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終焉前
終焉間近
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やっと、その足が止まったのはやっぱり保健室の前。
ガラッ!と戸を開けるとすぐに保健室に入っていく姿に、慌てて私も入りこむと、
「っえ?!」
なんと、そこには・・
同級生の男子に手当てを受けてるヒロの姿があった。
「え?なんで?ていうか、どうしたの??その顔っ。」
後ろを振り向いたヒロの左頬が赤黒く腫れ上がってて、口元にも内出血の痕が見られる。
「どーしたもなにも。彼氏に聞いてみれば?」
「は?」
か、彼氏っ??彼氏って、あ!空の事かっ!!
て!!えっ?もしかしてっ!!
「そ、相馬くん??がっ??」 ええっ??いつ??そんな出来事がっ??
と、空を見あげた瞬間、
「あ?」
眼鏡ごしに睨まれた!ひ~~~~
つか!!
仮にも今は相馬くんに変身中って事、忘れてませんかぁ~~???
「さっきも思ったけどさ、なんか相馬、雰囲気違くね?」
「!」 ほ、ほらぁ!!!ヒロ気付き始めてるじゃんっ!!
「いつもの秀才くんらしくねーじゃん?もしかしてそれが地だったりするワケ?」
うわ!!どーすんの!ヒロマジで見抜き始めてるよ~~??どー誤魔化す気なのよっ!!
私1人、オタオタしていると
スッと、空の手が動いた。
動いた手の行く先はかけていた眼鏡で。
それをゆっくりと外していく。
え・・?空?何して・・
眼鏡という障害物を無くしたその顔は、相馬くんのイメージを見事に崩す
「え」
ヒロから、驚きの声が出る。
そこから見開く綺麗で強く光る眼光に、
「っ」 私は思わず息を呑んだ。
「そう・・ま?」
ヒロは戸惑う声を出してそう言う。
あああ・・・っ、何やってんのよ~~~空っ
自分から正体明かしてどーゆう気なのっ??
執喫の麗騎士なんてこの学校じゃ有名なんだよ??
神さんの事も皆が知ってたんだよ??
私が知らなかっただけで、普通は皆、知ってるんだよ??
その顔を。
No.1の空の事を。
「あ、俺、なんか見たことあるお前の顔」
ほら~~~~~~~~~~~っ(><)!!!
完全にバレたよ!相馬くんが実は麗騎士No.1の空だったってこと~~~~
どーすんの??どーすんの??どーす・
「鬼士の相馬くんだろ?!!」
・んんっ?? ん???
「俺の仲間が鬼士の予備軍だったから集会に呼ばれてたんだよ、そこに俺も顔出しした事が何度もあってさ!幹部の顔とかは見て知ってんだ。」
「・・へぇ。」 え? 鬼士?麗騎士のほうじゃなくて??
「うわ!マジかよ~~っ!あの相馬くんが?まさかの秀才相馬だったなんてよ~~!!
ちよっと待ってくれっ!今、もう一度、頭ん中整理すっから!」
ヒロはそう言うと、頭を思いっきり抱え込んで悩み始めた。
え~~・・っと、とりあえずバレたのは麗騎士の方では無いからいいのか??
いやいや、鬼士の方もヤバイんじゃないのかい??
「俺と口聞けるなんざ、運いいな、お前。」
「!」
今の今まで黙ってた空がいきなりそんな事を言い出した!
そして、
グイッと頭を抱えて悩み中のヒロの髪の毛を引っ張りあげる。
「-っ!」
えっ?わっ!! 「そ、らっ!??」
「しかも、俺の女にまで手ぇ出しやがって、てめ」
グッ!襟首を絞め上げ後ろの机にヒロの体を強く押しぶつけた!
「ぐっ、わ!ちょ、タンマ!!」
「待つかよ!」
髪を引っ張った状態で今度は床にヒロを投げ倒したもんだから、今まで座っていた椅子が大きな音を立て吹っ飛んだ。
わっわっ!!やばいよやばいよ!!
