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想いはどこへ
ぎこちない2人
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俺は、西崎 智也 28歳。
これまでの人生で初の告白をした。
結果は、まだ 分からない。
告白のタイミングが悪かった。
彼女が怒りモードに突入している時に言ってしまい、頭が混乱していると言われてしまったのだ。
「少し落ち着いてから、返事をしてもいい?」と聞かれたから、「いいよ、いいよ、いつまでも待っているから」と答えてしまった。
一昨日に告白して、未だに返事がない。
ヤバいくらい怒らせてしまったのが、いけなかったのだろう。
俺は、焦っていたんだ。
彼女は、もしかしたら匠海の事が好きなんじゃないのか……。
そう思ったら、何とか振り向いてほしくて、少し強引過ぎたのかもしれない。
自分がこんなに情熱的になるとは夢にも思わなかった。
恋愛に対しては、常に受け身でいたし、これからもそうなんだと思っていた。
けれど、彼女と出逢い、ずっと一緒にいたいと思った。
俺の側にいて欲しいと思っている。
欲しいものは、自分から掴みに行かなければ、永遠に手に入らないと思ったから告白したんだ。
だから、振られたとしても後悔しない。
これで、いいんだ。と自分に言い聞かせている。
これから、カレンダホテルに花の配達に行く。
彼女に会いたいけど、会いたくないような複雑な気分だ。
「川口さん、カレンダホテルに配達に行ってから、メモリアルホールに合流します。
じゃあ、行ってきます」
……………………
ここは、カレンダホテルのブライダルサロン。
本日は、船会社の原口さんとその部下、野本さんが打ち合わせで来ている。
倉田チーフ、野村さんも加えて話し合い、ほぼほぼ内容が決定したところで、原口さんが話す。
「では、この挙式と新婚旅行のキャッチコピーはどうしますか?
弊社で考えたのは、“初心婚&初心婚旅行してみない?”なのですが、いかがでしょうか?
訳あって式や新婚旅行ができなかった方々が、初心に戻って挙式をして旅行に行くというイメージで、考えました」
倉田チーフは、やられた!という顔を一瞬して、話し始める。
「あっ、いい感じですね。
私共が考えたものも一応、発表します。
“あの日へタイムスリップ!挙式&ゆるり船の旅”です……ちょっとピンときませんね。御社のキャッチコピーがいいと思います。
丸山さんと野村さんは、どうかしら?」
聞かれた2人も船会社の方を選んだ。
「ありがとうございます。では、広告の準備を始めます。
CM動画も作らないといけませんから、忙しいですね。
それでは、我々はこの辺で失礼させていただきます」
原口がそう言って、打ち合わせは終了したのだった。
その後、原口と野本を見送るために柚花も関係者搬入口の外までやって来た。
野本は、車を取りに駐車場へと向かって、原口は車を待っているから、柚花も一緒にいる。
自動ドアから、配達を終えた智也が出て来て、柚花に気づいた。
(あ、あの後ろ姿は……柚花だ!誰かと一緒だから声はかけられないな。
けど、黙って通っていくのも、気不味いし、どうしよう)
智也は後方から、親しげな雰囲気の2人を見つめていた。
「丸山さん、是非、この企画を成功させましょうね。
そうだ、また、食事に行きましょう。
今度は、中華なんてどうですか」
原口は柚花を誘ったのだった。
「あー、打ち合わせですね?今度は私が会社にお邪魔させて頂きますから、お気遣いなく。
あっ、野本さんがいらっしゃいましたよ。
では、お気をつけて」
柚花が教えたら、原口が言う。
「じゃあ、宜しくお願いしますね。
また、電話します」
「お疲れ様でした」
柚花は、そう言ってお辞儀をした。
そうして柚花は、振り返る。
「 ! 」
わっ、智也さん……。
「と、とも、に、西崎さん、どうして、ここに?」
どうしよう……。
動揺してる……。
「配達に来ました……こんにちは。お元気ですか?」
智也が挨拶をしたから、柚花も返す。
「こんにちは。私は元気です。
に、西崎さんはお元気ですか?」
仕事中だから、互いに敬語で話しているが、ぎこちない会話だ。
「私は……元気ではありません。
中華でも食べたら、元気が出るかもしれません。
では、失礼します!」
少しムッとした感じで、智也は行ってしまった。
私と原口さんの話しを聞いていたんだ!
