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第24話
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朝の光がカーテンの隙間から差し込み、部屋の空気をゆっくりと明るくしていく。
ライトはまぶたの裏に温かさを感じて目を開けた。
真っ先に視線を向けたのは、自分の胸の上だった。
「……おはよう」
そこには、赤い小さな体が丸くなって眠っている。
真紅の鱗は朝の光を受けて淡く輝き、小さな翼はぴたりと背中に収まっていた。
ミリュウはライトの声に反応するように、ぴくりと耳の先を動かす。
金色の瞳がゆっくりと開かれ、ぼんやりとした目でライトを見上げた。
「ミュー……」
かすれた鳴き声が胸元から伝わってきて、思わず頬が緩む。
「おはよう、ミリュウ。よく眠れたか?」
「リュリュ」
小さな頭がこくんとうなずいたように見えた。
体を伸ばし、前足でライトの胸をちょんちょんと押す。起きろと言われているようで、少し可笑しくなる。
「分かった、起きるよ」
ライトはそっとミリュウを両手で抱え、枕元に置いていた布の上へ移した。
その間もミリュウは不安げにライトの指を前足でつかんでくる。
「大丈夫。どこにも行かないから」
「ミリュ……」
落ち着かせるように、指先で喉元を撫でてやる。
子犬よりも少し小さいその体からは、卵の時と変わらない柔らかな温かさが伝わってきた。
身支度を整えながらも、視線は何度もミリュウへ向かう。
洗面台に向かって顔を洗っている間も、背中にじっとした視線を感じる。
(見られてるな……)
振り返ると、ミリュウが布の上にちょこんと座り、まん丸の目でこちらを見つめていた。
「ミュー」
「そんなに見つめられると、ちょっと恥ずかしいんだけど」
そう言いながらも、頬が緩むのを止められない。
昨日まで卵だった存在が、こうして目の前で動いている。それだけで、不思議と胸の奥が満たされていくようだった。
準備を終えたライトは、ミリュウの前にしゃがみ込んだ。
「ミリュウ。今日はギルドに行かないといけない。君が生まれたこと、ちゃんとグランさんたちに報告しないと」
「ミリュ?」
首をかしげる仕草が妙に人間くさくて、思わず笑ってしまう。
「一緒に来るか? ずっと部屋にいろって言われても、嫌だろ?」
「ミュー!」
即答と言わんばかりに、ミリュウがぴょんと跳ねてライトの腕によじ登ってきた。
小さな爪が服を引っかくが、痛みはほとんどない。ただ必死にしがみつこうとしているのが分かる。
「分かった、分かった。あんまり暴れるなよ」
ライトはミリュウを胸元に抱え、いつもの布で軽く覆う。
完全には隠さず、顔だけは外に出るようにした。布の隙間から、金色の瞳が好奇心たっぷりに部屋を見回している。
「初めての街だな。驚くなよ」
「リュリュ」
返事をしたのか、ただ鳴いただけなのかは分からない。
けれど、ライトの胸は少しだけ誇らしい気持ちで満たされていた。
宿を出ると、朝の街は既に賑わい始めていた。
パン屋から香ばしい匂いが流れ、野菜を並べる露店の声が飛び交う。
ライトの腕の中で、ミリュウの体がぴくりと反応した。
「ミュー……?」
人の声、馬車の音、遠くから聞こえる金属のぶつかる音。
初めて触れる世界に、ミリュウは目を丸くしている。
「大丈夫だ。ここは俺の、いや……俺たちのいる街だよ」
そう言うと、ミリュウは胸元に小さく顔をうずめてきた。
怖いわけではなく、知らないものを前に少しだけ緊張しているのだろう。
ライトは歩調を緩め、周囲に気を配りながらギルドへ向かった。
ギルドの扉が見えてくる。
冒険者たちの笑い声、木製の扉が開閉する音が重なり合い、いつもの喧騒が外にまで漏れていた。
「ここが、ギルドだ」
胸の中へそっと囁くと、布の隙間からミリュウの鼻先がひょこりと出てきた。
「ミリュ……」
「驚かせるなよ。中には強そうな人がいっぱいいるからな」
軽口のように言いながらも、ライトは少しだけ緊張していた。
竜種かもしれない存在を連れてギルドに入るということが、どれだけ大きな意味を持つかを理解しているからだ。
扉を押し開けると、いつものようにざわめきが押し寄せてくる。
依頼板の前に集まる冒険者、酒場スペースで談笑する者たち。
その中で、受付カウンターに立つミィナがひときわ明るい声を上げた。
「ライトさん! おはようございます!」
「おはようございます。昨日、卵に……少し、大きな変化がありまして」
「変化……あっ!」
ミィナの視線が、ライトの胸元に釘付けになる。
布の隙間から、真紅の小さな頭が顔を出したのだ。
金色の瞳と、ミィナの瞳が正面からぶつかる。
「ミリュ?」
「……か、かわ……」
言葉にならない声がミィナの口から漏れた。
ライトは慌てて補足する。
「森で拾った卵が……孵りました。竜種かもしれないって、グランさんがおっしゃっていたあの卵です」
「き、昨日の夜に、ですか?」
「はい。報告が必要だと思って」
ミィナは数秒ほど固まったあと、ぱっと表情を輝かせた。
「ライトさん、それ……生まれたんですね!」
「はい。ミリュウって名前をつけました」
「ミリュウちゃん……」
ミィナが恐る恐る手を伸ばす。
ミリュウは一瞬だけライトの服をぎゅっと掴んだが、すぐに興味深そうにミィナの手の匂いを嗅ぎ、ちいさく「ミュー」と鳴いた。
「きゃ……今、鳴きました!」
「嫌がってはいないみたいですね」
「むしろ、懐いてますよ! すごく……すっごく可愛いです……!」
カウンターの奥から他の受付嬢たちも顔を出し、小さな竜を見て目を丸くしている。
「ちょっとミィナ、それ本当に竜なの?」
「真紅だ……綺麗……」
「鳴き声も可愛い……」
視線を浴びて、ライトの方が少し居心地悪くなりかけたその時、ミリュウが胸元からひょこひょこと身を乗り出し、短い翼をぱたぱたと動かした。
「リュリュ!」
「あっ、危ない」
ライトが支えようとした瞬間、視界の隅に淡い文字が浮かぶ。
《高位竜種個体を記録しました》
《魔力同期率、安定》
(やっぱり……竜なんだな)
胸の奥で、ささやかな実感が形を持った。
ミィナははっと我に返り、慌ててライトに向き直る。
「ラ、ライトさん! すぐにギルドマスターに報告しましょう! ミリュウちゃんも一緒に!」
「はい。お願いします」
ミィナがカウンターの端から身を乗り出し、奥の扉の方へ向かって声をかける。
「ギルドマスター! ライトさんと……例の卵の件で、至急ご報告が!」
中からすぐに低い声が返ってきた。
「入れ」
ライトは胸の中のミリュウを支え直し、ギルドマスター室の扉をノックして開けた。
部屋の中では、グランが書類の山に目を通していた。
ライトとミリュウの姿を確認すると、その視線がわずかに見開かれる。
「……そうか。孵ったか」
「はい。昨日の夜に」
「見せてみろ」
グランの声は落ち着いていたが、その奥にわずかな緊張が混じっているのが分かる。
ライトは布を外し、ミリュウを両手で抱えて見せた。
ミリュウは少しだけ首をかしげ、金色の瞳でグランをじっと見つめる。
「ミリュ」
グランはしばらく無言で観察していたが、やがて小さく息を吐いた。
「……真紅の鱗。金色の眼。魔力の質……間違いない。高位竜種の一系統だな」
「やっぱり、竜なんですね」
「ああ。だが今はまだ孵化したばかりの幼体だ。危険性は……少なくとも、今のところは感じない」
グランは机の引き出しから古びた本を取り出し、手早くページをめくる。
「真紅の竜は、古い伝承にいくつか記録がある。圧倒的な破壊の象徴として語られることもあれば、災厄から街を守った守護竜として語られることもある」
「守護竜……」
「竜が何を守るかは、その在り方と契約に左右される。だが少なくとも――」
グランは本を閉じ、ミリュウとライトを順に見た。
「この個体は、お前を選んだように見える」
「俺を……?」
「卵の頃から、一貫してお前の近くで安定していた。孵化の瞬間も、最初に見たのはお前だろう」
「はい」
「呼びかけにも反応している。鳴き声も、怯えや敵意よりは安心の色が強い。……お前がこの竜の“基準”になっている可能性が高い」
ミリュウはまるでそれを肯定するように、ライトの胸元に鼻先を押しつけてくる。
「ミュー」
ライトは思わず笑みをこぼした。
「……ミリュウは、俺のことをどう思ってるんですかね」
「少なくとも、親か仲間か、その中間だろうな」
「仲間、ですか」
「竜種と人がどういう関係を結ぶかは様々だ。従魔として契約する者もいれば、対等な“共生”を選ぶ者もいる。お前の場合は……後者の方が似合っている気がするな」
従魔、という言葉にライトは少しだけ身を固くした。
主従という関係に、どこか遠い記憶が引っかかる。
最深部で、勇者パーティの背中だけを見つめていた頃の自分。
ここにいる価値がないと判断されたあの瞬間。
(……同じことは、二度としたくない)
胸の奥で、小さく強い決意が顔を出した。
「俺は……ミリュウを、道具とか兵器みたいに扱うつもりはありません」
「分かっている」
グランはあっさりとうなずいた。
「だからこそ、任せようと思える」
「任せる、というのは?」
「この竜の今後についてだ。ギルドで保護することもできる。だが、ここに閉じ込めれば竜はストレスでおかしくなりかねん。お前がそばにいるときに安定するのなら、これまで通りお前が連れていろ」
「……そんな大事なことを、俺に決めさせていいんですか」
「卵を拾ったのも、お前だ。孵化の瞬間に立ち会ったのも、お前だ。なら、その責任と権利はお前にある」
グランの言葉は決して軽くない。
けれど、責める響きは一切なかった。
「もちろん、ギルドとしても可能な限り支援する。竜種を連れていることで面倒な連中に絡まれた時は、ここを頼れ」
「……ありがとうございます」
「礼を言うのはまだ早い。これからお前は、その竜と共に歩くことになる。いいことばかりじゃないだろうが……」
グランは小さく笑った。
「その分、面白くもなるだろうさ」
その言い方が妙に軽くて、ライトは思わず肩の力を抜いた。
「まずは街の中での扱いを決める必要があるな。勝手に飛び回られちゃ困るが、ずっと隠しておくのも現実的じゃない」
「ミリュウは、まだ小さいですし……俺の肩や頭に乗っているくらいなら、大丈夫でしょうか」
「そうだな。街の中では基本的にお前と一緒に行動。ギルドとしては“ライトの保護対象”として扱う。問題を起こせば、連帯責任だ」
「気をつけます」
「それから、これは忠告だ」
グランの目が少しだけ鋭くなる。
「竜種と聞いて色めき立つ連中もいる。高値で売れると考える者。力を利用しようとする者。……そういう類いだ」
ライトはかつて見た、冷たい視線を思い出す。
勇者パーティの一部も、似たような目をしていたことがあった。
「そういう話が耳に入った時は、ひとりでどうにかしようとするな。すぐギルドに報告しろ。いいな」
「はい。約束します」
胸の中で小さな体が動いた。
ミリュウがライトの服をぎゅっと掴み、小さな声で鳴く。
「ミリュ……」
「大丈夫だ。君を売ったり、利用したりはしない」
自然と、そんな言葉が口からこぼれた。
グランはその様子を見て、ふっと口元を緩める。
「……本当に、面白い組み合わせだな」
