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だめじゃない -孵化-⑦
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直行とつき合い始めて、毎日のように顔を合わせるようになった。昼休みなど時間があるときにはメッセージをくれて、会社の人から「最近いつも楽しそうだね」と言われてしまった。ついでに「雰囲気が変わった」とまで。恥ずかしいけれど間違っていない。世界が変わったように明るいのだ。
たったひとりの承認かもしれない。だがそれを信じたときに、世界中から見放されていたような気持ちが霞んでいった。時折不安になるのは仕方がないかなと思うけれど、いつかはきちんと直行の隣に並びたい。そう考えられるだけで、これまでの自分とは違うと感じる。仕事のミスはまだたまにしてしまうけれど、前のように自分をひどく責めなくなった。全部直行のおかげだ。
ただ、たくさんのものをくれる直行に、有人はなにも返せないことがつらい。もらってばかりの関係がよくないことくらいわかる。なにか自分にもできることはないだろうか――そう考えても悩んでもわからない。ここは本人に聞くのが一番いいと思い至った。
「して欲しいこと?」
有人の問いかけに直行は不思議そうな顔をした。
「そう。いつももらってばかりだから、なにかお返ししたい」
真剣に言っているのに直行は笑い出した。腹を抱えて笑うので、少しむっとなってしまう。
「そんなに笑わないで」
「だって可笑しいよ」
「なんで?」
目尻に浮かんだ涙を指で拭いながら直行は有人を見る。そこまで笑わなくてもいいのに。
直行がこちらに手を伸ばすので、どきりと脈が速くなった。やはり頭を撫でてくれた。とても心地よくて、温かい。
「俺は有人にこんなにたくさんもらってるのに、気がつかないのか?」
もらっている、とはなにをだろう。有人はなにかをあげられた覚えはない。首を傾げるとさらに頭をくしゃくしゃと撫でられた。
「有人がそばにいるだけで、幸せたくさんもらってる」
「そうなの?」
「ああ。有人が幸せなら俺も幸せ」
徐に両腕を伸ばした直行が有人を腕の中に閉じ込める。優しい温もりにぽうっとなってしまう。
もっとこうしていたい。もっとたくさん触れ合ったらどんなに幸せだろう。直行と肌を重ねるのを想像したら頬が熱くなって、それからどきどきと心臓が甘く高鳴った。
「直行、セックスしたい?」
「……っ!?」
お茶を噴き出しそうになった直行がむせているので背中をさする。涙目になった姿はとても色っぽく見えた。
「な、なにを……」
「直行はしたいのかなと思って」
「そりゃ……」
もごもごしながら「したいけど」と小さく言う直行が可愛い。
「じゃあしようよ」
「は?」
「直行がしたいならしよう」
有人は自分がセックスをすることを想像もできないけれど、直行の肌に触れたら絶対に気持ちいいということはわかる。直行がしたいなら――。
テーブルを強く叩く音にびくりと身体が竦む。直行が発した音だった。
「本気で言ってるのか」
なぜかとても怖い顔をするので動きが止まってしまう。なにか悪いことを言っただろうか。
「ど、どうしたの?」
「本気で言ってるのかって聞いてる」
「本気だけど……」
なにかいけなかっただろうか。直行は立ち上がって有人に背を向ける。
「次同じこと言ったら、今度は本気で怒るから」
部屋を出て行ってしまう。ぽかんとしてしまうが、直行が怒っていることはわかった。慌てて追いかける。嫌われる――それがわかった。
「待って、ごめん!」
怖くて直行に縋りつくが、彼は部屋のドアを閉めてしまうので力が入らなくなり、ドアの前に座り込む。
「ごめんなさい……、ごめんなさい。嫌いにならないで」
涙が溢れて止まらない。ドアに触れながら謝罪を紡ぐ。
もし直行に嫌われたらどうしよう。そんなつもりで言ったのではない。言わなければよかった。後悔しても遅い。直行がいなくなったらまた暗い世界に引き戻されてしまう。
「っく……、……う……っ、ごめんなさい……っ。……嫌わないで……」
「嫌いになれないから怒ってるんだ」
ドアの向こうから硬い声が聞こえてきて、閉ざされていたものが開いた。眉を寄せた直行が有人の目線に合わせてしゃがむ。
「俺がどうして怒ったか、わかってるか?」
首を横に振る。セックスをしようと言ったのが悪かったのだろうけれど、なぜかはわからない。大きなため息に恐怖でびくりと身体が強張る。腕を強く引かれ、直行の部屋に入れられる。ドアが閉まり、直行はもう一度ため息をついた。
「俺にとって有人は宝物なんだ。それなのに自分を軽く見てることが嫌で怒ったんだ」
「……どういうこと?」
目もとを指で優しく拭われて涙が少しだけおさまる。だが指の動きと正反対に険しい表情を向けられていて怖い。
