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それは、突然です!
バイバイ!そして……
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私、丸山 柚花 28歳 独身。
只今、偽彼氏とカレンダホテルのディナービュッフェ会場に来ている。
私の元彼(そう思っていたのは私だけらしい)に新しい彼を見せつけてやるため、彼氏役を頼んだのは、かなりのイケメンのお花屋さん、西崎 智也さんだ。
私が想像していた通り、この彼氏を見て野口は、驚いた表情でいる……。
野口は、ビュッフェ向けのサービスとして、炎を上げて肉を焼く実演をしているので、顔を見せ、尚且つ衛生面を考慮した格好をしていた。
カチューシャみたいなものに小型マイクと口元には透明のアクリル板が付いている装置を付けて、その上からシェフ帽を被っていたのだった。
あなたもイケメンだとかチヤホヤされているけれど、そんなの目じゃないわよ!
どう?すっごく男前の彼氏でしょ?
勝ち誇った顔をする柚花に、野口が言った。
「この前の彼氏と違うみたいだね」
そう言って、野口が柚花の分のステーキを皿に載せた。
「えっ、この前?彼氏?違うって何のこと?」
この男、何を言っているの?
もう この嘘がばれているの?
「いつだったか忘れたけど、コンビニの駐車場に2人でいるのを 偶然だけど見かけた。
あれが彼氏なんだろう?
模擬披露宴の時の新郎の人だよね?
俺、視力はいいから間違いないはずだけど?」
げっ!たっ君の偽妻をした日に目撃されていたなんて!
どう答えたらいいの?
「あっ、あれは、私も、ぐ、偶然にコンビニで会って、それで、話していただけ、だと思うけど?」
しどろもどろとしながら、柚花は返した。
私の後ろに、お客様が並んだ。
これ以上、話しはできなそうだ。
「柚花、何してるんだ?早く食べないと、ステーキが冷めるよ」
野口と話す柚花に気づいた智也が、呼びに来たのだった。
「柚花、どうしたの?話し込んでいたみたいだね。
何か言われたの?バレたとか?」
智也が心配をしてくれていたのだ。
「あぁ、大丈夫、きっと、恋人同士と思っているはずだから……」
多分、きっと信じたはずでしょ。
それに、これで野口とも縁が切れるから、あとはどう思われてもかまわない。
もう、これで、完全に縁は断ち切ったから!
まったく、何であんな最低男を好きになったのか、自分が情けない!
私に優しいと思っていたら、全ての女性に優しくしていただけ。
男らしい人と思っていたら、表面的なだけで、単にカッコつけていたんだ。
本当は、臆病者、私にだけ本当の姿をさらけ出してくれていると 嬉しく思ったこともある。
気前がいいと思ったら、あとで倍の物をねだられた……でも、笑顔で喜ぶ姿が憎めなかった……。
私って、とことん馬鹿だったな。
あー、情けない!本当、馬鹿だ!
そうだ、このステーキを食ってやる!
アイツめっ!
柚花は、今、自分がどこにいるのかも忘れ、フォークを持ち、勢いよく突き刺した。
ブスッ!
切らない丸ごとのステーキを持ち上げ、和風ソースが滴り落ちているのも構わず、かぶりつき、食いちぎった。
柚花は、目を見開いて食べかけのステーキを見てみるが、ぼやけて見えないと思った。
「ど、どうしたの?」
智也が驚いて、聞いてきた。
「 ! 」はっ、私は何をしていたの?
口の周りがソースだらけだと、智也からペーパーを渡され、拭いたのだった。
そして、もう1枚ペーパーを黙って渡された。
「えっ?何?」
あっ、涙が出ていたのか……。
「あ、すみません、何だか、自分が情けなくて、そう思ったら、泣けてきちゃったみたいです……。
恥ずかしい、ごめんなさい。
もう、恋愛感情は無いですけど、意地を張っちゃって、周りに迷惑をかけてしまって……。
私のわがままに付き合ってもらって、すみません。
もう、これでスッキリしました」
柚花は、思わず素の自分に戻っていた。
そして、口周辺の化粧が落ちた顔で、精一杯の笑顔を作ったのだった。
「スッキリしたなら良かった。
ほら、涙を拭いて!
もう、とことん食べよう!ここにある物、全部、味見してみよう」
智也が、柚花の肩をポンっと軽く叩き、言った。
柚花は頷き、智也が差し出してくれたペーパーで、目を拭き笑った。
「はい、ふふ、本当にぃ?
そうね、食べちゃいましょうか。そうしよう」
2人は、片っ端から料理を少しずつ運んできては、食べまくった。
「うっ、苦しい!食べ過ぎた!
でも、まだ、デザートコーナーを制覇していないよ!時間は、どう?まだ、ある?」
智也が、お腹をさすりながら聞いた。
「後、5分くらいかな?私は、もうギブだわ!