「面白いって言われるのは、まだ慣れません」
「慣れろ。そのうち街の連中も、お前らを見て何かしら勝手にあだ名でもつけ始めるさ」
「それは……少し恥ずかしいですね」
そんなやり取りをしていると、扉の外から控えめなノックが聞こえた。
「グランさん、ライトさん……そろそろ、他の皆さんも気になっているので……」
ミィナの声だ。
きっとカウンターの向こうでは、既に噂が広まり始めているのだろう。
グランは小さく頷き、ライトに視線を向ける。
「どうする? 今の時点で見せるか、それとももう少し落ち着いてからにするか」
ライトは腕の中のミリュウを見下ろした。
ミリュウは不安そうでもあり、どこか外の世界に興味を示しているようでもある。
「……俺は、隠したくありません。怖がらせないようにはしますけど」
「そうか。なら、少しだけ顔見せだな」
グランは扉の方を向き、声を張った。
「ミィナ、少人数だけ通せ。無闇に群がらせるなよ」
「はい!」
しばらくして、ミィナと、何人かの冒険者が恐る恐る部屋に入ってきた。
皆、一様に緊張した面持ちでライトの胸元を見つめている。
「……本当に、孵ったのか」
「ちっちゃ……」
「けど、魔力の気配がすごいな……」
ざわめきが広がる中、ミリュウが小さく「ミュー」と鳴いた。
その声が、部屋の空気を少し和らげる。
「こいつが……森の卵か」
「ライト、よくそんな平気な顔して抱えてられるな」
「怖くないのか?」
いくつもの問いが飛んでくる。
ライトは一度息を整え、ゆっくりと答えた。
「怖くありません。少なくとも、俺には危害を加えようとしていませんから」
胸の中のミリュウが、ライトの服に顔をうずめてくる。
「それに……守りたいんです。俺が拾って、俺の目の前で生まれた命だから」
言葉にして初めて、はっきりと自覚する。
その瞬間、胸の奥で何かがかちりと噛み合った気がした。
《感情同期を記録しました》
視界の端に淡い文字が揺れる。
《超記録》は、戦いだけではなく、こうした瞬間も確かに記録している。
冒険者たちは顔を見合わせ、やがてひとりが笑った。
「……まあ、ライトがそう言うなら、そうなんだろ」
「お前、前より顔つき変わったな」
「記録スキルのくせに、竜まで連れて。なんかずるいぞ」
「ずるいってなんですか、それ」
軽口が飛び交い始め、部屋の空気が少しずつ和やかになっていく。
ミィナは胸に手を当て、ほっとしたように笑った。
「よかった……。みなさん、ミリュウちゃんのこと、ちゃんと見てくれてます」
「見られすぎて、ちょっと照れますけどね」
そう言いながらも、ライトの声はどこか嬉しそうだった。
ギルドを出る頃には、朝の光はすっかり強くなっていた。
石畳を歩きながら、ライトは肩に乗ったミリュウをそっと支える。
「ミュー」
「落ちるなよ。まだ飛べないんだから」
「リュリュ」
小さな爪が服を掴む力が少し強くなる。
街の人々がちらりとこちらを見ては、驚いたように目を見開き、それから少しずつ慣れたように微笑む姿が見えた。
子どもたちが指をさし、興味津々に声を上げる。
「竜だ!」
「ちっちゃい! かわいい!」
「お兄ちゃんの竜?」
質問に答えきれず、ライトは苦笑しながらも軽く会釈した。
そんな主の様子に、ミリュウが胸を張るように翼をぱたぱたさせる。
「ミリュ!」
「お前まで得意げにならなくていい」
それでも、笑いがこみ上げてくるのを止められなかった。
(俺はもう、あの時の“お荷物”じゃない)
最深部の冷たい空気も、勇者たちの背中も、今は遠い。
肩に乗るのは、真紅の小さな竜。
胸の中にあるのは、自分の足で掴んだ日々と、自分で選んだ“守るもの”。
「これから、忙しくなるぞ。ミリュウ」
「ミュー」
その短い鳴き声は、不思議と心強く聞こえた。
ライトは小さく息を吐き、前を見据える。
竜を連れた冒険者としての新しい日々が、静かに、しかし確かに始まっていた。
ライトはまぶたの裏に温かさを感じて目を開けた。
真っ先に視線を向けたのは、自分の胸の上だった。
「……おはよう」
そこには、赤い小さな体が丸くなって眠っている。
真紅の鱗は朝の光を受けて淡く輝き、小さな翼はぴたりと背中に収まっていた。
ミリュウはライトの声に反応するように、ぴくりと耳の先を動かす。
金色の瞳がゆっくりと開かれ、ぼんやりとした目でライトを見上げた。
「ミュー……」
かすれた鳴き声が胸元から伝わってきて、思わず頬が緩む。
「おはよう、ミリュウ。よく眠れたか?」
「リュリュ」
小さな頭がこくんとうなずいたように見えた。
体を伸ばし、前足でライトの胸をちょんちょんと押す。起きろと言われているようで、少し可笑しくなる。
「分かった、起きるよ」
ライトはそっとミリュウを両手で抱え、枕元に置いていた布の上へ移した。
その間もミリュウは不安げにライトの指を前足でつかんでくる。
「大丈夫。どこにも行かないから」
「ミリュ……」
落ち着かせるように、指先で喉元を撫でてやる。
子犬よりも少し小さいその体からは、卵の時と変わらない柔らかな温かさが伝わってきた。
身支度を整えながらも、視線は何度もミリュウへ向かう。
洗面台に向かって顔を洗っている間も、背中にじっとした視線を感じる。
(見られてるな……)
振り返ると、ミリュウが布の上にちょこんと座り、まん丸の目でこちらを見つめていた。
「ミュー」
「そんなに見つめられると、ちょっと恥ずかしいんだけど」
そう言いながらも、頬が緩むのを止められない。
昨日まで卵だった存在が、こうして目の前で動いている。それだけで、不思議と胸の奥が満たされていくようだった。
準備を終えたライトは、ミリュウの前にしゃがみ込んだ。
「ミリュウ。今日はギルドに行かないといけない。君が生まれたこと、ちゃんとグランさんたちに報告しないと」
「ミリュ?」
首をかしげる仕草が妙に人間くさくて、思わず笑ってしまう。
「一緒に来るか? ずっと部屋にいろって言われても、嫌だろ?」
「ミュー!」
即答と言わんばかりに、ミリュウがぴょんと跳ねてライトの腕によじ登ってきた。
小さな爪が服を引っかくが、痛みはほとんどない。ただ必死にしがみつこうとしているのが分かる。
「分かった、分かった。あんまり暴れるなよ」
ライトはミリュウを胸元に抱え、いつもの布で軽く覆う。
完全には隠さず、顔だけは外に出るようにした。布の隙間から、金色の瞳が好奇心たっぷりに部屋を見回している。
「初めての街だな。驚くなよ」
「リュリュ」
返事をしたのか、ただ鳴いただけなのかは分からない。
けれど、ライトの胸は少しだけ誇らしい気持ちで満たされていた。
宿を出ると、朝の街は既に賑わい始めていた。
パン屋から香ばしい匂いが流れ、野菜を並べる露店の声が飛び交う。
ライトの腕の中で、ミリュウの体がぴくりと反応した。
「ミュー……?」
人の声、馬車の音、遠くから聞こえる金属のぶつかる音。
初めて触れる世界に、ミリュウは目を丸くしている。
「大丈夫だ。ここは俺の、いや……俺たちのいる街だよ」
そう言うと、ミリュウは胸元に小さく顔をうずめてきた。
怖いわけではなく、知らないものを前に少しだけ緊張しているのだろう。
ライトは歩調を緩め、周囲に気を配りながらギルドへ向かった。
ギルドの扉が見えてくる。
冒険者たちの笑い声、木製の扉が開閉する音が重なり合い、いつもの喧騒が外にまで漏れていた。
「ここが、ギルドだ」
胸の中へそっと囁くと、布の隙間からミリュウの鼻先がひょこりと出てきた。
「ミリュ……」
「驚かせるなよ。中には強そうな人がいっぱいいるからな」