ハッ!そういえば、あのヒロを手当てしてたあの男子はどこ??
もう空の正体はばれちゃったんだからソレはおいといて、まずはこの暴走を止めるの手伝ってくれ~~~~!!!
そんな願いで辺りを見回すと、あの男子が壁にもたれて傍観している姿が見えた。
え?この状況で傍観??
しかも全然怖がってる様子もナシってどーゆうコト??
この騒動の中、普通の男子が静観してるなんてありえない
かなりの違和感・・
そこへ空の声が飛んできた!
「恭也!」
「あいよ。」
「え?」 空に恭也と呼ばれ動き始めたのは、今の今までそこで傍観していた男子で。
「後、頼む。」
空はその男子にそれだけ言うとサッサとヒロから手を離しこっちへ歩いてくる。
そしてそのまま私の腕を掴むと、保健室から連れ出された。
あの凄まじい光景の中にまだヒロは居る
「そ、空っ??ヒ、北川くんは?どーなっちゃうの??後、頼むって何??北川くんに何をする気なの??」
殴られたうえにまた殴られて、あの爽やかな笑顔は見事に崩れさられた北川くんの姿を見てマジで怖くなった。
マジで心配になってきた!
「ああ?お前、そんなにあいつの事が気になんのかよ!」
ち・・違う・・
「だってっ、し、死んじゃったら・・」
「は。」 口角を少し上げ鼻で笑う空。
私が心配なのは・・
「・・死んじゃったら、・・こまる」
心配してるのは
「・・ 空、また・・辛くなる。」
「!!」
空のこと。
「もうこれ以上、傷ついてほしくない」
「・・・・」
そう私が言った言葉に、空は何も答えず、スッとスマホを取り出した。
「俺。」
「―――」
「ああ、放せ。 いい、それで。ああ。」
と、切れ切れに出る短い言葉。
電話の相手は誰?
それだけ言って通話を切る空にあいかわらず不安な顔を向けていると。
ポン。
頭の上に手が置かれた。
そのままの状態でもう一度空の顔を見直すと
「安心しろ。お前が心配するような事にはなんねぇようにしたから。」
さっきの声色とは打って変って、めっちゃ優しい声でそう言う。
「へ?・・え?もしかして今の電話・・。」
「ああ、恭也にあいつ放すように言っといたから。」
「ぁ・・
はぁぁぁぁぁぁ・・――――っ」
思わず安堵のため息が出た。それと同時に体の力が抜けたのか倒れないよう慌てて空の腕にしがみついた。
「美未香・・って、案外、自己中なのな。」
「は??」 いえあなたホドでは!
「重要視するとこ、どー・・も違うからな。」
「へ??」 どこがっ??
「なかなか、理解に苦しむ。」
「ぬ?」 そりゃ、私のセリフだよ!
「俺も、お前と同じ考えになりて。」
「へ?」 それってどーゆー・・?
「だけど、俺、・・自己中になんかなれっかな。」
「それはもう十分!!」 めっちゃ強く発言!!
「ああ?」
ハッ!ダメかっ?!!今のは強調しちゃぁマズかったのかっっ!!
絶対にすぐに制裁をくわえられる!そう確信した私は開いてる片方の手で防御スタイルをとった!
だが!
「ちっ!残念なことに、今はお前とじゃれてる時間ねーんだよな俺。」
いえ!全然ン残念なんかじゃございませんっ!!
「これから、また学校抜けッケド、」
「え?今、来たばっかじゃ・・」
「あー・・まだ用事済んでねぇんだ。」
「じゃあ、なんで来るのさ!」 そのまま大人しく用事済ませてればこんな騒動は起きなかったのにっ
「あ?なんでだと?
