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さあ、始めよう!
身軽が気楽でいいのかも?
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私、丸山 柚花、老後の為の小銭貯金が密かな楽しみになってきた28歳独身女。
人生において最大のモテ期を見送った馬鹿な女 なのだと自覚はある。
後悔……って言葉、私の心の辞書には、ある!それはもう、物凄くたくさーんある!
スーパーで、食材を選んでいる時、家族連れを見ると、自分には叶わないことなのかもしれない……と、ちらっと思ったりして……。
売り出しの3人前の焼きそば袋が、1人前の焼きそば麺より安い時……3人前を買い、結局、食べきれなくて期限切れを迎えてしまう。
彼氏がいれば、食べてくれていただろうと考える。
そんな些細な事でも後悔してしまう。
でもね、1人だと好きな物を、好きなだけ、好きな時間に作って食べれるのよ。
お金も自分の自由なのよ!
時間も自分のためにある。
全てにおいて、自由が与えられるの!
結婚したいと言いつつ、この身軽さを手離すのが、惜しいとも感じてしまう私。
これって、独身女の負け惜しみに聞こえてしまうのかしら?
いいえ、負け惜しみではありません!
まあ、休日を1人で過ごしていると、寂しさを感じたりすることがあるのは、確かなんだけど。
それでも、今のところだけ、告白をしてくれた稀なる男性が友人として誘ってくれるから、寂しさは幾分かマシと考えている。
…………………
今にも降り出してきそうな6月の空。
今日は、原口さんの会社に倉田チーフと来ている。
テーブルについているのは、原口さんと その部下の野本さんだ。
野本さんは外見からすると、多分 私より2つ、3つくらい若いだろと思う。
華奢な真面目系男子というイメージだ。
あっ、いけない。仕事中だった。
倉田チーフがいると、安心感があるから、気が違う方へ向いてしまう。
「カレンダホテルさんの方は、広告を出した結果、挙式&旅行 希望者数は、いかがですか?」
原口が聞いたから、倉田チーフが答える。
「そうですね、問い合わせは増えています。御社との合同説明会で、希望者が決まると思われます。
そちらは、どうですか?」
「うーん、船旅ですから大反響とまではいきませんが、問い合わせはあります。
やはり、合同説明会次第でしょうね」
その後、合同説明会について確認をして、その他の事も話し合い、打ち合わせを終了した。
「ああ、お昼が過ぎちゃいましたね。
どうですか、4人でランチに行きませんか?」
原口が誘った。
「ランチ?えっ、いいお店がありますか?教えて下さい」
倉田チーフが何故か食いついた。
それで私は、中華レストラン万国に来て、餡かけ揚げ焼きそばを食べている。
「これ、凄い量ですね。食べても食べても減っていかない感じ、でも美味しいです。
原口さん、いいお店をご存知なんですね」
柚花が言うと、原口は嬉しそうに話す。
「はい、ここは、私が自信を持って紹介できる お店です。
お昼時をずらせば、少し空くから来てみたんです。
皆さんに食べてもらえて良かったですよ」
「原口さん、この餡かけ揚げ焼きそばは、本当に美味しいですね。
それに雰囲気の良いお店だし、教えてくださって、ありがとうございます。
うふふふ、良かった」
倉田チーフも嬉しそうに話した。
(よし、ここなら根岸君を誘える!
長らくお待たせして ごめんね)
店を出る時に原口さんが言った。
「倉田さん、私たちの企画を是非、成功させましょう。
そしたら、あの、その、今度はフレンチのお店を紹介しますから、打ち上げをしましょう」
そうですねとさらりと答えた倉田チーフと私は、カレンダホテルに戻ったのだった。
…………………
その夜のこと。
ここは、丸山家。
「マル君、もうすぐ柚の誕生日ね」
「ああ、そうだな。今年はどうなのかな?りんちゃん、電話してみれば?」
マル君とは、丸山 大吾、柚花の父親のことだ。
丸山の苗字から、昔、母親がつけた渾名なのだった。
そして、りんちゃんとは、丸山 凛子、柚花の母親なのだ。
その りんちゃんは、電話をかけた。
「もしもし、柚?今年の誕生日だけど、うちに帰ってくる?」
去年は、一応、野口がいたから帰らなかったけど……。
母に聞かれて、迷う事なく柚花は答える。
「うん、明後日、帰るよ。
それで泊まって家から仕事に行こうかな」
実家は、うんと早く出れば、間に合う距離にある。
「えっ?食べたい物?うーん、きんぴらごぼう が食べたい。お母さん、よろしく。うん、うん、じゃあね」
柚花は、リクエストをして電話を切った。
………………………
受話器を置いた母親は言う。
「ふーー、どうやら彼氏は まだ、できていないみたい。
とうとう、柚は29歳かぁ。
マル君、柚がいつまでも独りは、心配になってきちゃうわね」
「ああ、そうだな。俺たちがいつまでも側にいてやれるわけがないから……。
将来を考えると心配になるよな?」
「そうよね……。
でも、焦らせないようにしないとね。
焦るとろくな事にはならないから。
マル君、私達は協定を結んでおきましょう」
「協定?あっ、正月の時のか?
