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二十二章
二十二話 キブシ -嘘- その四
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「どうした、伊藤? 急に叫んだりして」
「……なんでだろう。嫌な予感しかしないんだけど」
二人は困惑しているけど、説明より事実確認が先。
私は橘先輩と向き合う。確認しなきゃ。
「橘先輩、お伺いしたいことがあるんですけど、馬淵先輩と何か勝負事、もしくは賭け事をしていませんか?」
「? 意味がよく理解できないんだけど、質問の答えはNOだよ」
「本当ですね? 先輩がいるから嘘をついているってわけでないんですね? 嘘は嫌ですよ」
「天地神明に誓った方がいい? 嘘はついてないから」
橘先輩は大げさに手を広げてみせる。嘘はついていない。これで確信した。
馬淵先輩は嘘をついていた。
「伊藤、さっきから何を言っているんだ? この件に何か関係していることか?」
「心当たりがあるみたいだね」
「はい。聞いてもらえますか?」
私は全てを話した。馬淵先輩との出会いから今までの事を。馬淵先輩との約束は、前提条件がそもそも偽りだった為、無効と考えてもいいと判断したから話した。
すべてを話し終えた後、先輩達は複雑そうな顔をしている。自分たちの知らないところで骨董無形な出来事が起きていたからしょうがないよね。
「正道、伊藤さんの話、どう思う?」
「真実かどうかはともかく、伊藤は嘘を言っていない。嘘をつく理由がないからな。それに伊藤はこんな嘘をつくやつではないことを知っている」
「……」
な、なに……すごくこっぱずかしい。つい髪をいじってしまう。
橘先輩はうう~んとうなっていたけど、私の方を見て訊ねてきた。
「ねえ、伊藤さん。その話が本当ならなんで話してくれたの? 馬淵先輩の話が本当なら僕や正道に説明するのはマズいよね?」
「馬淵先輩が嘘をついているって確信したからです」
「確信?」
私は馬淵先輩が嘘をついている根拠を話した。
「カップリングです」
「カップリング?」
橘先輩はカップリングという言葉を知らないみたいだったので、分かりやすい言葉で説明しなおす。
「ええっと、分かりやすく言いかえれば、誰と誰が付き合っているかってことです。獅子王さんと古見君は手をつないだり、仲良くご飯をたべさせあいっこしていました。カップルがする行為がありました。でも、馬淵先輩達はそれがなかったんです。いちゃつく行為もなかったし、それどころか誰と誰が付き合っているのか、教えてもらえませんでした。馬淵先輩達はみんな仲がよかった。誰か一人を特別扱いをしなかった。なぜか? 恋人がいないからだと推測したんです」
「……なるほどね。けど、こうは考えられない? 僕と同じ風紀委員である伊藤さんを警戒して教えなかった。もし、伊藤さんが暴露しても、相手がいなければ同性愛は成り立たない。白を切ることができる。だからふせていたとは?」
橘先輩の言うことはごともっとも。でも……。
「それも考えました。けど、考えれば考えるほど自分の考えは正しいって思えちゃうんです。恋をしている形跡がないんですよ、馬淵先輩達には。例えば携帯の待ち受けに恋人の画像をしたり、画像ファイルで保存してそれを見ちゃうとか、メール、電話とかいっさいしていませんでした。コイバナとかもありませんでした。それ以外にもあります」
細かいことだけど、恋をするとその人の事ばかり考えちゃって、それが自然と行動に出る。女の子はそれを敏感に感知することができる。
失恋の事で自分の事ばかり考えていたから、気づくのが遅くなってしまった。伊藤ほのか、一生の不覚。
橘先輩はピンとこないのか、眉をひそめている。
「左近、俺達には恋愛の経験や知識が不足しているから伊藤の話が理解しにくいのではないか? 実際に伊藤の考えは正しかったわけだろ? それに俺は喧嘩慣れしているヤツとそうでないヤツを見極めることがある程度できる。ちょっとした仕草や目つき、筋肉のつきかたでだ。それに説明できない直感的なこともある。伊藤の直感は信じてもいいと俺は思う」
「……そうだね。とりあえず、伊藤さんの話を踏まえて、もう一度作戦を考えよっか。でも、その前に解決しておきたいことがあるんだけどいい?」
「……」
「伊藤さん?」
橘先輩に呼びかけられて、我にかえった。
「は、はい! なんですか?」
「顔が赤いけど、大丈夫?」
「大丈夫です! なんでしょう?」
私は両手を振って、誤魔化した。顔が赤くなるのを隠せないけど、それでも誤魔化そうとした。だって、恥ずかしいから……。
いけない、情緒不安定になってる。落ち着かないと。先輩は私をただフォローしてくれただけ。そこに特別なものは何もないはず。けど、期待してしまう。
先輩を横目で見つめながら橘先輩の提案を聞く。
「ねえ、伊藤さん。いい加減、正道と仲直りしてくれない? 二人がギクシャクしているから空気が気まずいんだよね」
ううっ……痛いところを……。
私だって仲直りしたい。でも、先輩はどう思っているの?
