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第17話 ルナティアの思い
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「う、うふぇえ?」
ルナティアは顔を真っ赤にさせて変な声を出した。
ルナティアはとても男性経験が少ない。
というかほぼないと言っても差し支えないほどだ。
そんなルナティアは「愛されている」とかそういう言葉を面と向かって言われるのに耐性が皆無だったのだ。
そんなちょっと挙動不審なルナティアにミーニャは首を傾げる。
「どうされましたか? もう一度言いましょうか? ……それほどまでにあの方はルナティア様を愛して——」
「いいから! 聞こえてるから!」
別にルナティアは聞き返したわけではない。
ミーニャも乙女ならそんなことくらい分かってくれればいいものなのだが。
「そうですか。でも本当ですよ。本来、魔王様はあまり感情を表に出される方ではないのですが、ルナティア様の事を話す魔王様はいつも笑顔ですよ」
「そ、そうなんだ」
ミーニャの圧力にルナティアは少しベッドの中でだが、少し後ずさる。
確かにあまり感情を表に出す方ではなさそうだし、口下手そうだ。
シュトライゼンもそんな感じだが魔人はみんなそうなのだろうか。
(あ、でもミーニャパパはかなり話しやすそうだったな)
議場の机を破壊した時には凄まじい迫力だったがそれ以外ではグラガドは笑顔でいる事が多かった。
あまり話したことはないが機会があれば恐らく魔王よりもずっとフランクに話してくれそうだ。
ルナティアが呑気にそんな事を考えているとミーニャは更にルナティアに迫ってきた。
「ルナティア様は魔王様の事をどうお考えですか!?」
「えっ?」
本当なら「別になんとも」か「あいつは人類の敵よ!」と言いたい所だが、ミーニャは必死の形相である。
まぁ必死の形相でも美少女は美少女なのだが、それはこの場では置いておくことにした。
「んー、……まぁ悪い奴ではないと思うけど」
これはこれで嘘ではない。
魔王や魔人は人類の敵であることは間違いのない事実だが、魔王自身だけを見れば悪い奴でもないのもまたルナティアから見た事実だった。
本人の前では絶対に言わないだろうが。
ミーニャに最大限気を使って捻りだした言葉だったのだが、ミーニャのお気に召さなかったらしく——。
「そういう事を聞いているのではありません! 愛しているか、愛していないのか? それを聞いているんです!」
「う、うふぇぇ」
また変な声が出してしまった。
ミーニャがそんな熱い娘だとは知らなかった。
「……そんなこと分からないよ。でもダメなの。私は勇者でアイツは魔王だから。アイツがどれだけ私を好きで私がどれだけアイツの事を好きになったとしてもそういう関係になることなんか絶対あり得ないから」
あれ?
ルナティアは言葉にしてみて初めて気づいた。
ルナティアは魔王という肩書きで魔王の事を「人類の敵」とか「付き合うの無理」とか散々言ってきたが、魔王個人の事は別に嫌いでもなんでもなかった。
ルナティアは丘の上の花畑に連れて行ってくれた魔王になぜあんなに怒ってしまったのだろう?
魔王は魔王で本当の事をルナティアに話してくれただけなのに、人間界侵攻作戦を阻止するのが魔王の母親が人間だったからとか内乱を防ぐためだったとかそういう話を聞いている内に魔王がルナティアの事が好きで求婚してきたのではないかと思って、魔王の事を怒鳴りつけてしまった。
別にルナティアが魔王の事をどうでもいいと思っているのなら別にどうでもよかったはずだ。
その後も、魔王は何度もルナティアに説明しようとしていたのにルナティアは全部無視して、魔王城まで帰ってきてしまったのだ。
なぜ?
魔王の周りにいる女魔人に嫉妬したから?
ルナティアへの求婚はルナティアの事を想ってのことではないかもしれないと思ってしまったから?
