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2話 邂逅編
10 餌付け
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「あ゛ァ? 今なん――っぶ!」
瓶から掬い取った水を、しぐれは溜め息と共に火群の顔面に振りまいた。
何事か言い募ろうとする顔面を水で打ちながら剣呑に薄汚れた着物を濡らしていけば、色濃くなった布がぐっしょりと火群の身体に貼りついていく。
しぐれが柄杓を置く硬質な音に、咳き込むような吐き出すような湿った音が重なる。口に飛び込んだらしい水を吐きながら、火群はじっとりと据わった視線をしぐれに向けていた。
「拭くものと着替え持ってくるから脱いで。脱いだものはちゃんと絞っといて!」
口元を拭う手の甲の向こうから、げほ、と一等湿った音が返ってくる。勝手にそれを肯定と取り、しぐれは裏口から店へと入った。そこはすぐ炊事場になっており、店主でありしぐれの雇い主である伯父の凩がちょうど漬け物樽の面倒を見ているところだった。しゃがんだまま隣を擦り抜けるしぐれを見、溜め息のように呟く。
「また連れてきたのか」
「いいでしょう、今更。いつも通りこっちで食べてもらうから」
伯父を振り返りもせずしぐれは暖簾を捲り小上がりを覗いた。そこは人が横になればもういっぱいになる程度の、部屋と呼ぶにはおこがましい空間になってる。表の入り口から炊事場のある奥まで続く畳敷きの客間を衝立で仕切っただけの場所で、しぐれと凩は『奥の間』と呼ばわっているが基本的に客を通す場所ではない。荷物置きと化しており、重ねた座布団や畳んだ手拭い、しぐれと凩の店用の着物等々が置いてある。
しぐれは適当な手拭いを数枚と、以前火群から預かりっぱなしになっていた羽織を掴んだ。幸い丈が長い羽織なので無理矢理襟を寄せて腰あたりを縛ればこの場は凌げるだろう。
諦めたような顔で立ち上がる伯父を尻目に、しぐれは再び裏口から外へ出る。火群は雑に裾を絞ってびちゃびちゃと水を垂れ流しているところだった。そのまま見守っていれば火群は適当に生地を叩いてから、しぐれの言いつけたとおりに重たい着物を肩から落とす。
そこでしぐれは悲鳴を上げた。
「ちょっと! なんで下穿いてないの!」
「あ? あァ、忘れてきた」
「そんなもの忘れないでしょう、ふつう!」
振り向いて答える火群の手から濡れた着物を奪うように受け取り、代わりに持ってきた手拭いと羽織を押しつける。無頓着に晒された肌を極力見ないよう仕事を終えたしぐれははあと息を吐き、改めて火群の着流しを捻り絞った。人様の持ち物をぞんざいに扱うのもどうかと思うが、持ち主自身が雑に扱っているのだから構わないだろう。
ぼちゃぼちゃと水が滴る音に重ねて背中越しに声をかける。
「それ、前開いてるからきつめに縛って。絶対に下が見えないように!」
「ンだよ、さっき見えたンなら今更だろ」
「店の中で見せるなってこと!」
ぱんと殊更大きな音を立て、しぐれは着物の皺を伸ばした。微かな苛立ちをぶつけるように立て続けに布を叩き、粗方皺を伸ばして物干し竿に引っかける。日や時間によっては店で使った布巾や籠で吊った野菜が干されているが、幸い今日は何も掛かっていない。よくよく伸ばされた火群の着物だけがやわく竿にはためいた。
常々思うが、本人の粗雑な扱いや非常識極まる汚し方にも関わらず大変上等な布地で仕立てられている。そろそろと肩越しに窺えば身体を拭き終えたらしく、火群は渡した羽織を纏い大人しく前を結んでいた。濡れた頭から手拭いを垂らし、俯き加減の姿は雨にでも降られた野犬にしか見えない。
得体が知れないところはあるが、目を逸らして名を呼ぶのも憚るほどの人間ではないだろう。しぐれは火群についてそう思っている。腹が減れば食べ物を求めて市中を徘徊するし、手を引けば大人しくついてくるし。今もしぐれが店の裏口をくぐれば頭に布を被ったまま後ろに続いている。
裏口から現れた火群に凩は何も言わない。ただちらりと彼と、手にした刀を一瞥して作業を続けている。例の八百屋はしぐれが裏で火群の面倒を見ているうちに来たらしい。
しぐれも何も言わず、適当に荷物を片して場所を空けた。火群がのそのそと上がるのを見届けてから炊事場に引っ込む。膳を用意し炊けた米や作り置いてある菜を皿に盛り付ける間も伯父は何も言わず、黙々と作業を続けていた。火群のことを歓迎はしていないが、敢えて追い出すほどではないという立ち位置らしいと気づいたのはしばらく前である。あるいはいくら苦言を呈しても火群を連れてくる姪に諦めがついたのかも知れないが。
「はい、お待ちどおさま」
構えた一膳を火群の前に出す。胡座を掻いた腿を極力見ないように努めながらしぐれは数歩下がった。
火群は箸を持ち、まず汁椀に口をつける。水を掛けられてさすがに冷えたのかも知れない。続いて米、漬け物、それから煮物と順に箸を伸ばしていく。
客が入り始めるのはこれからで、届かなかった野菜の分仕込みも遅れている。伯父一人にいつまでも任せるわけにはいかない。それでもしぐれは火群が箸を進める姿をじっと見つめる。
茶色く煮込まれた肉と根菜を咀嚼して、火群はちらりとしぐれを一瞥した。
「これ、お前が作ったろ」
「え、なんで?」
しぐれは明後日の方と火群に視線を行き来させる。
「いつもより甘ェ」
「不味いってこと?」
「知らね。甘ェ」
結局火群の投げかけには答えず、ふぅんとしぐれは鼻を鳴らした。そのまま何でもない様子で、すすと、後退るようにして炊事場に戻る。
竈の鍋に取りつき、蓋を開ける。凩が物言いたげな視線を向けてきているのはわかっていたが、無視してふわりと上がる湯気を割るように玉杓子で汁を掬い取った。一緒に掬ったちいさな具材ごと小皿に移し一口。
甘い。のだろうか? 火群の言葉を借りるなら『いつも』の、つまり凩が作るものと比べて。
ちびちびと汁を啜りながら、しぐれは高い天井へ、それから鍋へ、はたまた右往左往と視線を巡らせる。いちいち伯父が映り込むが気にならない。甘いような、いつもと同じような。火群の言うことがわからない――繊細な味の機微がわからないようでは料理人としてはまだまだだと、しぐれの奇行にも黙り込む凩は思っているのかも知れなかった。
自分が特別鈍感な味覚をしているとしぐれは思っていない。となれば、料理人である凩はともかく火群の舌があれで繊細だということになる。不味いとは言われなかったのでひとまず良しだと思いたい。
初めてしぐれが火群に名乗った際、あれだろ、煮物だろ、と言われた料理である。作ったのがしぐれだと気づかれて嬉しいような悔しいような情けないような。別に料理人を目指しているわけではないのだしと自分で思うことすら負け惜しみのような気がする。複雑な気持ちで、しぐれはようやく凩の手伝いを始めた。
煮物の味付けにまで回ったのが稀なことであって、しぐれの仕事は基本雑用である。裏に置いてあるような水を汲むとか、朝のうちに店内を掃き清めるだとか、野菜の皮を剥くとか、剥くとか、剥くとかである。
今日の菜の分と籠に取り分けられていた野菜をひたすらに剥く。剥く。剥く。やっと籠の山を崩したところで包丁を置き、大鍋に向き合う伯父に一声かけてしぐれは奥の間を覗いた。
米粒一つ、野菜の端切れ一つ残さずすっかり空にした膳を前に、火群は胡座を崩し片膝を立てて座り込んでいた。肩口に抱いた刀の鞘と膝に顔を埋めるようにして、しぐれが言い含めた「見せるな」を辛うじて守れていない格好である。文句を言ってやろうかとしぐれが腰に手を当てるのと、黄金の瞳が前髪の隙間からしぐれを捉えるのは同時だった。
「なァ、上、空いてるだろ」
上とは、店の天井裏の空間のことである。決して部屋とは呼べないが、店に相応した広さがあり、床として板を敷き、通気だけでなく明かり取りのための小窓まで備えている。ただし炊事場の壁に取り付けられた梯子を登る必要があり、またしぐれでもしゃがんでようよう、立ち上がるなど到底できない程度の高さしかないため物置としても活用しづらい。季節によって入れ替えるものや滅多に使わないものなど、奥の間に置いても邪魔になるようなものをとりあえずしまう場所と化している。
火群がこう口にするのは幾度か天井裏を貸してやったためだ。一体どんな暮らしをしているのか知らないが、帰る場所がないとぼんやり呟く姿に夜露を凌げる場所として上げてやったのが始まりである。伯父はもちろんいい顔をしなかったが、その後何度か上げてやっても反対を口にすることはなかった。
