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23.生きる意味
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箱を一つ開けてみると、アリシアが刺繍を施したハンカチが折り畳まれて、整理された状態で並べられていた。
隣の箱も開けてみた。同じようにハンカチが入っていた。
最後の箱も開けてみた。その中身も同じだった。
ハンカチが何枚……いや、何十枚もあるそれに、眉を顰めた。
(アリシアは、これをずっと作っていたのか?)
アリシアはいつも、刺繍をしていた。ギルバートの隣で、ギルバートのシャツに一針一針丁寧に。
それが好きだと笑って言っていたし、ギルバートはそんな彼女を見つめることが好きだった。
ハンカチを一枚、手に取って広げてみると、隣り合った二羽の鳥が刺繍されていた。
視線をもう一度部屋に移して、見回した。
アリシアは、この小さい部屋で過ごしていた。一人で。
刺繍をしていたのは、それしかやることがなかったから。無理もない。自由が許されていなかったのだから。
ギルバートは、この部屋にアリシアがいてくれると信じていた。いつもそうだったから。いつも、彼女はここで待っていてくれたから。
けど、違った。アリシアは待っていてくれたのではなくて、閉じ込められていただけだ。
ギルバートはそんな彼女を、この小さい宮殿の小さい部屋に閉じ込めて、自分勝手に愛でていただけだった。
「あ……アリシア」
その名を、早く声に出して呼びたくて、たくさん練習した。これは、過去の記憶。
かつて、自分が独りぼっちで放置された建物に、同じように彼女をここに独りぼっちにした。
だから、呆れて去ってしまったのか。何も言わずに、行ってしまったのか。
「……シア……?」
胸が苦しくて、脈打つ心臓の音が頭の中まで響いていた。
『ギル』
呼べば、返ってくる彼女の声。これも、過去の記憶。
「……ア。……シア……!」
呼んでも応えてくれない。自分しかいない空間で、嗚咽する声しか響かないこの場所で、何度も彼女の名を呼んだ。
――生きているのか、死んでいるのかわからない……ずっと、生死の狭間をふらふらと彷徨っていた。
目は、何も見えなくなっていた。耳は、ずっと耳鳴りがしていた。喉は、声が出なかった。体は、ずっと寒かった。
苦しみと痛みだけが、生きていることを教えてくれた。
つらくて生きていたくなかった。放っておくなら、いっその事息の根を止めて欲しかった。
何のために生まれたのか、なぜ生きているのか意味もわからずに、流したくても一滴も出ない涙が込み上げて、胸を締め付けた。
止まらない咳が、さらに胸を苦しめた。
(助けてくれなくていい。お願いだから、誰か――)
ふと、頬に何かが触れた。
(――何?)
気になっても、目が思うように開かないから、確認ができない。
「……てて」
耳鳴りがしているせいで、うまく聞き取れなかったけど、誰かの声が聞こえた気がした。
しばらくすると突然、ふわりと体が浮いた。驚きたくても、体力も気力もなくてされるがままだった。
唇に冷たいものが触れて、口の中に液体がするりと流れ込んでくると、こくりと喉が動いた。無意識に水を飲んだ。
冷たいものが通る感触が体中に染み渡ると、少しだけ咳が落ち着いた。
それでもまた咳が出ると、今度は体を横向きにされた。
背中を、誰かが擦っている。ゆっくり動く手の感触は小さかったけど、とても温かかった。
咳が治まって、寒かった体が温もりで満たされていくと眠りに落ちた。
時間の経過の判別ができなくて、今が何時なのかわからないまま起きると、また耳鳴りに混じって声が聞こえた。
「……ず……よ」
おそらく、水と言ったのだと思う。体が浮いて、起き上がった体勢にされると、口の中に水を少し流し込まれた。それを素直に飲み込んだ。
しばらくすると、今度はぬるい液体が流れ込んだ。味がわからないけど、飲み込んだ。
またしばらくして、流し込まれた液体も飲んだ。
「……う……って」
顔や体を温かい何かに撫でられていた。抵抗もできないので、よくわからないまま時間だけが過ぎていった。
そんな時間をどのくらい過ごしたのか……口に与えられる物の味がなんとなくわかるようになってきた。
水と食事のスープと、薬。これを交互に時間を置いて与えられた。
咳が段々落ち着いてきて、ほとんど出なくなると、耳鳴りもしなくなった。
「……生きて」
はっきりと聞こえるその声が、生死の狭間を彷徨っていた魂を呼んだ。
視界は相変わらず真っ暗なのに、光が差し込んだようだった。
「きっと良くなるから、大丈夫。……大丈夫だよ」
医者も乳母も侍従も、皆が「いつ死ぬかわからない」と言ってきた。そして、ここに閉じ込められた。
(初めてそんなこと言われた。……本当に、大丈夫なのかな?)
