運命なんか糞食らえ



この世界には、『運命の番い』が存在する。

けど、出会える確率は低い。

だからこそ、多くの人が、憧れを抱き、尊さを語っている。

口を揃えたように、誰もが運命の番いの素晴らしさを話す。

でも、俺は、それに懐疑的だった。

だって、そんなの、運命の番いだから好きになったみたいじゃないか。

違うだろ?

その人だから、好きになったんじゃないのか。

運命の番いが悪いとは言ってない。

ただ、人を愛する、その気持ちが、尊い。

愛する人に出会えた、その幸せが、素晴らしい。

それじゃあ、駄目なのか?

ずっと、そう思っていた。


「翼。君との婚約を解消したいんだ」

「え…。何で?俺、なんかした?」

「いや、翼は何も悪くない。…僕の我が儘だよ。本当に、ごめん」

「我が儘、って…」

「僕、運命の番いに出会えたんだ。―だから、その人と結婚する」


俺は今まで、運命の番いに懐疑的だったけど、嫌悪はなかった。

今日からは違う。

…運命なんか、クソ食らえ!


「見つけた…!」

「は?」

「俺の運命の番い!」

「…あ゛あ゛?失せろ!」

「えっ」


―運命に翻弄される少年と、運命の番いを研究する少年が、今、出会う。

天然な変人×口が悪い常識人


初のコメディで、拙いと思いますが、宜しくお願い致します。

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