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十八章
十八話 ニゲラ -とまどい- その六
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「ねえ、ほのか。青祭、誰狙い?」
クラスの出し物、お化け屋敷の小道具を作っていると、友達の詩織達に話しかけてきた。
教室でお化け屋敷をするには狭いから、別の広い教室を青島祭の一週間前に借りることになっている。
それまでは、お化け屋敷に必要な小道具をせっせと作っている。
ただ、作業は地味なので、こうしてグループでおしゃべりしながら進めている。
詩織は、青島祭にどの男の子を誘うかと聞いている。つまりは、彼氏候補は誰ってことだろう。
「私、A組の山ピー」
「私はC組の亀クン」
「私はねD組の……」
みんな、嬉しそうに好きな人を話し出す。私はそんなみんなを少しまぶしいものを見るような目で見えていた。
詩織達が好きな人の名前を出すのは、青島女子協定に基づいてのこと。
青島女史協定とは、少しでもライバルを減らすために作られた不可侵協定で、あらかじめ、狙っている男の子の名前を挙げ、ブッキングしないよう情報を共有することが狙い。
ブッキングした場合は、話し合いで決めることになっているのだけど……まあ、必ずモメるんだけどね。
もちろん、こんな話し合いをしたからってうまくいく保証はないし、私が好きなんだから手を出さないでね、みたいなことは他から見たら醜いと思うかもしれない。
でも、それだけ本気ってことを分かって欲しい。それに楽しいことだけでなく、不安もある。
好きな人の名前を挙げたとき、すでにその男の子に彼女がいた場合、申告することも義務つけられている。つまり、即失恋することもありえる。
積極的に恋したいけど、心の奥では不安だから楽になりたい。それがこの協定にある根っこだと思う。だから、私はこの協定を大切なものだと思っている。
でも、今は辛かった。だって、私の好きな人は……。
「ねえ、ほのかはどうなの? 狙っている男の子、いるの?」
なんて答えればいいの? 好きな男の子はいる。でも、手が届かない。そんな人の名前を出して、何の意味があるの?
「ねえ、優花。ほのかはやめておこうよ」
「なんでよ。失恋したら新しい恋を見つけなきゃ。そのチャンスが青島祭にあるのに。落ち込んでいても、彼氏はできないじゃない」
そう……優花の言うとおり。落ち込んでいても仕方ない。新しい恋の為、行動しなければいけない。
分かっている、分かっているけど……でも、できない……。
「ねえ、ほのか。失恋しちゃったの?」
私はこくりと頷く。みんなの前で見栄は張りたかったけど、嘘はつきたくなかった。みんなは本気の恋をしているから。
詩織の話を聞いて、詩織が私に尋ねてきた。
「うそ! いたの? ほのかに好きな人が? 脳内彼氏じゃなくて?」
「います! 現実に!」
酷い! 脳内彼氏って何よ! 私はそこまで酷くありませんから! デリカシーがない!
私に睨まれた詩織は少し狼狽しながら言い訳する。
「だ、だって、ほのか。前にカラオケいったとき、とんでもない彼氏妄想を……」
「わー! わー! わー! わー! わー! それってブーメランってこと、分かってる? それ以上言ったら、私もバラすから!」
何をいいだすの、この子は!