その声は、毎日同じように「大丈夫、生きて、頑張って」と魂を呼んで導いてくれた。生きたいと願うようになるまで、そんなに時間は掛からなかった。
「おはようございます」
「今日は晴れて暖かいので、窓を開けますね」
返事がない相手に、その人はよく声を掛けた。
話題がないときは、本を読み聞かせてくれた。朝と夜の挨拶をすることで、時間を教えてくれて、とにかく起きている間はずっと、声を聞かせてくれた。
声は空気に消えて触れられないものなのに、温かく感じて不思議な気持ちだった。
ある日、眠りから覚めたときに、瞼にぎゅっと力を入れることができたから、勇気を出して目を開けてみた。薄っすらと光が入り込んで、朝であることがわかった。カーテンの隙間から差し込む程度の光だったけど、視界に景色を移すには十分であった。
始めは霞んだ視界が、瞬きを繰り返すと段々とはっきりとしてくる。
ベッドの上で横向きの体勢に寝転んでいる自分に、向かい合うように眠る人がいる。女の子だ。
(この子が、ずっと世話をしてくれていたのかな?)
体を自分で動かすことができなくて、その人をじっと見つめていた。
銀の睫毛が震えると、自分の鼓動が脈打つのを強く感じた。
ドキドキと早くなる鼓動が、頭に響く。
ゆっくりと開かれた瞼の向こうから、菫色の瞳が覗き込んで、こちらを見た。視線が交わると、向こうは驚いたようで、目をぱちぱちさせた。
様子を伺うようにじっと見つめてくるので、瞬きをして見つめ返した。すると
「おはようございます」
目を細めて微笑む彼女を、可愛いと思った。
大丈夫だと言ってくれた声。生きてと願ってくれた声……いつも聞いていた声が、体中に染み渡って胸が震えた。
彼女が望むなら、生きよう。生きたい、彼女のために、彼女と一緒に――その願いを瞳に込めて、アリシアを見つめた。
――いつの間にか、気を失っていたようだ。
床に座り込んで、ベッドに寄り掛かった状態で、目を開けた。
アリシアがいないこの状況が夢なのだと錯覚して、おもむろに起き上がって宮殿の中を探した。
まるで、悪夢に閉じ込められたように彷徨い歩いた。
かつての自分の部屋だった所も探した。厨房や、上の階の部屋にも行った。宮殿内を全て回った。
それでも、いない。アリシアがどこにも。
階段の踊り場に飾られた、全身鏡に映る自分の姿を眺めた。
そこには、痩せ細った情けない、みっともない姿をした少年はいなかった。
憧れた、逞しい姿、凛々しい顔立ちに、力の強そうな大きな手。
この手で、アリシアを守りたかった。抱き締めて、胸に抱いて――幻想ばかり抱いて、彼女を傷付けた愚か者が、目の前に立っている。
自分が生きる意味が、わからなくなった。
過信していた、愚かな自分に腹が立った。
鏡に頭を強く打ち付けた。生温かい血が額から滴り落ちる。
床に散らばった割れた鏡の破片を拾って、腕に刺した。ぼたぼたと流れ落ちる血が、足元を赤黒く汚していくのを、虚ろな目で眺めた。
アリシアが生かしたこの体は、一体どのくらいまで耐えられるのだろうか。
どのくらい傷つけて、血を流せば――。
今度は、太ももを刺した。痛みで膝が崩れ落ちて、血で濡れた床に膝をついた。それでも生きているから、次は脇腹を刺した。それでも、まだ生きていた。
(やはり、心臓を貫かないと死なないのか……)
「……殿下!」
宰相は、宮殿までギルバートを追いかけてきたものの、中に入らずに外で待機していた。
皇太子妃となるはずだった女性の失踪に、心を痛めているだろうギルバートを少しの間一人にした。気配りの筈だった。
この血塗れの光景を目にするまでは、そうだった。
そこまで……こうなってしまうほどまでだなんて、思ってもなかった。ギルバートを一人にするべきでなかったと、後悔した。
皇帝のときも、今も、宰相は己の無力さに絶望した。
宰相が駆け寄ると、ギルバートは自身を傷つけることを止めた。
「いない……いないんだ。……どこにも」
出血のせいなのか、朦朧としているギルバートがぼそぼそと言いながら、天を仰いで、そのまま倒れた。
隣の箱も開けてみた。同じようにハンカチが入っていた。
最後の箱も開けてみた。その中身も同じだった。
ハンカチが何枚……いや、何十枚もあるそれに、眉を顰めた。
(アリシアは、これをずっと作っていたのか?)
