僕と先生との物語

げんき

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小学校

小学5年生【林間④】

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2日目の朝。
朝から用意をし、ご飯を食べた。

この日は、山を登りながらのオリエンテーリング。
班のメンバーと一緒に問題を解き、チェックポイントを通過しながら進んでいく。

昨日の夜に先生とルールを守って過ごすことを約束したので、真面目にみんなと一緒にミッションをクリアしながら回った。

それはそれで疲れたけど楽しかった。



オリエンテーリングの後は近くのお土産屋が並ぶ通りで買い物タイム。

みんな林間のお土産を買っていた。
僕も市川君と一緒に回って買い物をした。

そして、気が付くと集合時間。

ダッシュで集合場所に向かったが間に合わなかった。
集合場所ではもうみんな並んで座っていた。

僕と市川君はまたしてもやってしまった。

2人揃ってみんなの列から離れた所で立たされた。

それからしばらくして、他のクラスの人も3人遅れて来た。

結局、僕たち5人は並んで立たされた。



吉岡先生が怒り、怒鳴ってくる。

そしてその手には長い棒を持っていた。

こんな所にまで棒があるのかと驚いたが、まさかのお土産屋に売っていたとのことだった。

「ホンマにいい加減にしいや。」

「ごめん。急いだけど間に合わんかった。」

「余裕持って普段から行動しないから、こんなことになるんや。ちょうど、買い物してたら『お仕置き棒』って売ってたから買ってみた。これで早速お仕置きや。」



そう言ってお仕置き棒を持ち、何か楽しそうにしている。

先ずは他のクラスの3人がそれぞれ3発ずつお仕置き棒の餌食になった。

3人は初めてのけつバット。

罰を受けた3人は痛そうにお尻を摩りながら列に戻って行った。

僕たちもあれで3発やられるのかと思っていた。

でも考えは甘かった。



「2人は昨日約束したよな?」

「うん。」

「あの3人と同じじゃないからな。2人はそれぞれ10発な。」



そう僕たちに宣言し、みんなの前でお尻を叩かれた。

まずは市川君。

そして、市川君が終わると僕の番。

さすがに学年みんな見てるし、一般の人も居てるし、めっちゃ恥ずかしかった。

そして、このお仕置き棒もなかなか痛い。

普通に「痛い。」と叫んでしまった。



やっと10発終わり気を抜いた所で突然先生が口を開いた。

「げんきは林間での遅刻2回目やな。」

「うん。」

「後3発追加な。」



そう言って、急遽先生の思いつきで3発増やされ、叩かれた。

恥ずかしいし、痛いし、最後の最後まで踏んだり蹴ったりだった。

怒られたこともいっぱいあった林間。
でも、たくさんの思い出もできました。


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