この恋は狂暴です

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この恋は狂暴です 34〈薫side〉

この恋は狂暴です 34〈薫side〉

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《薫side》

「っつ!!」

「はいっ!薫の負け――――――♪」 大紀くんと泉が楽しそうに声をあげる。
「くっ」 くやしいが、乃野には負ける。



「はぁ。 お前は全然、俺の気持ち・・わかってねぇよ」
俺のそんな呟きに、乃野は、

「薫、ありがと。大好きだよ。」 そのセリフを、また
そんな笑顔で言いやがってッ ――反則だろっ!



「あとからおぼえてろよ。」 俺はくやしいから、乃野の耳元でそう言ってやった





《乃野side》

カ―――――――ッ//
 なっ、なに?薫ってばっ!
後からって、なにっ?! 超、怖いんですケドっ!

やっぱ、怒ったのかな?薫が私のコトを心配してくれるのはわかるよ。
でも、私だって ・・薫のコト心配だからっ!





《薫side》

は―――― ・・・
「じゃ、こーゆうのは?
美和って奴が、俺を狙ってきたら俺がそれに対応する。
でも、乃野の方を狙ってきたら乃野が対応する。 どちらとも連絡は入れるコト!。 俺は桃に、乃野はななに。」
ななちゃんは 「うん。」と頷いた。

「で、その後、桃とななは、泉たちに連絡を入れてくれ。やつらは必ず、一箇所に集まるはずだから、そこがわかり次第、ブッ込みかける。」

薫は一通り話をすると、皆を見渡した。

「いいんじゃね。」 「了解。」 皆はそれに賛同した。

「あ、あと ・・ 伯子夜のマークは【剣】だから、ソレ、着けてる奴は伯子夜だと思えよ。 美和って子が仕掛けてくるだけとは限んねーだろ?」
和己さんが、そう付け足し、皆は了解した。



それから、皆でスマホの番号交換をして、それぞれ帰っていった。
乃野を残して ・・ 

ふっ。




《乃野side》

皆、帰っちゃった。なんか寂しいな。私も帰ろうっと 
「薫、じゃ、帰るね・・え?」

後ろから抱きしめられた。   そして、
「さっき、言ったろ?後からおぼえとけって」 薫が耳元で呟く。

えっっ? っあ、ってっ!
えええっつ??!!

「ちょっ、ちょっとっ!まっ、か、薫っ!」
「だ ・ め ♪」 そう言って    ふわっ    「へっ?!」
私は薫に抱きかかえられていた。

「はっ?えっ?」
「抗争前に気合入れねーとな?乃野っ♪」 薫はニッと笑った。

サ―――――――――――――ッ





《薫side》

乃野の顔色が変わった。 ふっ。
でも 今日は ・・ 無理。
俺がどれだけ我慢したと思ってる。
 
だから
「乃野、覚悟できた?」 俺の問いに乃野は
「えっ?かっ、覚悟ってっ?!え?むっ、・・うっ!」 そう言う乃野の口を無理やり唇で塞いだ。

「無理なんて言わせねーよ」   「っ!!」
乃野を抱き抱えたまま部屋へ入り、ベッドへと向かった。





《乃野side》

えっつ!っと、ど、どーしよ――――っつ!!
そ、そんな覚悟なんてできる訳ないよっっつ!!!
か、薫、マジなのっ?

「うっ!」
 




《薫side》

俺はベッドに乃野を降ろした。

「今度はジャマが入る事もないな。ふ。」 俺はそう言うと乃野にまたキスをした。 深いキスを。






《乃野side》

「んっ// 」薫の舌がっ
「あ・・」って!あ――もぉ(怒)!
覚悟とかの問題じゃなくなってるしっ!「あ ・・・っん 」


私の恥ずかしい声が漏れる。 薫は唇を離すと、今度は首へと移して舌を這わしてくる。

「ぅぁ・・ん」 薫のキスと舌の動きで、私は頭がクラクラしていた。
制服のボタンをゆっくりと外していく薫。
その後、自分の制服のボタンも外す薫。

薫の体 ・・ キレイ。

ふっ、と締め付けられてたモノがとれた、  え?
あ、ブラ外されちゃったんだっ! 「やっ、はずかし、」
両手で胸を隠すと、その両手を薫は片手で掴み、私の頭の上へと持っていく。

