僕と先生との物語

げんき

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高校

高校1年生【朝練】

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次の日から朝練が基本的には毎日あった。
朝練の開始は6:30。
みんな準備のため6:15ぐらいには着くように行っていた。



僕も遅刻しないようにがんばって起きて学校に向かった。

僕は自転車で50分かけて高校に行っていたので、朝から急いで自転車を漕いだ。

ただ起きるのが遅く、着いた時にはもう朝練が始まっていた。



「遅くなってごめんなさい。」

そう言って体育館に入ると、芦田先生が「遅刻。外周行っといで。」と言い、僕は渋々外に出た。

結局、この日の朝練は外周でまた終わった。



そして授業。

朝練があったおかげで学校には間に合った。

ただ、朝早かった事もあり授業中はずっと寝てしまった。

必死に睡魔と戦ったが無理だった。



そして放課後の練習。

練習前にチーム全員で先生の所に集合した。

「げんき、先生に報告しないとアカン事ないか?」

僕は何の事かわからず黙っていた。

「ないんか?」

「何の事かわからん。」

「『わからん。』じゃない。話し方。何回も同じ事言わせてどうするんや。」

「何の事かわかりません。ごめんなさい。」

「『ごめんなさい。』もおかしい。『すみません。』や。」

「すみません。」

「今日、授業中は何してた?」

「寝てしまってました。」

「その事を言ってるんや。何でちゃんと授業受けてないんや?」

「眠たくて、寝てしまいました。」

「朝練が原因で授業に影響が出るならげんきには朝練参加させやん。」

「ちゃんと授業もがんばるから明日からも朝練来ます。」

「朝練にも遅刻してるし、授業も寝てる。そんなんで信用できるか?」

「無理やと思います。でも高校ではがんばりたいって思ってるから、ちゃんとやるからお願いします。」



僕が必死にお願いしていると、中学校の同級生でもある川口君が話し出した。

「先生、僕からもお願いします。げんきこれだけお願いしてるから許したって欲しいです。やらないとアカン事何もできてないかもしれんけど、僕から見たらげんき高校入ってめっちゃがんばろうとしてる。中学校の時から変わろうとしてる。僕は家も近いし、クラスも一緒やからサポートするのでお願いします。」

「わかった。でも、できてない事に関しては厳しくみんなにもげんきにも接する。そんな何回もチャンスがある訳じゃないから、げんきもそれをわかった上でがんばりなさい。」

「はい。」

「それと川口、げんきのサポート頼むで。いろいろとありがとうな。」

川口君も返事した。



それから練習が始まった。

ただ僕は授業中寝てたと言う事で、今日も外周に行く事になった。

がんばった事もあったのに、結局外周。

ただ外周5周したら練習に戻してくれるとの約束を今日はしてもらったので、がんばってペースをあげて走った。

5周とはいえ山道を合計15キロ。
だいぶキツかった。

何とか終わった時にはもうチームの練習は終盤になっていて、ゲームをしていた。

僕は体育館に戻ったものの、ゲームには入れてもらえずタイマーをして過ごした。



ゲームが終わると各自でシューティング。
この時になって初めてボールを触らせてもらった。

学校が始まってまだ2日。
それでも、高橋先生とは違う厳しさに僕は圧倒された。



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