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8話
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幸福の余韻というものは、常に鋭利な現実によって切り裂かれる運命にあるらしい。
居間のテーブルに飾られた野花は、午後の柔らかな光を受けて誇らしげに咲いていた。その傍らで、ルカは鼻歌を歌いながら、今度はジャムのラベルを自作すると言って紙とペンを広げている。
「ガンツ様!見てください。僕の描いたガンツ様の似顔絵です!どうですか、この溢れんばかりの力強さ!」
「……ただの岩の塊にしか見えねえぞ。あと、俺の目はこんなに細くねえ」
「えぇっ!?僕の目には、こんなにかっこよく映っているのに!」
ルカは不満げに頬を膨らませるが、その仕草さえもどこか楽しげだった。
平穏だ。
昨夜の熱も引き、騒がしい日常が戻ってきただけのこと。そう自分に言い聞かせ、ガンツが立ち上がって新しい茶を淹れようとした、その時だった。
地響きのような軍靴の音が、遠くからこちらへ近づいてくるのをガンツの鋭い耳が捉えた。
一歩、また一歩。統率された重厚な足音は、村の連中が立てるものとは明らかに違う。鎧が擦れ合う金属音と、複数の馬がいななく声。森の静寂を踏み荒らすその音に、ガンツの身体はかつての傭兵としての本能で勝手に強張った。
視線を窓の外へ向ければ、森の入り口から銀色に輝く甲冑の集団が、夕闇を切り裂くようにして現れるのが見えた。その数は、ざっと五十。辺境の小さな一軒家を包囲するには過剰すぎる戦力だ。
「……チッ、予想より早かったな」
「ガンツ様?どうしたんですか?」
異様な気配に気づいたのか、ルカが不安そうに首を傾げる。ガンツはその華奢な肩を掴み、問答無用で部屋の奥へと押し込んだ。
「ルカ、あんたは奥に引っ込んでろ。いいか、絶対に顔を出すな」
「えっ、でも!」
「いいから行け!直したばかりの扉を、これ以上壊されたくねえんだ!」
言い終えるのとほぼ同時に、庭先に数十人の騎士が展開し、家を完全に取り囲んだ。
先頭に立つのは、きらびやかな装飾を施した鎧を纏った男……ではなく、今にも吐きそうな顔をして馬に揺られている、ひょろりとした中年の男だった。
王国の宰相、レオン。常に胃薬を常備し、王族が撒き散らす不祥事の後始末に人生を捧げている男だ。
「あぁ、胃が痛い。なぜ私がこんな辺境まで」
レオンは馬から降りると、震える手で眼鏡を掛け直した。拡声魔法を通した声が、家の薄い壁を震わせる。
「家の中にいる不届き者へ告ぐ!我々はグランディア王国正規軍である!第三王子ルカ・フォン・グランディア殿下を拉致した大罪人ガンツ、即刻殿下を解放し、投降せよ!」
ガンツは深く溜息を吐き出し、腰に差した短剣の感触を確かめた。抜くつもりはないが、相手は国家の精鋭だ。丸腰で出るほど楽観的ではない。
ゆっくりと、ガンツは玄関の扉を開け、一歩外へと踏み出した。蝶番が悲鳴のような音を立て、外の冷たい空気が室内に流れ込む。
一斉に抜剣する音が響き、数十本の剣先がガンツへと向けられた。
「動くな!それ以上近づけば、直ちに処刑する!」
最前列の騎士が吼える。ガンツは両手を軽く上げ、無実を主張した。
「……拉致した覚えはねえ。そこの王子様が勝手に居座ってるだけだ。さっさと連れて帰ってくれ」
だが、その強面と右目を走る古傷を見た騎士たちの顔には、恐怖と嫌悪の色が露骨に浮かんでいた。宰相レオンに至っては、ガンツと目が合った瞬間に「ヒッ……!」と短い悲鳴を上げ、胃のあたりを強く押さえた。
「だ、黙れ、この不届き者め!殿下がこのような者と自らの意思で過ごすはずがない!貴様、何らかの魔導具で殿下の精神を操っているのだろう!」
「はぁ?精神を操るだと?」
ガンツは思わず鼻で笑った。あんなに四六時中大好きですと連呼する精神状態を操る魔法なんて、あったとしても御免被りたい。
「問答無用だ!騎士団、殿下を救出し、この者を討て!」
レオンが後方に隠れながら号令を下すと、前列の騎士たちが一斉に飛びかかってきた。
