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6.渇望
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二人で過ごすアリシアの誕生日である今日は、いつもと変わらず過ごした。
誕生日だからと特別なケーキを用意してくれる人もいないし、ギルバートは贈り物を用意したくても自由が聞かない体の不便を嘆いて、何もできないことをアリシアに謝罪した。
アリシアもギルバートの誕生日を充分に祝えないから、おあいこだと言って励ました。
言葉だけでも嬉しいし、二人でいれば寂しくないと。
そうして特別な日も、普段と変わらずに過ごすことでお互いに納得したのだ。
アリシアはギルバートのシャツに刺繍を施して、ギルバートは隣でその様子を眺めながら読書に勤しむ。
そんな日々が穏やかで、心地良くて、このままアリシアと一緒にいられたらそれだけで幸せだとギルバートは思っていた。
いつまでも……自分が生きている間だけでも。
ふとしたときに襲ってくる動悸と息切れ。息継ぎができなくて、心臓が止まるのではと思うほどの苦しみに襲われるこの体が憎くて、嫌いだ。
マシになったとはいえ、瘦せこけて青白い顔と弱々しい体を鏡に映したときの虚しさは絶望的だった。
自信を持って愛する人に甘い言葉を囁いて、触れ合いたいという叶わない夢をずっと見ている。
儚く消えるだけの夢。だけど願わずにはいられない……彼女と過ごす時の分だけ募っていく想いがそうさせるから。
窓を開けて空気の入れ替えをしていたので、風が吹いて頬を撫でる感触も、風に乗って香ってくる花の匂いも全てが優しくて心地良かった。
どうやってギルバートに自分の血を飲ませようかと悶々と考えていた朝とは打って変わって、アリシアの心は穏やかであった。
今すぐでなくともいいではないか、と結論付けたから。
最近のギルバートの体は調子が良くて、発作が起きても薬を飲めばすぐに落ち着いたし、その回数も以前より減っていた。
もしかしてこのまま良くなっていくのではないかと、錯覚していた。
ギルバートのシャツに刺繍を施していると時折、隣から名を呼ばれて振り向くと、彼は静かに笑っているだけ。
何度もそれを繰り返してくるので、その手に持っている本は飾りなのかと聞くと
「重くて手が疲れたから、休憩中」
と答えたギルバートが突然苦しみ出して、ソファから床に崩れ落ちた。
「……! ギル!」
アリシアもソファから離れてギルバートの側に寄った。
呼吸が小刻みに乱れて、苦しみに藻掻く姿は発作のときのそれだった。
急いでベッドの横にあるサイドテーブルまで薬を取りに走った。
「大丈夫。大丈夫だよ……」
ギルバートの体を仰向けにさせてスプーンに薬を注ぐ。焦りと緊張で手が震えて、カチャカチャと音が鳴っていた。
自分の胸ぐらを掴んで、息も絶え絶えで苦しそうな様子だが、なんとか喉を動かして薬を飲み込んだ。そんなギルバートの様子を見て、これで大丈夫。落ち着くはず。いつもそうだったから。
そう、思っていたのに。
「……ぁ。か……っ」
今回は違った。
「だ、だめ。だめ……!」
変わらず苦しみ続ける彼を目に、薬ではないものを間違えて飲ませてしまったのかと手に持っている瓶を確認したが、間違えてはいなかった。
だけど効果がなかった……。
このままにすれば、死んでしまう。
どうしよう……頭が混乱して、眩暈を覚えた。
わかっている。自分の血を飲ませればいいことを。だけど、どうやって血を出せばいい?どこを切れば、傷つければ、何を使えば――。
「……!」
咄嗟に思い付いた勢いで、刺繍に使っていた針を掴んで、手のひらに刺した。
「ああ! つ……ぅ!」
刺した箇所から血が滲み出てきた。
すぐにギルバートの側に寄って、それを自分の口で掬い取って口移しで彼に与えた。
鉄の味が舌先を伝って、ギルバートの口の中に落ちていく。
(お願い、お願い……お願い……!)