話が終わり、ミーニャが帰ってからもベッドの上でルナティアはずっとそんなことを考えていた。
(もしかして私もアイツの事を……)
「……このままじゃダメだ。ここを出よう」
そしてルナティアは魔王城の自分の部屋から外に出たのだった。
ルナティアは顔を真っ赤にさせて変な声を出した。
ルナティアはとても男性経験が少ない。
というかほぼないと言っても差し支えないほどだ。
そんなルナティアは「愛されている」とかそういう言葉を面と向かって言われるのに耐性が皆無だったのだ。
そんなちょっと挙動不審なルナティアにミーニャは首を傾げる。
「どうされましたか? もう一度言いましょうか? ……それほどまでにあの方はルナティア様を愛して——」
「いいから! 聞こえてるから!」
別にルナティアは聞き返したわけではない。
ミーニャも乙女ならそんなことくらい分かってくれればいいものなのだが。
「そうですか。でも本当ですよ。本来、魔王様はあまり感情を表に出される方ではないのですが、ルナティア様の事を話す魔王様はいつも笑顔ですよ」
「そ、そうなんだ」
ミーニャの圧力にルナティアは少しベッドの中でだが、少し後ずさる。
確かにあまり感情を表に出す方ではなさそうだし、口下手そうだ。
シュトライゼンもそんな感じだが魔人はみんなそうなのだろうか。
(あ、でもミーニャパパはかなり話しやすそうだったな)
議場の机を破壊した時には凄まじい迫力だったがそれ以外ではグラガドは笑顔でいる事が多かった。
あまり話したことはないが機会があれば恐らく魔王よりもずっとフランクに話してくれそうだ。
ルナティアが呑気にそんな事を考えているとミーニャは更にルナティアに迫ってきた。
「ルナティア様は魔王様の事をどうお考えですか!?」
「えっ?」
本当なら「別になんとも」か「あいつは人類の敵よ!」と言いたい所だが、ミーニャは必死の形相である。
まぁ必死の形相でも美少女は美少女なのだが、それはこの場では置いておくことにした。
「んー、……まぁ悪い奴ではないと思うけど」
これはこれで嘘ではない。
魔王や魔人は人類の敵であることは間違いのない事実だが、魔王自身だけを見れば悪い奴でもないのもまたルナティアから見た事実だった。
本人の前では絶対に言わないだろうが。
ミーニャに最大限気を使って捻りだした言葉だったのだが、ミーニャのお気に召さなかったらしく——。
「そういう事を聞いているのではありません! 愛しているか、愛していないのか? それを聞いているんです!」
「う、うふぇぇ」
また変な声が出してしまった。
ミーニャがそんな熱い娘だとは知らなかった。
「……そんなこと分からないよ。でもダメなの。私は勇者でアイツは魔王だから。アイツがどれだけ私を好きで私がどれだけアイツの事を好きになったとしてもそういう関係になることなんか絶対あり得ないから」
あれ?
ルナティアは言葉にしてみて初めて気づいた。
ルナティアは魔王という肩書きで魔王の事を「人類の敵」とか「付き合うの無理」とか散々言ってきたが、魔王個人の事は別に嫌いでもなんでもなかった。
ルナティアは丘の上の花畑に連れて行ってくれた魔王になぜあんなに怒ってしまったのだろう?
魔王は魔王で本当の事をルナティアに話してくれただけなのに、人間界侵攻作戦を阻止するのが魔王の母親が人間だったからとか内乱を防ぐためだったとかそういう話を聞いている内に魔王がルナティアの事が好きで求婚してきたのではないかと思って、魔王の事を怒鳴りつけてしまった。
別にルナティアが魔王の事をどうでもいいと思っているのなら別にどうでもよかったはずだ。
その後も、魔王は何度もルナティアに説明しようとしていたのにルナティアは全部無視して、魔王城まで帰ってきてしまったのだ。
なぜ?
魔王の周りにいる女魔人に嫉妬したから?
ルナティアへの求婚はルナティアの事を想ってのことではないかもしれないと思ってしまったから?
話が終わり、ミーニャが帰ってからもベッドの上でルナティアはずっとそんなことを考えていた。
(もしかして私もアイツの事を……)
「……このままじゃダメだ。ここを出よう」
そしてルナティアは魔王城の自分の部屋から外に出たのだった。
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