変な誤解をしてないといいけど。
えー、何だか気不味い感じ……。
今晩、連絡をしよう。
……………………
(あの男性も柚花を狙っているのかも。
あー!つい嫌味を言ってしまった!
柚花は何も悪くないのにヤキモチを焼いて、悪かったな。
ああ、俺って、こんなに心が狭い人間だったとは、自分でも驚いた。
これは、反省だ。
これでは、嫌われてしまう……)
智也は、モヤモヤとしながら次の現場に行くのだった。
…………………
その夜、智也は、自分のベッドで転がりながら、携帯を眺めて考えている。
今日も連絡が無いのか……。
自分から返事の催促はできないし、今日の俺の態度は非常に悪かった。
その時、携帯電話に着信が!
「はっ、はい、はい!西崎ですっ!」
「あっ、出るの早っ!」
電話の相手が言うから、智也はガッカリした。
「その声は、匠海か?何だ!」
「何だって、酷くないか?
誰かからの電話を待っているのか?」
匠海から聞かれて、別に待っていないと答えたから、会話が始まった。
「それで、今度、その子と会うことになって、でもさ、2人きりって抵抗があるから、智也も付いて来てくれないかな?
そしたら、向こうにも誰か誘ってもらえばいいからさぁ。
どう?話しに乗ってくれるよね?」
匠海は、柚花じゃない子と会うつもりなんだな!
それは、応援するぞ!
ただ、俺が行くわけにいかない!
「あ、俺は行けないけど、和希が行くと思うよ!
そうだよ、新しい恋を見つけるのはいいことだよ!応援するから、頑張れよ。
そっかぁ、そうか、頑張れ」
電話を切った智也は、無意識に「よしっ!」と気合いが入ったのだった。
そんな自分に気づくと、俺って最低だと落ち込んだりもしていた。
男心も、また複雑なのだ。
これまでの人生で初の告白をした。
結果は、まだ 分からない。
告白のタイミングが悪かった。
彼女が怒りモードに突入している時に言ってしまい、頭が混乱していると言われてしまったのだ。
「少し落ち着いてから、返事をしてもいい?」と聞かれたから、「いいよ、いいよ、いつまでも待っているから」と答えてしまった。
一昨日に告白して、未だに返事がない。
ヤバいくらい怒らせてしまったのが、いけなかったのだろう。
俺は、焦っていたんだ。
彼女は、もしかしたら匠海の事が好きなんじゃないのか……。
そう思ったら、何とか振り向いてほしくて、少し強引過ぎたのかもしれない。
自分がこんなに情熱的になるとは夢にも思わなかった。
恋愛に対しては、常に受け身でいたし、これからもそうなんだと思っていた。
けれど、彼女と出逢い、ずっと一緒にいたいと思った。
俺の側にいて欲しいと思っている。
欲しいものは、自分から掴みに行かなければ、永遠に手に入らないと思ったから告白したんだ。
だから、振られたとしても後悔しない。
これで、いいんだ。と自分に言い聞かせている。
これから、カレンダホテルに花の配達に行く。
彼女に会いたいけど、会いたくないような複雑な気分だ。
「川口さん、カレンダホテルに配達に行ってから、メモリアルホールに合流します。
じゃあ、行ってきます」
……………………
ここは、カレンダホテルのブライダルサロン。
本日は、船会社の原口さんとその部下、野本さんが打ち合わせで来ている。
倉田チーフ、野村さんも加えて話し合い、ほぼほぼ内容が決定したところで、原口さんが話す。
「では、この挙式と新婚旅行のキャッチコピーはどうしますか?
弊社で考えたのは、“初心婚&初心婚旅行してみない?”なのですが、いかがでしょうか?