んなもん、お前の顔が見たくなったからに決まってんだろが!」
「はぁっ??!!///」それって怒鳴って言うセリフ??
「来てみりゃ、浮気してっし!」
「ええっ??う、浮・・??」 誤解だっ!!
「教室入った途端、ソレ聞かされた俺の気持ちわかる?」
「“う“!!」
「こりゃもうゼッテー、あのヤローを殴るっきゃないっしょ?」
「はあ????ああっ!!ヒ、北川くんの顔があんなんなってたのはやっぱ空が!!」
てか!
なんですぐにそう手が出るかなぁ、はぁぁ・・
「ホント単細胞。」
「ああ??」
「ひっ!」しまった心で囁いたハズが声にでてしまってた!!
「お前は、やっぱ俺様事情とやらがわかってねーな。」
「っえ??!」なに??その俺事情って!?んなもんわかるか!!!
「お前を俺以外のヤローに触れられたくねぇんだよ!分かれや!」
「えっ?////」
チッと舌打ちした後、空はすぐにポケットからさっきまでかけてた眼鏡を取り出しいつものポジションに。
すぐに秀才相馬の出来上がりってカンジ
なんかその格好に変身されると、今の言われた言葉が薄れるんですけど?
もう少しくらい余韻に浸りたかったのに~~
空こそ!私(様(←一応付けてみました♪えへっ)事情、分かってないじゃん!
しっかし・・
たかが眼鏡でこんなに変わる人も珍しいったら。
ま、ソレぐらい素顔とのギャップが有り過ぎるってことか。
そんな姿を、ジロジロ見てると、
「きも」
「なぬっ?!」
「んな見られると俺、穴あきそ。」
「はぬ??」
「お前の毒素で。」
「はぁあ??毒もってんのは空の方じゃん!つか、マジ、毒が似合いそうじゃん!鬼畜だけに!」←一言余計
「てめ、この前から俺のこと鬼畜鬼畜言いやがって、殺すぞ!」
「はひっ??こ、殺すって??仮にも彼女にむかって言っていーのっ??」
つか!ふつー言われるもんなのかいっ???
「俺はいいんだよ。」
「で、でた!」出た出たよ~~空お得意の「俺様発言」っ!!
「いちいちウルせぇな!それに俺はそんな非道じゃあねぇぞ?!」
「うお?」 言ってのけるかその言葉をぉ??!!
「倒れたアイツを保健室に連れて行けと、恭也に言っておいたんだからな。」
「え?」ふふんと少し偉そうな態度をとる空。
あー・・?だから教室に戻らなかったんだ。
ヒロが保健室に居るってわかってれば。、そこに直行できたってのも頷ける!
―ん?・・待てよ?
「その・・さっきの恭也って人なんだけど・・
思い出せないんだよね、ていうか、見たことない顔なんだけど?学年違ったりする?」
同じ制服着てたからてっきりクラスメイトかと思ってたけど、どーしてもその恭也って人の顔に見覚えが無い。
もともと、物覚えが悪い私でも、同級生の顔くらいなら少なからず覚えてる。
「めずらしく勘いいな。」
めずらしくは余計だい!
「あいつは鬼士のヤツ、」
「え?鬼士の人?え?でも、ここの制服着てたよ?」
「中退したけど、一応ここに通ってたからな、つーか、辞めても今もあーやって制服着て遊びに来てるけど」
「は?」あ、遊びに??なんじゃ、そりゃ!