「や ・・ だ ・・そんなに ・・見ないで」 
「キレイ ・・ 乃野。」 薫はそう言うと、私の胸へと唇を這わせた。 


ビクッ!薫が私の胸にっ!
「あっ ・・ っ ・・っ、やっ ・・・あ ・・」 ビクンっ!
やだっ!なんで私っ  こんなに、 あ ・・





《薫side》

感度良すぎ。乃野ってば ・・ スゲ、俺も興奮してきちまうっ!
空いているもう片方の手を乃野のスカートの中に滑らせ、太ももの内側を撫でると、
「ひゃっ ・・ やっ 」 そう声をあげて乃野は体をよじらせる。
足で片方の太ももを軽く開かせ、乃野の中心部をなぞった。
「やっ ・・・あ、ん・・やめっ・・」 乃野の目には涙が溜まっている。

「怖いの?」 俺が聞くと、

「う、ううん ・・は、はずかしい ・・っの ・・」 と顔を赤らめた。


プチっ

あ、ヤベ。あぶないスイッチが、はいっちまった。


「もっと気持ちイイことするから」 俺はそう言って、ゆっくりと乃野の中へと入っていった。

「あっつ!」 乃野の体がしなる。  「いっー」 顔を歪ませる乃野。

「痛い? 少し力抜いて。」 俺の言葉にコクッとうなずき、乃野はゆっくり体の力をぬきはじめた。
俺はそれに合わせて、ゆっくりと動く。

「どう?まだ痛い?」
「んっ ・・ うっ ・・・ん。さっきよりは大丈夫 ・・かも」
少し顔を歪ませて笑う乃野。


スゲェ 愛おしい。
乃野。


―――
結局、痛がる乃野にこれ以上、続ける事はできなくて、俺は最後までイカずに終わった。 

でも、
「乃野、ありがとな」 俺は乃野の頭を撫でながら言った。

「う・・ ううん ・・ごめんっ!薫、その ・・途中でやめさせて ・・ 」
乃野は顔を赤らめ、涙目でそう言った。

「ばっか!何、気にしてんだよ、乃野の一番になれたのは事実だし。それに、これからまだ何回でも出来るじゃん♪」
ニッコリ笑う俺に、乃野の顔はますます真っ赤になり、
「な、何回もって!ば、ばかっ薫!変態っつ!!」 と怒り出した。

そんな乃野を抱き寄せ、髪にキスをする。

「か ・・・ おる ・・」


少し2人とも抱き合いながら寝てしまってた。
ふと、目が覚めて時計を見ると、PM:7:30の文字。

「乃野、起きて。家まで送る。」 俺は乃野の体を揺らした。

「ん ――― ん ・・え?薫?あ、」 寝ぼけている様子の乃野は俺の顔を見て、一瞬、驚く。

「ふ。おはよ♪」  チュ♪ 俺は乃野の胸にキスをした。
「ひゃっ!なっ、なにすんの?ばかっ!」 すぐに目が覚めた乃野は顔を真っ赤にし、ご丁寧に両手で胸を隠した。

「ばかって・・はぁ ・・さっきあれだけしといて ・・」
俺の言葉にますます乃野の顔は赤くなり、

「もうホントいじわるっ!!」 そう言ってぷいっとそっぽを向いてしまった。

やばいな。このままだと、また乃野のコト抱きたくなっちまう
でも、さすがにもう帰らせないとダメな時間だしな。

はぁ

あきらめのついた俺は、ベッド下に落ちたジーンズを履き
「乃野、着替えて、送ってく。」 そう言って、一旦、部屋から出た。

これ以上、乃野の裸を見ていると理性がたもてないから(笑)。




ヴァル ・・ン


「え?」 
乃野が驚いた顔をしている。 

着替え終わって地下の駐車場へ来た俺と乃野。
今、俺がまたがっているモノを見て、
「それ、薫のバイク?」 と目をまん丸にさせ聞いてきた。

「ああ、スッゲー久しぶりに乗るけど、安全運転するから乗って。」 そう言って、メットを渡した。
「え?薫は?」
「俺、今までメットかぶって乗ったことないし、ジャマ。」

「危ないよー」乃野は口を尖らす。
「いいから早く乗れって。」
ぶつぶつ言いながら、乃野は後ろに乗り込んだ。
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