苦しい、もう食べれない……すっごい食べたもの」
「俺も実は、ギブだぁ!苦しい、動けない。
きっと、歩くのもヤバイ感じだ」
柚花の後方、ステーキの場所には、列ができている。
それでも、野口が時折、視線を送っていたのを智也は気づいていたが、柚花には黙っていた。
「じゃあ、帰ろうか?野口さんに挨拶をしたいけど、女性だらけの列が出来ているから、どうしようか?」
「あ、本当だ。じゃあ、側まで行ってバイバイしてくるわ」
そう言って、柚花は野口が気づきそうな所まで行って、手だけを振った。
野口よ、バイバイ!
野口は気がつき、軽く頷き、鉄板に目を戻した。
……………………
2人は、ビュッフェ会場から出て話しながら歩いた。
「今日は、何で来たの?電車?バス?
お腹は苦しいけど、まだ、20時くらいだから、何処かでお茶する?」
智也は、まだ恋人の振りをしているようだ。
「あ、車を運転してきましたけど、そうですね、お茶をしましょう。どこのお店にしますか?」
柚花の方は、言葉遣いを元に戻している。
「もう敬語で、話さなくてもいいでしょう?
せっかく知り合ったんだから、友達みたいに普通に話そうよ」
「あ、はい、そうします。
じゃあ……どこのお店にしようか?」
「じゃあ、和希から教えてもらった店に行こう。
海の側にあるレストランだけど、お茶だけでも大丈夫な所なんだ」
あっ、お花屋さんじゃない方の友達が別れ話をしていたレストランかな?
「もしかして、クルーズって、お店ですか?」
柚花が聞いてみた。
「そうだよ!知っていたのかぁ。
じゃあ、行こうか」
先に車を走らせる智也の後について柚花が車を走らせる。
常に後方の私を気にしながら、運転をしてくれているのが伝わる。
凄く安全運転だ。ゆっくりと走ってくれている。
智也さんは、優しい人だな……。
こんなにイケメンで、優しい人を他の女性たちが放っておくはずないよね……。
彼女とかいないのかな?
いないのよね?いないから、彼氏の振りを了解してくれたんだよね?
いたら、あのレストランに誘ったりしないよね?
でも、どっちなのかな?
聞いてみたいけど、いたらガッカリ感 半端ない。
あっ、信号が変わる微妙な所だ、あら、止まって待ってくれた!
ありがとうございます。
あー、私の目がハートになってしまいそうです。
……………………
レストランに着いて、窓側の席に案内された。
わっ、この前と同じ席だ!
あの時、後ろの席で別れ話が……。
「少し遅めの時間だから、割と空いているな。
柚花、何にする?」
智也に呼び捨てにされた柚花は、驚いた。
「へっ?柚花?」
「あっ、ごめんね。さっきまで、そう呼んでいたから、つい……ダメかな?」
「えっ、ダメじゃない!ダメじゃない!そう呼んで下さい」
「あっ、それ、敬語をやめてほしいな」
智也に注意をされた。
「はい、気をつけます、気をつけるね。
ところで、今更感があるんだけど、彼女がいるんでしょ?
私とこんな所にいて、大丈夫なのかしら?」
私と2人で来ているんだもの、いるわけがない!
聞かない方がよかったのかな、微妙だわ。
只今、偽彼氏とカレンダホテルのディナービュッフェ会場に来ている。
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私が想像していた通り、この彼氏を見て野口は、驚いた表情でいる……。
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勝ち誇った顔をする柚花に、野口が言った。
「この前の彼氏と違うみたいだね」
そう言って、野口が柚花の分のステーキを皿に載せた。
「えっ、この前?彼氏?違うって何のこと?」
この男、何を言っているの?
もう この嘘がばれているの?
「いつだったか忘れたけど、コンビニの駐車場に2人でいるのを 偶然だけど見かけた。
あれが彼氏なんだろう?
模擬披露宴の時の新郎の人だよね?
俺、視力はいいから間違いないはずだけど?」
げっ!たっ君の偽妻をした日に目撃されていたなんて!
どう答えたらいいの?
「あっ、あれは、私も、ぐ、偶然にコンビニで会って、それで、話していただけ、だと思うけど?」
しどろもどろとしながら、柚花は返した。
私の後ろに、お客様が並んだ。
これ以上、話しはできなそうだ。
「柚花、何してるんだ?早く食べないと、ステーキが冷めるよ」
野口と話す柚花に気づいた智也が、呼びに来たのだった。
「柚花、どうしたの?話し込んでいたみたいだね。
何か言われたの?バレたとか?」
智也が心配をしてくれていたのだ。
「あぁ、大丈夫、きっと、恋人同士と思っているはずだから……」
多分、きっと信じたはずでしょ。
それに、これで野口とも縁が切れるから、あとはどう思われてもかまわない。
もう、これで、完全に縁は断ち切ったから!
まったく、何であんな最低男を好きになったのか、自分が情けない!
私に優しいと思っていたら、全ての女性に優しくしていただけ。
男らしい人と思っていたら、表面的なだけで、単にカッコつけていたんだ。
本当は、臆病者、私にだけ本当の姿をさらけ出してくれていると 嬉しく思ったこともある。
気前がいいと思ったら、あとで倍の物をねだられた……でも、笑顔で喜ぶ姿が憎めなかった……。
私って、とことん馬鹿だったな。
あー、情けない!本当、馬鹿だ!
