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第143話 アリシア視点 ミナ捜索隊 その2
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「とにかく、男性陣にもすぐ知らせましょう! アリシアさんはレムに呼び掛け続けて!」
「分かりました! レム! レムってば!」
私とシャロン様はレムに呼び掛けながら女子寮を出た。男子寮の前でエリオットとシルベスターが待っていた。
「エリオット! シルベスター!」
「アリシア、おはよう。どうしたんだい? そんなに慌てて?」
「シャロン様まで。おはようございます。何かあったんですか?」
「「 ミナ(さん)が居なくなったのよ! 」」
「「 な、なんだってぇ~! 」」
私達は掻い摘んで説明した。
「なんてことだ...それでレムはまだ?」
エリオットが青い顔をしている。
「起きないのよ! この寝坊助が! レム! さっさと起きろ!」
私は思わず叫んでいた。
「ねぇ、ところでアルは?」
シャロン様がシルベスターに尋ねる。
「殿下はまだお休みかと...いつも遅刻ギリギリですから...」
シルベスターが言い辛そうにしている。
「全くもう! いいわ、叩き起こして来る!」
「あっ!? ちょ、待っ!? シャロン様~!」
シルベスターが止める間もなく、シャロン様は男子寮に入って行ってしまった。その時だった。
『う~ん...なによぉ...うるさいわねぇ...ふわぁ...zzz』
「あぁっ! やっと起きた! レム! しゃんとして! ミナが居なくなったの! マリーさんもナギちゃんも!」
『な、なんですってぇ! どうしてそれを早く言わないのよ!』
「アンタが中々起きないからでしょうがぁ! 何度呼び掛けても全然起きないでぇ!」
私はついにぶち切れた。
『そ、そうだったの...そ、それはゴメンなさい...』
「それで! ミナ達の居場所は分かるの!? 分かんないの!?」
『ちょ、ちょっと待って頂戴...あぁっ! なんてこと! 精霊王様から着信が入ってたわ!』
「スマホか!」
エリオットとシルベスターが「スマホって?」という顔してるけど、取り敢えず今は無視する。
『本当にゴメンなさい...マナーモードにしてたから気付かなかったわ...せめてバイブにしておけば...』
「だからスマホか! それで! 着信があったのは何時?」
『昨日の午後...』
「ハァァァッ!?」
私は思わず呆れ返ってしまった。
『...ゴメンなさい...』
「...アンタに対する説教は精霊王様に任せるとして、精霊王様何かメッセージとか残してないの!?」
『...そ、その...あ、ある場所に監禁されているから、た、助けて欲しいと...』
「バッカも~ん! そんな大事なメッセージを今まで放っておいたなんてぇ!」
『ご、ゴメンなさ~い!』
私は頭を抱えるしかなかった。
「分かりました! レム! レムってば!」
私とシャロン様はレムに呼び掛けながら女子寮を出た。男子寮の前でエリオットとシルベスターが待っていた。
「エリオット! シルベスター!」
「アリシア、おはよう。どうしたんだい? そんなに慌てて?」
「シャロン様まで。おはようございます。何かあったんですか?」
「「 ミナ(さん)が居なくなったのよ! 」」
「「 な、なんだってぇ~! 」」
私達は掻い摘んで説明した。
「なんてことだ...それでレムはまだ?」
エリオットが青い顔をしている。
「起きないのよ! この寝坊助が! レム! さっさと起きろ!」
私は思わず叫んでいた。
「ねぇ、ところでアルは?」
シャロン様がシルベスターに尋ねる。
「殿下はまだお休みかと...いつも遅刻ギリギリですから...」
シルベスターが言い辛そうにしている。
「全くもう! いいわ、叩き起こして来る!」
「あっ!? ちょ、待っ!? シャロン様~!」
シルベスターが止める間もなく、シャロン様は男子寮に入って行ってしまった。その時だった。
『う~ん...なによぉ...うるさいわねぇ...ふわぁ...zzz』
「あぁっ! やっと起きた! レム! しゃんとして! ミナが居なくなったの! マリーさんもナギちゃんも!」
『な、なんですってぇ! どうしてそれを早く言わないのよ!』
「アンタが中々起きないからでしょうがぁ! 何度呼び掛けても全然起きないでぇ!」
私はついにぶち切れた。
『そ、そうだったの...そ、それはゴメンなさい...』
「それで! ミナ達の居場所は分かるの!? 分かんないの!?」
『ちょ、ちょっと待って頂戴...あぁっ! なんてこと! 精霊王様から着信が入ってたわ!』
「スマホか!」
エリオットとシルベスターが「スマホって?」という顔してるけど、取り敢えず今は無視する。
『本当にゴメンなさい...マナーモードにしてたから気付かなかったわ...せめてバイブにしておけば...』
「だからスマホか! それで! 着信があったのは何時?」
『昨日の午後...』
「ハァァァッ!?」
私は思わず呆れ返ってしまった。
『...ゴメンなさい...』
「...アンタに対する説教は精霊王様に任せるとして、精霊王様何かメッセージとか残してないの!?」
『...そ、その...あ、ある場所に監禁されているから、た、助けて欲しいと...』
「バッカも~ん! そんな大事なメッセージを今まで放っておいたなんてぇ!」
『ご、ゴメンなさ~い!』
私は頭を抱えるしかなかった。
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