瞑った瞼に力を入れると、目に溜まっていた涙がぼろぼろと零れた。
(怖い……。私の血が、なんの役にも立たなかったら……)
突然窮地に立たされて、不安で仕方なかった。
先程まで穏やかだった時が遠い過去だったかのように思い出されると、アリシアの舌が強く吸われて、我に返った。
「……!」
驚いて身を引こうとしたけれど、頭を掴まれて無理だった。その掴んだ手はギルバートのものであるだろうことはわかった。
でもどうして?状況が理解できなくて、混乱した。
舌に纏わりついた鉄の味を舐め取られて、絡みつく舌から伝わってくる熱に溺れるように頭がクラクラしてきた。
「ん……ぅ」
どうにか息をしたくて、鼻から空気を吸う動作から微かに声が漏れた。
すると、頭を掴んでいた手が垂れた髪を撫でて、アリシアの頬を包んで、塞いだ唇を離してくれた。
離れた唇に冷たい風が当たって、熱が冷めるのを感じながらギルバートの様子を見るために目を開けた。
普段は青白く、落ち着いた表情の彼が困惑した顔で、それも真っ赤に熱を帯びた顔で……青い瞳を揺らしてアリシアを見つめていた。
(ギルが生きてる)
息は荒いけど、横たわる姿は苦しみ藻掻いていたさきほどとは一変して落ち着いている。その様子を見てアリシアは安堵した。
混乱と恐怖と焦りと……色んな感情がぐちゃぐちゃに混ざって、目が熱くなり涙が溢れた。
「……シア」
起き上がって声を掛けてくるギルバートの声にまた安心した。
彼が生きていることを確認したい。もっと。
「ギル……ギル」
涙で視界が滲んでギルバートの姿を確認することができなくて、手を伸ばして彼を求めた。
「泣かないで、シア」
ギルバートは、そんなアリシアの濡れる頬を両手で包み込んだ。
いつも笑顔を向けてくれる愛らしかった彼女の弱々しい姿に胸が苦しくなって、慰めたくて瞼の上に口付けた。
唇に触れる涙がなぜか甘くて、舌先で舐め取って口の中で味わうと、また口付けた。
何度も上から降ってくる唇に、アリシアは肌でギルバートが生きていることを実感すると、恐怖で速くなっていた鼓動が落ち着いた。涙も流れたものはギルバートの口に吸われてなくなって、残ったのは瞳を潤す程度のものだった。
だから今度はギルバートの様子を視界に捉えることができた。
彼は、アリシアの左手を掴んで、眉を顰めた顔でその手を見つめていた。
「……怪我をしたの?」
まだ血を滲ませるアリシアの手のひらを見て、なぜ、どうしてと心配して問いかけるギルバートに、理由なんて言えなくて。
「あ……そう、みたい」
自分でも気付かなかったフリをした。
そういえば、使った針はどこにやったか……視線をカーペットの上に向けようと動かすと、その間にギルバートが手のひらの血を舐め取った。
「……あ!」
先程の涙を舐めたみたいに軽くない。はっきりとわかる舌の熱が手のひらに伝わって、歯が当たった箇所がくすぐったくて、胸がゾクゾクと震えた。
「ふ……ぅん……っ」
口をきゅっと閉じても震えを止められなくて、つい声が漏れてしまう。
ギルバートは気に留める余裕もなく、夢中になってアリシアの血を味わっていた。
その姿に、アリシアの体が悦びを感じた。もっと。舐めるだけじゃなくて、噛んで欲しいと望んだ。
生贄と揶揄される理由は、その血の本能にあった。
痛みが快感になって、本能に支配される頭が熱に浮かされてクラクラと眩暈を覚える。
アリシアは湧き上がる欲求に胸が熱くなって、息苦しくて倒れそうだった。
すると、血の味がなくなるまで舐め取ったギルバートの熱が手のひらから離れるのを感じて、彼を見た。
青い瞳がアリシアを見つめている。
その瞳に吸い込まれるように、菫色の瞳にギルバートを映した。
二人の視線が交わると、互いに理性がよみがえり、まるで息を止めていた後のように大きな息を吐いた。
二人の熱い吐息が宙に舞う。
ドクドクと脈打つ鼓動が聴覚を支配して、絡み合う視線はそのままで。
自分たちが何をしているのか、困惑して息を整えることしかできなかった。
