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 三人娘が揃って自爆してくれたんで、私の日常に平穏が訪れた。

 今日もカルロとバカップルごっこをしようと思って食堂に行ったら、

「あらぁ、リタ様。お久し振りでございますわね。お元気でしたか?」

 ずっと休んでいたはずの公爵令嬢ミカが現れた。

「ミカ様! お久し振りでございます! ミカ様の方こそお加減はよろしいんですの? ずっとお休みしていらっしゃるとお聞きしましたわ?」

「えぇ、お陰様で。もうすっかり元気ですのよ」

「まぁ、それはようございました」

「フフッ! それにしてもお二方はいつ見ても仲良くしていらっしゃって! ホント羨ましい限りですわね!」

「いえいえそんな! ミカ様と婚約者様のラブラブ振りには敵いませんわ!」

「「 ホホホッ! 」」

 ...こういった上っ面だけの会話ってのは本当に疲れる...まぁ心の中ではこう言ってる訳なんだが。

『フンッ! 何よ何よ何よ~! 見せ付けてくれちゃって~! あんたのせいで私は、あのボンクラと結婚するしか他に道がなくなっちゃったじゃないのよ! それなのに、あんただけ幸せになるだなんて許せないわ! 同じ目に合わせやるんだから! 仕込みは十分よ! フフフッ! 見てなさい! あんたのことも汚してあげるわ!』

 なるほど、何か企んでいる訳だ。懲りないヤツだな...まぁこれで、事前に分かったから対策できるんだけどね。


◇◇◇


 その日の放課後、早速ミカが仕掛けて来た。

「リタ様ぁ、ちょっおとよろしいかしらぁ~? リタ様にお見せしたい物があるんですのぉ~♪」 
 
「まぁ、なんでございましょう?」

「こちらですのよぉ~♪ ご案内致しますわぁ~♪」

 語尾を伸ばすな! 気持ち悪い! まぁ実際はこう言ってる訳だが。

『フフフッ! 空き教室に札付きの不良生徒を集めてあるのよ! カーテンを閉め切ってあるから外からは見えないわ! たっぷりと可愛がって貰いなさいな! フフフッ! 良い気味だわ!』

 なるほどね。その空き教室ってのが見えて来たけど、確かに中は真っ暗だな。これなら上手く行きそうだ。

「ささっ! どうぞお入りになって?」

 そう言って教室のドアを開けたミカの背中をドンッと押す。ミカが教室に入った所でドアが開かないように体で抑える。これで一丁上がり!

「ま、待って待って! あ、相手は私じゃなくて! あっ! だ、ダメ! そ、そこは! あぁ~!」

 ミカの喘ぎ声が聞こえて来た所で、私はその場を後にした。急いで先生に知らせないと!

 後日、学内で不順異性交遊を行ったということで、ミカは退学処分になった。

 ざまぁ!

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