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高校
高校1年生【3回目の遅刻】と【2回目のテスト】
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それからしばらくすると2回目のテストがあった。
テスト1週間前はクラブは朝練も夕練もオフになる。
芦田先生は近藤さんと約束した通り、放課後には僕に付きっきりで勉強を教えてくれた。
「げんきこれわからんのは厳しいな。ちゃんとやらんとホンマに今回も欠点ばっかりやで。」と言いながらも丁寧に教えてくれた。
周りのチームメイトも今までなら自分たちだけで勉強していたのに、隣に芦田先生が居ることで重たい空気の中、必死に勉強していた。
前回欠点を取った他のチームメイトも芦田先生からいろいろ教えてもらっていた。
ただ、そんな中僕はやらかしてしまった。
朝練がなくなり、ゆっくりしていて学校に遅刻をしてしまった。
行かないと余計に怒られると思い、遅刻して行った。
登校すると生徒指導室で紙をもらう。
いつもならそれで終わるはずだが、僕は今回の遅刻が高校に入ってから3回目だった。
僕からしたら3回なんてめっちゃ少ない。
凄いがんばった。
でも、この学校では3回すると早朝登校があった。
登校時間の45分前に来て、学校の周りを生徒指導の先生と担任の先生と掃除をする。
これを3日間連続でしないと解放してもらえなかった。
その日の放課後、植村先生から早朝登校をテスト明けからやるように言われた。
僕は勉強会の場で芦田先生に自ら早朝登校になったと報告した。
芦田先生はチームメイトが居てる前で僕にビンタを3発した。
頬が痛くて手で押さえていると、芦田先生は「ホンマにいい加減にしいや。先生たちがいくら動いてもげんきが変わらんかったらアカンねん。」と言われた。
僕は謝った。
怒られて気まずい中、先生は「早朝登校はテスト明けからなら、とりあえず今できる事をしなさい。」と言って勉強するように言ってきた。
こんな中で先生と一緒にやる勉強は気まずいし、めっちゃ憂鬱やった。
周りのチームメイトもこんな雰囲気の中過ごさせてしまって申し訳ないと思いながらも何も言えず、とりあえず勉強した。
それから、芦田先生が教室を出ていく時間があった。
僕はみんなに謝った。
すると川口君が話してくれた。
「げんき中学校の時と比べたら良くがんばってるほうやん。中学の時とかほぼ毎日遅刻してたやろ。それが3ヶ月で3回なら凄い成長やんか。」
「でも、またチームに迷惑かける。」
「それはそうやけど、自信持ってやろうや。俺はげんきめっちゃがんばってるって思うで。」
するとキャプテンの中村君も口を開いた。
「げんき中学校の時そんな遅刻してたん?」
「はい。」
「毎回、朝から中学校の時の先生にビンタされてましたよ。それでもほぼ毎日遅刻してました。泣かされても全然治らんくって、繰り返してました。それが嫌で学校休んだりしてたし、めちゃくちゃでした。だからげんきまだこんなんやけど、高校生になってホンマにがんばってるんです。」と川口君が言った。
「そっか。俺らげんきの中学校の時のこと知らんからわからんけど、げんきなりにがんばってるんやな。」
「でも、僕のせいでまたみんなに迷惑かけるし。ホンマごめんなさい。」
「しょうがないやろ。今は遅刻してないけど、このクラブにも元々遅刻常習犯はいてるし。2年の北川とかも遅刻エグかったんやから。」と中村君が言った。
それを聞いていた北川君は「巻き込まんといてください。俺最近は遅刻してないんで。」と恥ずかしそうに言っていた。
「ただ、げんき遅刻に対しても芦田先生は厳しいから、ホンマに気をつけや。今日はビンタ3発で済んでるけど、このまま遅刻繰り返すとホンマにヤバイで。」と北川君は言った。
僕はどうヤバイのか気になったが、怖くて聞けなかった。
ただ、チームメイトのみんなの温かさが嬉しかった。
それからしばらくしてまた芦田先生が戻って来た。
僕は再び勉強した。
それからすぐに2回目のテストがあった。
結果は数学が18点、古典が30点、社会が27点と3つ欠点を取ってしまった。
その結果、再びチームで連帯責任で外周になった。
僕だけで45周。
チームメイトの分も足すと合計62周になった。
前回よりもだいぶ減ったとは言え、またチームに迷惑をかけた。
