僕と先生との物語

げんき

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小学校

小学5年生【夏休み】

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それからは遊びはもちろんですが、宿題もやっていった。

吉岡先生の怖さを僕たちは思い知りました。 

そのため、怒られないように日々気を付けて過ごした。
その結果、夏休みに入るまではほとんど怒られることなく、何とか教室と別室での勉強もがんばれました。



そして、待ちに待った夏休み。
ほとんど毎日、市川君と遊びに行きました。

自転車でぶらぶらし、お菓子を買って食べる。
しょうもない話をしながら、ゲームをする。
子どもだけで行くことを禁止されていたゲームセンターへ出入りし、コインゲームをする。

とにかく2人でいれば何をしても楽しかった。

こんな信頼して、何でも話せる友だちは僕にとって初めてできた親友でした。



ただ、僕たちが住んでいる地域では夏休み中に一度だけ登校日が設けられています。

夏休みが半分程過ぎた頃にある登校日。
僕たちはそこでゲームセンターに出入りしていることがバレて怒られました。



登校日が終わり帰ろうとしていると、吉岡先生から2人共残されました。

全く初めは心当たりがなかったのですが、吉岡先生からゲームセンターの件だと聞かされました。

僕たちの小学校ではトラブルに巻き込まれないように、子どもだけでゲームセンターに行くことは禁止。
行くなら保護者同伴と決まってました。

なぜバレたのかわかりませんが、問い詰められたら下手に嘘をつくことはしませんでした。
ちょっとでも先生を怒らせないように、素直に認めるのが1番だとこの頃には学習していた。

出入りしていた事実を素直に伝えると同時にビンタされました。

前回宿題の事で怒られた時よりは優しいビンタでした。
素直に認めたからなのか、先生の機嫌が良かったのか、やっている内容の結果なのかはわかりませんが、それで許してもらえました。

ただ、まさか夏休み中にまで怒られるとは思っていなかったので油断してました。



その結果、夏休み後半はゲームセンターには行きにくくなり出入りするのは辞めました。

それでも、夏休みは僕たち2人にとって吉岡先生からも体罰からも解放され、羽目を外せる最高の時間でした。



でも、そんな素敵な時間は普段に比べてもあっという間に過ぎて行き、気がついた時には夏休みも後2日になっていました。



毎日好き勝手遊び過ぎた僕たちは、夏休みの宿題が全く終わっていませんでした。

1学期の終わり頃、宿題をせずに遊び回っていて強烈なビンタをくらい、泣かされた記憶が蘇ります。
2人でめっちゃ後悔しました。
でも、もう時間が全然ありません。



夏休み残り2日は2人共遊ぶのは辞め、それぞれできる限り宿題をしました。

ただ、僕は相変わらず勉強は全然わかりません。
宿題をするのも一苦労です。
できそうなものから少しずつ進めてはみたものの、ほとんどできずに夏休みが終わってしまいました。

夏休み最後の日の夜、市川君に電話をかけました。
市川君ももちろん宿題は終わってませんでした。
この時点でもう怒られることは確定です。

2人共、宿題を終わらすことを諦めました。


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