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熱
しおりを挟む次に目を覚ますとフィア様は椅子に座って難しい顔をしてた。
「マナ。目が覚めた?」
「フィア…さま…お仕事?」
そういえばフィア様は王子だから沢山仕事があるはず。
ずっと僕に付きっきりだったから沢山仕事が溜まっていると思う。
「マナ?どうした?」
「フィア様、お仕事溜まってるから…」
「別にそれは大丈夫だよ。マナが眠っている間に殆ど終わらせた。あと、二人きりだから呼び方は…」
「ぁ…お、お兄ちゃん…」
僕はフィア様の首に手を回して抱きつく。
「本当に可愛い。寝ていて食事をしてないだろ?ナハトが用意してくれている」
離れると、トレイに乗った食事を持ってきてくれた。
柔らかいパンに、ミルク。あと卵料理
夜のご飯というより朝ごはんみたい…
けどどれも美味しくて、嬉しい。
「マナ、付いてるよ」
「ありがとう。お兄ちゃん」
「どういたしまして。少し熱があるね。」
「え?」
額を触られて驚いた。そういえばなんだかふわふわする。
「明日、お医者様に見てもらおう。マナの病も心配だから」
「うん…」
食事を終えたらまたベッドに寝かされた。
「お兄ちゃん…手握ってて…お話して」
「いいよ。ずっとマナのそばに居るよ」
「ありがとう…お兄ちゃん」
手を握ってもらいフィア様が見てきた世界の話を聞く。
そして僕は眠りについたのだった。
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