そうだ、このステーキを食ってやる!
アイツめっ!
柚花は、今、自分がどこにいるのかも忘れ、フォークを持ち、勢いよく突き刺した。
ブスッ!
切らない丸ごとのステーキを持ち上げ、和風ソースが滴り落ちているのも構わず、かぶりつき、食いちぎった。
柚花は、目を見開いて食べかけのステーキを見てみるが、ぼやけて見えないと思った。
「ど、どうしたの?」
智也が驚いて、聞いてきた。
「 ! 」はっ、私は何をしていたの?
口の周りがソースだらけだと、智也からペーパーを渡され、拭いたのだった。
そして、もう1枚ペーパーを黙って渡された。
「えっ?何?」
あっ、涙が出ていたのか……。
「あ、すみません、何だか、自分が情けなくて、そう思ったら、泣けてきちゃったみたいです……。
恥ずかしい、ごめんなさい。
もう、恋愛感情は無いですけど、意地を張っちゃって、周りに迷惑をかけてしまって……。
私のわがままに付き合ってもらって、すみません。
もう、これでスッキリしました」
柚花は、思わず素の自分に戻っていた。
そして、口周辺の化粧が落ちた顔で、精一杯の笑顔を作ったのだった。
「スッキリしたなら良かった。
ほら、涙を拭いて!
もう、とことん食べよう!ここにある物、全部、味見してみよう」
智也が、柚花の肩をポンっと軽く叩き、言った。
柚花は頷き、智也が差し出してくれたペーパーで、目を拭き笑った。
「はい、ふふ、本当にぃ?
そうね、食べちゃいましょうか。そうしよう」
2人は、片っ端から料理を少しずつ運んできては、食べまくった。
「うっ、苦しい!食べ過ぎた!
でも、まだ、デザートコーナーを制覇していないよ!時間は、どう?まだ、ある?」
智也が、お腹をさすりながら聞いた。
「後、5分くらいかな?私は、もうギブだわ!
苦しい、もう食べれない……すっごい食べたもの」
「俺も実は、ギブだぁ!苦しい、動けない。
きっと、歩くのもヤバイ感じだ」
柚花の後方、ステーキの場所には、列ができている。
それでも、野口が時折、視線を送っていたのを智也は気づいていたが、柚花には黙っていた。
「じゃあ、帰ろうか?野口さんに挨拶をしたいけど、女性だらけの列が出来ているから、どうしようか?」
「あ、本当だ。じゃあ、側まで行ってバイバイしてくるわ」
そう言って、柚花は野口が気づきそうな所まで行って、手だけを振った。
野口よ、バイバイ!
野口は気がつき、軽く頷き、鉄板に目を戻した。
……………………
2人は、ビュッフェ会場から出て話しながら歩いた。
「今日は、何で来たの?電車?バス?
お腹は苦しいけど、まだ、20時くらいだから、何処かでお茶する?」
智也は、まだ恋人の振りをしているようだ。
「あ、車を運転してきましたけど、そうですね、お茶をしましょう。どこのお店にしますか?」
柚花の方は、言葉遣いを元に戻している。
「もう敬語で、話さなくてもいいでしょう?
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「あ、はい、そうします。
じゃあ……どこのお店にしようか?」
「じゃあ、和希から教えてもらった店に行こう。
海の側にあるレストランだけど、お茶だけでも大丈夫な所なんだ」
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「もしかして、クルーズって、お店ですか?」
柚花が聞いてみた。
「そうだよ!知っていたのかぁ。
じゃあ、行こうか」
先に車を走らせる智也の後について柚花が車を走らせる。
常に後方の私を気にしながら、運転をしてくれているのが伝わる。
凄く安全運転だ。ゆっくりと走ってくれている。
智也さんは、優しい人だな……。
こんなにイケメンで、優しい人を他の女性たちが放っておくはずないよね……。
彼女とかいないのかな?
いないのよね?いないから、彼氏の振りを了解してくれたんだよね?
いたら、あのレストランに誘ったりしないよね?
でも、どっちなのかな?
聞いてみたいけど、いたらガッカリ感 半端ない。
あっ、信号が変わる微妙な所だ、あら、止まって待ってくれた!
ありがとうございます。
あー、私の目がハートになってしまいそうです。
……………………
レストランに着いて、窓側の席に案内された。
わっ、この前と同じ席だ!
あの時、後ろの席で別れ話が……。
「少し遅めの時間だから、割と空いているな。
柚花、何にする?」
智也に呼び捨てにされた柚花は、驚いた。
「へっ?柚花?」
「あっ、ごめんね。さっきまで、そう呼んでいたから、つい……ダメかな?」
「えっ、ダメじゃない!ダメじゃない!そう呼んで下さい」
「あっ、それ、敬語をやめてほしいな」
智也に注意をされた。
「はい、気をつけます、気をつけるね。
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