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第一章 気まぐれな白き虎
014話 自由なる剣
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ダンとカラレデスの戦闘は白熱を極めたが、圧倒的優勢なのはカラレデスの方であった。肉体が霧状故にダンの物理攻撃を無効化している。
一方ダンはというと全身に複数の裂傷に加え戦技の乱発による闘気欠乏に陥っている始末である。
『無駄だ。我を捉えることはできない』
「くそ!」
『我は世界を暗闇に閉ざす霧。それが私が司る【終焉】だ。勇者とて我を倒すに至れなかったのだからな。諦めよ』
ダンは決して弱いわけではない。
肉対戦特化のダンに対して肉体を伴わないカラレデスは言わば天敵のようなものだ。今回ばかりはただただ相性が悪かった。
最後、優との戦いに使用した《蒼月》でさえカラレデスにダメージを与えられなかったのだから。
『……あぁ、ただ最後の攻撃はとても良かった。もう少しで至高に至れる戦技であったぞ』
「チッ。最後に質問しても良いか?」
『良いだろう』
「お前はどうしてそこまで世界の終焉にこだわる。最早今更だが人類との和解ってのは考えなかったのか?」
ちらりとダンは優を見る。
「言っちゃ悪いがお前ら精霊みたいなもんだろ?」
『とても不愉快な質問だな。あのような腑抜けた奴と我が同じ?冗談も大概にするのだな』
「【家】も戦ってたぜ?包丁ぶん投げてな。お前も変われるんじゃないのかなって思ったんだ」
『我は【終焉】という自然災害だ。変わるも何もそれが我。貴様は荒れ狂う暴風雨に暴れるなと、風を吹かすなと、雨を降らすなと言って言うことを聞くと思うか?』
「わかったよ。質問は以上だ」
『実にくだらない質問であった。では去ね!』
カラレデスは跪いているダンに対しを漆黒のロングソードを振り上げる。
「《転移》」
しかし、優は瞬時にダンを後方へと転移させる。
「すまん」
「どういたしまして」
『小賢しい精霊だ』
突如、ふわりと優の背後にカラレデスが出現し、剣を振り上げた。
キィーン!
しかし、振り下ろされることはなくジンが常時持ち歩いている日本刀によって防がれた。
「精霊のお開きになるところだったな」
「ありがとうございます」
あぶねー!!
全然気付かなかった。
やばい、心なしかジンさんがイケメンに見えてきた。
帰ったらご馳走を用意してあげよう。
『ほう、今のを反応するか。貴様、何者だ?』
「ただの冒険者さ。それよりもお前さん、さっきからやけにユウに対する当たりが強いがなんか理由でもあるのか?」
ジンの単純な疑問にカラレデスはこう答えた。
『我を封印したものの一人が精霊であったこと。そして其奴が司る概念が【家】であることだ』
「前者の言い分はわかるが後者については理解できないな」
そうだそうだ!
流石にそれだけで嫌われるのは意味がわからん。
……ハッ!
もしかしてカラレデスはアウトドア派なのでは?
