67 / 125
四期
第6話「心の傷」
しおりを挟む
私が鎖鎌を避けてGMの片腕を切り落とそうと切ったところ、透けて通り抜けた
GM「…冗談ですよ、言ったでしょう、肉体がないって、攻撃さえもできないんですよ、私はおとなしく100階で待ってますよ、今回は秘密を教えようとしてきたわけですよ、それではごきげんよう」
GMは上に飛び消えていった
花は膝をつき、身を抱え込んで怯えていた
無理もない、あんなことを言われた後だ
集「花…」
花「大丈夫だから集、本部へ帰ろう?」
作り笑い、すぐわかった
帰り道、花は震えながら私の手を握りしめていた
花は私の部屋に入っていくとベットに座りうずくまった
すすり泣いている声が聞こえる、とてもショックだったのだろう、それはそうだ自分の力が世界を破滅させるほどの力を持っているなんて知ったらみんな怖がるに違いない、花が恐れていることは…
花「しゅう・・・大好き。だからね、私を頼って、私を使って・・・私を怖がらないで・・・私を愛して」
花はそう言って僕を強く抱きしめながら泣き出してしまった、彼女の強がりが途切れた瞬間だった。
花「私、怖い、自分の化け物みたいな力がみんなを傷つけちゃうんじゃないかなって、みんながいなくなってしまいそうで、私はずっとどこかみんなと距離を離していたの。でもしゅうはずっと、そんなわがままなわたしのそばにいてくれた。ひとりぼっちじゃないって教えてくれた、集がわたしにくれたの、みんなと一緒にいる喜びを、でもわたしはそれ以上にもっとしゅうが欲しい。もっと私を見て欲しい。もっと一緒にいて欲しい。もっと抱きしめて欲しい。もっと愛して欲しい」
そういうとまた花は泣きじゃくった。僕の服の肩の部分が涙で濡れていくのを感じた。
花をゆっくりと、強く抱きしめて花の頭を撫でた
僕は花が好きだ。いつも元気いっぱいなとこも、豪快な食べっぷりも、僕を思ってく行動してくれる実直さも、戦い以外ではてんで不器用なとこも。何もかもが大好きだ
だから僕は僕なりの償いをすることにした
花、と僕は呼んで彼女から体をすこしだけ離して、彼女の唇に軽く唇で触れた。彼女の唇は心地よく冷たく、そして柔らかかった。そして顔を離すと花はただ私を見つめていた
涙が溢れていて白い頬は赤く染まり、口は半開きのままだ、その顔は今まで見てきた中で何よりも綺麗だった
集「これで答えになってるかな、花。」
花は黙り込んで視線を落とし、目を泳がせていたが、おもむろに顔を上げた。
花「しゅう、もっとして・・・私にもわかるまでもっと・・・」
私たちの夜は今までで一番長くなりそうだ、そう思いながら私は花を押し倒し抱きしめながらキスをした。そしてまたすこしだけ顔を離してみると花は初めてこのゲームで出会ったときよりも、幸せそうな顔で微笑んでいた。
GM「…冗談ですよ、言ったでしょう、肉体がないって、攻撃さえもできないんですよ、私はおとなしく100階で待ってますよ、今回は秘密を教えようとしてきたわけですよ、それではごきげんよう」
GMは上に飛び消えていった
花は膝をつき、身を抱え込んで怯えていた
無理もない、あんなことを言われた後だ
集「花…」
花「大丈夫だから集、本部へ帰ろう?」
作り笑い、すぐわかった
帰り道、花は震えながら私の手を握りしめていた
花は私の部屋に入っていくとベットに座りうずくまった
すすり泣いている声が聞こえる、とてもショックだったのだろう、それはそうだ自分の力が世界を破滅させるほどの力を持っているなんて知ったらみんな怖がるに違いない、花が恐れていることは…
花「しゅう・・・大好き。だからね、私を頼って、私を使って・・・私を怖がらないで・・・私を愛して」
花はそう言って僕を強く抱きしめながら泣き出してしまった、彼女の強がりが途切れた瞬間だった。
花「私、怖い、自分の化け物みたいな力がみんなを傷つけちゃうんじゃないかなって、みんながいなくなってしまいそうで、私はずっとどこかみんなと距離を離していたの。でもしゅうはずっと、そんなわがままなわたしのそばにいてくれた。ひとりぼっちじゃないって教えてくれた、集がわたしにくれたの、みんなと一緒にいる喜びを、でもわたしはそれ以上にもっとしゅうが欲しい。もっと私を見て欲しい。もっと一緒にいて欲しい。もっと抱きしめて欲しい。もっと愛して欲しい」
そういうとまた花は泣きじゃくった。僕の服の肩の部分が涙で濡れていくのを感じた。
花をゆっくりと、強く抱きしめて花の頭を撫でた
僕は花が好きだ。いつも元気いっぱいなとこも、豪快な食べっぷりも、僕を思ってく行動してくれる実直さも、戦い以外ではてんで不器用なとこも。何もかもが大好きだ
だから僕は僕なりの償いをすることにした
花、と僕は呼んで彼女から体をすこしだけ離して、彼女の唇に軽く唇で触れた。彼女の唇は心地よく冷たく、そして柔らかかった。そして顔を離すと花はただ私を見つめていた
涙が溢れていて白い頬は赤く染まり、口は半開きのままだ、その顔は今まで見てきた中で何よりも綺麗だった
集「これで答えになってるかな、花。」
花は黙り込んで視線を落とし、目を泳がせていたが、おもむろに顔を上げた。
花「しゅう、もっとして・・・私にもわかるまでもっと・・・」
私たちの夜は今までで一番長くなりそうだ、そう思いながら私は花を押し倒し抱きしめながらキスをした。そしてまたすこしだけ顔を離してみると花は初めてこのゲームで出会ったときよりも、幸せそうな顔で微笑んでいた。
0
あなたにおすすめの小説
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる