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処女 sideフィア
しおりを挟む眠りに落ちたマナを見つめる。
魔法をお腹に当てるとマナの体内に私の魔力があるのが分かる。
発情期でないとオメガは妊娠しない。その為、今注いだのはマナの魔力回復や体力回復に使われる。
しかしまさかタイムスリップした3日後にマナの処女を貰えると思わなかった。
そして過去にマナの処女を奪った貴族を殺したくなる。
とはいえ処女を貰えたから過去の事は水に流す。
マナのチョーカーには、人避けの魔法もかけている。これでマナに卑しい心で触れたら魔法が発動するし、マナ自身にも守りの魔法が掛かっているので心が汚いものはマナに触れれない。
後はマナを私のお世話係にして、時が来たら貴族にする。そうすれば父上も手出しは出来ない。
ただこの先の事はどうなるか分からない。
マナを助けたことで未来が変わるからだ。
まぁ起こったことは少しずつ解決する。
私はマナにキスをして、服を着ていると、中庭でナハトとアランが仲良く話をしているのが見えた。
私とマナが上手く行ったのだが二人にも恋仲になって貰いたいものだな。
マナもお似合いだと言っていたし…
「フィアさま…」
「マナ。目が覚めたのか。お腹はどうだ?」
「凄く温かいです」
「オメガの子は、発情期以外で中に入れられると、魔力に変換する。お腹が温かくなるのはそのせいだ」
「そうなんだ…知らなかった」
マナはまた眠りに落ちる。
そして私はマナにキスを送り、次に目が覚めたら、今度はこの宮中を散歩しようと思うのだった。
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