軽口のように言いながらも、ライトは少しだけ緊張していた。
竜種かもしれない存在を連れてギルドに入るということが、どれだけ大きな意味を持つかを理解しているからだ。
扉を押し開けると、いつものようにざわめきが押し寄せてくる。
依頼板の前に集まる冒険者、酒場スペースで談笑する者たち。
その中で、受付カウンターに立つミィナがひときわ明るい声を上げた。
「ライトさん! おはようございます!」
「おはようございます。昨日、卵に……少し、大きな変化がありまして」
「変化……あっ!」
ミィナの視線が、ライトの胸元に釘付けになる。
布の隙間から、真紅の小さな頭が顔を出したのだ。
金色の瞳と、ミィナの瞳が正面からぶつかる。
「ミリュ?」
「……か、かわ……」
言葉にならない声がミィナの口から漏れた。
ライトは慌てて補足する。
「森で拾った卵が……孵りました。竜種かもしれないって、グランさんがおっしゃっていたあの卵です」
「き、昨日の夜に、ですか?」
「はい。報告が必要だと思って」
ミィナは数秒ほど固まったあと、ぱっと表情を輝かせた。
「ライトさん、それ……生まれたんですね!」
「はい。ミリュウって名前をつけました」
「ミリュウちゃん……」
ミィナが恐る恐る手を伸ばす。
ミリュウは一瞬だけライトの服をぎゅっと掴んだが、すぐに興味深そうにミィナの手の匂いを嗅ぎ、ちいさく「ミュー」と鳴いた。
「きゃ……今、鳴きました!」
「嫌がってはいないみたいですね」
「むしろ、懐いてますよ! すごく……すっごく可愛いです……!」
カウンターの奥から他の受付嬢たちも顔を出し、小さな竜を見て目を丸くしている。
「ちょっとミィナ、それ本当に竜なの?」
「真紅だ……綺麗……」
「鳴き声も可愛い……」
視線を浴びて、ライトの方が少し居心地悪くなりかけたその時、ミリュウが胸元からひょこひょこと身を乗り出し、短い翼をぱたぱたと動かした。
「リュリュ!」
「あっ、危ない」
ライトが支えようとした瞬間、視界の隅に淡い文字が浮かぶ。
《高位竜種個体を記録しました》
《魔力同期率、安定》
(やっぱり……竜なんだな)
胸の奥で、ささやかな実感が形を持った。
ミィナははっと我に返り、慌ててライトに向き直る。
「ラ、ライトさん! すぐにギルドマスターに報告しましょう! ミリュウちゃんも一緒に!」
「はい。お願いします」
ミィナがカウンターの端から身を乗り出し、奥の扉の方へ向かって声をかける。
「ギルドマスター! ライトさんと……例の卵の件で、至急ご報告が!」
中からすぐに低い声が返ってきた。
「入れ」
ライトは胸の中のミリュウを支え直し、ギルドマスター室の扉をノックして開けた。
部屋の中では、グランが書類の山に目を通していた。
ライトとミリュウの姿を確認すると、その視線がわずかに見開かれる。
「……そうか。孵ったか」
「はい。昨日の夜に」
「見せてみろ」
グランの声は落ち着いていたが、その奥にわずかな緊張が混じっているのが分かる。
ライトは布を外し、ミリュウを両手で抱えて見せた。
ミリュウは少しだけ首をかしげ、金色の瞳でグランをじっと見つめる。
「ミリュ」
グランはしばらく無言で観察していたが、やがて小さく息を吐いた。
「……真紅の鱗。金色の眼。魔力の質……間違いない。高位竜種の一系統だな」
「やっぱり、竜なんですね」
「ああ。だが今はまだ孵化したばかりの幼体だ。危険性は……少なくとも、今のところは感じない」
グランは机の引き出しから古びた本を取り出し、手早くページをめくる。
「真紅の竜は、古い伝承にいくつか記録がある。圧倒的な破壊の象徴として語られることもあれば、災厄から街を守った守護竜として語られることもある」
「守護竜……」
「竜が何を守るかは、その在り方と契約に左右される。だが少なくとも――」