私は詩織の口を高速でふさぐ。あんなこと、ここにいるみんなに知られたら死ねる。それくらいの黒歴史。
そう、あれは私がまだ風紀委員でなかった純粋な乙女だった日。
合コンの日取りを間違えてしまい、男子禁制、女の子だけのカラオケ大会が始まった。(誘う男の子がいなかっただけ)
合コンの気持ちだったので、全然カラオケは盛り上がらず、話は一年後、付き合うならどんな男の子がいいかという話題になった。
そのとき、かなりお花畑の会話で盛り上がった。いや、どれだけアホな設定を未来の彼氏に求めたかで言い争った。本音丸出しのトーク。私の考えた王子様wwwみたいなノリ。
あのときは妙なテンションもあって、楽しかったんだけど、後から思いだすだけで死にたくなるほど恥ずかしい。人生最大の汚点。
どうして、あんな真面目に恥ずかしいことを言えたの? 私って少女漫画の主人公なみにドMだって思っちゃったもん。
「何々? 聞きたい~。ほのか、どんな男の子が好みだったの?」
「教えなさいよ」
「それはね……」
私はそっと詩織の肩に手を掛ける。ありったけの力で詩織の肩を握りしめた。
「詩織、言ったら酷いよ。埋めるからね」
「ほのか……笑顔で脅迫するのはやめてくれない? マジで怖いから」
怖くて結構。絶対に言わせないから。
このまま、話題をそらして……。
「で、ほのかの本命って誰?」
そらすことができなかった。好きな人を話さないのはこの集まりの中でタブーとされている。
みんなが話したのに、自分だけ言わないのはずるいと思われるから。
私はこのノリが嫌いではなかった。言うのが嫌な人はいると想うけど、そもそもこの集まりに入ってこないし。それに、恋愛話、好きだし。
私は逆に好きな人を話して、みんなに聞いてもらいたい派だった。
でも、失恋して考えが百八十度変わった。好きな人の名前を出すのが苦しかった。
「ねえ、ほのか。マジでダメだったの?」
私は唇をかみしめ、少し頷く。
「信じられない。誰なの? 私の知っている人?」
「……多分知ってる」
「えっ? 誰なの? クラスは?」
「……二年生」
私はぼそっと呟く。名前は言いたくなかったけど、せめて言えるところまでは言いたかった。
「はあ? ほのか、部活入ってないんでしょ? なんで二年生の男の子を好きになるの?」
「分かった! 風紀委員でしょ! 風紀委員と言えば……」
やめて……今は先輩の名前を出さないで……。
そう願ったけど、詩織は無邪気に思い当たる人の名前を口にした。
「橘風紀委員長でしょ!」
「違うわい!」
風紀委員と言えば、一人しかいないでしょうに! なんで分からないの! コントしたいの? ねえ!
私の態度に詩織はドン引きしている。
「あ、あれぇ~? マジであてにいったんだけど、他にいたっけ?」
「須藤先輩じゃない? あの人、何気にカッコいいし」
「いや、長尾先輩じゃない? ほのかの趣味にあいそうだし」
「いやいや、他にいるでしょ。確か、藤……藤……」
私はぎゅっと手を握り締めて痛みをこらえようとした。今は先輩の名前を訊くだけで胸が苦しくなるから。
「藤……藤……藤ぃ? 違うわ、朝乃宮先輩じゃない?」
「なんでよ! 藤って言っておきながら朝乃宮先輩はないでしょ! 女の子だよ! ねえ、ナメてるの! 風紀委員の男の子って言ったら、藤堂先輩しかいないでしょ!」
はあはあはあ……。
私はつい息をきたして、大声で告白してしまった。ああ、またやってしまった……。
大声を出した私をみんなが何事かと見ている。は、恥ずかしい。なんでこんな羞恥プレイを……。
「えっ? 藤堂ってあの藤堂? 不良狩りの?」
「うん……」
私は観念して、認めた。私の好きな人……今も好きで好きで、どうしようもないこと。
私の告白にみんなは……。
「ありえない」
「なんでよ!」
意味が分からない! どうして、ありえないの? 私と藤堂先輩はつりあわないっていいたいの? そんなこと……そんなこと……。
「ちょっと! 泣きそうにならないでよ! ウソでしょ? 全然つりあわないでしょ? ほのかの方が上でしょ?」
「なに、ほのか。藤堂先輩に何か弱み握られているの? ほのかならもっとレベルの高い人、いけるでしょ?」
詩織達の言葉が突き刺さる。何なの、上とかレベルって? それに嘘なんかじゃない。私の気持ちは嘘なんかじゃない。
みんなには……みんなには先輩のいいところなんてわかりっこない!
