114 / 176
第114話 ちみっこと土竜討伐 その1
しおりを挟む
『ギガントロック』を倒してみんなとハイタッチを交わしながら、
「みんなどうだった? 武器に満足した?」
「斬れ味は最高!」「何も問題なし!」「殴り甲斐がありますわ!」「これなら何でも壊せそう!」
うんうん、みんな概ね好評のようで本当に良かったよ~♪
「みんないいな...」
シルベスターが1人だけ寂しそうにしてるけど、まぁそれは仕方ないよね...
「皆さん、凄いです! まさか『ギガントロック』を倒しちゃうなんて!」
シルバ君の目がキラキラ輝いてる。髭モジャじゃなきゃ可愛いかもね。
「特にミナさん! 全員に指示を出している姿、とても素敵でした!」
「あ、ありがとう...」
「ますます惚れ直しました! 是非とも僕のお嫁さんに」
「ならないから!」
「うぅ...グスグス...」
泣いたってダメだから! 全く油断も隙もないな!
アタシ達は泣いてるシルバ君を放置し、ナギに乗って帰路に就いた。
◇◇◇
それから何日か経った後、王都に激震が走った。ギルドから緊急クエストが公表されたのだ。その内容とは...
『王都に土竜接近の兆しあり』
というものだった。
モグラじゃないよね? 緊急クエストっていうくらいなんだから、竜なんだよね? 取り急ぎアタシ達はギルドに集合した。
「みんな、来てくれてありがとう。国難クラスのクエストだから、あなた達が参加してくれたら心強いわ」
いつになく固い表情のヒルダさんが出迎えてくれた。やっぱり相当ヤバそうな相手なんだね...
「冒険者だけじゃなく、軍も動員するって話だ。俺達も全力で迎え撃つ」
「頼りにしてるわ」
「今はどんな状況なんだ?」
「土竜の動向を高ランクの冒険者達が監視してるわ。土竜は明らかに王都に向かって進行中とのことよ。ただ...」
そこでいったんヒルダさんは言葉を切った。
「この間も言ったと思うけど、現在この国には高ランクの冒険者が居ないわ。現状ではBランクが最高で、彼らじゃ土竜は止められない。あなた達だけが頼りなの.. 」
「任せろ。こっちには水竜が居るんだ。土竜なんかに負けないさ」
「ありがとう。お願いね。地図を見て頂戴。ここが現時点での土竜の位置よ」
そう言ってヒルダさんは地図を指差した。
「この通り、真っ直ぐ王都に向かっているわ。このままだと3日後には王都に到着する予定よ」
「分かった。その前に絶対止める。みんな、行くぞ!」
「「「「「 応っ! 」」」」」
アタシ達はナギに乗って土竜の元に向かう。
緊急クエストがスタートした。
王都を守るために頑張るぞ!
「みんなどうだった? 武器に満足した?」
「斬れ味は最高!」「何も問題なし!」「殴り甲斐がありますわ!」「これなら何でも壊せそう!」
うんうん、みんな概ね好評のようで本当に良かったよ~♪
「みんないいな...」
シルベスターが1人だけ寂しそうにしてるけど、まぁそれは仕方ないよね...
「皆さん、凄いです! まさか『ギガントロック』を倒しちゃうなんて!」
シルバ君の目がキラキラ輝いてる。髭モジャじゃなきゃ可愛いかもね。
「特にミナさん! 全員に指示を出している姿、とても素敵でした!」
「あ、ありがとう...」
「ますます惚れ直しました! 是非とも僕のお嫁さんに」
「ならないから!」
「うぅ...グスグス...」
泣いたってダメだから! 全く油断も隙もないな!
アタシ達は泣いてるシルバ君を放置し、ナギに乗って帰路に就いた。
◇◇◇
それから何日か経った後、王都に激震が走った。ギルドから緊急クエストが公表されたのだ。その内容とは...
『王都に土竜接近の兆しあり』
というものだった。
モグラじゃないよね? 緊急クエストっていうくらいなんだから、竜なんだよね? 取り急ぎアタシ達はギルドに集合した。
「みんな、来てくれてありがとう。国難クラスのクエストだから、あなた達が参加してくれたら心強いわ」
いつになく固い表情のヒルダさんが出迎えてくれた。やっぱり相当ヤバそうな相手なんだね...
「冒険者だけじゃなく、軍も動員するって話だ。俺達も全力で迎え撃つ」
「頼りにしてるわ」
「今はどんな状況なんだ?」
「土竜の動向を高ランクの冒険者達が監視してるわ。土竜は明らかに王都に向かって進行中とのことよ。ただ...」
そこでいったんヒルダさんは言葉を切った。
「この間も言ったと思うけど、現在この国には高ランクの冒険者が居ないわ。現状ではBランクが最高で、彼らじゃ土竜は止められない。あなた達だけが頼りなの.. 」
「任せろ。こっちには水竜が居るんだ。土竜なんかに負けないさ」
「ありがとう。お願いね。地図を見て頂戴。ここが現時点での土竜の位置よ」
そう言ってヒルダさんは地図を指差した。
「この通り、真っ直ぐ王都に向かっているわ。このままだと3日後には王都に到着する予定よ」
「分かった。その前に絶対止める。みんな、行くぞ!」
「「「「「 応っ! 」」」」」
アタシ達はナギに乗って土竜の元に向かう。
緊急クエストがスタートした。
王都を守るために頑張るぞ!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,094
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる