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一話
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「『聖女』の名を騙っていた偽者の『聖女』として、エスト・フェルグ、貴様を国外追放とする」
それは、王家主催であったパーティーの終わり際。
主催者であったダミアン王子殿下が、最後に一つ。と、参加者の注目を集めたのち、私に向けて言い放った言葉であった。
その唐突過ぎる発言のお陰で頭の中が真っ白になる。しかし、私のその反応をこれ幸いと、ダミアン王子殿下がまくし立てるように言葉を並び立てる。
「ついては、ここにいるメルト嬢を真の聖女として迎える事とする」
彼の言葉に応じるように、セミロングの青髪をひょこっと揺らしながら、少女が顔を見せた。
パーティーの最中。
ほぼずっとダミアン王子殿下の側に彼女がいた理由はそれ故であったのか。
そんな理解が場に広がってゆく中、
「お待ち、ください」
どうにか言葉を絞り出し、私は声をあげた。
「偽者の『聖女』、とはどういう事でしょうか」
『聖女』として、比類なき活躍をし続けてきたかと言われれば素直に首を縦に振れないかもしれない。未熟な部分も多分にあっただろう。
しかし、これでも『聖女』として出来る限りの事はしてきたつもりだ。
王太子様に己が嫌われていると察した上で、それでもと与えられた役目をこなしていた。
なのに、いきなり『聖女』の名を騙っていた偽者の『聖女』呼ばわりをされる事は、幾ら何でも納得がいかなかった。
「言葉の通りだが? 貴様よりもここにいるメルト嬢の方が余程『聖女』に相応しい人間だ。ならば必然、彼女ではない貴様は、『偽者』でしかないだろう?」
『聖女』は二人も存在しないのだから。
王太子様はそう言葉を締めくくる。
「……何より、〝精霊〟などという得体の知れないものに手を借りなければ何も出来ない貴様は、元より『聖女』に相応しくなかった」
昔は、〝精霊師〟などという人間もいたらしいが、〝精霊〟と心を通わせる人間はここ数十年の間に全くと言っていい程にいなくなっていた。
それもあって、〝精霊〟に対して「得体の知れない」という認識を持つ者達も多くいた。
王太子様も、その一人であった。
「そもそも、貴様は〝精霊〟などという得体の知れないものを使役出来るという物珍しさから『聖女』に選ばれただけだ。『聖女』として相応しいだけの力は貴様に備わっていないだろうが……!!」
「そ、れは」
————ちがう。
そう言ってしまいたかった。
でも、喉元付近にまで出掛かった言葉をどうにか飲み込み、私は目を伏せる。
『聖女』の役目は、害獣と呼ばれる魔物から民を守る事であったり、治癒師の真似事であったりと多岐にわたる。
そして、『聖女』の代名詞とも言える『聖結界』の維持、等。
ただ、私はそれを、見える範囲では最低限しかこなしていなかった。
……否、こなせなかったが正解か。
〝精霊〟の力を十全に借り、私が誰もが理想とする『聖女』である事を王太子様自身が許さなかったから。
それを強行しようものならば、私だけに留まらず、周囲にまで彼の嫌がらせは及んだ。
だから、気付けば、私は王太子様の前では『聖女』らしく振る舞う事より、不興を買わないようにと出来る限り平凡に振る舞うように気をつけるようにしていた。
「一部の人間は貴様が『聖女』となってからというもの、豊作になっただ、魔物が減っただ、なんだかんだと言っているが、それらは単に元からそうなる運命であっただけの偶然の産物だ」
きっとそれは、〝精霊〟達が力を貸してくれていたから。
しかし、私はそれを言ったところで信じてはくれないだろう。
彼は、今は体調を崩しがちな現国王陛下が特に評価していた〝精霊〟についての話をひどく嫌う。王太子様自身が〝精霊〟と言葉を交わす事が出来ない側の人間である事も嫌う要因の一つだったのかもしれない。
だから今、その言い訳をしようものなら火に油を注ぐものでしかなくて。
ゆえに、口籠る事しか出来なかった。
「対して、このメルト嬢は偽者の『聖女』とは異なり、胡散臭い〝精霊〟などという存在に頼る事もなく、重傷を負った人間の傷を治せるだけの確かな治癒の才能を持っている」
『聖女』としての適性も申し分ない。
だからこそ、僕はメルト嬢を真の聖女として迎える事に決めた。よって、偽者であった貴様は『聖女』としての地位を剥奪。
加えて、その〝精霊〟という得体の知れない力で逆恨みをする可能性もなきにしもあらず。
故に、貴様を国外追放の処分とする————と。
「これで間違いなく、これからの我が国は更なる繁栄を約束される事だろう」
意気揚々とそう口にする彼を前に、私はどうにか、王太子様に考え直して貰えるように言葉を黙考して探す。
確かに彼の言う通り、豊作になったのも、魔物が減ったのも、全て私の力によるものじゃない。
王太子様は信じてはくれないだろうが、それらは全て、気の良い〝精霊達〟が手を貸してくれた結果である。
しかし、王太子様に私の言葉を聞く気は微塵もなくて。
意を決して声を張り上げようとした刹那、私と彼との間に割ってはいるように、二名の騎士が立ち塞がった。
まるで、これ以上の言葉は必要ないと言わんばかりに強引に会話を打ち切られる。
言いたい事を言いたいように口にした王太子様は、私に背を向け、最後に一言。
「五日以内に荷物を纏め、この国から出て行け」
それだけを告げて、私の前から姿を消した。
それからというもの。
国外追放を宣告された事。
私は『聖女』としてどうすれば良かったのか。
そんな事を考えるうち、気づけばあれから三日ほど経過してしまっていた。
約束の日まで後二日。
それまでに私は国を出ないといけない。
一応、実家へ手紙は送ったし、もう一通り荷物はまとめておいた。
でも、国を出る事に対して躊躇う気持ちと、王太子様ともう一度会話する機会を得られればこの誤解は解けるのではないのか。
それらの考えが、未練がましく私を部屋に留めさせていた。
「『ほんっと、あり得ない。私達のエストにあんな態度を取るなんてあの人間、本当にあり得ない』」
そして、怒った様子で私の近くで飛び回る〝精霊〟————ソフィスの声を聞きながら、私は苦笑いする。
『聖女』に選ばれる前より私の近くにいてくれた〝精霊〟の一人。
だからなのかも知れない。
今回の事の顛末を、ふざけるなと言わんばかりに小さな体躯ながら荒れ狂っていた。
でも。
「大丈夫だよ。ちょっと、悲しくはあるけど、もしかすると私にも非があったのかもしれないし」
「『……ないわよ。エストに非なんて何もない。あぁ、もう。ほんと、あの人間、どう懲らしめてやろうかしら』」
だから、ね?
落ち着いてと促すも、不満げな表情が和らぐ事はなく、機嫌は悪化する一方。
どうしたものかと眉根を寄せる私であったけど、唐突に怒り狂っていたソフィスの口が止まる。
「『エスト。誰が近づいて来てる』」
怒りは一旦なりを顰め、そのかわりと言わんばかりに警戒心の滲んだ声音が私の鼓膜を揺らす。
「……まだ、二日はある筈だよね」
「『……これは、多分、騎士じゃないわ』」
「騎士じゃない? なら、もしかして、」
さっさと国を出ろ。
などと騎士を使って言いにきたのかと思ったけど、どうやら違うらしい。
なら、もしや王太子様が考えを改めてくれた……?