グランは本を閉じ、ミリュウとライトを順に見た。
「この個体は、お前を選んだように見える」
「俺を……?」
「卵の頃から、一貫してお前の近くで安定していた。孵化の瞬間も、最初に見たのはお前だろう」
「はい」
「呼びかけにも反応している。鳴き声も、怯えや敵意よりは安心の色が強い。……お前がこの竜の“基準”になっている可能性が高い」
ミリュウはまるでそれを肯定するように、ライトの胸元に鼻先を押しつけてくる。
「ミュー」
ライトは思わず笑みをこぼした。
「……ミリュウは、俺のことをどう思ってるんですかね」
「少なくとも、親か仲間か、その中間だろうな」
「仲間、ですか」
「竜種と人がどういう関係を結ぶかは様々だ。従魔として契約する者もいれば、対等な“共生”を選ぶ者もいる。お前の場合は……後者の方が似合っている気がするな」
従魔、という言葉にライトは少しだけ身を固くした。
主従という関係に、どこか遠い記憶が引っかかる。
最深部で、勇者パーティの背中だけを見つめていた頃の自分。
ここにいる価値がないと判断されたあの瞬間。
(……同じことは、二度としたくない)
胸の奥で、小さく強い決意が顔を出した。
「俺は……ミリュウを、道具とか兵器みたいに扱うつもりはありません」
「分かっている」
グランはあっさりとうなずいた。
「だからこそ、任せようと思える」
「任せる、というのは?」
「この竜の今後についてだ。ギルドで保護することもできる。だが、ここに閉じ込めれば竜はストレスでおかしくなりかねん。お前がそばにいるときに安定するのなら、これまで通りお前が連れていろ」
「……そんな大事なことを、俺に決めさせていいんですか」
「卵を拾ったのも、お前だ。孵化の瞬間に立ち会ったのも、お前だ。なら、その責任と権利はお前にある」
グランの言葉は決して軽くない。
けれど、責める響きは一切なかった。
「もちろん、ギルドとしても可能な限り支援する。竜種を連れていることで面倒な連中に絡まれた時は、ここを頼れ」
「……ありがとうございます」
「礼を言うのはまだ早い。これからお前は、その竜と共に歩くことになる。いいことばかりじゃないだろうが……」
グランは小さく笑った。
「その分、面白くもなるだろうさ」
その言い方が妙に軽くて、ライトは思わず肩の力を抜いた。
「まずは街の中での扱いを決める必要があるな。勝手に飛び回られちゃ困るが、ずっと隠しておくのも現実的じゃない」
「ミリュウは、まだ小さいですし……俺の肩や頭に乗っているくらいなら、大丈夫でしょうか」
「そうだな。街の中では基本的にお前と一緒に行動。ギルドとしては“ライトの保護対象”として扱う。問題を起こせば、連帯責任だ」
「気をつけます」
「それから、これは忠告だ」
グランの目が少しだけ鋭くなる。
「竜種と聞いて色めき立つ連中もいる。高値で売れると考える者。力を利用しようとする者。……そういう類いだ」
ライトはかつて見た、冷たい視線を思い出す。
勇者パーティの一部も、似たような目をしていたことがあった。
「そういう話が耳に入った時は、ひとりでどうにかしようとするな。すぐギルドに報告しろ。いいな」
「はい。約束します」
胸の中で小さな体が動いた。
ミリュウがライトの服をぎゅっと掴み、小さな声で鳴く。
「ミリュ……」
「大丈夫だ。君を売ったり、利用したりはしない」
自然と、そんな言葉が口からこぼれた。
グランはその様子を見て、ふっと口元を緩める。
「……本当に、面白い組み合わせだな」
「面白いって言われるのは、まだ慣れません」
「慣れろ。そのうち街の連中も、お前らを見て何かしら勝手にあだ名でもつけ始めるさ」
「それは……少し恥ずかしいですね」
そんなやり取りをしていると、扉の外から控えめなノックが聞こえた。