「嘘じゃない……本当に私は先輩の事が好き……嘘なんかじゃない。それにレベルってなに? 上って何様なの? 先輩の事、知らない癖に……知らないのにそんなこと言わないでよ……お願いだから……」
「ご、ごめんね、ほのか。そんなつもりはなかったの! その、なんていうか、予想外すぎてちょっと」
「うん! ほのかならいけるよ、きっと!」
詩織達の言葉は、私の心には響かず、ただ通り過ぎていく。
分かっている。詩織達には何の悪意もない。だけど、私はそれを冗談と受け入れるほど、余裕がなかった。
苦しくて、苦しくて、気が狂いそう……。
どうして、こんなことになったの。
クラスの出し物、お化け屋敷の小道具を作っていると、友達の詩織達に話しかけてきた。
教室でお化け屋敷をするには狭いから、別の広い教室を青島祭の一週間前に借りることになっている。
それまでは、お化け屋敷に必要な小道具をせっせと作っている。
ただ、作業は地味なので、こうしてグループでおしゃべりしながら進めている。
詩織は、青島祭にどの男の子を誘うかと聞いている。つまりは、彼氏候補は誰ってことだろう。
「私、A組の山ピー」
「私はC組の亀クン」
「私はねD組の……」
みんな、嬉しそうに好きな人を話し出す。私はそんなみんなを少しまぶしいものを見るような目で見えていた。
詩織達が好きな人の名前を出すのは、青島女子協定に基づいてのこと。
青島女史協定とは、少しでもライバルを減らすために作られた不可侵協定で、あらかじめ、狙っている男の子の名前を挙げ、ブッキングしないよう情報を共有することが狙い。
ブッキングした場合は、話し合いで決めることになっているのだけど……まあ、必ずモメるんだけどね。
もちろん、こんな話し合いをしたからってうまくいく保証はないし、私が好きなんだから手を出さないでね、みたいなことは他から見たら醜いと思うかもしれない。
でも、それだけ本気ってことを分かって欲しい。それに楽しいことだけでなく、不安もある。
好きな人の名前を挙げたとき、すでにその男の子に彼女がいた場合、申告することも義務つけられている。つまり、即失恋することもありえる。
積極的に恋したいけど、心の奥では不安だから楽になりたい。それがこの協定にある根っこだと思う。だから、私はこの協定を大切なものだと思っている。
でも、今は辛かった。だって、私の好きな人は……。
「ねえ、ほのかはどうなの? 狙っている男の子、いるの?」
なんて答えればいいの? 好きな男の子はいる。でも、手が届かない。そんな人の名前を出して、何の意味があるの?
「ねえ、優花。ほのかはやめておこうよ」
「なんでよ。失恋したら新しい恋を見つけなきゃ。そのチャンスが青島祭にあるのに。落ち込んでいても、彼氏はできないじゃない」
そう……優花の言うとおり。落ち込んでいても仕方ない。新しい恋の為、行動しなければいけない。
分かっている、分かっているけど……でも、できない……。
「ねえ、ほのか。失恋しちゃったの?」
私はこくりと頷く。みんなの前で見栄は張りたかったけど、嘘はつきたくなかった。みんなは本気の恋をしているから。
詩織の話を聞いて、詩織が私に尋ねてきた。
「うそ! いたの? ほのかに好きな人が? 脳内彼氏じゃなくて?」
「います! 現実に!」
酷い! 脳内彼氏って何よ! 私はそこまで酷くありませんから! デリカシーがない!
私に睨まれた詩織は少し狼狽しながら言い訳する。
「だ、だって、ほのか。前にカラオケいったとき、とんでもない彼氏妄想を……」
「わー! わー! わー! わー! わー! それってブーメランってこと、分かってる? それ以上言ったら、私もバラすから!」
何をいいだすの、この子は!
私は詩織の口を高速でふさぐ。あんなこと、ここにいるみんなに知られたら死ねる。それくらいの黒歴史。
そう、あれは私がまだ風紀委員でなかった純粋な乙女だった日。
合コンの日取りを間違えてしまい、男子禁制、女の子だけのカラオケ大会が始まった。(誘う男の子がいなかっただけ)
合コンの気持ちだったので、全然カラオケは盛り上がらず、話は一年後、付き合うならどんな男の子がいいかという話題になった。
そのとき、かなりお花畑の会話で盛り上がった。いや、どれだけアホな設定を未来の彼氏に求めたかで言い争った。本音丸出しのトーク。私の考えた王子様wwwみたいなノリ。
あのときは妙なテンションもあって、楽しかったんだけど、後から思いだすだけで死にたくなるほど恥ずかしい。人生最大の汚点。
どうして、あんな真面目に恥ずかしいことを言えたの? 私って少女漫画の主人公なみにドMだって思っちゃったもん。
「何々? 聞きたい~。ほのか、どんな男の子が好みだったの?」
「教えなさいよ」
「それはね……」
私はそっと詩織の肩に手を掛ける。ありったけの力で詩織の肩を握りしめた。
「詩織、言ったら酷いよ。埋めるからね」
「ほのか……笑顔で脅迫するのはやめてくれない? マジで怖いから」
怖くて結構。絶対に言わせないから。
このまま、話題をそらして……。
「で、ほのかの本命って誰?」
そらすことができなかった。好きな人を話さないのはこの集まりの中でタブーとされている。
みんなが話したのに、自分だけ言わないのはずるいと思われるから。
私はこのノリが嫌いではなかった。言うのが嫌な人はいると想うけど、そもそもこの集まりに入ってこないし。それに、恋愛話、好きだし。
私は逆に好きな人を話して、みんなに聞いてもらいたい派だった。
でも、失恋して考えが百八十度変わった。好きな人の名前を出すのが苦しかった。
「ねえ、ほのか。マジでダメだったの?」
私は唇をかみしめ、少し頷く。
「信じられない。誰なの? 私の知っている人?」
「……多分知ってる」
「えっ? 誰なの? クラスは?」
「……二年生」
私はぼそっと呟く。名前は言いたくなかったけど、せめて言えるところまでは言いたかった。
「はあ? ほのか、部活入ってないんでしょ? なんで二年生の男の子を好きになるの?」
「分かった! 風紀委員でしょ! 風紀委員と言えば……」
やめて……今は先輩の名前を出さないで……。
そう願ったけど、詩織は無邪気に思い当たる人の名前を口にした。
「橘風紀委員長でしょ!」
「違うわい!」
風紀委員と言えば、一人しかいないでしょうに! なんで分からないの! コントしたいの? ねえ!
私の態度に詩織はドン引きしている。
「あ、あれぇ~? マジであてにいったんだけど、他にいたっけ?」
「須藤先輩じゃない? あの人、何気にカッコいいし」
「いや、長尾先輩じゃない? ほのかの趣味にあいそうだし」
「いやいや、他にいるでしょ。確か、藤……藤……」
私はぎゅっと手を握り締めて痛みをこらえようとした。今は先輩の名前を訊くだけで胸が苦しくなるから。
「藤……藤……藤ぃ? 違うわ、朝乃宮先輩じゃない?」
「なんでよ! 藤って言っておきながら朝乃宮先輩はないでしょ! 女の子だよ! ねえ、ナメてるの! 風紀委員の男の子って言ったら、藤堂先輩しかいないでしょ!」
はあはあはあ……。
私はつい息をきたして、大声で告白してしまった。ああ、またやってしまった……。
大声を出した私をみんなが何事かと見ている。は、恥ずかしい。なんでこんな羞恥プレイを……。
「えっ? 藤堂ってあの藤堂? 不良狩りの?」
「うん……」
私は観念して、認めた。私の好きな人……今も好きで好きで、どうしようもないこと。
私の告白にみんなは……。
「ありえない」
「なんでよ!」
意味が分からない! どうして、ありえないの? 私と藤堂先輩はつりあわないっていいたいの? そんなこと……そんなこと……。
「ちょっと! 泣きそうにならないでよ! ウソでしょ? 全然つりあわないでしょ? ほのかの方が上でしょ?」
「なに、ほのか。藤堂先輩に何か弱み握られているの? ほのかならもっとレベルの高い人、いけるでしょ?」
詩織達の言葉が突き刺さる。何なの、上とかレベルって? それに嘘なんかじゃない。私の気持ちは嘘なんかじゃない。
みんなには……みんなには先輩のいいところなんてわかりっこない!
「嘘じゃない……本当に私は先輩の事が好き……嘘なんかじゃない。それにレベルってなに? 上って何様なの? 先輩の事、知らない癖に……知らないのにそんなこと言わないでよ……お願いだから……」
「ご、ごめんね、ほのか。そんなつもりはなかったの! その、なんていうか、予想外すぎてちょっと」
「うん! ほのかならいけるよ、きっと!」
詩織達の言葉は、私の心には響かず、ただ通り過ぎていく。
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