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二十六章
二十六話 カミツレ -苦難の中の力- その十二
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放課後、私は丸井先輩と伊能先輩にお礼を言いに行った後、風紀委員室へ向かった。
橘先輩から、先輩は早退したこと、賛同者について詳しい報告が欲しいから放課後に風紀委員室まで来てとメールをもらったから。
賛同者については半数以上が集まった。一番の難関はクリアできた。それがとてもうれしい。
正直、もうダメって思っていたから。でも、天は私を見放さなかった……っていうのは大げさだけど、それくらいの奇跡だよね、あれは。
心配なのは先輩の体調だけ。早くよくなってほしいな……。
窓から見せる空は曇っていて、太陽が見えない。それが余計に寒く感じる。
冷えた廊下を歩きながら、私は風紀委員室にたどり着いた。中には橘先輩が何かの書類に目を通している。
「こんにちは、橘先輩。遅くなっちゃいましたか?」
「いや、そんなことはないよ。それより、聞いたよ、伊藤さんの武勇伝」
茶化してくる橘先輩に、私は首を横に振って否定した。
「……いえ、私の力ではありません。みんなの想いがあったからいけたんです」
本当にそれ。みんなの助力があったからこそ、この危機を乗り越えることができた。そう、みんなと言えば……。
「どうしたの、思い出し笑いしちゃって」
「いえ、お昼休みの件で私、園田先輩に怒られちゃいました」
「なんで?」
「それがですね……」
お昼休みが終わった後、園田先輩からメールが来た。メールの内容はなぜ、こんな面白そうなイベントを教えてくれなかったのか、そんな内容のメールだった。
園田先輩は演劇部の練習で気が付かなかったとのこと。あの放送も聞き逃したみたい。
後、園田先輩も、演劇部を引き連れて、新見先生に一泡吹かせたかったとも書かれていた。その内容を見て、つい笑っちゃった。
園田先輩とは別だけど、実は獅子王さんと古見君も、園田先輩にトイレにいくといって、教室に駆けつけてくれていたらしい。
廊下で私と新見先生の成り行きを黙って見ていたんだって。
古見君は私が新見先生に問い詰められていた時、助けに入ろうとしてくれたみたい。でも、獅子王さんが古見君を止めた。
その理由を獅子王さんは、
「俺様達が出る幕じゃねえよ」
の一言で、私と新見先生のやりとりを見守っていたんだって。
もしかしてなんだけど、先輩や島津君達が駆けつけてくれなくても、獅子王さんが助けに来てくれたのかもしれない。
私は多くの人に見守られていたんだって思うと、感謝の気持ちでいっぱいになる。
「園田さんらしいね。伊藤さんの表情からして、賛同者はクリアできたみたいだね」
「はい、お釣りが出るくらいに集まりました。みんなの想いを無駄にしないよう、全力で頑張ります!」
ここから先はみんなに頼るわけにはいかない。私と橘先輩、先輩の三人で片を付けなきゃ。
「どうしたの? 伊藤さん。急に元気がなくなって」
「あの……先輩の具合はどうなんでしょうか?」
先輩、あんなに辛そうだったのに、無理して教室まで来てくれた。立てなくなるまで無茶をしてくれた。
そのことがせつなさと申し訳なさで、胸が痛くなる。
島津君の前では、相棒は誰にも譲りたくないって言ったけど、本当に私なんかが先輩の相棒でいいのかな? 先輩にばかり無理をさせて、私は護ってもらっているばかりなのに……。
「そんな顔しないでね、伊藤さん。男ってさ、女の子の前だと張り切っちゃうから。女の子の気持ち、無視しているところがあるとは思うけど、我慢してあげて」
「そんな! そんなことないです! 私……私……強くなりたい。先輩の隣を歩きたい……先輩を助けることのできる力がほしいです……」
「……伊藤さんには悪いんだけど、それは無理かもしれない」
目の前が暗くなり、息が詰まりそうになった。橘先輩にそんなことを言われるなんて……でも、どうして……。
一瞬だけど、そうなのかなって納得してしまいそうになった。先輩のすぐそばにいたのに、私は先輩が倒れるまで気づかなかった。
それが心に引っかかり、すぐに反論できなかった。
「ごめんね、伊藤さん。傷つけるつもりはなかったのだけど、知っての通り、正道は親しい人から嫌われることを極端に恐れている。正道が大切にしたいと思えば思うほど、その想いは強くなって、最後は自分から手放してしまう。でも、それを許してくれない人もいる。そんなとき、正道は極力嫌われないよう神経を張りつめるんだ。それで思いつめてしまって、睡眠不足や疲労が蓄積して、倒れてしまう。その繰り返しってわけ」
先輩は私を大切な人だって思ってくれることに、抑えきれない嬉しさを感じる。でも、報われることのない想いにせつなさと怒りがこみあげる。
先輩はこのまま、一生恋愛を諦めるのかな? 一目ぼれしてしまいそうな女性が現れたとき、どうするの? 自分の想いを押し殺すの?
そんなのやっぱり悲しい。
せめて、先輩は誰かを愛してほしいと願うけど、そう思った瞬間、それは自分でなきゃイヤだって感じてしまう。
私に……私に何かできないのかな? 愛しい人の為に何かできることは……。
「では、どうしたら先輩は人を好きになれるんでしょうか?」
「そうだね……正道は親友と両親を自分のせいで失ったと思っているから、その原因を取り除けば……」
「原因を取り除く?」
「そう。要は両親とよりを戻せば、罪悪感は消えて、自信を取り戻せるのかもしれない。自分は愛されていいんだって」
「そんな……」
それって、先輩のご両親でないとダメってことになっちゃう。私では先輩を立ち直らせることが不可能ってことじゃない。そんなのってないよ……。
一番先輩の事を愛しているって自覚しているのに、そう願っているのに、一番肝心なところで私は先輩の力になれないってこと?
先輩が自分ではない誰かの手で立ち直るまで何もできないってことなの? 指をくわえることしかできないの?
イヤ……そんなのイヤ……たとえ先輩のご両親であっても、その役を譲りたくない。
私が、この私が先輩を立ち直らせたい。そうでなきゃイヤだよ……。
「伊藤さん、こんなことを話しておいてなんだけど、そろそろ作戦をたてない? 今は目の前の事を集中しよう。まだ、通知書の内容を撤回できたわけじゃないから」
「そ、そうですね! これをクリアしておかないと私達の未来はないですよね!」
私は無理やり先輩の事を考えないようにした。まだ、新見先生の事がある。これをなんとかしないと、青島祭を迎えることなんてできないよ。
気分を何が何でも変えなきゃ。何か話題は……。
「そ、そういえば、新見先生って本当にしつこいですよね。いくらスクールアイドル計画をつぶされたからって、生徒指導主事をおろされたからって、ネチネチしすぎなんですよ! まったく」
そう言いつつ、風紀委員って結構新見先生に酷いことしてるよね~と思ってしまった。さすがにもうないよね? 新見先生に恨まれるようなことは。
「……それなんだけどね、まだ伊藤さんに話していないことがあるの」
「えっ? まだあるんですか?」
風紀委員ってどんだけ新見先生に恨まれる理由があるの? 裏を返せば、風紀委員は新見先生に酷いことばかりしていることになるんだけど。
ど、同情なんてしないんだからね!
「実はね……風紀委員を立ち上げたとき、最初に賛同してくれたのが新見先生なんだ」
アウチ! それはちょっと不味くない? 話を聞く前から胃がチクチクしてきた。
「元々、この学園には風紀委員はなくて、美化委員があったの。風紀委員を作ることを提案した時、どの先生方も難色を示した。だけど、一人だけ賛同してくれた先生がいた。それが新見先生。あの頃の新見先生は生徒想いの熱血先生で、左翼派だった。だから、生徒が新しく始めたことを全力で応援してくれた。風紀委員は美化委員の名前を無理やり変更してできた委員だから、最初は風当たりが強かった。それをかばってくれたのも新見先生。本来なら新見先生が風紀委員の顧問になるはずだった。でも、生徒に肩入れしすぎだと右翼派に反対されて、今の風紀委員顧問である播磨《はりま》先生が選ばれたってわけ。正直、僕達にとって一番やりにくい相手なんだよね、新見先生は」
やっぱりだよ~思いっきり裏切っちゃってるよ~聞くんじゃなかったよ~。
私の反応を見て、橘先輩笑ってるし。もう、性格悪いよね、ホント。だからって手を抜くことはしないんだけど。
私は橘先輩と一緒にこれからのことを計画していた。新見先生との勝負は絶対に負けられない。
だから、絶対に勝てるよう作戦をたてないと……助けてくれたみんなのためにも……。
私は気持ちを切り替え、目の前のことに集中することにした。
しかし、私は目の前に事にとらわれ過ぎていて、気づけなかった。今までの橘先輩の話の中で、矛盾していることがあったことを。
それをかなり後になって気づくことになる。
だけど、気づいたときのはもう手遅れで、取り返しのつかないことになってしまう。まさか、あんな惨劇《さんげき》が起こるなんて……。
もしも今、やり直すことが出来て、その矛盾点を指摘していれば、あのような結末を迎えなくてもすんだのではないか。
もう後の祭りだけど悔やみきれない。そんな未来が待っていることを、私は想像すらできなかった。
橘先輩から、先輩は早退したこと、賛同者について詳しい報告が欲しいから放課後に風紀委員室まで来てとメールをもらったから。