「グランさん、ライトさん……そろそろ、他の皆さんも気になっているので……」
ミィナの声だ。
きっとカウンターの向こうでは、既に噂が広まり始めているのだろう。
グランは小さく頷き、ライトに視線を向ける。
「どうする? 今の時点で見せるか、それとももう少し落ち着いてからにするか」
ライトは腕の中のミリュウを見下ろした。
ミリュウは不安そうでもあり、どこか外の世界に興味を示しているようでもある。
「……俺は、隠したくありません。怖がらせないようにはしますけど」
「そうか。なら、少しだけ顔見せだな」
グランは扉の方を向き、声を張った。
「ミィナ、少人数だけ通せ。無闇に群がらせるなよ」
「はい!」
しばらくして、ミィナと、何人かの冒険者が恐る恐る部屋に入ってきた。
皆、一様に緊張した面持ちでライトの胸元を見つめている。
「……本当に、孵ったのか」
「ちっちゃ……」
「けど、魔力の気配がすごいな……」
ざわめきが広がる中、ミリュウが小さく「ミュー」と鳴いた。
その声が、部屋の空気を少し和らげる。
「こいつが……森の卵か」
「ライト、よくそんな平気な顔して抱えてられるな」
「怖くないのか?」
いくつもの問いが飛んでくる。
ライトは一度息を整え、ゆっくりと答えた。
「怖くありません。少なくとも、俺には危害を加えようとしていませんから」
胸の中のミリュウが、ライトの服に顔をうずめてくる。
「それに……守りたいんです。俺が拾って、俺の目の前で生まれた命だから」
言葉にして初めて、はっきりと自覚する。
その瞬間、胸の奥で何かがかちりと噛み合った気がした。
《感情同期を記録しました》
視界の端に淡い文字が揺れる。
《超記録》は、戦いだけではなく、こうした瞬間も確かに記録している。
冒険者たちは顔を見合わせ、やがてひとりが笑った。
「……まあ、ライトがそう言うなら、そうなんだろ」
「お前、前より顔つき変わったな」
「記録スキルのくせに、竜まで連れて。なんかずるいぞ」
「ずるいってなんですか、それ」
軽口が飛び交い始め、部屋の空気が少しずつ和やかになっていく。
ミィナは胸に手を当て、ほっとしたように笑った。
「よかった……。みなさん、ミリュウちゃんのこと、ちゃんと見てくれてます」
「見られすぎて、ちょっと照れますけどね」
そう言いながらも、ライトの声はどこか嬉しそうだった。
ギルドを出る頃には、朝の光はすっかり強くなっていた。
石畳を歩きながら、ライトは肩に乗ったミリュウをそっと支える。
「ミュー」
「落ちるなよ。まだ飛べないんだから」
「リュリュ」
小さな爪が服を掴む力が少し強くなる。
街の人々がちらりとこちらを見ては、驚いたように目を見開き、それから少しずつ慣れたように微笑む姿が見えた。
子どもたちが指をさし、興味津々に声を上げる。
「竜だ!」
「ちっちゃい! かわいい!」
「お兄ちゃんの竜?」
質問に答えきれず、ライトは苦笑しながらも軽く会釈した。
そんな主の様子に、ミリュウが胸を張るように翼をぱたぱたさせる。
「ミリュ!」
「お前まで得意げにならなくていい」
それでも、笑いがこみ上げてくるのを止められなかった。
(俺はもう、あの時の“お荷物”じゃない)
最深部の冷たい空気も、勇者たちの背中も、今は遠い。
肩に乗るのは、真紅の小さな竜。
胸の中にあるのは、自分の足で掴んだ日々と、自分で選んだ“守るもの”。
「これから、忙しくなるぞ。ミリュウ」
「ミュー」
その短い鳴き声は、不思議と心強く聞こえた。
ライトは小さく息を吐き、前を見据える。
竜を連れた冒険者としての新しい日々が、静かに、しかし確かに始まっていた。
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