「俺がしたいならしよう、ってじゃあ有人の気持ちは? 有人がしたくないのに身体だけ差し出されたって嬉しくない」
「あ……」
ようやく彼の怒りの原因を理解する。それは有人を思ってくれての怒りだった。
「ごめん」
頬をふにとつねられてしまうが、ようやく直行の怖い顔がほどけた。困ったような表情が胸を苦しくする。
「有人はもっと自分を大事にして。俺の大事な人なんだから」
「うん……。でも、直行ともっと触れ合ったら気持ちよくて幸せだろうな、とは思ってるよ?」
まっすぐ目を見て言うと、再度ため息をつかれてしまった。またなにか間違えただろうか。怖くて目を逸らしたいのに逸らせない。直行は強く真剣な瞳で有人を映している。
「そういう無防備なことは、覚悟してから言ってくれ」
「覚悟?」
「有人が俺を全部受け入れる覚悟だ」
直行を全部受け入れる覚悟。そんなの――。
「もうできてるよ?」
「ふうん?」
突然腰を引き寄せられてどきりと脈が速くなる。下腹部に大きな手が這い、腰の周りを撫でられる。ぞくりと肌が熱く粟立った。
「じゃあここ、触っていいの?」
誰にも触れられたことのない昂ぶりをなぞられ、頬が火照ってしまう。小さく頷くと、その手が尻の割れ目をなぞる。
「ここも?」
「そんなとこ……っ」
「男同士はここを使うんだよ」
「え……」
服越しに窄まりを撫でられ、背筋になにかが駆けあがる。怖いけれど、その感覚は嫌なものではなかった。
「やっぱり知らなかったんだな……」
ぱっと手が離れ、呆れたような顔をされてしまうので慌ててしがみつき、直行の顔を見あげる。困惑した表情をまっすぐに見つめた。
「知らなかったけど、直行となら大丈夫。俺も直行を受け入れたい」
なぜかため息をつかれてしまった。まだなにかいけなかっただろうか。
「そういうこと、簡単に言うな」
「簡単になんて言ってない。直行としたい。覚悟もできてる。俺も直行とひとつになりたい」
縋る視線を向けると唇が重なり、それは情熱を孕むキスに変わっていった。舌を擦られ、唇を食まれる。解放されたときにはすっかり力が抜けてしまっていた。
「でも今はだめ」
「どうして?」
「必要なものの準備ができてないから」
こんなキスをしたのに、と唇を尖らせる。甘いキスに身体がはしたないほどに火照ってしまった。
「夜にまた来て」
額にキスが落ちてきて、ぽうっと頬が熱くなる。
「それまでに嫌だと思ったら来なくていい。来たら、帰さないから」
耳まで熱くなって小さく頷いた。腕の中から出ようとしたら逆に抱き寄せられた。腰に触れる硬いものにどくんと心臓が高鳴る。
「もう少し」
「うん……」
それから有人は一旦部屋に戻った。
たったひとりの承認かもしれない。だがそれを信じたときに、世界中から見放されていたような気持ちが霞んでいった。時折不安になるのは仕方がないかなと思うけれど、いつかはきちんと直行の隣に並びたい。そう考えられるだけで、これまでの自分とは違うと感じる。仕事のミスはまだたまにしてしまうけれど、前のように自分をひどく責めなくなった。全部直行のおかげだ。
ただ、たくさんのものをくれる直行に、有人はなにも返せないことがつらい。もらってばかりの関係がよくないことくらいわかる。なにか自分にもできることはないだろうか――そう考えても悩んでもわからない。ここは本人に聞くのが一番いいと思い至った。
「して欲しいこと?」
有人の問いかけに直行は不思議そうな顔をした。
「そう。いつももらってばかりだから、なにかお返ししたい」
真剣に言っているのに直行は笑い出した。腹を抱えて笑うので、少しむっとなってしまう。
「そんなに笑わないで」
「だって可笑しいよ」
「なんで?」
目尻に浮かんだ涙を指で拭いながら直行は有人を見る。そこまで笑わなくてもいいのに。
直行がこちらに手を伸ばすので、どきりと脈が速くなった。やはり頭を撫でてくれた。とても心地よくて、温かい。
「俺は有人にこんなにたくさんもらってるのに、気がつかないのか?」
もらっている、とはなにをだろう。有人はなにかをあげられた覚えはない。首を傾げるとさらに頭をくしゃくしゃと撫でられた。
「有人がそばにいるだけで、幸せたくさんもらってる」
「そうなの?」
「ああ。有人が幸せなら俺も幸せ」
徐に両腕を伸ばした直行が有人を腕の中に閉じ込める。優しい温もりにぽうっとなってしまう。
もっとこうしていたい。もっとたくさん触れ合ったらどんなに幸せだろう。直行と肌を重ねるのを想像したら頬が熱くなって、それからどきどきと心臓が甘く高鳴った。
「直行、セックスしたい?」
「……っ!?」
お茶を噴き出しそうになった直行がむせているので背中をさする。涙目になった姿はとても色っぽく見えた。
「な、なにを……」
「直行はしたいのかなと思って」
「そりゃ……」
もごもごしながら「したいけど」と小さく言う直行が可愛い。
