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29 ピクニック
しおりを挟むサヴァレーゼがロタリンギアとの国境線を封鎖してくれたので、のんびりゆっくり端から潰して行くことにした。サヴァレーゼ以外の国とは領土争いで小競り合いしてるロタリンギアだから、まずそっちには流れない。「敵国に捕虜に取られると男は死んだ方がマシだという拷問にかけられ、女は死ぬまで犯される」とかよくわからない噂がまことしやかに囁かれているからだ。
いつのまに紛れ込んだのか、《天地》が同行してたから早々に抱き潰して飛竜便で送り返した。捕虜という名の家畜を秋津に送るために飛竜たちは大忙しだ。
真ん中の王都を目指して縁を描くように進む。気楽なピクニックだ。ご飯も美味しいし。
随行した鬼人族たちには「好きに食っても犯してもいい」って許可出してたんだけど、食うことはあっても種付けはしなかった。
その代わり、毎日日替わりで『《桜座》のお召しの日』って言うよく分からんルールが爆誕。マッチョなイケメンたちがモジモジしながら毎晩、尻を差し出してくる。あーあーあー…あとで絶対涼音に怒られるぞこいつら…。まあ食うけどね?
男の汚いケツかあ…と遠い目をしたんだけど、それがいや、中々…。プリッと引き締まった筋肉質の尻に、よく手入れされた肌。すね毛も尻毛もないときた。
《桜座》の性癖がバレていると悟った瞬間である。
なんでも、いつ『お召し』があっても良いように、細めのディルドの形の魔道具を常時ケツに突っ込んでるんだとか…。
え……。(ドン引き)
その魔道具が優れ物で、挿入している間は内部を清潔に保ち、抜いた瞬間に潤滑油がドピュッと出て最高のコンディションで……って、うぉい!?誰だよこの狂ったエロ魔道具作ったの!?
まあ、そんなこんなで『お召し』の尻は最高でした。野太い絶頂の喘ぎ以外は。
その『お召し』に対抗して(?)、なんだかよくわかんないうちに瑞穂と塑空とも3人でした。合法ロリとエロ巨乳最高です。
帰ったら絶対涼音にお仕置きされる。気持ちいいからお仕置きも好きなんだけど。
軍は進む。
途中、正義がどうのとか騒ぎ出す『自称勇者』も居たけど塑空がサクッと制圧。正義ってさ、《桜坂刹那》の一番嫌いな言葉なんだよね?
『正義』は気持ちいいよね?自分が優位に立てる気がするよね?蔑めるよね?でもね、正義って何かな?『人道』?それって《人間》が、ウジャウジャいる自分たちが狭い生活圏で衝突しないように作ったルールだよね?『正義』だから『悪』を蹂躙して良いの?やってる事オリジンと変わんないじゃん?
だったら、勝った方が『正義』なわけだ。
まあ、《桜坂刹那》も人間だった頃があるから気持ちは少しだけわかる。だって自分の好きなひととかハーレムの子たちが嫌な思いしたら仕返ししてやろうとかって思うだろ?だから、正義だなんだって誤魔化さずに『ムカつくから殴る』くらいの感覚で良いんじゃない?
軍は進む。
王都に辿り着いた頃には、国民はあらかた食うか送るかしてしまっていた。
さあフィリップ殿下!感動の再会だよ?
応援ありがとうございます!
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