ガンツは舌打ちしながら、最初の一人の剣筋を見切って軽く躱した。
そのまま肘打ちで鳩尾を叩き、二人目の手首を掴んで投げ飛ばす。傭兵時代なら即座に喉を掻き切っていたところだが、今は隠居中の身だ。なるべく手加減をして、無力化することに専念する。
流れるような身のこなし。巨体に似合わぬ速度。それが騎士たちに、伝説のSSSランクの恐怖を思い出させた。
「くそ、面倒な……!」
三人目の騎士の盾を蹴り飛ばし、体勢を崩させたその時。背後の扉が勢いよく開いた。
「やめてください!!」
叫び声と共に飛び出してきたのは、金色の短髪を振り乱したルカだった。
ルカはガンツの制止を振り切り、あろうことかガンツと騎士たちの間――ガンツを背に庇うような位置に、頼りない細い腕を広げて立ちはだかったのだ。
「で、殿下!?危ないですから、その男から離れてください!」
レオンが血相を変えて叫ぶ。
ルカの足は、ガタガタと目に見えて震えていた。本来なら虫一匹殺せないはずの臆病なヘタレ王子が、軍隊に向かって、必死に胸を張っている。
「レオン、皆さん、剣を収めてください!ガンツ様は僕を拉致なんてしていません!」
「何を仰るのですか、殿下!そのような恐ろしい男に毒されて……」
「恐ろしくなんてありません!僕が熱を出した時も、ずっと隣で看病してくれた、とても優しい方なんです!あなたたちには分からない、僕だけの英雄なんです!彼に指一本でも触れるなら、僕は二度とお城には帰りません!」
ルカの叫びが、夕暮れの空に響き渡る。
ガンツは、自分の目の前で必死に腕を広げる王子の背中を見つめ、絶句した。
邪魔だ。本当に、邪魔で仕方がない。
俺一人なら、こんな騎士団くらい蹴散らしてどこへでも逃げられた。なのに、自分を必死に守ろうとするこの細い背中を見た瞬間、ガンツの足は地面に縫い付けられたように動かなくなった。
ガンツは一歩前へ踏み出し、ルカの後頭部を大きな手で乱暴に掴んだ。
「おい、王子様。出しゃばるんじゃねえと言っただろうが」
そのまま、ルカの華奢な身体を強引に引き寄せ、自分の背後へと隠す。
「えっ、ガンツ様?」
「黙って後ろにいろ」
今度は、ガンツがルカを背に庇う形で、青ざめた顔で立ち尽くすレオンを真正面から睨みつけた。
圧倒的な体格差。SSSランクの傭兵が放つ殺気が、物理的な圧力となって周囲の空気を凍りつかせた。
「聞いた通りだ。この王子は俺が預かってる。返してほしけりゃ、それ相応の礼儀を持って迎えに来い。力ずくで来るってんなら、次は手加減しねえぞ」
その言葉と共に、ガンツは地面を軽く踏み抜いた。それだけで、最前列の騎士たちが一斉に数歩後退した。本物の戦場を知る男の威圧感に、レオンはもはや声も出ず、崩れ落ちそうになる膝を必死に支えている。
「わ、分かりました。一度、引き上げます。しかし殿下、国王陛下が黙っておりませんぞ!」
「勝手にしやがれ」
ガンツは吐き捨てるように言い、背後に隠れていたルカの腕を掴んで、家の中へと押し戻した。
再び扉を閉め、閂を下ろす。
外ではまだレオンの嘆き声と馬の蹄の音が聞こえていたが、家の中には、二人の荒い呼吸の音だけが響いていた。
「……ルカ」
「は、はい!あの、ごめんなさい、勝手に出てきて。僕、またガンツ様の邪魔を……」
ルカはおずおずと、背を向けたままのガンツの顔色を伺った。
ガンツは何も言わず、ただルカの方を向き、その金色の短髪をこれ以上ないほどぐちゃぐちゃに掻き回した。
「ああ、邪魔だよ。あんたのせいで、俺の隠居生活は完全に台無しだ」
「ごめんなさい……」
「だが、まあ……あのままあんたが連れて行かれたら、俺のジャムが余っちまうからな。……礼は言わねえぞ」
ガンツは顔を背け、乱れた呼吸を整えるように台所へと向かった。
心臓の鼓動が、まだ収まらない。
それは戦いによる興奮ではなく、自分を庇って叫んだあの小さな背中への、説明のつかない愛おしさによるものだと、彼は気づかない振りをすることに決めた。
静かだった隠居生活は、こうして国家を巻き込む大騒動へと姿を変えていく。