アリシアはいつも、刺繍をしていた。ギルバートの隣で、ギルバートのシャツに一針一針丁寧に。
それが好きだと笑って言っていたし、ギルバートはそんな彼女を見つめることが好きだった。
ハンカチを一枚、手に取って広げてみると、隣り合った二羽の鳥が刺繍されていた。
視線をもう一度部屋に移して、見回した。
アリシアは、この小さい部屋で過ごしていた。一人で。
刺繍をしていたのは、それしかやることがなかったから。無理もない。自由が許されていなかったのだから。
ギルバートは、この部屋にアリシアがいてくれると信じていた。いつもそうだったから。いつも、彼女はここで待っていてくれたから。
けど、違った。アリシアは待っていてくれたのではなくて、閉じ込められていただけだ。
ギルバートはそんな彼女を、この小さい宮殿の小さい部屋に閉じ込めて、自分勝手に愛でていただけだった。
「あ……アリシア」
その名を、早く声に出して呼びたくて、たくさん練習した。これは、過去の記憶。
かつて、自分が独りぼっちで放置された建物に、同じように彼女をここに独りぼっちにした。
だから、呆れて去ってしまったのか。何も言わずに、行ってしまったのか。
「……シア……?」
胸が苦しくて、脈打つ心臓の音が頭の中まで響いていた。
『ギル』
呼べば、返ってくる彼女の声。これも、過去の記憶。
「……ア。……シア……!」
呼んでも応えてくれない。自分しかいない空間で、嗚咽する声しか響かないこの場所で、何度も彼女の名を呼んだ。
――生きているのか、死んでいるのかわからない……ずっと、生死の狭間をふらふらと彷徨っていた。
目は、何も見えなくなっていた。耳は、ずっと耳鳴りがしていた。喉は、声が出なかった。体は、ずっと寒かった。
苦しみと痛みだけが、生きていることを教えてくれた。
つらくて生きていたくなかった。放っておくなら、いっその事息の根を止めて欲しかった。
何のために生まれたのか、なぜ生きているのか意味もわからずに、流したくても一滴も出ない涙が込み上げて、胸を締め付けた。
止まらない咳が、さらに胸を苦しめた。
(助けてくれなくていい。お願いだから、誰か――)
ふと、頬に何かが触れた。
(――何?)
気になっても、目が思うように開かないから、確認ができない。
「……てて」
耳鳴りがしているせいで、うまく聞き取れなかったけど、誰かの声が聞こえた気がした。
しばらくすると突然、ふわりと体が浮いた。驚きたくても、体力も気力もなくてされるがままだった。
唇に冷たいものが触れて、口の中に液体がするりと流れ込んでくると、こくりと喉が動いた。無意識に水を飲んだ。
冷たいものが通る感触が体中に染み渡ると、少しだけ咳が落ち着いた。
それでもまた咳が出ると、今度は体を横向きにされた。
背中を、誰かが擦っている。ゆっくり動く手の感触は小さかったけど、とても温かかった。
咳が治まって、寒かった体が温もりで満たされていくと眠りに落ちた。
時間の経過の判別ができなくて、今が何時なのかわからないまま起きると、また耳鳴りに混じって声が聞こえた。
「……ず……よ」
おそらく、水と言ったのだと思う。体が浮いて、起き上がった体勢にされると、口の中に水を少し流し込まれた。それを素直に飲み込んだ。
しばらくすると、今度はぬるい液体が流れ込んだ。味がわからないけど、飲み込んだ。
またしばらくして、流し込まれた液体も飲んだ。
「……う……って」
顔や体を温かい何かに撫でられていた。抵抗もできないので、よくわからないまま時間だけが過ぎていった。
そんな時間をどのくらい過ごしたのか……口に与えられる物の味がなんとなくわかるようになってきた。
水と食事のスープと、薬。これを交互に時間を置いて与えられた。
咳が段々落ち着いてきて、ほとんど出なくなると、耳鳴りもしなくなった。
「……生きて」
はっきりと聞こえるその声が、生死の狭間を彷徨っていた魂を呼んだ。
視界は相変わらず真っ暗なのに、光が差し込んだようだった。
「きっと良くなるから、大丈夫。……大丈夫だよ」
医者も乳母も侍従も、皆が「いつ死ぬかわからない」と言ってきた。そして、ここに閉じ込められた。
(初めてそんなこと言われた。……本当に、大丈夫なのかな?)