「じゃあしようよ」
「は?」
「直行がしたいならしよう」
有人は自分がセックスをすることを想像もできないけれど、直行の肌に触れたら絶対に気持ちいいということはわかる。直行がしたいなら――。
テーブルを強く叩く音にびくりと身体が竦む。直行が発した音だった。
「本気で言ってるのか」
なぜかとても怖い顔をするので動きが止まってしまう。なにか悪いことを言っただろうか。
「ど、どうしたの?」
「本気で言ってるのかって聞いてる」
「本気だけど……」
なにかいけなかっただろうか。直行は立ち上がって有人に背を向ける。
「次同じこと言ったら、今度は本気で怒るから」
部屋を出て行ってしまう。ぽかんとしてしまうが、直行が怒っていることはわかった。慌てて追いかける。嫌われる――それがわかった。
「待って、ごめん!」
怖くて直行に縋りつくが、彼は部屋のドアを閉めてしまうので力が入らなくなり、ドアの前に座り込む。
「ごめんなさい……、ごめんなさい。嫌いにならないで」
涙が溢れて止まらない。ドアに触れながら謝罪を紡ぐ。
もし直行に嫌われたらどうしよう。そんなつもりで言ったのではない。言わなければよかった。後悔しても遅い。直行がいなくなったらまた暗い世界に引き戻されてしまう。
「っく……、……う……っ、ごめんなさい……っ。……嫌わないで……」
「嫌いになれないから怒ってるんだ」
ドアの向こうから硬い声が聞こえてきて、閉ざされていたものが開いた。眉を寄せた直行が有人の目線に合わせてしゃがむ。
「俺がどうして怒ったか、わかってるか?」
首を横に振る。セックスをしようと言ったのが悪かったのだろうけれど、なぜかはわからない。大きなため息に恐怖でびくりと身体が強張る。腕を強く引かれ、直行の部屋に入れられる。ドアが閉まり、直行はもう一度ため息をついた。
「俺にとって有人は宝物なんだ。それなのに自分を軽く見てることが嫌で怒ったんだ」
「……どういうこと?」
目もとを指で優しく拭われて涙が少しだけおさまる。だが指の動きと正反対に険しい表情を向けられていて怖い。
「俺がしたいならしよう、ってじゃあ有人の気持ちは? 有人がしたくないのに身体だけ差し出されたって嬉しくない」
「あ……」
ようやく彼の怒りの原因を理解する。それは有人を思ってくれての怒りだった。
「ごめん」
頬をふにとつねられてしまうが、ようやく直行の怖い顔がほどけた。困ったような表情が胸を苦しくする。
「有人はもっと自分を大事にして。俺の大事な人なんだから」
「うん……。でも、直行ともっと触れ合ったら気持ちよくて幸せだろうな、とは思ってるよ?」
まっすぐ目を見て言うと、再度ため息をつかれてしまった。またなにか間違えただろうか。怖くて目を逸らしたいのに逸らせない。直行は強く真剣な瞳で有人を映している。
「そういう無防備なことは、覚悟してから言ってくれ」
「覚悟?」
「有人が俺を全部受け入れる覚悟だ」
直行を全部受け入れる覚悟。そんなの――。
「もうできてるよ?」
「ふうん?」
突然腰を引き寄せられてどきりと脈が速くなる。下腹部に大きな手が這い、腰の周りを撫でられる。ぞくりと肌が熱く粟立った。
「じゃあここ、触っていいの?」
誰にも触れられたことのない昂ぶりをなぞられ、頬が火照ってしまう。小さく頷くと、その手が尻の割れ目をなぞる。
「ここも?」
「そんなとこ……っ」
「男同士はここを使うんだよ」
「え……」
服越しに窄まりを撫でられ、背筋になにかが駆けあがる。怖いけれど、その感覚は嫌なものではなかった。
「やっぱり知らなかったんだな……」
ぱっと手が離れ、呆れたような顔をされてしまうので慌ててしがみつき、直行の顔を見あげる。困惑した表情をまっすぐに見つめた。
「知らなかったけど、直行となら大丈夫。俺も直行を受け入れたい」
なぜかため息をつかれてしまった。まだなにかいけなかっただろうか。
「そういうこと、簡単に言うな」
「簡単になんて言ってない。直行としたい。覚悟もできてる。俺も直行とひとつになりたい」
縋る視線を向けると唇が重なり、それは情熱を孕むキスに変わっていった。舌を擦られ、唇を食まれる。解放されたときにはすっかり力が抜けてしまっていた。
「でも今はだめ」
「どうして?」
「必要なものの準備ができてないから」
こんなキスをしたのに、と唇を尖らせる。甘いキスに身体がはしたないほどに火照ってしまった。
「夜にまた来て」
額にキスが落ちてきて、ぽうっと頬が熱くなる。
「それまでに嫌だと思ったら来なくていい。来たら、帰さないから」
耳まで熱くなって小さく頷いた。腕の中から出ようとしたら逆に抱き寄せられた。腰に触れる硬いものにどくんと心臓が高鳴る。
「もう少し」
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