99 / 176
第99話 ちみっことドワーフの村 その1
しおりを挟む
その後、ライオネル王子には『精霊の愛し子隊』の活動が無い日は訓練に付き合うことを約束し、この日は別れた。
ライオネル王子は自主練もすると言っていたので、やる気になってくれたのは良い傾向だと思う。これで番に拘らなければ言うこと無いんだけどね...まぁ、それは追々ってことで。
ちなみに、みんなには内緒にしている。これはライオネル王子の希望だ。密かに修行して強くなったところをみんなに見せて、ビックリさせたいらしい。
今日は久し振りに冒険者ギルドに来ている。ヒルダさんから呼び出しがあったからだ。
「お久し振り。元気だった?」
「あぁ、まあまあだ」
「聞いたわ。学園に闇の眷族四天王が現れたんだって?」
「あぁ、倒したから問題無い」
「さすがね。だから今回、あなた達にお願いしようと思ったんだけど」
「どういう意味だ?」
「今回の依頼は闇の眷族絡みとかじゃないんだけど、とにかく強い冒険者を充てたいと思ってるのよ」
「かなり強い相手なのか?」
「低ランクの者にとっては強敵よ。高ランクの者ならそれほど苦労しない相手なんだけど、間の悪いことにBランク以上の者が軒並み王都を離れててね、残った中で一番強いのがあなた達なのよ」
「なるほど。経緯は分かった。相手はどんなヤツなんだ?」
「アーケロンっていうデッカい陸亀よ」
「か、亀!? 亀ってゆっくり動くアレだよな!? 倒すのに苦労するって!? 冗談だろ!?」
「冗談じゃ無いわよ。とにかくデッカいんだから。10m以上あるのよ?」
「いやそんな、デッカいを強調されても...いくらデッカくたって所詮亀だろ!?」
「ただの亀じゃないわよ。めっちゃデッカいんだから」
「あ、あの、ちょっといいですか?」
堂々巡りになって来たんで、アタシは堪らず口を挟む。
「亀なら冷気に弱いから凍らせればいいんじゃないですかね?」
「魔法で攻撃されると甲羅に引っ込んじゃうのよ」
「周り中も凍らせれば?」
「口から火を吹くのよ。それで溶かしちゃうの」
ガ○ラか!
「オマケに火を吹きながらグルグル回転するの」
だからガ○ラか!
「まさかそれで空を飛んだりしないでしょうね...」
「さすがにそこまでファンキーじゃないわよ」
いやもう十分ファンキーだと思うが...
「この亀、草食なのよ。付近の住民から作物を荒らされて困ってる。なんとかして欲しいって依頼なのよ。引き受けて貰えないかしら?」
「どうする?」
殿下がみんなに問い掛ける。アタシが代表して答える。
「困ってる人が居るなら助けましょう」
「分かった。この依頼引き受ける」
「ありがとう! 感謝するわ!」
こうしてデッカい亀を退治することになった。
ライオネル王子は自主練もすると言っていたので、やる気になってくれたのは良い傾向だと思う。これで番に拘らなければ言うこと無いんだけどね...まぁ、それは追々ってことで。
ちなみに、みんなには内緒にしている。これはライオネル王子の希望だ。密かに修行して強くなったところをみんなに見せて、ビックリさせたいらしい。
今日は久し振りに冒険者ギルドに来ている。ヒルダさんから呼び出しがあったからだ。
「お久し振り。元気だった?」
「あぁ、まあまあだ」
「聞いたわ。学園に闇の眷族四天王が現れたんだって?」
「あぁ、倒したから問題無い」
「さすがね。だから今回、あなた達にお願いしようと思ったんだけど」
「どういう意味だ?」
「今回の依頼は闇の眷族絡みとかじゃないんだけど、とにかく強い冒険者を充てたいと思ってるのよ」
「かなり強い相手なのか?」
「低ランクの者にとっては強敵よ。高ランクの者ならそれほど苦労しない相手なんだけど、間の悪いことにBランク以上の者が軒並み王都を離れててね、残った中で一番強いのがあなた達なのよ」
「なるほど。経緯は分かった。相手はどんなヤツなんだ?」
「アーケロンっていうデッカい陸亀よ」
「か、亀!? 亀ってゆっくり動くアレだよな!? 倒すのに苦労するって!? 冗談だろ!?」
「冗談じゃ無いわよ。とにかくデッカいんだから。10m以上あるのよ?」
「いやそんな、デッカいを強調されても...いくらデッカくたって所詮亀だろ!?」
「ただの亀じゃないわよ。めっちゃデッカいんだから」
「あ、あの、ちょっといいですか?」
堂々巡りになって来たんで、アタシは堪らず口を挟む。
「亀なら冷気に弱いから凍らせればいいんじゃないですかね?」
「魔法で攻撃されると甲羅に引っ込んじゃうのよ」
「周り中も凍らせれば?」
「口から火を吹くのよ。それで溶かしちゃうの」
ガ○ラか!
「オマケに火を吹きながらグルグル回転するの」
だからガ○ラか!
「まさかそれで空を飛んだりしないでしょうね...」
「さすがにそこまでファンキーじゃないわよ」
いやもう十分ファンキーだと思うが...
「この亀、草食なのよ。付近の住民から作物を荒らされて困ってる。なんとかして欲しいって依頼なのよ。引き受けて貰えないかしら?」
「どうする?」
殿下がみんなに問い掛ける。アタシが代表して答える。
「困ってる人が居るなら助けましょう」
「分かった。この依頼引き受ける」
「ありがとう! 感謝するわ!」
こうしてデッカい亀を退治することになった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,094
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる