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1章 異世界転移は無理難題
1-13 俺、サスラの街を訪れるようです
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何日かかけて歩き、ついに最寄りの街までたどり着くことができた。道中で何もイベントは起きなかったのは幸いだった。もし仮に、ハジメたちの前に盗賊が現れた! ハジメたちは逃げ出した! しかし、ハジメたちは回り込まれた! 略奪の時間だ、ヒャッハー! なイベントとか発生でもしたらゲームオーバーでした。
さて、これから俺たちが向かうのはサスラという街だ。大陸の端エリュシオン本神殿から森を隔ててサスラは位置している。シオンから聞いた情報では、辺境伯という地位の貴族が治める街で、そこそこの発展度と治安のようだ。この辺境伯という人物、割と善政をしていることで有名らしい。
俺だけがローブのフードを下げて、3人で門番に近寄る。シオンの姿は他人からは見えないので実質2人に見えるはず。
「ん? 初めて見る顔だな。2人ともこの辺で見たことがない服だし、よそ者か?」
「ええ、初めてです。私はハジメと申します。こちらは従者のココです。私たちはエリュシオン神殿から各地へ巡礼に行く途中で寄らせて頂きました。街には入れてもらえるのでしょうか?」
怪しさ満点の内容だろうが、ヘタにウソをついて後でバレるよりは遥かにマシだ。第一、言った内容に間違いはない。それが真実なのだから。
「エリュシオン神殿? 聞いたことないぞ。おい、お前はどうだ?」
「いや、俺も聞いたことがない。上に確認するからちょっと待て、何か証明できるものはあるか? まぁ、正直その服装だけでも十分なのだが、宗教礼装みたいだしな」
ふむふむ、神殿から最も近いこの街ですらエリュシオンの知名度は低いか。ただ、ココが言っていたように邪神としても認知はないようだ。少し安心。あと、宗教という文化の認識はあるようだな。やりやすそうだ。
「それでは、これをどうぞ。私の聖印です。あ、くれぐれも取り扱いにご注意を。紛失などすると我らが女神の裁きが下るかもしれません」
渡したのはエリュシオンの聖なる印というアイテム。シオンに作らせたなんちゃってシンボルマークだ。そして、俺たちが今着ているのは本神殿から持ってきた服、白地が基調だが所々に青や金の刺繍のような技術で模様が施されている、なんか聖なるものっぽい服だ。これが合わさると結構な説得力がある。俺、意外と詐欺師とか向いているのかも。
(っぽいは余計です~。丈夫で破壊に対して強く、汚れにも強くて、軽くて通気性もいい優れものなんですよ~。感謝してください~。あ、売っちゃだめですよ? 服も印もですよ?)
「た、確かにお預かりしました。すぐに確認しますので、それまで詰め所でお待ちいただけますか? おい、ちょっと交代の人を呼んできてくれ。俺は街に走る。確認、急ぐぞ」
受け取った門番の人はちょっと脅しただけなのにえらく怯えていた。宗教になにか嫌な過去でもあるのだろうか、それなら悪いことをしたな。完全にブラフなんだけどな……。
(私はよっぽどのことがない限り、神罰なんてしませんよ~。ぶっちゃけな話、それをする『神力』が足りないだけですけどねぇ。クフフフ)
門番の交代の人が2人来て、1人は街の中に走っていき、もう1人は詰め所に案内してくれた。辺境の街とか聞いていたから正直どんな対応をされるのか不安だったけど、かなり紳士的な扱いでほっとしている。まだ安心するのは早いかもしれないけど。
詰め所で待つこと30分。どうやら連絡しに行った門番の人が戻ってきたようだ。
「まず、聖印をお返しします。御貸し頂きありがとうございました。確かにお返しいたしましたよね? おい、お前たちも立会人として記憶しておいてくれ。あと、このような場所で長時間お待たせして申し訳ありません」
やけに返したことを強調してきたな……。何か問題でもあったんだろうか?
「確かに受け取りました。いえいえ、あなた方は忠実に職務を果たしただけですから。不審者として捕らえられなかっただけでもありがたいことですよ。ハハハ。それで、私たちは街に入れてもらえるのでしょうか?」
「あの、それがですね……」
あれ? この流れ、なんか雲行きが怪しいぞ。もしかしてダメなパターンか?
