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中学校
中学1年生【授業中の漫画②】
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次に扉が開いたときには、高橋先生と藤山先生が居た。
僕はまだ何の心の準備もできてなかった。
何とかズボンは履いていたが、まだ呼吸は乱れ泣いている状態。
それでも高橋先生は僕に「正座。」と言った。
お尻が痛くて、ちゃんと正座できない。
僕は腰を浮かして正座した。
すると高橋先生は「ちゃんと正座しろ。」と言って僕の肩を押さえた。
踵が腫れて赤くなっているお尻に食い込み、痛くて姿勢を崩した。
それを見た高橋先生は僕にビンタをした。
僕はもう一度正座で座った。
今度は自分からちゃんと腰を落として正座をした。
高橋先生は「言う事あるやろ。」と僕に言った。
僕は「藤山先生の授業中に漫画をずっと読んでた。ごめんなさい。もう次から漫画読みません。」と言った。
藤山先生は「お尻大丈夫か?先生ずっと前から漫画読んでる事気付いてた。でも、いつかげんきも辞めるやろうと思って見守ってた。それやのに、辞めるどころか毎時間読んでたやろ?だから高橋先生に指導しようと思ってるって相談したんや。」
僕は続きを待った。
「『高橋先生は藤山先生はげんきの味方でいてあげてください。僕が指導するから。げんきのこと信じてくれてありがとうございます。』って高橋先生言ったんやで。この意味わかるか?」と僕に聞きました。
僕が理解できずにいると高橋先生が話をし出した。
「藤山先生はずっとげんきの事信じてたんや。アカン事してるって気が付いて辞めるやろうって。それをげんきは裏切った。」
続けて藤山先生も「高橋先生はげんきの担任やろ。何があってもげんきのこと見捨てる気なんかないねん。だからげんきに真剣に向き合ってる。いつかげんきが気付いて変わるやろうって思ってるんやで。それやのにげんきは毎回先生たちを裏切る。いつになったら変わるんや。」と言われた。
僕はこんな自分を信じてくれる人がいてることに驚いた。
そして、申し訳ない事をしたなって本気で思った。
だからちゃんと謝った。
「藤山先生も高橋先生もごめん。」
高橋先生は「毎回言うけどこの後のげんきの行動次第や。今は怒られて話聞いて反省してると思う。でも、毎回泣いて反省しても、げんきは同じような事を繰り返す。これからのげんきに期待してるからな。」と言ってくれた。
そして、藤山先生は部屋から出て行った。
高橋先生は僕に「ところであの漫画どうした?誰が持って来たんや?」と聞いた。
僕は答えられなかった。
「反省してないんか?藤山先生からじゃなく、げんきから言ってほしい。」
「反省はしてる。でも僕が言ったら、先生その子にも怒るやろ?かわいそうやん。」
「友だちの心配するぐらいなら、初めに漫画持って来てるってわかった時にアカンでって注意してあげな。今更庇うのは違うやろ。」
それでも僕は言い出せなかった。
「言えないなら先生自分で確認するからもういい。げんきは教室戻ろう。」
僕はこんな泣いた顔で戻りたくなかった。
先生にもう少しここに居たいとお願いした。
でも、聞き入れてもらえなかった。
「自分がアカン事して怒られたんやろ。みんなに心配かけるかもしれんし、笑われるかもしれんし、いろいろ聞かれるかもしれん。でも、それはげんきが撒いた種やからしょうがないんと違うか?」
もう諦めた。
きっとこれも罰のつもりやと思った。
教室に戻る途中で顔だけ洗わしてもらった。
先生が教室の扉を開けると、一斉にみんなの視線を感じた。
恥ずかしい。
そして、高橋先生がクラスのみんなに聞いた。
「げんきが何で泣いてるかみんなもうわかるよな。げんきに漫画貸したん誰や?」
この状況で木村君が手を挙げた。
僕は木村君の勇気ある行動を尊敬した。