『【家】というのは【世界】の縮図よ。寿命を迎え、滅び、そして新しいものが生まれる』
「それで?お前にとって【家】は【世界】と同様に滅ぶ運命だと言いたいのか?」
『ある意味その通りだ。ククッ!』
「何がおかしい?」
『いやな、封印されし時間が長かった故か少し饒舌になっているみたいだ。さて、おしゃべりは終わりにしてこの世に終焉を持たらすとしようか』
カラレデスは石化の呪いを含んだ瘴気をより一層激しく身の内から放出する。
「ユウは瘴気を外に漏れ出さないよう結界の維持に集中してくれ」
「ジンさんはひとりで大丈夫なの?」
「あぁ問題ない。すぐ終わらせてくる」
ジンは鞘から刀を抜刀し、切先をカラレデスに構えた。
『戦技《瞬歩》!』
先に仕掛けてきたのはカラレデスだった。
そして、ジンもまた《瞬歩》による高速移動でカラレデスと剣を交える。
『ほう、早いじゃないか』
「余裕そうだな。戦技《無限の絶刀》」
ジンは刀を横に薙ぐとシュパンッという音と共にカラレデスの四肢全てが両断されていた。
『今のは見えなかった。だが、我は霧。幾ら斬られようが我を傷つけることはできない』
だが、ジンは《瞬歩》と《無限の絶刀》を絶え間なく繰り出し続けた。側から見ればジンの《瞬歩》により見える残像と剣閃がカラレデスを中心にドームを描いているように見える。
カラレデスも反撃をするが反撃と同時に四肢を斬られるため攻撃に転じられずにいた。
『貴様の体力が尽きた瞬間死と思え』
故に、カラレデスは待つことにした。
ジンの体力切れと同時に斬り捨てようと神経を集中させるために。
そして、その時が訪れる。
ジンの攻撃が止んだのだ。
『貰った!』
カラレデスのロングソードがジンの首へと振り下ろされる。しかし……
「イメージが確立した」
ジンの担う刀の刀身が青色に発光する。
次の瞬間、首が斬られ舞ったのはカラレデスの方だった。そして、カラレデスの首からは人と同じ赤い血が噴水の如く噴き出る。
『そんな……馬鹿……な……』
一方、ウォルトと優はジン達が終始何をしているかわからずにいた。ただ二人が戦っていることは理解し、そして気がつけばカラレデスの首が血を流し舞っていることに二人は唖然としていた。
ダンに関しては全てが見えていたのか目をひん剥き、ジンの圧倒的強さに驚嘆し、畏敬の念をジンに対し抱いた。
そして、こうも思った。
アイツは一体何者なのかと。
「至高戦技《自由なる剣》。固定概念を取っ払い、認識を改め、イメージを確立させることでこの世の全てを斬り伏せる可能性を持つ。俺が編み出し会得した至高の戦技だ」
至高の戦技。
一握りの強者だけが身につけることができる究極の戦技。闘気が自身の魂に刻まれた術式に同調することで自身の存在を象徴する世界でただ一つの戦技を発動することが出来ると言われている。
『まさか……この時代にも……居った……とは。至高なる戦技を会得している者が!』
生首になり、体が黒い光の粒子へと変わり消滅していく。
『覚えておけ……【終焉】は……いずれ……やってくる……貴様の……もと……に……な……』
その時、優は一瞬だけカラレデスと目が合った気がした。
一方ダンはというと全身に複数の裂傷に加え戦技の乱発による闘気欠乏に陥っている始末である。
『無駄だ。我を捉えることはできない』
「くそ!」
『我は世界を暗闇に閉ざす霧。それが私が司る【終焉】だ。勇者とて我を倒すに至れなかったのだからな。諦めよ』
ダンは決して弱いわけではない。
肉対戦特化のダンに対して肉体を伴わないカラレデスは言わば天敵のようなものだ。今回ばかりはただただ相性が悪かった。
最後、優との戦いに使用した《蒼月》でさえカラレデスにダメージを与えられなかったのだから。
『……あぁ、ただ最後の攻撃はとても良かった。もう少しで至高に至れる戦技であったぞ』
「チッ。最後に質問しても良いか?」
『良いだろう』
「お前はどうしてそこまで世界の終焉にこだわる。最早今更だが人類との和解ってのは考えなかったのか?」
ちらりとダンは優を見る。
「言っちゃ悪いがお前ら精霊みたいなもんだろ?」
『とても不愉快な質問だな。あのような腑抜けた奴と我が同じ?冗談も大概にするのだな』
「【家】も戦ってたぜ?包丁ぶん投げてな。お前も変われるんじゃないのかなって思ったんだ」
『我は【終焉】という自然災害だ。変わるも何もそれが我。貴様は荒れ狂う暴風雨に暴れるなと、風を吹かすなと、雨を降らすなと言って言うことを聞くと思うか?』
「わかったよ。質問は以上だ」
『実にくだらない質問であった。では去ね!』
カラレデスは跪いているダンに対しを漆黒のロングソードを振り上げる。
「《転移》」
しかし、優は瞬時にダンを後方へと転移させる。
「すまん」
「どういたしまして」
『小賢しい精霊だ』
突如、ふわりと優の背後にカラレデスが出現し、剣を振り上げた。
キィーン!