と、一縷の希望を見出す私であったけど、程なく開かれた出口に続くドアを押し開けられた事で、その予想が違っていたのだと思い至る。
「久しぶりだな、エスト・フェルグ殿」
特徴的な、銀髪の青年であった。
貴族然とした服装、佇まいから、利発さが滲み出ていた。
しかし、私の名を呼ぶ彼の存在に心当たりがすぐには浮かばなくて。
キョトンとする私の表情から、その内心を察してくれたのだろう。
「十年ぶりくらいだからな。一目で分からないのも無理はない」
笑って彼はそう口にする。
ただ、
「ヨシュア・ヴェザリア。ヴェザリア公爵家の名に誓って返すと決めた恩を、返しにきたと言えば、思い出してくれるか?」
「……ぁ」
ヨシュアと名乗った彼が口にしたその一言で、全てを思い出す。
この国では全くみない銀色の髪をしていた事も昔の記憶を思い出す手掛かりとなった。
「話は大体ではあるが、把握してる。言ったよな、俺は。貴女が困った時は、立場を押してでも駆け付けると」
……それは、十年近くも前の話。
私でさえも今の今まで忘れていた記憶を、彼は当然のように掘り起こしてゆく。
「だから、言わせてくれ。あの時に返せなかった恩を。昔助けて貰った恩を、どうか今、返させてくれないか」
それは、王家主催であったパーティーの終わり際。
主催者であったダミアン王子殿下が、最後に一つ。と、参加者の注目を集めたのち、私に向けて言い放った言葉であった。
その唐突過ぎる発言のお陰で頭の中が真っ白になる。しかし、私のその反応をこれ幸いと、ダミアン王子殿下がまくし立てるように言葉を並び立てる。
「ついては、ここにいるメルト嬢を真の聖女として迎える事とする」
彼の言葉に応じるように、セミロングの青髪をひょこっと揺らしながら、少女が顔を見せた。
パーティーの最中。
ほぼずっとダミアン王子殿下の側に彼女がいた理由はそれ故であったのか。
そんな理解が場に広がってゆく中、
「お待ち、ください」
どうにか言葉を絞り出し、私は声をあげた。
「偽者の『聖女』、とはどういう事でしょうか」
『聖女』として、比類なき活躍をし続けてきたかと言われれば素直に首を縦に振れないかもしれない。未熟な部分も多分にあっただろう。
しかし、これでも『聖女』として出来る限りの事はしてきたつもりだ。
王太子様に己が嫌われていると察した上で、それでもと与えられた役目をこなしていた。
なのに、いきなり『聖女』の名を騙っていた偽者の『聖女』呼ばわりをされる事は、幾ら何でも納得がいかなかった。
「言葉の通りだが? 貴様よりもここにいるメルト嬢の方が余程『聖女』に相応しい人間だ。ならば必然、彼女ではない貴様は、『偽者』でしかないだろう?」
『聖女』は二人も存在しないのだから。
王太子様はそう言葉を締めくくる。
「……何より、〝精霊〟などという得体の知れないものに手を借りなければ何も出来ない貴様は、元より『聖女』に相応しくなかった」
昔は、〝精霊師〟などという人間もいたらしいが、〝精霊〟と心を通わせる人間はここ数十年の間に全くと言っていい程にいなくなっていた。
それもあって、〝精霊〟に対して「得体の知れない」という認識を持つ者達も多くいた。
王太子様も、その一人であった。
「そもそも、貴様は〝精霊〟などという得体の知れないものを使役出来るという物珍しさから『聖女』に選ばれただけだ。『聖女』として相応しいだけの力は貴様に備わっていないだろうが……!!」
「そ、れは」
————ちがう。
そう言ってしまいたかった。
でも、喉元付近にまで出掛かった言葉をどうにか飲み込み、私は目を伏せる。
『聖女』の役目は、害獣と呼ばれる魔物から民を守る事であったり、治癒師の真似事であったりと多岐にわたる。
そして、『聖女』の代名詞とも言える『聖結界』の維持、等。
ただ、私はそれを、見える範囲では最低限しかこなしていなかった。
……否、こなせなかったが正解か。
〝精霊〟の力を十全に借り、私が誰もが理想とする『聖女』である事を王太子様自身が許さなかったから。
それを強行しようものならば、私だけに留まらず、周囲にまで彼の嫌がらせは及んだ。
だから、気付けば、私は王太子様の前では『聖女』らしく振る舞う事より、不興を買わないようにと出来る限り平凡に振る舞うように気をつけるようにしていた。
「一部の人間は貴様が『聖女』となってからというもの、豊作になっただ、魔物が減っただ、なんだかんだと言っているが、それらは単に元からそうなる運命であっただけの偶然の産物だ」
きっとそれは、〝精霊〟達が力を貸してくれていたから。
しかし、私はそれを言ったところで信じてはくれないだろう。
彼は、今は体調を崩しがちな現国王陛下が特に評価していた〝精霊〟についての話をひどく嫌う。王太子様自身が〝精霊〟と言葉を交わす事が出来ない側の人間である事も嫌う要因の一つだったのかもしれない。
だから今、その言い訳をしようものなら火に油を注ぐものでしかなくて。
ゆえに、口籠る事しか出来なかった。
「対して、このメルト嬢は偽者の『聖女』とは異なり、胡散臭い〝精霊〟などという存在に頼る事もなく、重傷を負った人間の傷を治せるだけの確かな治癒の才能を持っている」
『聖女』としての適性も申し分ない。
だからこそ、僕はメルト嬢を真の聖女として迎える事に決めた。よって、偽者であった貴様は『聖女』としての地位を剥奪。
加えて、その〝精霊〟という得体の知れない力で逆恨みをする可能性もなきにしもあらず。
故に、貴様を国外追放の処分とする————と。
「これで間違いなく、これからの我が国は更なる繁栄を約束される事だろう」
意気揚々とそう口にする彼を前に、私はどうにか、王太子様に考え直して貰えるように言葉を黙考して探す。
確かに彼の言う通り、豊作になったのも、魔物が減ったのも、全て私の力によるものじゃない。
王太子様は信じてはくれないだろうが、それらは全て、気の良い〝精霊達〟が手を貸してくれた結果である。
しかし、王太子様に私の言葉を聞く気は微塵もなくて。
意を決して声を張り上げようとした刹那、私と彼との間に割ってはいるように、二名の騎士が立ち塞がった。
まるで、これ以上の言葉は必要ないと言わんばかりに強引に会話を打ち切られる。
言いたい事を言いたいように口にした王太子様は、私に背を向け、最後に一言。
「五日以内に荷物を纏め、この国から出て行け」
それだけを告げて、私の前から姿を消した。
それからというもの。
国外追放を宣告された事。
私は『聖女』としてどうすれば良かったのか。
そんな事を考えるうち、気づけばあれから三日ほど経過してしまっていた。
約束の日まで後二日。
それまでに私は国を出ないといけない。
一応、実家へ手紙は送ったし、もう一通り荷物はまとめておいた。
でも、国を出る事に対して躊躇う気持ちと、王太子様ともう一度会話する機会を得られればこの誤解は解けるのではないのか。
それらの考えが、未練がましく私を部屋に留めさせていた。
「『ほんっと、あり得ない。私達のエストにあんな態度を取るなんてあの人間、本当にあり得ない』」
そして、怒った様子で私の近くで飛び回る〝精霊〟————ソフィスの声を聞きながら、私は苦笑いする。
『聖女』に選ばれる前より私の近くにいてくれた〝精霊〟の一人。
だからなのかも知れない。
今回の事の顛末を、ふざけるなと言わんばかりに小さな体躯ながら荒れ狂っていた。
でも。
「大丈夫だよ。ちょっと、悲しくはあるけど、もしかすると私にも非があったのかもしれないし」
「『……ないわよ。エストに非なんて何もない。あぁ、もう。ほんと、あの人間、どう懲らしめてやろうかしら』」
だから、ね?
落ち着いてと促すも、不満げな表情が和らぐ事はなく、機嫌は悪化する一方。
どうしたものかと眉根を寄せる私であったけど、唐突に怒り狂っていたソフィスの口が止まる。
「『エスト。誰が近づいて来てる』」
怒りは一旦なりを顰め、そのかわりと言わんばかりに警戒心の滲んだ声音が私の鼓膜を揺らす。
「……まだ、二日はある筈だよね」
「『……これは、多分、騎士じゃないわ』」
「騎士じゃない? なら、もしかして、」
さっさと国を出ろ。
などと騎士を使って言いにきたのかと思ったけど、どうやら違うらしい。
なら、もしや王太子様が考えを改めてくれた……?
と、一縷の希望を見出す私であったけど、程なく開かれた出口に続くドアを押し開けられた事で、その予想が違っていたのだと思い至る。
「久しぶりだな、エスト・フェルグ殿」
特徴的な、銀髪の青年であった。
貴族然とした服装、佇まいから、利発さが滲み出ていた。
しかし、私の名を呼ぶ彼の存在に心当たりがすぐには浮かばなくて。
キョトンとする私の表情から、その内心を察してくれたのだろう。
「十年ぶりくらいだからな。一目で分からないのも無理はない」
笑って彼はそう口にする。
ただ、
「ヨシュア・ヴェザリア。ヴェザリア公爵家の名に誓って返すと決めた恩を、返しにきたと言えば、思い出してくれるか?」
「……ぁ」
ヨシュアと名乗った彼が口にしたその一言で、全てを思い出す。
この国では全くみない銀色の髪をしていた事も昔の記憶を思い出す手掛かりとなった。
「話は大体ではあるが、把握してる。言ったよな、俺は。貴女が困った時は、立場を押してでも駆け付けると」
……それは、十年近くも前の話。
私でさえも今の今まで忘れていた記憶を、彼は当然のように掘り起こしてゆく。
「だから、言わせてくれ。あの時に返せなかった恩を。昔助けて貰った恩を、どうか今、返させてくれないか」
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