ギルバートは、彼女の肌のあちこちに口付けをして、思う存分貪りたいと望んだ。
アリシアは、彼にもっと舌で舐めて味わって、噛んで痛みで自分の体に彼の痕跡を残してほしかった。
そして――。
瞳に渇望を宿して、見つめ合った。
瞳を揺らして、求め合った。だけど、そうしなかった。
空いた窓から入ってきた冷たい風が、熱を奪い去ってしまったから。
誕生日だからと特別なケーキを用意してくれる人もいないし、ギルバートは贈り物を用意したくても自由が聞かない体の不便を嘆いて、何もできないことをアリシアに謝罪した。
アリシアもギルバートの誕生日を充分に祝えないから、おあいこだと言って励ました。
言葉だけでも嬉しいし、二人でいれば寂しくないと。
そうして特別な日も、普段と変わらずに過ごすことでお互いに納得したのだ。
アリシアはギルバートのシャツに刺繍を施して、ギルバートは隣でその様子を眺めながら読書に勤しむ。
そんな日々が穏やかで、心地良くて、このままアリシアと一緒にいられたらそれだけで幸せだとギルバートは思っていた。
いつまでも……自分が生きている間だけでも。
ふとしたときに襲ってくる動悸と息切れ。息継ぎができなくて、心臓が止まるのではと思うほどの苦しみに襲われるこの体が憎くて、嫌いだ。
マシになったとはいえ、瘦せこけて青白い顔と弱々しい体を鏡に映したときの虚しさは絶望的だった。
自信を持って愛する人に甘い言葉を囁いて、触れ合いたいという叶わない夢をずっと見ている。
儚く消えるだけの夢。だけど願わずにはいられない……彼女と過ごす時の分だけ募っていく想いがそうさせるから。
窓を開けて空気の入れ替えをしていたので、風が吹いて頬を撫でる感触も、風に乗って香ってくる花の匂いも全てが優しくて心地良かった。
どうやってギルバートに自分の血を飲ませようかと悶々と考えていた朝とは打って変わって、アリシアの心は穏やかであった。
今すぐでなくともいいではないか、と結論付けたから。
最近のギルバートの体は調子が良くて、発作が起きても薬を飲めばすぐに落ち着いたし、その回数も以前より減っていた。
もしかしてこのまま良くなっていくのではないかと、錯覚していた。
ギルバートのシャツに刺繍を施していると時折、隣から名を呼ばれて振り向くと、彼は静かに笑っているだけ。
何度もそれを繰り返してくるので、その手に持っている本は飾りなのかと聞くと
「重くて手が疲れたから、休憩中」
と答えたギルバートが突然苦しみ出して、ソファから床に崩れ落ちた。
「……! ギル!」
アリシアもソファから離れてギルバートの側に寄った。
呼吸が小刻みに乱れて、苦しみに藻掻く姿は発作のときのそれだった。
急いでベッドの横にあるサイドテーブルまで薬を取りに走った。
「大丈夫。大丈夫だよ……」
ギルバートの体を仰向けにさせてスプーンに薬を注ぐ。焦りと緊張で手が震えて、カチャカチャと音が鳴っていた。
自分の胸ぐらを掴んで、息も絶え絶えで苦しそうな様子だが、なんとか喉を動かして薬を飲み込んだ。そんなギルバートの様子を見て、これで大丈夫。落ち着くはず。いつもそうだったから。
そう、思っていたのに。
「……ぁ。か……っ」
今回は違った。
「だ、だめ。だめ……!」
変わらず苦しみ続ける彼を目に、薬ではないものを間違えて飲ませてしまったのかと手に持っている瓶を確認したが、間違えてはいなかった。
だけど効果がなかった……。
このままにすれば、死んでしまう。
どうしよう……頭が混乱して、眩暈を覚えた。
わかっている。自分の血を飲ませればいいことを。だけど、どうやって血を出せばいい?どこを切れば、傷つければ、何を使えば――。
「……!」
咄嗟に思い付いた勢いで、刺繍に使っていた針を掴んで、手のひらに刺した。
「ああ! つ……ぅ!」
刺した箇所から血が滲み出てきた。
すぐにギルバートの側に寄って、それを自分の口で掬い取って口移しで彼に与えた。
鉄の味が舌先を伝って、ギルバートの口の中に落ちていく。
(お願い、お願い……お願い……!)