訳あって式や新婚旅行ができなかった方々が、初心に戻って挙式をして旅行に行くというイメージで、考えました」
倉田チーフは、やられた!という顔を一瞬して、話し始める。
「あっ、いい感じですね。
私共が考えたものも一応、発表します。
“あの日へタイムスリップ!挙式&ゆるり船の旅”です……ちょっとピンときませんね。御社のキャッチコピーがいいと思います。
丸山さんと野村さんは、どうかしら?」
聞かれた2人も船会社の方を選んだ。
「ありがとうございます。では、広告の準備を始めます。
CM動画も作らないといけませんから、忙しいですね。
それでは、我々はこの辺で失礼させていただきます」
原口がそう言って、打ち合わせは終了したのだった。
その後、原口と野本を見送るために柚花も関係者搬入口の外までやって来た。
野本は、車を取りに駐車場へと向かって、原口は車を待っているから、柚花も一緒にいる。
自動ドアから、配達を終えた智也が出て来て、柚花に気づいた。
(あ、あの後ろ姿は……柚花だ!誰かと一緒だから声はかけられないな。
けど、黙って通っていくのも、気不味いし、どうしよう)
智也は後方から、親しげな雰囲気の2人を見つめていた。
「丸山さん、是非、この企画を成功させましょうね。
そうだ、また、食事に行きましょう。
今度は、中華なんてどうですか」
原口は柚花を誘ったのだった。
「あー、打ち合わせですね?今度は私が会社にお邪魔させて頂きますから、お気遣いなく。
あっ、野本さんがいらっしゃいましたよ。
では、お気をつけて」
柚花が教えたら、原口が言う。
「じゃあ、宜しくお願いしますね。
また、電話します」
「お疲れ様でした」
柚花は、そう言ってお辞儀をした。
そうして柚花は、振り返る。
「 ! 」
わっ、智也さん……。
「と、とも、に、西崎さん、どうして、ここに?」
どうしよう……。
動揺してる……。
「配達に来ました……こんにちは。お元気ですか?」
智也が挨拶をしたから、柚花も返す。
「こんにちは。私は元気です。
に、西崎さんはお元気ですか?」
仕事中だから、互いに敬語で話しているが、ぎこちない会話だ。
「私は……元気ではありません。
中華でも食べたら、元気が出るかもしれません。
では、失礼します!」
少しムッとした感じで、智也は行ってしまった。
私と原口さんの話しを聞いていたんだ!
変な誤解をしてないといいけど。
えー、何だか気不味い感じ……。
今晩、連絡をしよう。
……………………
(あの男性も柚花を狙っているのかも。
あー!つい嫌味を言ってしまった!
柚花は何も悪くないのにヤキモチを焼いて、悪かったな。
ああ、俺って、こんなに心が狭い人間だったとは、自分でも驚いた。
これは、反省だ。
これでは、嫌われてしまう……)
智也は、モヤモヤとしながら次の現場に行くのだった。
…………………
その夜、智也は、自分のベッドで転がりながら、携帯を眺めて考えている。
今日も連絡が無いのか……。
自分から返事の催促はできないし、今日の俺の態度は非常に悪かった。
その時、携帯電話に着信が!
「はっ、はい、はい!西崎ですっ!」
「あっ、出るの早っ!」
電話の相手が言うから、智也はガッカリした。
「その声は、匠海か?何だ!」
「何だって、酷くないか?
誰かからの電話を待っているのか?」
匠海から聞かれて、別に待っていないと答えたから、会話が始まった。
「それで、今度、その子と会うことになって、でもさ、2人きりって抵抗があるから、智也も付いて来てくれないかな?
そしたら、向こうにも誰か誘ってもらえばいいからさぁ。
どう?話しに乗ってくれるよね?」
匠海は、柚花じゃない子と会うつもりなんだな!
それは、応援するぞ!
ただ、俺が行くわけにいかない!
「あ、俺は行けないけど、和希が行くと思うよ!
そうだよ、新しい恋を見つけるのはいいことだよ!応援するから、頑張れよ。
そっかぁ、そうか、頑張れ」
電話を切った智也は、無意識に「よしっ!」と気合いが入ったのだった。
そんな自分に気づくと、俺って最低だと落ち込んだりもしていた。
男心も、また複雑なのだ。
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