僕と先生との物語

げんき

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高校

高校1年生【入学式】

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春休みから早速、高校のバスケ部顧問の芦田先生に声をかけてもらって練習に行った。

僕が進学した高校には、中学の時のチームメイトの川口君も一緒に進学した。

僕は川口君と一緒に練習に行った。

高校生も丁寧に練習を教えてくれて、早くも同級生と出会うこともできた。

僕の同級生は9人いてた。

みんな中学校の時からバスケをしていたメンバーばっかりだった。



そして、僕は高校の入学式を迎えた。

入学式にはお母さんだけでなく、高橋先生も保護司の近藤さんも来てくれた。

新しいクラスに新しい制服。

そして初めて出会うクラスメイトや担任。

僕は初めての事が苦手だ。

ただ、早くから練習に行っていたので、知っている人もクラスに居て安心できた。

僕の担任は植村先生。

クラスには同じ中学校出身でクラブも同じ川口君が居てた。



入学式も無事終わり学活。

クラスでは植村先生から高校のルールについて説明があった。

その後、僕は早速植村先生に残された。

教室に残っていると、顧問の芦田先生、お母さんと高橋先生、保護司の近藤さんも呼ばれていたみたいで部屋に入ってきた。

そして、これからの高校生活について担任の植村先生から改めて念押しされた。



「高校ではテストで欠点を取ったり、授業に出なければ進級できない。」

「わかってる。」

そう答えると、芦田先生から「『わかってる。』ではなく敬語使いなさい。」と早速注意された。

「はい。」

「げんきの中学校での事はいろいろと聞かしてもらってる。げんきにはちゃんと勉強も部活もがんばって高校を卒業して欲しい。何かあれば高橋先生にも近藤さんにも協力してもらう。」

「はい。」

「でももう高校生やから、しっかり自分で考えて行動していって欲しい。」

「わかった。」

「『わかった。』じゃないねん。ちゃんと年上の人には正しい言葉使えるようにならんと。それに勉強や学校生活がちゃんとできなければ、クラブには参加させやんからな。それがわかってここに来たはずやからしっかりやりや。」と芦田先生が言った。

「はい。」



植村先生も芦田先生も最後には高橋先生と近藤さんに「これから私たちがげんきの事しっかり見ていきます。ただ、これからも力貸していただけると助かります。」と伝えていた。

そしてお母さんにも「げんきには厳しい事も言うと思います。でもせっかくげんきと出会えたので全力で向き合いたいと思っています。必ず卒業させます。お母さんにも協力してもらわないといけない事も出てくると思いますが、よろしくお願いします。」と言っていた。



その後、僕は植村先生と芦田先生にこれからの学校生活の注意事項を言われた。

遅刻はしない事。
授業はしっかりと受ける事。
欠点は取らない事。
敬語を使う事。

これらの事を約束して、初日の入学式が終わった。



正直できる自信はなかった。

でも、バスケがしたくてこの高校に来たのに、これができなければ練習に入れてもらえない。

初日から僕にとっては凄く厳しい条件だと思った。

でも、バスケをするためにはやるしかない。



僕はみんなの前でがんばる事を約束した。














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