しかし、振り下ろされることはなくジンが常時持ち歩いている日本刀によって防がれた。
「精霊のお開きになるところだったな」
「ありがとうございます」
あぶねー!!
全然気付かなかった。
やばい、心なしかジンさんがイケメンに見えてきた。
帰ったらご馳走を用意してあげよう。
『ほう、今のを反応するか。貴様、何者だ?』
「ただの冒険者さ。それよりもお前さん、さっきからやけにユウに対する当たりが強いがなんか理由でもあるのか?」
ジンの単純な疑問にカラレデスはこう答えた。
『我を封印したものの一人が精霊であったこと。そして其奴が司る概念が【家】であることだ』
「前者の言い分はわかるが後者については理解できないな」
そうだそうだ!
流石にそれだけで嫌われるのは意味がわからん。
……ハッ!
もしかしてカラレデスはアウトドア派なのでは?
『【家】というのは【世界】の縮図よ。寿命を迎え、滅び、そして新しいものが生まれる』
「それで?お前にとって【家】は【世界】と同様に滅ぶ運命だと言いたいのか?」
『ある意味その通りだ。ククッ!』
「何がおかしい?」
『いやな、封印されし時間が長かった故か少し饒舌になっているみたいだ。さて、おしゃべりは終わりにしてこの世に終焉を持たらすとしようか』
カラレデスは石化の呪いを含んだ瘴気をより一層激しく身の内から放出する。
「ユウは瘴気を外に漏れ出さないよう結界の維持に集中してくれ」
「ジンさんはひとりで大丈夫なの?」
「あぁ問題ない。すぐ終わらせてくる」
ジンは鞘から刀を抜刀し、切先をカラレデスに構えた。
『戦技《瞬歩》!』
先に仕掛けてきたのはカラレデスだった。
そして、ジンもまた《瞬歩》による高速移動でカラレデスと剣を交える。
『ほう、早いじゃないか』
「余裕そうだな。戦技《無限の絶刀》」
ジンは刀を横に薙ぐとシュパンッという音と共にカラレデスの四肢全てが両断されていた。
『今のは見えなかった。だが、我は霧。幾ら斬られようが我を傷つけることはできない』
だが、ジンは《瞬歩》と《無限の絶刀》を絶え間なく繰り出し続けた。側から見ればジンの《瞬歩》により見える残像と剣閃がカラレデスを中心にドームを描いているように見える。
カラレデスも反撃をするが反撃と同時に四肢を斬られるため攻撃に転じられずにいた。
『貴様の体力が尽きた瞬間死と思え』
故に、カラレデスは待つことにした。
ジンの体力切れと同時に斬り捨てようと神経を集中させるために。
そして、その時が訪れる。
ジンの攻撃が止んだのだ。
『貰った!』
カラレデスのロングソードがジンの首へと振り下ろされる。しかし……
「イメージが確立した」
ジンの担う刀の刀身が青色に発光する。
次の瞬間、首が斬られ舞ったのはカラレデスの方だった。そして、カラレデスの首からは人と同じ赤い血が噴水の如く噴き出る。
『そんな……馬鹿……な……』
一方、ウォルトと優はジン達が終始何をしているかわからずにいた。ただ二人が戦っていることは理解し、そして気がつけばカラレデスの首が血を流し舞っていることに二人は唖然としていた。
ダンに関しては全てが見えていたのか目をひん剥き、ジンの圧倒的強さに驚嘆し、畏敬の念をジンに対し抱いた。
そして、こうも思った。
アイツは一体何者なのかと。
「至高戦技《自由なる剣》。固定概念を取っ払い、認識を改め、イメージを確立させることでこの世の全てを斬り伏せる可能性を持つ。俺が編み出し会得した至高の戦技だ」
至高の戦技。
一握りの強者だけが身につけることができる究極の戦技。闘気が自身の魂に刻まれた術式に同調することで自身の存在を象徴する世界でただ一つの戦技を発動することが出来ると言われている。
『まさか……この時代にも……居った……とは。至高なる戦技を会得している者が!』
生首になり、体が黒い光の粒子へと変わり消滅していく。
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その時、優は一瞬だけカラレデスと目が合った気がした。
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