だから、入り浸る、という程の頻度でもないが、しぐれが店に連れてきた場合おおよそ火群は天井裏で夜を明かしていた。今日もそのつもりになっているのだろう。
瓶から掬い取った水を、しぐれは溜め息と共に火群の顔面に振りまいた。
何事か言い募ろうとする顔面を水で打ちながら剣呑に薄汚れた着物を濡らしていけば、色濃くなった布がぐっしょりと火群の身体に貼りついていく。
しぐれが柄杓を置く硬質な音に、咳き込むような吐き出すような湿った音が重なる。口に飛び込んだらしい水を吐きながら、火群はじっとりと据わった視線をしぐれに向けていた。
「拭くものと着替え持ってくるから脱いで。脱いだものはちゃんと絞っといて!」
口元を拭う手の甲の向こうから、げほ、と一等湿った音が返ってくる。勝手にそれを肯定と取り、しぐれは裏口から店へと入った。そこはすぐ炊事場になっており、店主でありしぐれの雇い主である伯父の凩がちょうど漬け物樽の面倒を見ているところだった。しゃがんだまま隣を擦り抜けるしぐれを見、溜め息のように呟く。
「また連れてきたのか」
「いいでしょう、今更。いつも通りこっちで食べてもらうから」
伯父を振り返りもせずしぐれは暖簾を捲り小上がりを覗いた。そこは人が横になればもういっぱいになる程度の、部屋と呼ぶにはおこがましい空間になってる。表の入り口から炊事場のある奥まで続く畳敷きの客間を衝立で仕切っただけの場所で、しぐれと凩は『奥の間』と呼ばわっているが基本的に客を通す場所ではない。荷物置きと化しており、重ねた座布団や畳んだ手拭い、しぐれと凩の店用の着物等々が置いてある。
しぐれは適当な手拭いを数枚と、以前火群から預かりっぱなしになっていた羽織を掴んだ。幸い丈が長い羽織なので無理矢理襟を寄せて腰あたりを縛ればこの場は凌げるだろう。
諦めたような顔で立ち上がる伯父を尻目に、しぐれは再び裏口から外へ出る。火群は雑に裾を絞ってびちゃびちゃと水を垂れ流しているところだった。そのまま見守っていれば火群は適当に生地を叩いてから、しぐれの言いつけたとおりに重たい着物を肩から落とす。
そこでしぐれは悲鳴を上げた。
「ちょっと! なんで下穿いてないの!」
「あ? あァ、忘れてきた」
「そんなもの忘れないでしょう、ふつう!」
振り向いて答える火群の手から濡れた着物を奪うように受け取り、代わりに持ってきた手拭いと羽織を押しつける。無頓着に晒された肌を極力見ないよう仕事を終えたしぐれははあと息を吐き、改めて火群の着流しを捻り絞った。人様の持ち物をぞんざいに扱うのもどうかと思うが、持ち主自身が雑に扱っているのだから構わないだろう。
ぼちゃぼちゃと水が滴る音に重ねて背中越しに声をかける。
「それ、前開いてるからきつめに縛って。絶対に下が見えないように!」
「ンだよ、さっき見えたンなら今更だろ」
「店の中で見せるなってこと!」
ぱんと殊更大きな音を立て、しぐれは着物の皺を伸ばした。微かな苛立ちをぶつけるように立て続けに布を叩き、粗方皺を伸ばして物干し竿に引っかける。日や時間によっては店で使った布巾や籠で吊った野菜が干されているが、幸い今日は何も掛かっていない。よくよく伸ばされた火群の着物だけがやわく竿にはためいた。
常々思うが、本人の粗雑な扱いや非常識極まる汚し方にも関わらず大変上等な布地で仕立てられている。そろそろと肩越しに窺えば身体を拭き終えたらしく、火群は渡した羽織を纏い大人しく前を結んでいた。濡れた頭から手拭いを垂らし、俯き加減の姿は雨にでも降られた野犬にしか見えない。
得体が知れないところはあるが、目を逸らして名を呼ぶのも憚るほどの人間ではないだろう。しぐれは火群についてそう思っている。腹が減れば食べ物を求めて市中を徘徊するし、手を引けば大人しくついてくるし。今もしぐれが店の裏口をくぐれば頭に布を被ったまま後ろに続いている。
裏口から現れた火群に凩は何も言わない。ただちらりと彼と、手にした刀を一瞥して作業を続けている。例の八百屋はしぐれが裏で火群の面倒を見ているうちに来たらしい。