賛同者については半数以上が集まった。一番の難関はクリアできた。それがとてもうれしい。
正直、もうダメって思っていたから。でも、天は私を見放さなかった……っていうのは大げさだけど、それくらいの奇跡だよね、あれは。
心配なのは先輩の体調だけ。早くよくなってほしいな……。
窓から見せる空は曇っていて、太陽が見えない。それが余計に寒く感じる。
冷えた廊下を歩きながら、私は風紀委員室にたどり着いた。中には橘先輩が何かの書類に目を通している。
「こんにちは、橘先輩。遅くなっちゃいましたか?」
「いや、そんなことはないよ。それより、聞いたよ、伊藤さんの武勇伝」
茶化してくる橘先輩に、私は首を横に振って否定した。
「……いえ、私の力ではありません。みんなの想いがあったからいけたんです」
本当にそれ。みんなの助力があったからこそ、この危機を乗り越えることができた。そう、みんなと言えば……。
「どうしたの、思い出し笑いしちゃって」
「いえ、お昼休みの件で私、園田先輩に怒られちゃいました」
「なんで?」
「それがですね……」
お昼休みが終わった後、園田先輩からメールが来た。メールの内容はなぜ、こんな面白そうなイベントを教えてくれなかったのか、そんな内容のメールだった。
園田先輩は演劇部の練習で気が付かなかったとのこと。あの放送も聞き逃したみたい。
後、園田先輩も、演劇部を引き連れて、新見先生に一泡吹かせたかったとも書かれていた。その内容を見て、つい笑っちゃった。
園田先輩とは別だけど、実は獅子王さんと古見君も、園田先輩にトイレにいくといって、教室に駆けつけてくれていたらしい。
廊下で私と新見先生の成り行きを黙って見ていたんだって。
古見君は私が新見先生に問い詰められていた時、助けに入ろうとしてくれたみたい。でも、獅子王さんが古見君を止めた。
その理由を獅子王さんは、
「俺様達が出る幕じゃねえよ」
の一言で、私と新見先生のやりとりを見守っていたんだって。
もしかしてなんだけど、先輩や島津君達が駆けつけてくれなくても、獅子王さんが助けに来てくれたのかもしれない。
私は多くの人に見守られていたんだって思うと、感謝の気持ちでいっぱいになる。
「園田さんらしいね。伊藤さんの表情からして、賛同者はクリアできたみたいだね」
「はい、お釣りが出るくらいに集まりました。みんなの想いを無駄にしないよう、全力で頑張ります!」
ここから先はみんなに頼るわけにはいかない。私と橘先輩、先輩の三人で片を付けなきゃ。
「どうしたの? 伊藤さん。急に元気がなくなって」
「あの……先輩の具合はどうなんでしょうか?」
先輩、あんなに辛そうだったのに、無理して教室まで来てくれた。立てなくなるまで無茶をしてくれた。
そのことがせつなさと申し訳なさで、胸が痛くなる。
島津君の前では、相棒は誰にも譲りたくないって言ったけど、本当に私なんかが先輩の相棒でいいのかな? 先輩にばかり無理をさせて、私は護ってもらっているばかりなのに……。
「そんな顔しないでね、伊藤さん。男ってさ、女の子の前だと張り切っちゃうから。女の子の気持ち、無視しているところがあるとは思うけど、我慢してあげて」
「そんな! そんなことないです! 私……私……強くなりたい。先輩の隣を歩きたい……先輩を助けることのできる力がほしいです……」
「……伊藤さんには悪いんだけど、それは無理かもしれない」
目の前が暗くなり、息が詰まりそうになった。橘先輩にそんなことを言われるなんて……でも、どうして……。
一瞬だけど、そうなのかなって納得してしまいそうになった。先輩のすぐそばにいたのに、私は先輩が倒れるまで気づかなかった。
それが心に引っかかり、すぐに反論できなかった。
「ごめんね、伊藤さん。傷つけるつもりはなかったのだけど、知っての通り、正道は親しい人から嫌われることを極端に恐れている。正道が大切にしたいと思えば思うほど、その想いは強くなって、最後は自分から手放してしまう。でも、それを許してくれない人もいる。そんなとき、正道は極力嫌われないよう神経を張りつめるんだ。それで思いつめてしまって、睡眠不足や疲労が蓄積して、倒れてしまう。その繰り返しってわけ」
先輩は私を大切な人だって思ってくれることに、抑えきれない嬉しさを感じる。でも、報われることのない想いにせつなさと怒りがこみあげる。
先輩はこのまま、一生恋愛を諦めるのかな? 一目ぼれしてしまいそうな女性が現れたとき、どうするの? 自分の想いを押し殺すの?
