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第151話 第三者視点 新たな日常 その2

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「「 ゴーレム! 」」

 ミナとシルベスターの声が重なり、ゴーレムが二人の周りを囲う。そこに、

『ファイアークラッシュ!』

『アイスインパクト!』

『トルネードスパイラル!』

 アルベルト達がそれぞれ火、氷、風の属性攻撃を仕掛ける。しばらくはそのまま膠着していたが、次第にミナ達が押され始めた。 

「キュイ!」

 そこにナギが加わわった。水をミスト状にしてミナ達を包むように展開すると、今度は逆にアルベルト達の攻撃を押し始めた。

「うぉっ!? ナギにこんな能力が!?」

 攻防一体のナギの新技にアルベルト達が慌てる。

「この間の一件で、ナギが成長したみたいなんです」

 ミナがサラッと答える。

「聞いてねぇぞ! そういうことは早く言え!」

「テヘペロ♪」

 結局そのままナギの能力で押し切った守備側が勝利した。


◇◇◇


 その日の帰り、ミナとシルベスター、アリシアとエリオットは王都で一番人気のスイーツ店を訪れていた。訓練での疲れを癒すために、甘い物が食べたくなったからだ。

 ちなみにアルベルトとシャロンは所用のため同行できなかった。

「ここは以前、ウチのクラスメイト達と一緒に食べに来た店なんだ~♪ すんごく美味しいんだよ~♪」

 行列に並びながらミナが嬉しそうに言う。

「そうなんだ~♪ 楽しみだね~♪」

 アリシアが目を輝かせる。やはり乙女心を擽るのだろう。順番が来て店に入る前、店員の女の子にナギとメルのことを説明しようとしたら、なんと以前にミナ達を応対してくれた女の子だと分かった。

 彼女もその時のことを覚えており、メルも神獣だと説明したらビックリしていた。その後は「可愛い!」を連発して上機嫌でミナ達を席に案内してくれた。

 注文したスイーツはどれも絶品だった。さすがに一番人気だけのことはある。ナギとメルも全員から「あ~ん♪」攻撃を受けてご機嫌だ。そんな中、騒ぎが起こった。

 店の前で騒いでる男がいる。やたら布の少ないドレスを着た、娼婦みたいな女を侍らせている。

「いつまで待たせるんだ! この俺様を誰だと思ってる!」

 どうやら貴族らしい。この店は貴族街に近い所にあるから、貴族が来店しても不思議ではないだろう。だが少し待たされたくらいで騒ぐなんて大人気ない。

 いくら貴族でもこういう態度は戴けない。詰め寄られたのは、さっきミナ達を案内してくれた女の子だ。可哀想に涙目になってしまった。

「あ、あれ!? なんだかとってもデジャヴ感があるんだけど...」

 ミナが首を捻った。以前にも同じようなことがあったような...

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