「木村おいで。」と言って木村君を廊下に呼んだ。
それと同時に「げんきはちゃんと座って授業受けといで。お尻腫れてて痛いと思うけど、ちゃんとお尻つけて座って授業受けるんやで。」とわざとみんなに聞こえるように言って出て行った。
僕は仕方なく、痛みを堪えて、なるべく平然を装いながら座った。
でも、あまりの痛さに「痛い。無理。」と言って立ち上がった。
その時、授業担当だった理科の松井先生が僕に「お尻冷やしてないんか?」と聞いた。
僕はみんなの前で恥ずかしかったが、それどころではない。
「うん。」といって頷いた。
すると松井先生が廊下に出るように言った。
僕は素直に従って廊下に行くと先生は僕のズボンの隙間からお尻を見た。
抵抗したが、「じっとしろ。」と言って確認された。
真っ赤に腫れ上がり、鬱血していた。
みみず腫れもたくさんできていた。
松井先生は「先生が許可出すから職員室行って氷もらって帰っておいで。」と言った。
職員室で事情を聞かれ、またそこでも技術の東先生にお尻を見られ、何とか氷をもらい教室に戻った。
「げんきはこの時間座らなくて良いから、後ろに立って氷でお尻冷やしながら授業受け。」と松井先生に言われて従った。
その後、木村君も泣いて教室に戻って来た。
僕は木村君に謝った。
木村君も僕に謝った。
クラスメイトからは何があったのか聞かれた。
僕は誤魔化して「怒られた。」とだけ言った。
でも、高橋先生が「お尻痛いと思うけど…」と言って言っていた事で、もうみんなには何をされて泣いていたのかバレてしまった。
噂はあっという間に学年にも広がった。
そして僕は有名になってしまった。
その後も何人かから「何発しばかれたん?道具は?」といろいろ聞かれた。
僕はしつこく聞かれていたこともあって「竹刀で100発以上。」と伝えるとみんな引いていた。
それからは聞いてはいけない話題として、みんな黙っていた。
ただ、ズボンを脱がされたことは言ってない。
東先生のけつ竹刀も、やられた人が言い出せない状況だからみんな知らんねんやろうなとその時納得した。
僕はまだ何の心の準備もできてなかった。
何とかズボンは履いていたが、まだ呼吸は乱れ泣いている状態。
それでも高橋先生は僕に「正座。」と言った。
お尻が痛くて、ちゃんと正座できない。
僕は腰を浮かして正座した。
すると高橋先生は「ちゃんと正座しろ。」と言って僕の肩を押さえた。
踵が腫れて赤くなっているお尻に食い込み、痛くて姿勢を崩した。
それを見た高橋先生は僕にビンタをした。
僕はもう一度正座で座った。
今度は自分からちゃんと腰を落として正座をした。
高橋先生は「言う事あるやろ。」と僕に言った。
僕は「藤山先生の授業中に漫画をずっと読んでた。ごめんなさい。もう次から漫画読みません。」と言った。
藤山先生は「お尻大丈夫か?先生ずっと前から漫画読んでる事気付いてた。でも、いつかげんきも辞めるやろうと思って見守ってた。それやのに、辞めるどころか毎時間読んでたやろ?だから高橋先生に指導しようと思ってるって相談したんや。」
僕は続きを待った。
「『高橋先生は藤山先生はげんきの味方でいてあげてください。僕が指導するから。げんきのこと信じてくれてありがとうございます。』って高橋先生言ったんやで。この意味わかるか?」と僕に聞きました。
僕が理解できずにいると高橋先生が話をし出した。
「藤山先生はずっとげんきの事信じてたんや。アカン事してるって気が付いて辞めるやろうって。それをげんきは裏切った。」
続けて藤山先生も「高橋先生はげんきの担任やろ。何があってもげんきのこと見捨てる気なんかないねん。だからげんきに真剣に向き合ってる。いつかげんきが気付いて変わるやろうって思ってるんやで。それやのにげんきは毎回先生たちを裏切る。いつになったら変わるんや。」と言われた。
僕はこんな自分を信じてくれる人がいてることに驚いた。
そして、申し訳ない事をしたなって本気で思った。