もしかして、先輩は仲直りしたくないと思っていたら……そう思うと口にできなかった。
先輩は目をつぶり、一息つくと私に向き合う。緊張して肩に力が入る。
「……伊藤、その、なんだ、前のようにやっていかないか? このままだと左近の言うとおり、みんなに迷惑がかかる。風紀委員の士気にも関わる。それにな、俺自身も伊藤と……」
「……そんなに迷惑ですか? そんなに外見が気になりますか?」
何よそれ……それってただ風紀委員のみんなの為に仲直りしろってこと? そのために我慢して仲直りしろってこと?
黒い感情が湧き上がってくる。あの嫌な感情が、怒りが、悲しみが込み上げてくる。
こんなこと言いたくない。だけど、止まらない……。
「いいですよ。仲直りしましょう。それで先輩は満足なんですよね? はい、仲直り。これでいいですよね、橘先輩」
「伊藤、真面目に聞いてくれ。俺は伊藤の事を想って……」
「私の事を想って? ふざけないでください! 自分の為でしょ! 私のせいにしないでください!」
「お、落ち着いて、伊藤さん」
止まらない……抑えきれない感情が口から飛び出していく。
「先輩って、本当、自分の事しか考えてませんよね? そんなに自分が大切ですか? 人に嫌われるのが怖いんですか? だったら、一生ニートしていればいいじゃないですか。私を巻き込まないでください」
「……すまない、伊藤」
先輩の苦しげな表情を見て、やりきれない悲しみと怒りがうまれる。
「なんで……なんで言い返さないんですか! 認めちゃうんですか! 私、ひどいこと言っているんですよ! いつもの先輩なら言い返すじゃないですか! 正論を言うじゃないですか! なんで……なんで言ってくれないんですか……なんで……自信を持ってくれないんですか……先輩は……先輩は……私にとって恩人なんです……憧れなんです……そんな先輩が……私……私……」
「すまない、伊藤。俺は伊藤の想いに」
「もういいです! 失礼します!」
私は逃げ出すように風紀委員室を飛び出した。
先輩の返事から逃げ出した。
私の想いに何? 応えられないって言いたいの? そんなこと言われたら、きっと心が壊れてしまいそうな気がして……だから逃げた。
自分が大切? 先輩に偉そうなこと言ったけど、それは私じゃない。私が傷つきたくなくて、先輩の口から私の想いに応えられないと言われるのが怖くて、逃げている。
認めなきゃいけないのに、それなのに、実際に言われそうになったとき、心が張り裂けそうな痛みにおそわれた。耐えられなかった。
人に嫌われるのは仕方ない。どんな聖人君子でもみんなから好かれることはありえない。でも、先輩に嫌われるのはイヤ……イヤなの……。
何度同じことを繰り返せば気が済むの。心がどうしても認めてくれない。
愚かだ……最低だ……惨めだ……。
こんな自分が大嫌い……もし、私が何か物語の主人公なら、きっと読者は呆れてしまう。醜い私を見て、嫌気がさし、本を閉じてしまう。
やっぱり、私はモブ……憧れていた物語の主人公にはなれない……シンデレラのような女の子が憧れる恋はできない……。
私は足がもつれて転んでしまう。
痛い……廊下の床が冷たい……。
本当に情けない……消えてしまいたい。
「……なんでだろう。嫌な予感しかしないんだけど」
二人は困惑しているけど、説明より事実確認が先。
私は橘先輩と向き合う。確認しなきゃ。
「橘先輩、お伺いしたいことがあるんですけど、馬淵先輩と何か勝負事、もしくは賭け事をしていませんか?」
「? 意味がよく理解できないんだけど、質問の答えはNOだよ」
「本当ですね? 先輩がいるから嘘をついているってわけでないんですね? 嘘は嫌ですよ」
「天地神明に誓った方がいい? 嘘はついてないから」
橘先輩は大げさに手を広げてみせる。嘘はついていない。これで確信した。
馬淵先輩は嘘をついていた。
「伊藤、さっきから何を言っているんだ? この件に何か関係していることか?」
「心当たりがあるみたいだね」
「はい。聞いてもらえますか?」
私は全てを話した。馬淵先輩との出会いから今までの事を。馬淵先輩との約束は、前提条件がそもそも偽りだった為、無効と考えてもいいと判断したから話した。
すべてを話し終えた後、先輩達は複雑そうな顔をしている。自分たちの知らないところで骨董無形な出来事が起きていたからしょうがないよね。
「正道、伊藤さんの話、どう思う?」
「真実かどうかはともかく、伊藤は嘘を言っていない。嘘をつく理由がないからな。それに伊藤はこんな嘘をつくやつではないことを知っている」
「……」
な、なに……すごくこっぱずかしい。つい髪をいじってしまう。
橘先輩はうう~んとうなっていたけど、私の方を見て訊ねてきた。
「ねえ、伊藤さん。その話が本当ならなんで話してくれたの? 馬淵先輩の話が本当なら僕や正道に説明するのはマズいよね?」
「馬淵先輩が嘘をついているって確信したからです」
「確信?」
私は馬淵先輩が嘘をついている根拠を話した。
「カップリングです」
「カップリング?」
橘先輩はカップリングという言葉を知らないみたいだったので、分かりやすい言葉で説明しなおす。
「ええっと、分かりやすく言いかえれば、誰と誰が付き合っているかってことです。獅子王さんと古見君は手をつないだり、仲良くご飯をたべさせあいっこしていました。カップルがする行為がありました。でも、馬淵先輩達はそれがなかったんです。いちゃつく行為もなかったし、それどころか誰と誰が付き合っているのか、教えてもらえませんでした。馬淵先輩達はみんな仲がよかった。誰か一人を特別扱いをしなかった。なぜか? 恋人がいないからだと推測したんです」
「……なるほどね。けど、こうは考えられない? 僕と同じ風紀委員である伊藤さんを警戒して教えなかった。もし、伊藤さんが暴露しても、相手がいなければ同性愛は成り立たない。白を切ることができる。だからふせていたとは?」
橘先輩の言うことはごともっとも。でも……。
「それも考えました。けど、考えれば考えるほど自分の考えは正しいって思えちゃうんです。恋をしている形跡がないんですよ、馬淵先輩達には。例えば携帯の待ち受けに恋人の画像をしたり、画像ファイルで保存してそれを見ちゃうとか、メール、電話とかいっさいしていませんでした。コイバナとかもありませんでした。それ以外にもあります」
細かいことだけど、恋をするとその人の事ばかり考えちゃって、それが自然と行動に出る。女の子はそれを敏感に感知することができる。
失恋の事で自分の事ばかり考えていたから、気づくのが遅くなってしまった。伊藤ほのか、一生の不覚。
橘先輩はピンとこないのか、眉をひそめている。
「左近、俺達には恋愛の経験や知識が不足しているから伊藤の話が理解しにくいのではないか? 実際に伊藤の考えは正しかったわけだろ? それに俺は喧嘩慣れしているヤツとそうでないヤツを見極めることがある程度できる。ちょっとした仕草や目つき、筋肉のつきかたでだ。それに説明できない直感的なこともある。伊藤の直感は信じてもいいと俺は思う」
「……そうだね。とりあえず、伊藤さんの話を踏まえて、もう一度作戦を考えよっか。でも、その前に解決しておきたいことがあるんだけどいい?」
「……」
「伊藤さん?」
橘先輩に呼びかけられて、我にかえった。
「は、はい! なんですか?」
「顔が赤いけど、大丈夫?」
「大丈夫です! なんでしょう?」
私は両手を振って、誤魔化した。顔が赤くなるのを隠せないけど、それでも誤魔化そうとした。だって、恥ずかしいから……。
いけない、情緒不安定になってる。落ち着かないと。先輩は私をただフォローしてくれただけ。そこに特別なものは何もないはず。けど、期待してしまう。
先輩を横目で見つめながら橘先輩の提案を聞く。
「ねえ、伊藤さん。いい加減、正道と仲直りしてくれない? 二人がギクシャクしているから空気が気まずいんだよね」
ううっ……痛いところを……。
私だって仲直りしたい。でも、先輩はどう思っているの?
