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1章 異世界転移は無理難題
1-16 サスラ領主、エリュシオン教の天司様を迎えるようです②
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例の一行が屋敷に着いたと報告を受けた。はぁ、気が進まないが応接室に向かう。対応しないわけにもいかないからな。屋敷の者たちが失礼をしないように、改めて言っておく。何かあってからじゃ遅いからな。あと、身体検査はしなくていい。初対面だが、相手を信用していないことを全面的に教えるようなものだからな。
俺の警護はどうするかって? お前、俺がその辺のやつに不意を突かれた程度でやられると思っているのか? だろう? それに、これから来るのはエリュシオン教とかいうところの最高位のやつだろ? そんなやつがいきなり初対面の領主を殺しにくるとか思えんぞ。まぁ、もし仮にそうなったら、俺の考えが甘かったというだけだ。
あとはアレだ、あることないこと難癖つけてくるような王城の屑どもと同類でないことを祈るだけだな。兵士長が言うには教養があるとのことだがな。こればっかりは会って実物を見てみないとわからない。念のため、ウソを見破る魔法具を用意するか? いや、やめておこう。もし感知でもされたらこっちが礼を欠くことになるから逆効果だ……。
あ! 服! 向こうは礼装で来ていたとか言ってたぞ! どうする、こちらも礼服に着替えたほうがいいか? どうする……。ええい、もう時間が無いからそのままでいいか。何か言われたら、急なセッティングでどうしようもなかったと伝えよう。そうしよう。
ノックの返事をして、中に通されて入ってきたのは本当に若造だった。黒髪はこの辺では珍しいが、顔つきはヒト族そのものだ。従者のほうはフードを被っていて顔は見えないが、背格好からしてもっと若そうだった。それにしても、従者が室内に入ってもフードを取らないなんて……何か疚しいことでもあるのか? いや、決めつけはよくないな。何か理由があるのかもしれん。
礼儀は……俺よりもしっかりしているな。それにしても、まだ10代に見えるぞ? 頭も良さそうだし、受け答えもしっかりしていて澱みが無い。若いのに偉いもんだ。従者のほうの断りも、俺が聞くよりも早く伝えてくるところは真摯さがみられる。それなりの事情があるのだろうから、詳しくは突っ込まないようにしよう。下手に突いて、聖印の時の二の舞は御免だからな……。こんなのが続くと、今日だけでストレスで胃に穴が開きそうだ。
それにしても見事な礼装だな。こんなのは王城でも見たことないぞ。実際、己の目で見て初めてわかる。これはかなりの品だ。俺の勘だが、魔法が付与されているアイテムの気がする。従者のほうも同じような服ということは、両方それなりの地位にあるのがわかる。ハジメ、と言ったか、若造のほうはアイテム鑑定では、エリュシオン教とやらの最高位『天司』と判明しているからな……。
目的はやはり滞在か。それにしても金を稼ぐとか大丈夫か? よもや、民をそそのかして巻き上げるようなことはないとは思うが……いやいや、天司ともなると何か特別なことができるのかもしれん。先入観はよくないな。うん。
この街に長期留まることはないだろうから、滞在許可証と通行願いを予め手配しておいてよかった。今回の面会では特に問題になりそうなことはなさそうだ。あとは、滞在中に街の中のバカモノが難癖つけないように通達しておくか。兵士たちにもそれとなく注意をするように言っておこう。問題があってからじゃ遅いからな。
できるだけ懐に爆弾を抱えるようなことはしたくないので、早く出て行ってくれるようにと路銀を提供する話をしてみたがやんわりと拒否された。というか、己で稼いで他人に与えろ、なんて教えがあるのに驚きだ。若いのにしっかりしている。俺が知っている宗教ってやつは己の保身と金にしか執着しないゴミどもだったからな。
それにしても、もうすぐ、昼か。一応、食事に誘ってみるか? 誘わないで問題になるよりは誘ったほうがいいか。いや、誘って断ってくれるのがベストなのだが……。
俺の警護はどうするかって? お前、俺がその辺のやつに不意を突かれた程度でやられると思っているのか? だろう? それに、これから来るのはエリュシオン教とかいうところの最高位のやつだろ? そんなやつがいきなり初対面の領主を殺しにくるとか思えんぞ。まぁ、もし仮にそうなったら、俺の考えが甘かったというだけだ。
あとはアレだ、あることないこと難癖つけてくるような王城の屑どもと同類でないことを祈るだけだな。兵士長が言うには教養があるとのことだがな。こればっかりは会って実物を見てみないとわからない。念のため、ウソを見破る魔法具を用意するか? いや、やめておこう。もし感知でもされたらこっちが礼を欠くことになるから逆効果だ……。
あ! 服! 向こうは礼装で来ていたとか言ってたぞ! どうする、こちらも礼服に着替えたほうがいいか? どうする……。ええい、もう時間が無いからそのままでいいか。何か言われたら、急なセッティングでどうしようもなかったと伝えよう。そうしよう。
ノックの返事をして、中に通されて入ってきたのは本当に若造だった。黒髪はこの辺では珍しいが、顔つきはヒト族そのものだ。従者のほうはフードを被っていて顔は見えないが、背格好からしてもっと若そうだった。それにしても、従者が室内に入ってもフードを取らないなんて……何か疚しいことでもあるのか? いや、決めつけはよくないな。何か理由があるのかもしれん。
礼儀は……俺よりもしっかりしているな。それにしても、まだ10代に見えるぞ? 頭も良さそうだし、受け答えもしっかりしていて澱みが無い。若いのに偉いもんだ。従者のほうの断りも、俺が聞くよりも早く伝えてくるところは真摯さがみられる。それなりの事情があるのだろうから、詳しくは突っ込まないようにしよう。下手に突いて、聖印の時の二の舞は御免だからな……。こんなのが続くと、今日だけでストレスで胃に穴が開きそうだ。
それにしても見事な礼装だな。こんなのは王城でも見たことないぞ。実際、己の目で見て初めてわかる。これはかなりの品だ。俺の勘だが、魔法が付与されているアイテムの気がする。従者のほうも同じような服ということは、両方それなりの地位にあるのがわかる。ハジメ、と言ったか、若造のほうはアイテム鑑定では、エリュシオン教とやらの最高位『天司』と判明しているからな……。
目的はやはり滞在か。それにしても金を稼ぐとか大丈夫か? よもや、民をそそのかして巻き上げるようなことはないとは思うが……いやいや、天司ともなると何か特別なことができるのかもしれん。先入観はよくないな。うん。
この街に長期留まることはないだろうから、滞在許可証と通行願いを予め手配しておいてよかった。今回の面会では特に問題になりそうなことはなさそうだ。あとは、滞在中に街の中のバカモノが難癖つけないように通達しておくか。兵士たちにもそれとなく注意をするように言っておこう。問題があってからじゃ遅いからな。
できるだけ懐に爆弾を抱えるようなことはしたくないので、早く出て行ってくれるようにと路銀を提供する話をしてみたがやんわりと拒否された。というか、己で稼いで他人に与えろ、なんて教えがあるのに驚きだ。若いのにしっかりしている。俺が知っている宗教ってやつは己の保身と金にしか執着しないゴミどもだったからな。
それにしても、もうすぐ、昼か。一応、食事に誘ってみるか? 誘わないで問題になるよりは誘ったほうがいいか。いや、誘って断ってくれるのがベストなのだが……。
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