だが、ガンツの胸の中に灯ったこの奇妙な熱だけは、どんな軍隊を差し向けられても、消すことはできそうになかった。
居間のテーブルに飾られた野花は、午後の柔らかな光を受けて誇らしげに咲いていた。その傍らで、ルカは鼻歌を歌いながら、今度はジャムのラベルを自作すると言って紙とペンを広げている。
「ガンツ様!見てください。僕の描いたガンツ様の似顔絵です!どうですか、この溢れんばかりの力強さ!」
「……ただの岩の塊にしか見えねえぞ。あと、俺の目はこんなに細くねえ」
「えぇっ!?僕の目には、こんなにかっこよく映っているのに!」
ルカは不満げに頬を膨らませるが、その仕草さえもどこか楽しげだった。
平穏だ。
昨夜の熱も引き、騒がしい日常が戻ってきただけのこと。そう自分に言い聞かせ、ガンツが立ち上がって新しい茶を淹れようとした、その時だった。
地響きのような軍靴の音が、遠くからこちらへ近づいてくるのをガンツの鋭い耳が捉えた。
一歩、また一歩。統率された重厚な足音は、村の連中が立てるものとは明らかに違う。鎧が擦れ合う金属音と、複数の馬がいななく声。森の静寂を踏み荒らすその音に、ガンツの身体はかつての傭兵としての本能で勝手に強張った。
視線を窓の外へ向ければ、森の入り口から銀色に輝く甲冑の集団が、夕闇を切り裂くようにして現れるのが見えた。その数は、ざっと五十。辺境の小さな一軒家を包囲するには過剰すぎる戦力だ。
「……チッ、予想より早かったな」
「ガンツ様?どうしたんですか?」
異様な気配に気づいたのか、ルカが不安そうに首を傾げる。ガンツはその華奢な肩を掴み、問答無用で部屋の奥へと押し込んだ。
「ルカ、あんたは奥に引っ込んでろ。いいか、絶対に顔を出すな」
「えっ、でも!」
「いいから行け!直したばかりの扉を、これ以上壊されたくねえんだ!」
言い終えるのとほぼ同時に、庭先に数十人の騎士が展開し、家を完全に取り囲んだ。
先頭に立つのは、きらびやかな装飾を施した鎧を纏った男……ではなく、今にも吐きそうな顔をして馬に揺られている、ひょろりとした中年の男だった。
王国の宰相、レオン。常に胃薬を常備し、王族が撒き散らす不祥事の後始末に人生を捧げている男だ。
「あぁ、胃が痛い。なぜ私がこんな辺境まで」
レオンは馬から降りると、震える手で眼鏡を掛け直した。拡声魔法を通した声が、家の薄い壁を震わせる。
「家の中にいる不届き者へ告ぐ!我々はグランディア王国正規軍である!第三王子ルカ・フォン・グランディア殿下を拉致した大罪人ガンツ、即刻殿下を解放し、投降せよ!」
ガンツは深く溜息を吐き出し、腰に差した短剣の感触を確かめた。抜くつもりはないが、相手は国家の精鋭だ。丸腰で出るほど楽観的ではない。
ゆっくりと、ガンツは玄関の扉を開け、一歩外へと踏み出した。蝶番が悲鳴のような音を立て、外の冷たい空気が室内に流れ込む。
一斉に抜剣する音が響き、数十本の剣先がガンツへと向けられた。
「動くな!それ以上近づけば、直ちに処刑する!」
最前列の騎士が吼える。ガンツは両手を軽く上げ、無実を主張した。
「……拉致した覚えはねえ。そこの王子様が勝手に居座ってるだけだ。さっさと連れて帰ってくれ」
だが、その強面と右目を走る古傷を見た騎士たちの顔には、恐怖と嫌悪の色が露骨に浮かんでいた。宰相レオンに至っては、ガンツと目が合った瞬間に「ヒッ……!」と短い悲鳴を上げ、胃のあたりを強く押さえた。
「だ、黙れ、この不届き者め!殿下がこのような者と自らの意思で過ごすはずがない!貴様、何らかの魔導具で殿下の精神を操っているのだろう!」
「はぁ?精神を操るだと?」
ガンツは思わず鼻で笑った。あんなに四六時中大好きですと連呼する精神状態を操る魔法なんて、あったとしても御免被りたい。
「問答無用だ!騎士団、殿下を救出し、この者を討て!」
レオンが後方に隠れながら号令を下すと、前列の騎士たちが一斉に飛びかかってきた。
ガンツは舌打ちしながら、最初の一人の剣筋を見切って軽く躱した。
そのまま肘打ちで鳩尾を叩き、二人目の手首を掴んで投げ飛ばす。傭兵時代なら即座に喉を掻き切っていたところだが、今は隠居中の身だ。なるべく手加減をして、無力化することに専念する。