もしかして、先輩は仲直りしたくないと思っていたら……そう思うと口にできなかった。
先輩は目をつぶり、一息つくと私に向き合う。緊張して肩に力が入る。
「……伊藤、その、なんだ、前のようにやっていかないか? このままだと左近の言うとおり、みんなに迷惑がかかる。風紀委員の士気にも関わる。それにな、俺自身も伊藤と……」
「……そんなに迷惑ですか? そんなに外見が気になりますか?」
何よそれ……それってただ風紀委員のみんなの為に仲直りしろってこと? そのために我慢して仲直りしろってこと?
黒い感情が湧き上がってくる。あの嫌な感情が、怒りが、悲しみが込み上げてくる。
こんなこと言いたくない。だけど、止まらない……。
「いいですよ。仲直りしましょう。それで先輩は満足なんですよね? はい、仲直り。これでいいですよね、橘先輩」
「伊藤、真面目に聞いてくれ。俺は伊藤の事を想って……」
「私の事を想って? ふざけないでください! 自分の為でしょ! 私のせいにしないでください!」
「お、落ち着いて、伊藤さん」
止まらない……抑えきれない感情が口から飛び出していく。
「先輩って、本当、自分の事しか考えてませんよね? そんなに自分が大切ですか? 人に嫌われるのが怖いんですか? だったら、一生ニートしていればいいじゃないですか。私を巻き込まないでください」
「……すまない、伊藤」
先輩の苦しげな表情を見て、やりきれない悲しみと怒りがうまれる。
「なんで……なんで言い返さないんですか! 認めちゃうんですか! 私、ひどいこと言っているんですよ! いつもの先輩なら言い返すじゃないですか! 正論を言うじゃないですか! なんで……なんで言ってくれないんですか……なんで……自信を持ってくれないんですか……先輩は……先輩は……私にとって恩人なんです……憧れなんです……そんな先輩が……私……私……」
「すまない、伊藤。俺は伊藤の想いに」
「もういいです! 失礼します!」
私は逃げ出すように風紀委員室を飛び出した。
先輩の返事から逃げ出した。
私の想いに何? 応えられないって言いたいの? そんなこと言われたら、きっと心が壊れてしまいそうな気がして……だから逃げた。
自分が大切? 先輩に偉そうなこと言ったけど、それは私じゃない。私が傷つきたくなくて、先輩の口から私の想いに応えられないと言われるのが怖くて、逃げている。
認めなきゃいけないのに、それなのに、実際に言われそうになったとき、心が張り裂けそうな痛みにおそわれた。耐えられなかった。
人に嫌われるのは仕方ない。どんな聖人君子でもみんなから好かれることはありえない。でも、先輩に嫌われるのはイヤ……イヤなの……。
何度同じことを繰り返せば気が済むの。心がどうしても認めてくれない。
愚かだ……最低だ……惨めだ……。
こんな自分が大嫌い……もし、私が何か物語の主人公なら、きっと読者は呆れてしまう。醜い私を見て、嫌気がさし、本を閉じてしまう。
やっぱり、私はモブ……憧れていた物語の主人公にはなれない……シンデレラのような女の子が憧れる恋はできない……。
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