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3 この中で一番強いヤツは?
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「これから王様に会ってもらうんだけど……哲平くん、暴れないでね?」
「あのなあ……」
なにげに傷ついた。
「おまえの中の俺はどんだけならず者なんだ?」
「な、ならず者なんて思ってないよ?」
「いやいや、今のはならず者に刺す釘だから」
「…だって、哲平くん、喧嘩したそうな顔してるんだもん……」
「よくわかったな」
「ほらぁ」
「って言っても、喧嘩じゃねえぞ。どれくらいできるヤツがいるのか知るのは大事なことだと思うぞ」
よくわからん顔してるが、どんなことでも最初が肝心なんだ。今回みたいなケースだと、最初にガツンとかましとかないと、いいように使われるのが目に見えてるからな。
そこは、俺の流儀でやらせてもらう。
「そう言えば、おまえって、勇者なんだよな?」
「うん」
「おまえって、どれくらい強いんだ?」
「よくわかんない……」
「何かと戦ったりはしてないのか?」
「してないよ」
「そうか」
それほど無茶をさせるつもりはないってことなのか? それならそれでいいが、じゃあ何のために召喚したのかって話になるよな……いずれにしても、情報がなさすぎるか……
向こうの出方次第だな。穏便に済むならそれでいいが、一戦やらかす覚悟くらいはしておこう。
そんなことを考えているうちに、一際重厚な扉の前で歩みが止まる。
舞子が心配そうな視線を送ってくるので、頭をくしゃっとやったら怒られた。
「勇者様と新たな召喚者様をお連れしました」
案内してくれた人が声をかけると、扉が内側へ開いた。
謁見の間ってほど大仰ではないようだが、空気は十分な重さを持っていた。
案内してくれた人は部屋に入れないらしく、俺たちに部屋に入るように促してきた。
舞子が先に足を踏み入れ、俺がその後に続く。
中ほどまで進んだところで足を止める。舞子に合わせて頭を下げる。
「勇者殿に従者殿、顔を上げてくれ」
言われて顔を上げると、王様と目が合った。結構なプレッシャーをかけて来やがったので、対抗して「ぶっ殺すぞ、コラ」と思ってみた。さっき騎士を相手に出したものよりは強めにしてみた。
途端に皆ガクブルし始めた。
こいつら、大したことないのか?
これくらいでビビってるようじゃ、そのへんのヤンキーの方が根性据わってるじゃねえか。
「哲平くん!」
悲鳴混じりの舞子の声に、殺気を引っ込めた。
…色々と問題が多そうだな……
早いとこ、現状は把握しとかないといかんな。
そこで、訊いてみた。
「ーーここで一番強いヤツは誰だ?」
「あのなあ……」
なにげに傷ついた。
「おまえの中の俺はどんだけならず者なんだ?」
「な、ならず者なんて思ってないよ?」
「いやいや、今のはならず者に刺す釘だから」
「…だって、哲平くん、喧嘩したそうな顔してるんだもん……」
「よくわかったな」
「ほらぁ」
「って言っても、喧嘩じゃねえぞ。どれくらいできるヤツがいるのか知るのは大事なことだと思うぞ」
よくわからん顔してるが、どんなことでも最初が肝心なんだ。今回みたいなケースだと、最初にガツンとかましとかないと、いいように使われるのが目に見えてるからな。
そこは、俺の流儀でやらせてもらう。
「そう言えば、おまえって、勇者なんだよな?」
「うん」
「おまえって、どれくらい強いんだ?」
「よくわかんない……」
「何かと戦ったりはしてないのか?」
「してないよ」
「そうか」
それほど無茶をさせるつもりはないってことなのか? それならそれでいいが、じゃあ何のために召喚したのかって話になるよな……いずれにしても、情報がなさすぎるか……
向こうの出方次第だな。穏便に済むならそれでいいが、一戦やらかす覚悟くらいはしておこう。
そんなことを考えているうちに、一際重厚な扉の前で歩みが止まる。
舞子が心配そうな視線を送ってくるので、頭をくしゃっとやったら怒られた。
「勇者様と新たな召喚者様をお連れしました」
案内してくれた人が声をかけると、扉が内側へ開いた。
謁見の間ってほど大仰ではないようだが、空気は十分な重さを持っていた。
案内してくれた人は部屋に入れないらしく、俺たちに部屋に入るように促してきた。
舞子が先に足を踏み入れ、俺がその後に続く。
中ほどまで進んだところで足を止める。舞子に合わせて頭を下げる。
「勇者殿に従者殿、顔を上げてくれ」
言われて顔を上げると、王様と目が合った。結構なプレッシャーをかけて来やがったので、対抗して「ぶっ殺すぞ、コラ」と思ってみた。さっき騎士を相手に出したものよりは強めにしてみた。
途端に皆ガクブルし始めた。
こいつら、大したことないのか?
これくらいでビビってるようじゃ、そのへんのヤンキーの方が根性据わってるじゃねえか。
「哲平くん!」
悲鳴混じりの舞子の声に、殺気を引っ込めた。
…色々と問題が多そうだな……
早いとこ、現状は把握しとかないといかんな。
そこで、訊いてみた。
「ーーここで一番強いヤツは誰だ?」
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