「悪ィ、もう行くな。 あ、っと!」と思い出したかのように
「今夜、会いに行けねぇケド大丈夫か?」と言われた。
「え?」
「どーしても抜けられね。」
「う・・うん」
空は私を落ち着かせるのが得意だね。
あ、違うや、沈ませるのが上手なんだ。
「ああ、そんかわり、明日、朝から出かけるからな。あけとけよ」
「え?明日?」 は、土曜日。 「うん。わ、わかった」
同時に、浮き上がらすことも上手みたいで、
今ので一気にテンション↑↑↑になる♪
ガラッ!と戸を開けるとすぐに保健室に入っていく姿に、慌てて私も入りこむと、
「っえ?!」
なんと、そこには・・
同級生の男子に手当てを受けてるヒロの姿があった。
「え?なんで?ていうか、どうしたの??その顔っ。」
後ろを振り向いたヒロの左頬が赤黒く腫れ上がってて、口元にも内出血の痕が見られる。
「どーしたもなにも。彼氏に聞いてみれば?」
「は?」
か、彼氏っ??彼氏って、あ!空の事かっ!!
て!!えっ?もしかしてっ!!
「そ、相馬くん??がっ??」 ええっ??いつ??そんな出来事がっ??
と、空を見あげた瞬間、
「あ?」
眼鏡ごしに睨まれた!ひ~~~~
つか!!
仮にも今は相馬くんに変身中って事、忘れてませんかぁ~~???
「さっきも思ったけどさ、なんか相馬、雰囲気違くね?」
「!」 ほ、ほらぁ!!!ヒロ気付き始めてるじゃんっ!!
「いつもの秀才くんらしくねーじゃん?もしかしてそれが地だったりするワケ?」
うわ!!どーすんの!ヒロマジで見抜き始めてるよ~~??どー誤魔化す気なのよっ!!
私1人、オタオタしていると
スッと、空の手が動いた。
動いた手の行く先はかけていた眼鏡で。
それをゆっくりと外していく。
え・・?空?何して・・
眼鏡という障害物を無くしたその顔は、相馬くんのイメージを見事に崩す
「え」
ヒロから、驚きの声が出る。
そこから見開く綺麗で強く光る眼光に、
「っ」 私は思わず息を呑んだ。
「そう・・ま?」
ヒロは戸惑う声を出してそう言う。
あああ・・・っ、何やってんのよ~~~空っ
自分から正体明かしてどーゆう気なのっ??
執喫の麗騎士なんてこの学校じゃ有名なんだよ??
神さんの事も皆が知ってたんだよ??
私が知らなかっただけで、普通は皆、知ってるんだよ??
その顔を。
No.1の空の事を。
「あ、俺、なんか見たことあるお前の顔」
ほら~~~~~~~~~~~っ(><)!!!
完全にバレたよ!相馬くんが実は麗騎士No.1の空だったってこと~~~~
どーすんの??どーすんの??どーす・
「鬼士の相馬くんだろ?!!」
・んんっ?? ん???
「俺の仲間が鬼士の予備軍だったから集会に呼ばれてたんだよ、そこに俺も顔出しした事が何度もあってさ!幹部の顔とかは見て知ってんだ。」
「・・へぇ。」 え? 鬼士?麗騎士のほうじゃなくて??
「うわ!マジかよ~~っ!あの相馬くんが?まさかの秀才相馬だったなんてよ~~!!
ちよっと待ってくれっ!今、もう一度、頭ん中整理すっから!」
ヒロはそう言うと、頭を思いっきり抱え込んで悩み始めた。
え~~・・っと、とりあえずバレたのは麗騎士の方では無いからいいのか??
いやいや、鬼士の方もヤバイんじゃないのかい??
「俺と口聞けるなんざ、運いいな、お前。」
「!」
今の今まで黙ってた空がいきなりそんな事を言い出した!
そして、
グイッと頭を抱えて悩み中のヒロの髪の毛を引っ張りあげる。
「-っ!」
えっ?わっ!! 「そ、らっ!??」
「しかも、俺の女にまで手ぇ出しやがって、てめ」
グッ!襟首を絞め上げ後ろの机にヒロの体を強く押しぶつけた!
「ぐっ、わ!ちょ、タンマ!!」
「待つかよ!」
髪を引っ張った状態で今度は床にヒロを投げ倒したもんだから、今まで座っていた椅子が大きな音を立て吹っ飛んだ。
わっわっ!!やばいよやばいよ!!