結婚をしなくてもいいよ!ってやつだな?了解!」
両親は、娘を温かく迎える気満々でいるのだった。
人生において最大のモテ期を見送った馬鹿な女 なのだと自覚はある。
後悔……って言葉、私の心の辞書には、ある!それはもう、物凄くたくさーんある!
スーパーで、食材を選んでいる時、家族連れを見ると、自分には叶わないことなのかもしれない……と、ちらっと思ったりして……。
売り出しの3人前の焼きそば袋が、1人前の焼きそば麺より安い時……3人前を買い、結局、食べきれなくて期限切れを迎えてしまう。
彼氏がいれば、食べてくれていただろうと考える。
そんな些細な事でも後悔してしまう。
でもね、1人だと好きな物を、好きなだけ、好きな時間に作って食べれるのよ。
お金も自分の自由なのよ!
時間も自分のためにある。
全てにおいて、自由が与えられるの!
結婚したいと言いつつ、この身軽さを手離すのが、惜しいとも感じてしまう私。
これって、独身女の負け惜しみに聞こえてしまうのかしら?
いいえ、負け惜しみではありません!
まあ、休日を1人で過ごしていると、寂しさを感じたりすることがあるのは、確かなんだけど。
それでも、今のところだけ、告白をしてくれた稀なる男性が友人として誘ってくれるから、寂しさは幾分かマシと考えている。
…………………
今にも降り出してきそうな6月の空。
今日は、原口さんの会社に倉田チーフと来ている。
テーブルについているのは、原口さんと その部下の野本さんだ。
野本さんは外見からすると、多分 私より2つ、3つくらい若いだろと思う。
華奢な真面目系男子というイメージだ。
あっ、いけない。仕事中だった。
倉田チーフがいると、安心感があるから、気が違う方へ向いてしまう。
「カレンダホテルさんの方は、広告を出した結果、挙式&旅行 希望者数は、いかがですか?」
原口が聞いたから、倉田チーフが答える。
「そうですね、問い合わせは増えています。御社との合同説明会で、希望者が決まると思われます。
そちらは、どうですか?」
「うーん、船旅ですから大反響とまではいきませんが、問い合わせはあります。
やはり、合同説明会次第でしょうね」
その後、合同説明会について確認をして、その他の事も話し合い、打ち合わせを終了した。
「ああ、お昼が過ぎちゃいましたね。
どうですか、4人でランチに行きませんか?」
原口が誘った。
「ランチ?えっ、いいお店がありますか?教えて下さい」
倉田チーフが何故か食いついた。
それで私は、中華レストラン万国に来て、餡かけ揚げ焼きそばを食べている。
「これ、凄い量ですね。食べても食べても減っていかない感じ、でも美味しいです。
原口さん、いいお店をご存知なんですね」
柚花が言うと、原口は嬉しそうに話す。
「はい、ここは、私が自信を持って紹介できる お店です。
お昼時をずらせば、少し空くから来てみたんです。
皆さんに食べてもらえて良かったですよ」
「原口さん、この餡かけ揚げ焼きそばは、本当に美味しいですね。
それに雰囲気の良いお店だし、教えてくださって、ありがとうございます。
うふふふ、良かった」
倉田チーフも嬉しそうに話した。
(よし、ここなら根岸君を誘える!
長らくお待たせして ごめんね)
店を出る時に原口さんが言った。
「倉田さん、私たちの企画を是非、成功させましょう。
そしたら、あの、その、今度はフレンチのお店を紹介しますから、打ち上げをしましょう」
そうですねとさらりと答えた倉田チーフと私は、カレンダホテルに戻ったのだった。
…………………
その夜のこと。
ここは、丸山家。
「マル君、もうすぐ柚の誕生日ね」
「ああ、そうだな。今年はどうなのかな?りんちゃん、電話してみれば?」
マル君とは、丸山 大吾、柚花の父親のことだ。
丸山の苗字から、昔、母親がつけた渾名なのだった。
そして、りんちゃんとは、丸山 凛子、柚花の母親なのだ。
その りんちゃんは、電話をかけた。
「もしもし、柚?今年の誕生日だけど、うちに帰ってくる?」
去年は、一応、野口がいたから帰らなかったけど……。
母に聞かれて、迷う事なく柚花は答える。
「うん、明後日、帰るよ。
それで泊まって家から仕事に行こうかな」
実家は、うんと早く出れば、間に合う距離にある。
「えっ?食べたい物?うーん、きんぴらごぼう が食べたい。お母さん、よろしく。うん、うん、じゃあね」
柚花は、リクエストをして電話を切った。
………………………
受話器を置いた母親は言う。
「ふーー、どうやら彼氏は まだ、できていないみたい。
とうとう、柚は29歳かぁ。
マル君、柚がいつまでも独りは、心配になってきちゃうわね」
「ああ、そうだな。俺たちがいつまでも側にいてやれるわけがないから……。
将来を考えると心配になるよな?」
「そうよね……。
でも、焦らせないようにしないとね。
焦るとろくな事にはならないから。
マル君、私達は協定を結んでおきましょう」
「協定?あっ、正月の時のか?
結婚をしなくてもいいよ!ってやつだな?了解!」
両親は、娘を温かく迎える気満々でいるのだった。
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