しぐれも何も言わず、適当に荷物を片して場所を空けた。火群がのそのそと上がるのを見届けてから炊事場に引っ込む。膳を用意し炊けた米や作り置いてある菜を皿に盛り付ける間も伯父は何も言わず、黙々と作業を続けていた。火群のことを歓迎はしていないが、敢えて追い出すほどではないという立ち位置らしいと気づいたのはしばらく前である。あるいはいくら苦言を呈しても火群を連れてくる姪に諦めがついたのかも知れないが。
「はい、お待ちどおさま」
構えた一膳を火群の前に出す。胡座を掻いた腿を極力見ないように努めながらしぐれは数歩下がった。
火群は箸を持ち、まず汁椀に口をつける。水を掛けられてさすがに冷えたのかも知れない。続いて米、漬け物、それから煮物と順に箸を伸ばしていく。
客が入り始めるのはこれからで、届かなかった野菜の分仕込みも遅れている。伯父一人にいつまでも任せるわけにはいかない。それでもしぐれは火群が箸を進める姿をじっと見つめる。
茶色く煮込まれた肉と根菜を咀嚼して、火群はちらりとしぐれを一瞥した。
「これ、お前が作ったろ」
「え、なんで?」
しぐれは明後日の方と火群に視線を行き来させる。
「いつもより甘ェ」
「不味いってこと?」
「知らね。甘ェ」
結局火群の投げかけには答えず、ふぅんとしぐれは鼻を鳴らした。そのまま何でもない様子で、すすと、後退るようにして炊事場に戻る。
竈の鍋に取りつき、蓋を開ける。凩が物言いたげな視線を向けてきているのはわかっていたが、無視してふわりと上がる湯気を割るように玉杓子で汁を掬い取った。一緒に掬ったちいさな具材ごと小皿に移し一口。
甘い。のだろうか? 火群の言葉を借りるなら『いつも』の、つまり凩が作るものと比べて。
ちびちびと汁を啜りながら、しぐれは高い天井へ、それから鍋へ、はたまた右往左往と視線を巡らせる。いちいち伯父が映り込むが気にならない。甘いような、いつもと同じような。火群の言うことがわからない――繊細な味の機微がわからないようでは料理人としてはまだまだだと、しぐれの奇行にも黙り込む凩は思っているのかも知れなかった。
自分が特別鈍感な味覚をしているとしぐれは思っていない。となれば、料理人である凩はともかく火群の舌があれで繊細だということになる。不味いとは言われなかったのでひとまず良しだと思いたい。
初めてしぐれが火群に名乗った際、あれだろ、煮物だろ、と言われた料理である。作ったのがしぐれだと気づかれて嬉しいような悔しいような情けないような。別に料理人を目指しているわけではないのだしと自分で思うことすら負け惜しみのような気がする。複雑な気持ちで、しぐれはようやく凩の手伝いを始めた。
煮物の味付けにまで回ったのが稀なことであって、しぐれの仕事は基本雑用である。裏に置いてあるような水を汲むとか、朝のうちに店内を掃き清めるだとか、野菜の皮を剥くとか、剥くとか、剥くとかである。
今日の菜の分と籠に取り分けられていた野菜をひたすらに剥く。剥く。剥く。やっと籠の山を崩したところで包丁を置き、大鍋に向き合う伯父に一声かけてしぐれは奥の間を覗いた。
米粒一つ、野菜の端切れ一つ残さずすっかり空にした膳を前に、火群は胡座を崩し片膝を立てて座り込んでいた。肩口に抱いた刀の鞘と膝に顔を埋めるようにして、しぐれが言い含めた「見せるな」を辛うじて守れていない格好である。文句を言ってやろうかとしぐれが腰に手を当てるのと、黄金の瞳が前髪の隙間からしぐれを捉えるのは同時だった。
「なァ、上、空いてるだろ」
上とは、店の天井裏の空間のことである。決して部屋とは呼べないが、店に相応した広さがあり、床として板を敷き、通気だけでなく明かり取りのための小窓まで備えている。ただし炊事場の壁に取り付けられた梯子を登る必要があり、またしぐれでもしゃがんでようよう、立ち上がるなど到底できない程度の高さしかないため物置としても活用しづらい。季節によって入れ替えるものや滅多に使わないものなど、奥の間に置いても邪魔になるようなものをとりあえずしまう場所と化している。
火群がこう口にするのは幾度か天井裏を貸してやったためだ。一体どんな暮らしをしているのか知らないが、帰る場所がないとぼんやり呟く姿に夜露を凌げる場所として上げてやったのが始まりである。伯父はもちろんいい顔をしなかったが、その後何度か上げてやっても反対を口にすることはなかった。
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