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魔王とお茶友(2)
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「申し訳無いのだけど、このハーブティを淹れて来てくれないかしら。」
「承知いたしました。」
執務室に入った私は魔王様のメイドにハーブティーを入れてくるように言い、部屋の中には2人しかいない状況となった。
本来、魔王様のメイドは名誉ある職で魔王様以外の命令は聞かないのが普通なのだが、ワーカーホリック気味の魔王のためになるのだと思ったのだろう。二つ返事で了承してくれた。
私は空間魔法で異空間から本を取り出した。
待て待て、私!
欲しいのは本じゃなくてハンドタオル!
余りにも本が中を占めていて咄嗟に取り出してしまった。
「魔王様はそこのソファーに座ってください。」
客人用のソファーに座らせる。
気を取り直して白いハンドタオルを取り出し、水魔法と火魔法を使い、蒸しタオルを作る。魔王様に膝枕をし目を瞑ってもらい、蒸しタオルを目に当てる。
膝枕してもらうのは初めてなのか戸惑っていたが無視である。こと、疲れに関しては正直に自分の状態を把握出来ていない魔王様が悪いのである。意見は聞かない。
その内、蒸しタオルが気持ち良かったのか寝てしまった。スースーと寝息が聞こえる。余程疲れていたのだろう。寝るのが早かった。
「ハーブティをお持ち致しました。」
「しー」
口元に人差し指を当て小さな声で話すよう注意する。
メイドは気配に敏感な魔王が人間の少女に膝枕をされ、|剰(あまつさ)え、自分が入って来たのに起きない魔王に驚いた。魔王様って人前で寝ることがあるのだと。
「折角淹れて来てもらったのに飲めなくてごめんなさい。私だけだけど飲んでも大丈夫かしら?」
「ええ、それではビアンカ様、お淹れ致しますね。」
それからハーブティを飲み終わるとメイドは退室していった。私は空間魔法の中から本を取り出し、読んでいたが、段々眠くなって来て私も魔王様と一緒に眠ってしまった。
………意識が覚醒すると、そこは大きなベッドがあった。金色のベールが付いている天幕、装飾が施されたベッド。……なんだか、デジャヴ。
「起きたのか。おはよう。」
敢えて見ないようにしていた隣にいるのは魔王様。
色気ムンムンで瞳が弧を描き顔を緩め、優しく私の髪を撫でる。初めて謁見した時との違いが半端ない。
「おはようございます、魔王様。して、こちらは何処でしょうか?」
「ここは私の寝室だ。」
………そうですか…。まぁ、見た目は子供だしセーフでしょう!
話を聞くと、執務室の隣に魔王様の寝室があるそうです。ワーカーホリックの仕事環境はここから改善しないとダメですね。
そのあとは2人で穏やかにハーブティを飲み、談笑。
それから、ワーカーホリックの魔王様を休ませるために私をメイドが呼びに来るといった処置がなされ今に至ります。
今では魔王様、甘々です。最初の魔王様と別人ではっ?と疑ってしまうくらいには違います。
まぁ、怖いよりは優しい方がいいですから文句はありません。
あぁ、私がもう少し年が上ならば魔王様、どストライクなのになぁ~
「承知いたしました。」
執務室に入った私は魔王様のメイドにハーブティーを入れてくるように言い、部屋の中には2人しかいない状況となった。
本来、魔王様のメイドは名誉ある職で魔王様以外の命令は聞かないのが普通なのだが、ワーカーホリック気味の魔王のためになるのだと思ったのだろう。二つ返事で了承してくれた。
私は空間魔法で異空間から本を取り出した。
待て待て、私!
欲しいのは本じゃなくてハンドタオル!
余りにも本が中を占めていて咄嗟に取り出してしまった。
「魔王様はそこのソファーに座ってください。」
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気を取り直して白いハンドタオルを取り出し、水魔法と火魔法を使い、蒸しタオルを作る。魔王様に膝枕をし目を瞑ってもらい、蒸しタオルを目に当てる。
膝枕してもらうのは初めてなのか戸惑っていたが無視である。こと、疲れに関しては正直に自分の状態を把握出来ていない魔王様が悪いのである。意見は聞かない。
その内、蒸しタオルが気持ち良かったのか寝てしまった。スースーと寝息が聞こえる。余程疲れていたのだろう。寝るのが早かった。
「ハーブティをお持ち致しました。」
「しー」
口元に人差し指を当て小さな声で話すよう注意する。
メイドは気配に敏感な魔王が人間の少女に膝枕をされ、|剰(あまつさ)え、自分が入って来たのに起きない魔王に驚いた。魔王様って人前で寝ることがあるのだと。
「折角淹れて来てもらったのに飲めなくてごめんなさい。私だけだけど飲んでも大丈夫かしら?」
「ええ、それではビアンカ様、お淹れ致しますね。」
それからハーブティを飲み終わるとメイドは退室していった。私は空間魔法の中から本を取り出し、読んでいたが、段々眠くなって来て私も魔王様と一緒に眠ってしまった。
………意識が覚醒すると、そこは大きなベッドがあった。金色のベールが付いている天幕、装飾が施されたベッド。……なんだか、デジャヴ。
「起きたのか。おはよう。」
敢えて見ないようにしていた隣にいるのは魔王様。
色気ムンムンで瞳が弧を描き顔を緩め、優しく私の髪を撫でる。初めて謁見した時との違いが半端ない。
「おはようございます、魔王様。して、こちらは何処でしょうか?」
「ここは私の寝室だ。」
………そうですか…。まぁ、見た目は子供だしセーフでしょう!
話を聞くと、執務室の隣に魔王様の寝室があるそうです。ワーカーホリックの仕事環境はここから改善しないとダメですね。
そのあとは2人で穏やかにハーブティを飲み、談笑。
それから、ワーカーホリックの魔王様を休ませるために私をメイドが呼びに来るといった処置がなされ今に至ります。
今では魔王様、甘々です。最初の魔王様と別人ではっ?と疑ってしまうくらいには違います。
まぁ、怖いよりは優しい方がいいですから文句はありません。
あぁ、私がもう少し年が上ならば魔王様、どストライクなのになぁ~
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皆様ありがとうございます😘
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