瞑った瞼に力を入れると、目に溜まっていた涙がぼろぼろと零れた。
(怖い……。私の血が、なんの役にも立たなかったら……)
突然窮地に立たされて、不安で仕方なかった。
先程まで穏やかだった時が遠い過去だったかのように思い出されると、アリシアの舌が強く吸われて、我に返った。
「……!」
驚いて身を引こうとしたけれど、頭を掴まれて無理だった。その掴んだ手はギルバートのものであるだろうことはわかった。
でもどうして?状況が理解できなくて、混乱した。
舌に纏わりついた鉄の味を舐め取られて、絡みつく舌から伝わってくる熱に溺れるように頭がクラクラしてきた。
「ん……ぅ」
どうにか息をしたくて、鼻から空気を吸う動作から微かに声が漏れた。
すると、頭を掴んでいた手が垂れた髪を撫でて、アリシアの頬を包んで、塞いだ唇を離してくれた。
離れた唇に冷たい風が当たって、熱が冷めるのを感じながらギルバートの様子を見るために目を開けた。
普段は青白く、落ち着いた表情の彼が困惑した顔で、それも真っ赤に熱を帯びた顔で……青い瞳を揺らしてアリシアを見つめていた。
(ギルが生きてる)
息は荒いけど、横たわる姿は苦しみ藻掻いていたさきほどとは一変して落ち着いている。その様子を見てアリシアは安堵した。
混乱と恐怖と焦りと……色んな感情がぐちゃぐちゃに混ざって、目が熱くなり涙が溢れた。
「……シア」
起き上がって声を掛けてくるギルバートの声にまた安心した。
彼が生きていることを確認したい。もっと。
「ギル……ギル」
涙で視界が滲んでギルバートの姿を確認することができなくて、手を伸ばして彼を求めた。
「泣かないで、シア」
ギルバートは、そんなアリシアの濡れる頬を両手で包み込んだ。
いつも笑顔を向けてくれる愛らしかった彼女の弱々しい姿に胸が苦しくなって、慰めたくて瞼の上に口付けた。
唇に触れる涙がなぜか甘くて、舌先で舐め取って口の中で味わうと、また口付けた。
何度も上から降ってくる唇に、アリシアは肌でギルバートが生きていることを実感すると、恐怖で速くなっていた鼓動が落ち着いた。涙も流れたものはギルバートの口に吸われてなくなって、残ったのは瞳を潤す程度のものだった。
だから今度はギルバートの様子を視界に捉えることができた。
彼は、アリシアの左手を掴んで、眉を顰めた顔でその手を見つめていた。
「……怪我をしたの?」
まだ血を滲ませるアリシアの手のひらを見て、なぜ、どうしてと心配して問いかけるギルバートに、理由なんて言えなくて。
「あ……そう、みたい」
自分でも気付かなかったフリをした。
そういえば、使った針はどこにやったか……視線をカーペットの上に向けようと動かすと、その間にギルバートが手のひらの血を舐め取った。
「……あ!」
先程の涙を舐めたみたいに軽くない。はっきりとわかる舌の熱が手のひらに伝わって、歯が当たった箇所がくすぐったくて、胸がゾクゾクと震えた。
「ふ……ぅん……っ」
口をきゅっと閉じても震えを止められなくて、つい声が漏れてしまう。
ギルバートは気に留める余裕もなく、夢中になってアリシアの血を味わっていた。
その姿に、アリシアの体が悦びを感じた。もっと。舐めるだけじゃなくて、噛んで欲しいと望んだ。
生贄と揶揄される理由は、その血の本能にあった。
痛みが快感になって、本能に支配される頭が熱に浮かされてクラクラと眩暈を覚える。
アリシアは湧き上がる欲求に胸が熱くなって、息苦しくて倒れそうだった。
すると、血の味がなくなるまで舐め取ったギルバートの熱が手のひらから離れるのを感じて、彼を見た。
青い瞳がアリシアを見つめている。
その瞳に吸い込まれるように、菫色の瞳にギルバートを映した。
二人の視線が交わると、互いに理性がよみがえり、まるで息を止めていた後のように大きな息を吐いた。
二人の熱い吐息が宙に舞う。
ドクドクと脈打つ鼓動が聴覚を支配して、絡み合う視線はそのままで。
自分たちが何をしているのか、困惑して息を整えることしかできなかった。
ギルバートは、彼女の肌のあちこちに口付けをして、思う存分貪りたいと望んだ。
アリシアは、彼にもっと舌で舐めて味わって、噛んで痛みで自分の体に彼の痕跡を残してほしかった。
そして――。
瞳に渇望を宿して、見つめ合った。
瞳を揺らして、求め合った。だけど、そうしなかった。
空いた窓から入ってきた冷たい風が、熱を奪い去ってしまったから。
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