申し訳ない気持ちはあったが、僕はテスト明けからすぐに3日間の早朝登校。
僕は早朝登校することになった。
テスト1週間前はクラブは朝練も夕練もオフになる。
芦田先生は近藤さんと約束した通り、放課後には僕に付きっきりで勉強を教えてくれた。
「げんきこれわからんのは厳しいな。ちゃんとやらんとホンマに今回も欠点ばっかりやで。」と言いながらも丁寧に教えてくれた。
周りのチームメイトも今までなら自分たちだけで勉強していたのに、隣に芦田先生が居ることで重たい空気の中、必死に勉強していた。
前回欠点を取った他のチームメイトも芦田先生からいろいろ教えてもらっていた。
ただ、そんな中僕はやらかしてしまった。
朝練がなくなり、ゆっくりしていて学校に遅刻をしてしまった。
行かないと余計に怒られると思い、遅刻して行った。
登校すると生徒指導室で紙をもらう。
いつもならそれで終わるはずだが、僕は今回の遅刻が高校に入ってから3回目だった。
僕からしたら3回なんてめっちゃ少ない。
凄いがんばった。
でも、この学校では3回すると早朝登校があった。
登校時間の45分前に来て、学校の周りを生徒指導の先生と担任の先生と掃除をする。
これを3日間連続でしないと解放してもらえなかった。
その日の放課後、植村先生から早朝登校をテスト明けからやるように言われた。
僕は勉強会の場で芦田先生に自ら早朝登校になったと報告した。
芦田先生はチームメイトが居てる前で僕にビンタを3発した。
頬が痛くて手で押さえていると、芦田先生は「ホンマにいい加減にしいや。先生たちがいくら動いてもげんきが変わらんかったらアカンねん。」と言われた。
僕は謝った。
怒られて気まずい中、先生は「早朝登校はテスト明けからなら、とりあえず今できる事をしなさい。」と言って勉強するように言ってきた。
こんな中で先生と一緒にやる勉強は気まずいし、めっちゃ憂鬱やった。
周りのチームメイトもこんな雰囲気の中過ごさせてしまって申し訳ないと思いながらも何も言えず、とりあえず勉強した。
それから、芦田先生が教室を出ていく時間があった。
僕はみんなに謝った。
すると川口君が話してくれた。
「げんき中学校の時と比べたら良くがんばってるほうやん。中学の時とかほぼ毎日遅刻してたやろ。それが3ヶ月で3回なら凄い成長やんか。」
「でも、またチームに迷惑かける。」
「それはそうやけど、自信持ってやろうや。俺はげんきめっちゃがんばってるって思うで。」
するとキャプテンの中村君も口を開いた。
「げんき中学校の時そんな遅刻してたん?」
「はい。」
「毎回、朝から中学校の時の先生にビンタされてましたよ。それでもほぼ毎日遅刻してました。泣かされても全然治らんくって、繰り返してました。それが嫌で学校休んだりしてたし、めちゃくちゃでした。だからげんきまだこんなんやけど、高校生になってホンマにがんばってるんです。」と川口君が言った。
「そっか。俺らげんきの中学校の時のこと知らんからわからんけど、げんきなりにがんばってるんやな。」
「でも、僕のせいでまたみんなに迷惑かけるし。ホンマごめんなさい。」
「しょうがないやろ。今は遅刻してないけど、このクラブにも元々遅刻常習犯はいてるし。2年の北川とかも遅刻エグかったんやから。」と中村君が言った。
それを聞いていた北川君は「巻き込まんといてください。俺最近は遅刻してないんで。」と恥ずかしそうに言っていた。
「ただ、げんき遅刻に対しても芦田先生は厳しいから、ホンマに気をつけや。今日はビンタ3発で済んでるけど、このまま遅刻繰り返すとホンマにヤバイで。」と北川君は言った。
僕はどうヤバイのか気になったが、怖くて聞けなかった。
ただ、チームメイトのみんなの温かさが嬉しかった。
それからしばらくしてまた芦田先生が戻って来た。
僕は再び勉強した。
それからすぐに2回目のテストがあった。
結果は数学が18点、古典が30点、社会が27点と3つ欠点を取ってしまった。
その結果、再びチームで連帯責任で外周になった。
僕だけで45周。
チームメイトの分も足すと合計62周になった。
前回よりもだいぶ減ったとは言え、またチームに迷惑をかけた。
申し訳ない気持ちはあったが、僕はテスト明けからすぐに3日間の早朝登校。
僕は早朝登校することになった。
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