ハッ!そういえば、あのヒロを手当てしてたあの男子はどこ??
もう空の正体はばれちゃったんだからソレはおいといて、まずはこの暴走を止めるの手伝ってくれ~~~~!!!
そんな願いで辺りを見回すと、あの男子が壁にもたれて傍観している姿が見えた。
え?この状況で傍観??
しかも全然怖がってる様子もナシってどーゆうコト??
この騒動の中、普通の男子が静観してるなんてありえない
かなりの違和感・・
そこへ空の声が飛んできた!
「恭也!」
「あいよ。」
「え?」 空に恭也と呼ばれ動き始めたのは、今の今までそこで傍観していた男子で。
「後、頼む。」
空はその男子にそれだけ言うとサッサとヒロから手を離しこっちへ歩いてくる。
そしてそのまま私の腕を掴むと、保健室から連れ出された。
あの凄まじい光景の中にまだヒロは居る
「そ、空っ??ヒ、北川くんは?どーなっちゃうの??後、頼むって何??北川くんに何をする気なの??」
殴られたうえにまた殴られて、あの爽やかな笑顔は見事に崩れさられた北川くんの姿を見てマジで怖くなった。
マジで心配になってきた!
「ああ?お前、そんなにあいつの事が気になんのかよ!」
ち・・違う・・
「だってっ、し、死んじゃったら・・」
「は。」 口角を少し上げ鼻で笑う空。
私が心配なのは・・
「・・死んじゃったら、・・こまる」
心配してるのは
「・・ 空、また・・辛くなる。」
「!!」
空のこと。
「もうこれ以上、傷ついてほしくない」
「・・・・」
そう私が言った言葉に、空は何も答えず、スッとスマホを取り出した。
「俺。」
「―――」
「ああ、放せ。 いい、それで。ああ。」
と、切れ切れに出る短い言葉。
電話の相手は誰?
それだけ言って通話を切る空にあいかわらず不安な顔を向けていると。
ポン。
頭の上に手が置かれた。
そのままの状態でもう一度空の顔を見直すと
「安心しろ。お前が心配するような事にはなんねぇようにしたから。」
さっきの声色とは打って変って、めっちゃ優しい声でそう言う。
「へ?・・え?もしかして今の電話・・。」
「ああ、恭也にあいつ放すように言っといたから。」
「ぁ・・
はぁぁぁぁぁぁ・・――――っ」
思わず安堵のため息が出た。それと同時に体の力が抜けたのか倒れないよう慌てて空の腕にしがみついた。
「美未香・・って、案外、自己中なのな。」
「は??」 いえあなたホドでは!
「重要視するとこ、どー・・も違うからな。」
「へ??」 どこがっ??
「なかなか、理解に苦しむ。」
「ぬ?」 そりゃ、私のセリフだよ!
「俺も、お前と同じ考えになりて。」
「へ?」 それってどーゆー・・?
「だけど、俺、・・自己中になんかなれっかな。」
「それはもう十分!!」 めっちゃ強く発言!!
「ああ?」
ハッ!ダメかっ?!!今のは強調しちゃぁマズかったのかっっ!!
絶対にすぐに制裁をくわえられる!そう確信した私は開いてる片方の手で防御スタイルをとった!
だが!
「ちっ!残念なことに、今はお前とじゃれてる時間ねーんだよな俺。」
いえ!全然ン残念なんかじゃございませんっ!!
「これから、また学校抜けッケド、」
「え?今、来たばっかじゃ・・」
「あー・・まだ用事済んでねぇんだ。」
「じゃあ、なんで来るのさ!」 そのまま大人しく用事済ませてればこんな騒動は起きなかったのにっ
「あ?なんでだと?
んなもん、お前の顔が見たくなったからに決まってんだろが!」
「はぁっ??!!///」それって怒鳴って言うセリフ??