その声は、毎日同じように「大丈夫、生きて、頑張って」と魂を呼んで導いてくれた。生きたいと願うようになるまで、そんなに時間は掛からなかった。
「おはようございます」
「今日は晴れて暖かいので、窓を開けますね」
返事がない相手に、その人はよく声を掛けた。
話題がないときは、本を読み聞かせてくれた。朝と夜の挨拶をすることで、時間を教えてくれて、とにかく起きている間はずっと、声を聞かせてくれた。
声は空気に消えて触れられないものなのに、温かく感じて不思議な気持ちだった。
ある日、眠りから覚めたときに、瞼にぎゅっと力を入れることができたから、勇気を出して目を開けてみた。薄っすらと光が入り込んで、朝であることがわかった。カーテンの隙間から差し込む程度の光だったけど、視界に景色を移すには十分であった。
始めは霞んだ視界が、瞬きを繰り返すと段々とはっきりとしてくる。
ベッドの上で横向きの体勢に寝転んでいる自分に、向かい合うように眠る人がいる。女の子だ。
(この子が、ずっと世話をしてくれていたのかな?)
体を自分で動かすことができなくて、その人をじっと見つめていた。
銀の睫毛が震えると、自分の鼓動が脈打つのを強く感じた。
ドキドキと早くなる鼓動が、頭に響く。
ゆっくりと開かれた瞼の向こうから、菫色の瞳が覗き込んで、こちらを見た。視線が交わると、向こうは驚いたようで、目をぱちぱちさせた。
様子を伺うようにじっと見つめてくるので、瞬きをして見つめ返した。すると
「おはようございます」
目を細めて微笑む彼女を、可愛いと思った。
大丈夫だと言ってくれた声。生きてと願ってくれた声……いつも聞いていた声が、体中に染み渡って胸が震えた。
彼女が望むなら、生きよう。生きたい、彼女のために、彼女と一緒に――その願いを瞳に込めて、アリシアを見つめた。
――いつの間にか、気を失っていたようだ。
床に座り込んで、ベッドに寄り掛かった状態で、目を開けた。
アリシアがいないこの状況が夢なのだと錯覚して、おもむろに起き上がって宮殿の中を探した。
まるで、悪夢に閉じ込められたように彷徨い歩いた。
かつての自分の部屋だった所も探した。厨房や、上の階の部屋にも行った。宮殿内を全て回った。
それでも、いない。アリシアがどこにも。
階段の踊り場に飾られた、全身鏡に映る自分の姿を眺めた。
そこには、痩せ細った情けない、みっともない姿をした少年はいなかった。
憧れた、逞しい姿、凛々しい顔立ちに、力の強そうな大きな手。
この手で、アリシアを守りたかった。抱き締めて、胸に抱いて――幻想ばかり抱いて、彼女を傷付けた愚か者が、目の前に立っている。
自分が生きる意味が、わからなくなった。
過信していた、愚かな自分に腹が立った。
鏡に頭を強く打ち付けた。生温かい血が額から滴り落ちる。
床に散らばった割れた鏡の破片を拾って、腕に刺した。ぼたぼたと流れ落ちる血が、足元を赤黒く汚していくのを、虚ろな目で眺めた。
アリシアが生かしたこの体は、一体どのくらいまで耐えられるのだろうか。
どのくらい傷つけて、血を流せば――。
今度は、太ももを刺した。痛みで膝が崩れ落ちて、血で濡れた床に膝をついた。それでも生きているから、次は脇腹を刺した。それでも、まだ生きていた。
(やはり、心臓を貫かないと死なないのか……)
「……殿下!」
宰相は、宮殿までギルバートを追いかけてきたものの、中に入らずに外で待機していた。
皇太子妃となるはずだった女性の失踪に、心を痛めているだろうギルバートを少しの間一人にした。気配りの筈だった。
この血塗れの光景を目にするまでは、そうだった。
そこまで……こうなってしまうほどまでだなんて、思ってもなかった。ギルバートを一人にするべきでなかったと、後悔した。
皇帝のときも、今も、宰相は己の無力さに絶望した。
宰相が駆け寄ると、ギルバートは自身を傷つけることを止めた。
「いない……いないんだ。……どこにも」
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