた僕はぶすくれたまま、ぽんとにぃ様の手に風船を握らせる。
無事ににぃ様に風船届けたし、今日はもう夕飯まで部屋にいようかな…。
にぃ様も疲れているだろうし、僕は大人しくしておいた方が良さそう。
ばぁやにとーさまにも風船あげてねって伝えとかないと。
「にぃ様、お邪魔しました。」
ぺこりと頭を下げて部屋を出ようとした僕ですが、なんと扉の前で急に体がふわっと浮き上がりました。
「へぶ!」
急な遠心力に口から変な音が漏れた、恥ずかしぃ!
どーなってるんだ!?と扉の前にいる使用人を見れば何故かニコッと微笑まれる。
危機的状況では、ないのか?
「ルナイス、これを僕に届ける為に急いでくれたんだな。叱って悪かった。」
どうやら僕を背後から持ち上げているのはにぃ様らしい。
振り返ると風船はレオが持っていて、にぃ様は嬉しそうだけど申し訳なさそうな複雑なお顔をしていた。
「走り回ったのは良くないって分かってました。ごめんなさい。」
ちょっと不貞腐れていたけれど、にぃ様は間違ったことで叱ってはいないので素直に謝る。
謝る姿勢が今までにやったことない姿勢ですが…。
足をパタパタさせて下ろしてもらって、改めてにぃ様へ向き直る。
「ルナイス、あれは何と言うんだ?」
「あ…あれは風船と言います。」
ノヴァに説明しただけで、にぃ様には説明してなかったことを思い出し慌てて風船を説明する。
「中に空気をいれて膨らませるとあーやって浮かびます。詳しくは僕にも分かりません。詳しくはそれぞれのプロにまでどうぞ。」
僕じゃ上手く説明できないので。
そう言うとにぃ様はプロ達に招待状を出すようレオに直に支持を出した。
お仕事はやい。
「あ、にぃ様。ノヴァも混ぜてあげて下さい。」
たぶん自分で研究して分かっちゃうんだろうけど、作った人からの話をたぶんノヴァは聞きたいだろうし。
そう思ってにぃ様の手をぎゅっと握れば、にぃ様はしゃがんでもちろん招くって言ってくれた。
昔から思っていたけど、にぃ様は優男。
舞踏会とかでもにぃ様はモテモテだ。
直ぐにきらきらで可愛らしいご令嬢達に囲まれるので、そういった場ではあまりにぃ様と居られない。
寂しいやら誇らしいやら…
にぃ様が好きな弟として複雑な気持ちです。
夕飯までにぃ様にお話しに付き合ってもらって、夕飯はにぃ様と並んで食堂へ向かった。
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「にぃ様。」
「あぁ。父にもご参加頂こう。」
お名前呼んだだけで通じ合ったことに何だかむず痒くも嬉しくなってにぃ様の手をぶんぶん振る。
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