だからちゃんと謝った。
「藤山先生も高橋先生もごめん。」
高橋先生は「毎回言うけどこの後のげんきの行動次第や。今は怒られて話聞いて反省してると思う。でも、毎回泣いて反省しても、げんきは同じような事を繰り返す。これからのげんきに期待してるからな。」と言ってくれた。
そして、藤山先生は部屋から出て行った。
高橋先生は僕に「ところであの漫画どうした?誰が持って来たんや?」と聞いた。
僕は答えられなかった。
「反省してないんか?藤山先生からじゃなく、げんきから言ってほしい。」
「反省はしてる。でも僕が言ったら、先生その子にも怒るやろ?かわいそうやん。」
「友だちの心配するぐらいなら、初めに漫画持って来てるってわかった時にアカンでって注意してあげな。今更庇うのは違うやろ。」
それでも僕は言い出せなかった。
「言えないなら先生自分で確認するからもういい。げんきは教室戻ろう。」
僕はこんな泣いた顔で戻りたくなかった。
先生にもう少しここに居たいとお願いした。
でも、聞き入れてもらえなかった。
「自分がアカン事して怒られたんやろ。みんなに心配かけるかもしれんし、笑われるかもしれんし、いろいろ聞かれるかもしれん。でも、それはげんきが撒いた種やからしょうがないんと違うか?」
もう諦めた。
きっとこれも罰のつもりやと思った。
教室に戻る途中で顔だけ洗わしてもらった。
先生が教室の扉を開けると、一斉にみんなの視線を感じた。
恥ずかしい。
そして、高橋先生がクラスのみんなに聞いた。
「げんきが何で泣いてるかみんなもうわかるよな。げんきに漫画貸したん誰や?」
この状況で木村君が手を挙げた。
僕は木村君の勇気ある行動を尊敬した。
「木村おいで。」と言って木村君を廊下に呼んだ。
それと同時に「げんきはちゃんと座って授業受けといで。お尻腫れてて痛いと思うけど、ちゃんとお尻つけて座って授業受けるんやで。」とわざとみんなに聞こえるように言って出て行った。
僕は仕方なく、痛みを堪えて、なるべく平然を装いながら座った。
でも、あまりの痛さに「痛い。無理。」と言って立ち上がった。
その時、授業担当だった理科の松井先生が僕に「お尻冷やしてないんか?」と聞いた。
僕はみんなの前で恥ずかしかったが、それどころではない。
「うん。」といって頷いた。
すると松井先生が廊下に出るように言った。
僕は素直に従って廊下に行くと先生は僕のズボンの隙間からお尻を見た。
抵抗したが、「じっとしろ。」と言って確認された。
真っ赤に腫れ上がり、鬱血していた。
みみず腫れもたくさんできていた。
松井先生は「先生が許可出すから職員室行って氷もらって帰っておいで。」と言った。
職員室で事情を聞かれ、またそこでも技術の東先生にお尻を見られ、何とか氷をもらい教室に戻った。
「げんきはこの時間座らなくて良いから、後ろに立って氷でお尻冷やしながら授業受け。」と松井先生に言われて従った。
その後、木村君も泣いて教室に戻って来た。
僕は木村君に謝った。
木村君も僕に謝った。
クラスメイトからは何があったのか聞かれた。
僕は誤魔化して「怒られた。」とだけ言った。
でも、高橋先生が「お尻痛いと思うけど…」と言って言っていた事で、もうみんなには何をされて泣いていたのかバレてしまった。
噂はあっという間に学年にも広がった。
そして僕は有名になってしまった。
その後も何人かから「何発しばかれたん?道具は?」といろいろ聞かれた。
僕はしつこく聞かれていたこともあって「竹刀で100発以上。」と伝えるとみんな引いていた。
それからは聞いてはいけない話題として、みんな黙っていた。
ただ、ズボンを脱がされたことは言ってない。
東先生のけつ竹刀も、やられた人が言い出せない状況だからみんな知らんねんやろうなとその時納得した。
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