そんなのやっぱり悲しい。
せめて、先輩は誰かを愛してほしいと願うけど、そう思った瞬間、それは自分でなきゃイヤだって感じてしまう。
私に……私に何かできないのかな? 愛しい人の為に何かできることは……。
「では、どうしたら先輩は人を好きになれるんでしょうか?」
「そうだね……正道は親友と両親を自分のせいで失ったと思っているから、その原因を取り除けば……」
「原因を取り除く?」
「そう。要は両親とよりを戻せば、罪悪感は消えて、自信を取り戻せるのかもしれない。自分は愛されていいんだって」
「そんな……」
それって、先輩のご両親でないとダメってことになっちゃう。私では先輩を立ち直らせることが不可能ってことじゃない。そんなのってないよ……。
一番先輩の事を愛しているって自覚しているのに、そう願っているのに、一番肝心なところで私は先輩の力になれないってこと?
先輩が自分ではない誰かの手で立ち直るまで何もできないってことなの? 指をくわえることしかできないの?
イヤ……そんなのイヤ……たとえ先輩のご両親であっても、その役を譲りたくない。
私が、この私が先輩を立ち直らせたい。そうでなきゃイヤだよ……。
「伊藤さん、こんなことを話しておいてなんだけど、そろそろ作戦をたてない? 今は目の前の事を集中しよう。まだ、通知書の内容を撤回できたわけじゃないから」
「そ、そうですね! これをクリアしておかないと私達の未来はないですよね!」
私は無理やり先輩の事を考えないようにした。まだ、新見先生の事がある。これをなんとかしないと、青島祭を迎えることなんてできないよ。
気分を何が何でも変えなきゃ。何か話題は……。
「そ、そういえば、新見先生って本当にしつこいですよね。いくらスクールアイドル計画をつぶされたからって、生徒指導主事をおろされたからって、ネチネチしすぎなんですよ! まったく」
そう言いつつ、風紀委員って結構新見先生に酷いことしてるよね~と思ってしまった。さすがにもうないよね? 新見先生に恨まれるようなことは。
「……それなんだけどね、まだ伊藤さんに話していないことがあるの」
「えっ? まだあるんですか?」
風紀委員ってどんだけ新見先生に恨まれる理由があるの? 裏を返せば、風紀委員は新見先生に酷いことばかりしていることになるんだけど。
ど、同情なんてしないんだからね!
「実はね……風紀委員を立ち上げたとき、最初に賛同してくれたのが新見先生なんだ」
アウチ! それはちょっと不味くない? 話を聞く前から胃がチクチクしてきた。
「元々、この学園には風紀委員はなくて、美化委員があったの。風紀委員を作ることを提案した時、どの先生方も難色を示した。だけど、一人だけ賛同してくれた先生がいた。それが新見先生。あの頃の新見先生は生徒想いの熱血先生で、左翼派だった。だから、生徒が新しく始めたことを全力で応援してくれた。風紀委員は美化委員の名前を無理やり変更してできた委員だから、最初は風当たりが強かった。それをかばってくれたのも新見先生。本来なら新見先生が風紀委員の顧問になるはずだった。でも、生徒に肩入れしすぎだと右翼派に反対されて、今の風紀委員顧問である播磨《はりま》先生が選ばれたってわけ。正直、僕達にとって一番やりにくい相手なんだよね、新見先生は」
やっぱりだよ~思いっきり裏切っちゃってるよ~聞くんじゃなかったよ~。
私の反応を見て、橘先輩笑ってるし。もう、性格悪いよね、ホント。だからって手を抜くことはしないんだけど。
私は橘先輩と一緒にこれからのことを計画していた。新見先生との勝負は絶対に負けられない。
だから、絶対に勝てるよう作戦をたてないと……助けてくれたみんなのためにも……。
私は気持ちを切り替え、目の前のことに集中することにした。
しかし、私は目の前に事にとらわれ過ぎていて、気づけなかった。今までの橘先輩の話の中で、矛盾していることがあったことを。
それをかなり後になって気づくことになる。
だけど、気づいたときのはもう手遅れで、取り返しのつかないことになってしまう。まさか、あんな惨劇《さんげき》が起こるなんて……。
もしも今、やり直すことが出来て、その矛盾点を指摘していれば、あのような結末を迎えなくてもすんだのではないか。
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