流れるような身のこなし。巨体に似合わぬ速度。それが騎士たちに、伝説のSSSランクの恐怖を思い出させた。
「くそ、面倒な……!」
三人目の騎士の盾を蹴り飛ばし、体勢を崩させたその時。背後の扉が勢いよく開いた。
「やめてください!!」
叫び声と共に飛び出してきたのは、金色の短髪を振り乱したルカだった。
ルカはガンツの制止を振り切り、あろうことかガンツと騎士たちの間――ガンツを背に庇うような位置に、頼りない細い腕を広げて立ちはだかったのだ。
「で、殿下!?危ないですから、その男から離れてください!」
レオンが血相を変えて叫ぶ。
ルカの足は、ガタガタと目に見えて震えていた。本来なら虫一匹殺せないはずの臆病なヘタレ王子が、軍隊に向かって、必死に胸を張っている。
「レオン、皆さん、剣を収めてください!ガンツ様は僕を拉致なんてしていません!」
「何を仰るのですか、殿下!そのような恐ろしい男に毒されて……」
「恐ろしくなんてありません!僕が熱を出した時も、ずっと隣で看病してくれた、とても優しい方なんです!あなたたちには分からない、僕だけの英雄なんです!彼に指一本でも触れるなら、僕は二度とお城には帰りません!」
ルカの叫びが、夕暮れの空に響き渡る。
ガンツは、自分の目の前で必死に腕を広げる王子の背中を見つめ、絶句した。
邪魔だ。本当に、邪魔で仕方がない。
俺一人なら、こんな騎士団くらい蹴散らしてどこへでも逃げられた。なのに、自分を必死に守ろうとするこの細い背中を見た瞬間、ガンツの足は地面に縫い付けられたように動かなくなった。
ガンツは一歩前へ踏み出し、ルカの後頭部を大きな手で乱暴に掴んだ。
「おい、王子様。出しゃばるんじゃねえと言っただろうが」
そのまま、ルカの華奢な身体を強引に引き寄せ、自分の背後へと隠す。
「えっ、ガンツ様?」
「黙って後ろにいろ」
今度は、ガンツがルカを背に庇う形で、青ざめた顔で立ち尽くすレオンを真正面から睨みつけた。
圧倒的な体格差。SSSランクの傭兵が放つ殺気が、物理的な圧力となって周囲の空気を凍りつかせた。
「聞いた通りだ。この王子は俺が預かってる。返してほしけりゃ、それ相応の礼儀を持って迎えに来い。力ずくで来るってんなら、次は手加減しねえぞ」
その言葉と共に、ガンツは地面を軽く踏み抜いた。それだけで、最前列の騎士たちが一斉に数歩後退した。本物の戦場を知る男の威圧感に、レオンはもはや声も出ず、崩れ落ちそうになる膝を必死に支えている。
「わ、分かりました。一度、引き上げます。しかし殿下、国王陛下が黙っておりませんぞ!」
「勝手にしやがれ」
ガンツは吐き捨てるように言い、背後に隠れていたルカの腕を掴んで、家の中へと押し戻した。
再び扉を閉め、閂を下ろす。
外ではまだレオンの嘆き声と馬の蹄の音が聞こえていたが、家の中には、二人の荒い呼吸の音だけが響いていた。
「……ルカ」
「は、はい!あの、ごめんなさい、勝手に出てきて。僕、またガンツ様の邪魔を……」
ルカはおずおずと、背を向けたままのガンツの顔色を伺った。
ガンツは何も言わず、ただルカの方を向き、その金色の短髪をこれ以上ないほどぐちゃぐちゃに掻き回した。
「ああ、邪魔だよ。あんたのせいで、俺の隠居生活は完全に台無しだ」
「ごめんなさい……」
「だが、まあ……あのままあんたが連れて行かれたら、俺のジャムが余っちまうからな。……礼は言わねえぞ」
ガンツは顔を背け、乱れた呼吸を整えるように台所へと向かった。
心臓の鼓動が、まだ収まらない。
それは戦いによる興奮ではなく、自分を庇って叫んだあの小さな背中への、説明のつかない愛おしさによるものだと、彼は気づかない振りをすることに決めた。
静かだった隠居生活は、こうして国家を巻き込む大騒動へと姿を変えていく。
だが、ガンツの胸の中に灯ったこの奇妙な熱だけは、どんな軍隊を差し向けられても、消すことはできそうになかった。
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