悪魔に愛された、少女。

────…幼い頃に両親を亡くし、祖父母のもとで居候として育てられた野々宮 いずるは、はげしい癇癪(かんしゃく)をもつ祖母と、唯我独尊(ゆいがどくそん)である祖父に、罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせられ心が疲弊する日々を毎日、くり返していた。その、内気な性格によって、悩みを相談できる友人も、信用に足る大人も、助け合えるべき兄弟も存在しない。そんな彼女の、16歳の誕生日のある早朝____…、ゴミ出しをしに向かったゴミ置き場で、いずるはとある古書を手に、拾う。夢も希望も、生きている意味さえ見出せなかった少女は、眩い光源を放出したその、古い書物にのみこまれ、輝きの洪水のなか身を投じていく。やがて意識が飛び、つぎに気が付いたときにはなぜか、見目麗しい壮年の男性に股のあいだを、愛撫されていて____…?!!
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