「来てみりゃ、浮気してっし!」
「ええっ??う、浮・・??」 誤解だっ!!
「教室入った途端、ソレ聞かされた俺の気持ちわかる?」
「“う“!!」
「こりゃもうゼッテー、あのヤローを殴るっきゃないっしょ?」
「はあ????ああっ!!ヒ、北川くんの顔があんなんなってたのはやっぱ空が!!」
てか!
なんですぐにそう手が出るかなぁ、はぁぁ・・
「ホント単細胞。」
「ああ??」
「ひっ!」しまった心で囁いたハズが声にでてしまってた!!
「お前は、やっぱ俺様事情とやらがわかってねーな。」
「っえ??!」なに??その俺事情って!?んなもんわかるか!!!
「お前を俺以外のヤローに触れられたくねぇんだよ!分かれや!」
「えっ?////」
チッと舌打ちした後、空はすぐにポケットからさっきまでかけてた眼鏡を取り出しいつものポジションに。
すぐに秀才相馬の出来上がりってカンジ
なんかその格好に変身されると、今の言われた言葉が薄れるんですけど?
もう少しくらい余韻に浸りたかったのに~~
空こそ!私(様(←一応付けてみました♪えへっ)事情、分かってないじゃん!
しっかし・・
たかが眼鏡でこんなに変わる人も珍しいったら。
ま、ソレぐらい素顔とのギャップが有り過ぎるってことか。
そんな姿を、ジロジロ見てると、
「きも」
「なぬっ?!」
「んな見られると俺、穴あきそ。」
「はぬ??」
「お前の毒素で。」
「はぁあ??毒もってんのは空の方じゃん!つか、マジ、毒が似合いそうじゃん!鬼畜だけに!」←一言余計
「てめ、この前から俺のこと鬼畜鬼畜言いやがって、殺すぞ!」
「はひっ??こ、殺すって??仮にも彼女にむかって言っていーのっ??」
つか!ふつー言われるもんなのかいっ???
「俺はいいんだよ。」
「で、でた!」出た出たよ~~空お得意の「俺様発言」っ!!
「いちいちウルせぇな!それに俺はそんな非道じゃあねぇぞ?!」
「うお?」 言ってのけるかその言葉をぉ??!!
「倒れたアイツを保健室に連れて行けと、恭也に言っておいたんだからな。」
「え?」ふふんと少し偉そうな態度をとる空。
あー・・?だから教室に戻らなかったんだ。
ヒロが保健室に居るってわかってれば。、そこに直行できたってのも頷ける!
―ん?・・待てよ?
「その・・さっきの恭也って人なんだけど・・
思い出せないんだよね、ていうか、見たことない顔なんだけど?学年違ったりする?」
同じ制服着てたからてっきりクラスメイトかと思ってたけど、どーしてもその恭也って人の顔に見覚えが無い。
もともと、物覚えが悪い私でも、同級生の顔くらいなら少なからず覚えてる。
「めずらしく勘いいな。」
めずらしくは余計だい!
「あいつは鬼士のヤツ、」
「え?鬼士の人?え?でも、ここの制服着てたよ?」
「中退したけど、一応ここに通ってたからな、つーか、辞めても今もあーやって制服着て遊びに来てるけど」
「は?」あ、遊びに??なんじゃ、そりゃ!
「悪ィ、もう行くな。 あ、っと!」と思い出したかのように
「今夜、会いに行けねぇケド大丈夫か?」と言われた。
「え?」
「どーしても抜けられね。」
「う・・うん」
空は私を落ち着かせるのが得意だね。
あ、違うや、沈ませるのが上手なんだ。
「ああ、そんかわり、明日、朝から出かけるからな。あけとけよ」
「え?明日?」 は、土曜日。 「うん。わ、わかった」
同時に、浮き上がらすことも上手みたいで、
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