華燭の城

文字の大きさ
120 / 199

- 119

しおりを挟む
「こっちへ来い!」
 ガルシアは怒鳴ると、シュリの砕いた右手をグイと鷲掴んだ。

「……ンっ!! ッぁァァアッ!」
 朦朧とする意識さえ凌駕する痛みに叫ぶ。

 だがガルシアは、そんなシュリに構う事無く、滑車の下までズルズルと引き摺って行くと、自白剤でまだ力が入らず、痛みと共に倒れ込んだシュリの衣服を乱暴に引き剥がし始めた。

「おい! ラウムにも手枷を付けておけ!」
 ガルシアが小男に向かって叫ぶ。

「はいはい、喜んで。
 この男とも一度遊んでみたいものですな……」
 ブツブツと呟きながら、小男は扉の前で倒れているラウを引き起こした。

「痛ッ……」
 ラウもまだ脚を押さえながら、小男にさえ抵抗できずにいる。

 そんなラウの左手首に鉄のかせをはめると小男は、
「で、これはどう致しましょう?」
 その手を持ち上げて、ガルシアに見せると首を傾げた。

「そこの台にでも繋いでおけ、騒がれては面倒だ」

「ほう……! では陛下、本当にあれをやるので?
 それは楽しみですなぁー!
 ……では、お前には静かにしてもらわないとな」

 男はニヤニヤと笑うと、ラウの手枷に鎖を付け、台の脚に、身動きできないように念入りに巻き付ける。
 そして、その台上に置かれていた自分の鞄から、あの革の包みを取り出し開くと、中から長い鉄製の棒を何本か抜き出した。

 それは以前、シュリの体を刺した針と同様、先は鋭く尖っていたが、それよりも遥かに長く、太く、手持ちの部分には、しっかりと革布が幾重にも巻かれている。
 それを数本まとめて抱えると、小男は窯に歩み寄り、その中に……燃える炎の中に全てを突き入れた。

「これであとは、しばらく待つだけ……と……」

 小男が嬉しそうに呟きながら振り返ると、シュリは無残に衣服を剥ぎ取られ、全裸で天井からの鎖で吊り下げられたところだった。
 痛々しく巻かれた包帯が、薄暗い部屋で妙に白く艶めかしい。

「お前の準備ができるまで、少し遊ぶとしよう。
 あの小僧のせいで、何日も抱いていないからな……」

 そんなシュリの姿にガルシアも欲情したのか、いきなりかたわらの鞭を握り、その白い包帯目掛けて振り下ろした。

「……ンッァアっッ!」
 ガシャンと揺れる鎖の音と同時に、巻かれた包帯がちぎれ落ちる。

「ンッ……! ……ンッッ……!!
 …………!!」

 何度も振り下ろされる鞭に、シュリの身体は人形のように跳ね、その度に皮膚は裂け、新たな傷が血を流す。
 以前の傷も再び激しい痛みを放ち始めていた。
 
 それでもシュリは、自分を吊るす鎖を握り締め、痛みに耐え続ける。
 だが、骨が砕かれた右手だけは物を握る事はおろか、指を曲げる事さえできなかった。

 小男は、包帯が解け、自分のつけた傷が見え始めると、興奮を抑えきれぬように身を乗り出した。

「おお、やはりまだ傷は塞がっておりませんな。
 針に入れた薬の効果が出たようで……。 
 うんうん……これは上々の仕上がり。
 まだまだ使い道はありそうです」
 ひとり嬉しそうに頷く。

 ガルシアは、そんな男の目の前で、見せつけるようにシュリの片足を抱え上げた。

「どうだ、久しぶりに見るシュリの身体は」

 開かされ、隅々まで露わにされたシュリの身体を、舐めるようにねっとりと見つめる小男の目が一層妖しく輝いた。

「ええ、ええ。
 いつ見ても痛々しく、本当に美しい……」

 そんな男をあざわらうように、ガルシアは自分の衣服を緩め、いきり勃つモノを取り出した。

「さあ、愉しませてもらうぞ」

 抱え上げたシュリの後ろを更に指で押し開き、そこへ自身をあてがうと、何の準備もなく一気に捻じ込んだ。

「ンッァ……! ……グッッッ……!」

 ガルシアのモノが無理矢理にシュリの後ろをこじ開ける。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

少年達は吊るされた姿で甘く残酷に躾けられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

無防備な恥部は痒みと快楽で嬲られる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...