「領主様……辺境伯がぜひお会いしたいとのことで、すぐに迎えが参ります。私が領主様のお屋敷までご案内しますので、同行頂けますでしょうか?」
……ホワイ? どうしてそうなる!?
さて、これから俺たちが向かうのはサスラという街だ。大陸の端エリュシオン本神殿から森を隔ててサスラは位置している。シオンから聞いた情報では、辺境伯という地位の貴族が治める街で、そこそこの発展度と治安のようだ。この辺境伯という人物、割と善政をしていることで有名らしい。
俺だけがローブのフードを下げて、3人で門番に近寄る。シオンの姿は他人からは見えないので実質2人に見えるはず。
「ん? 初めて見る顔だな。2人ともこの辺で見たことがない服だし、よそ者か?」
「ええ、初めてです。私はハジメと申します。こちらは従者のココです。私たちはエリュシオン神殿から各地へ巡礼に行く途中で寄らせて頂きました。街には入れてもらえるのでしょうか?」
怪しさ満点の内容だろうが、ヘタにウソをついて後でバレるよりは遥かにマシだ。第一、言った内容に間違いはない。それが真実なのだから。
「エリュシオン神殿? 聞いたことないぞ。おい、お前はどうだ?」
「いや、俺も聞いたことがない。上に確認するからちょっと待て、何か証明できるものはあるか? まぁ、正直その服装だけでも十分なのだが、宗教礼装みたいだしな」
ふむふむ、神殿から最も近いこの街ですらエリュシオンの知名度は低いか。ただ、ココが言っていたように邪神としても認知はないようだ。少し安心。あと、宗教という文化の認識はあるようだな。やりやすそうだ。
「それでは、これをどうぞ。私の聖印です。あ、くれぐれも取り扱いにご注意を。紛失などすると我らが女神の裁きが下るかもしれません」
渡したのはエリュシオンの聖なる印というアイテム。シオンに作らせたなんちゃってシンボルマークだ。そして、俺たちが今着ているのは本神殿から持ってきた服、白地が基調だが所々に青や金の刺繍のような技術で模様が施されている、なんか聖なるものっぽい服だ。これが合わさると結構な説得力がある。俺、意外と詐欺師とか向いているのかも。
(っぽいは余計です~。丈夫で破壊に対して強く、汚れにも強くて、軽くて通気性もいい優れものなんですよ~。感謝してください~。あ、売っちゃだめですよ? 服も印もですよ?)
「た、確かにお預かりしました。すぐに確認しますので、それまで詰め所でお待ちいただけますか? おい、ちょっと交代の人を呼んできてくれ。俺は街に走る。確認、急ぐぞ」
受け取った門番の人はちょっと脅しただけなのにえらく怯えていた。宗教になにか嫌な過去でもあるのだろうか、それなら悪いことをしたな。完全にブラフなんだけどな……。
(私はよっぽどのことがない限り、神罰なんてしませんよ~。ぶっちゃけな話、それをする『神力』が足りないだけですけどねぇ。クフフフ)
門番の交代の人が2人来て、1人は街の中に走っていき、もう1人は詰め所に案内してくれた。辺境の街とか聞いていたから正直どんな対応をされるのか不安だったけど、かなり紳士的な扱いでほっとしている。まだ安心するのは早いかもしれないけど。
詰め所で待つこと30分。どうやら連絡しに行った門番の人が戻ってきたようだ。
「まず、聖印をお返しします。御貸し頂きありがとうございました。確かにお返しいたしましたよね? おい、お前たちも立会人として記憶しておいてくれ。あと、このような場所で長時間お待たせして申し訳ありません」
やけに返したことを強調してきたな……。何か問題でもあったんだろうか?
「確かに受け取りました。いえいえ、あなた方は忠実に職務を果たしただけですから。不審者として捕らえられなかっただけでもありがたいことですよ。ハハハ。それで、私たちは街に入れてもらえるのでしょうか?」
「あの、それがですね……」
あれ? この流れ、なんか雲行きが怪しいぞ。もしかしてダメなパターンか?
「領主様……辺境伯がぜひお会いしたいとのことで、すぐに迎えが参ります。私が領主様のお屋敷までご案内しますので、同行頂けますでしょうか?」
……ホワイ? どうしてそうなる!?
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